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リーフは雪道に弱い?雪道走行の性能について分析してみました!

日産「リーフ」といえば、180sxとバトルするCMが話題となったモデルですよね。

EVなのに加速が速く、なおかつ低燃費ということで世間の注目を集めました。

「そんなにトルクがすごいなら、悪路も走れるのだろうか?」と、こんな疑問を抱く方も多い事だと思います。

そこで今回は、リーフの雪道走行の性能について、公式の諸元などを参考に解説していきたいと思います。

ライバル車やTwitterの口コミも参考にしてみたので、ぜひご覧ください。

リーフの雪道走行性能は比較的良い

リーフ フロント

結論として、リーフは「比較的雪道には強いモデル」といえます。EV(電気自動車)でFFモデルということで、雪道には弱そうなイメージがありますが、想像以上に雪道を走れるモデルなのです。

具体的な解説については後に回すとして、まずは世間の評価を見ていきましょう。リーフに対する感想をTwitterからいくつかピックアップしてみました。

リーフは「e-Pedal」というシステムによって、アクセルペダルである程度の出力調整が可能です。

反応がリニアなので、アクセルを抜くだけでエンジンブレーキなみに減速しますよ。加減速の操作が、非常に簡単なので、雪上の繊細なコントロールも容易に行えます。

4WDと比較すると劣りますが、この自然な加減速フィーリングによって、並みのFF車では比にならないほどの安定感を誇るのです。

なお加速については以下の記事で詳しく解説しているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

走っているリーフリーフの加速性能を解説!0-100km/h加速タイムはどのくらい?

こちらの意見は、私もまったく同意見ですね。スタッドレスタイヤは絶対ケチってはいけません。できれば国産メーカーの上位モデルを履いて冬に臨みたいところ。

高性能なスタッドレスで武装すれば、FFのリーフだって雪国で走ることは十分可能です。

なおリーフの口コミ・評判については以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

リーフ フロントリーフの口コミ/評判!価格から外装や走行性能まで全てチェック!

リーフの雪道走行性能の理由

リーフ サイド

雪道での走行性能を評価するには、いくつかのパートについて考えるとわかりやすいです。

そこで今回は、公称性能を参考にして

  • 走行性能
  • コーナリング性能
  • ブレーキ性能

の3項目について解説したいと思います。

まずは、リーフの諸元をご覧ください。

項目諸元
駆動力モーター
定格出力85kW
最高出力150PS/3,283-9,975rpm
最大トルク32.6kgf・m/0-3,283rpm
車重1,490-1,520kg
全長×全幅×全高4,480×1,790×1,540mm
最低地上高150mm
駆動方式FF

雪道における走行性能

雪道で困るシチュエーションといえば、「アイスバーンでスリップして、発進できない」ということ。雪国にお住まいの方なら、一度は経験がありますよね? 交差点はアイスバーンになりやすいため、とくにスリップしやすいポイントです。

リーフは安心して走れるのでしょうか? 雪道走行には、こんなものが求められます。

  • 駆動方式
  • 最低地上高の高さ
  • トルクの大きさ

まず「駆動方式」ですが、雪道ではいうまでもなく4WDが有効ですよね。

リーフはラインナップがFFだけですから、一見すると不利に見えますね。しかし、この駆動がけっこう評価が高く、ヘタな4WDよりは安定するといわれているんです。

次に見るのは「最低地上高」です。一般的には150mm以上が、雪道でも楽に走れる目安だといわれています。リーフはちょうど150mmの地上高が確保されているので、路面でストレスを感じることは少なくて済みそうですね。

雪道では「トルク性能」も大事。これは氷上というよりも、雪が深い状況で求められます。リーフは最大32.6kgf・mというトルクを発揮するので、雪上でも力強く走ることが可能です。

スタック(雪にハマること)には弱いので、「スタックラダー」や「スコップ」などを常備して対策しましょう。

まとめると、リーフは雪道でもけっこう走れるモデルなのです。FFだけというラインナップですが、他のコンパクトカーのFFモデルよりは安定して走れますよ。

雪道におけるコーナリング性能

走っているリーフ

雪道では、ドライな路面以上にコーナリング性能が重要です。大型のSUVなど、雪に強い車だって路肩に突っ込んでいたりしますが、これにはどんな事情があるんでしょうか?

コーナーリング性能には、このような条件が求められます。

  • 車重の軽さ
  • 重心の低さ

コーナリングでも4WDが有利な気がしますが、実際にはそう大差ありません。

このように感じるのは、強くて重いボディを持つ四駆車のほうが、路面を強くグリップできるため。ようするに、車体がコーナリングフォース(遠心力)に負けないからなのです。コンパクトカーと大型SUVとでは、重量がぜんぜん違いますよね?

注意

しかし、雪道のコーナーでは単純に「重ければ有利」とはいえません。摩擦が極端に少ないため、コーナリングフォースがグリップを超えやすいんです。簡単にいえば、重いほどスリップしやすいということ。

「重心の高さ」もポイントで、コーナーにおいては低いほど有利です。重心が高いと、コーナー旋回中に踏ん張りが効かず、横転しやすくなりますからね。背が高くて足が弱いスペース系の軽自動車は、峠のコーナーは要注意ですよ。

リーフはボディサイズのわりに重く、同クラスの車種よりも100~200kgほどの重量があります。横転の可能性は少ないですが、ロール(旋回が膨らむ)には注意が必要です。スピードの出し過ぎは絶対いけません。

なおコーナリング性能については以下の記事でも紹介しているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

リーフ フロントリーフの試乗レビュー!乗り心地の感想・インプレッション!

雪道におけるブレーキ性能

リーフ 運転席足元

雪道において、最重要ポイントといえるのが「ブレーキ性能」です。北海道の冬に起こる事故は、スリップが原因のものがほとんどですからね。

ブレーキシステムの制動力や、タイヤの性能も重要ではありますが、他にもこんなものが関連しています。

  • 車重の軽さ
  • 駆動方式

通常、車重と制動距離の間には大きな差がありません。

イメージとしては重い車のほうが止まりにくい気がしますよね?たしかに重い物を静止させるには、大きなエネルギーを必要とします。

しかし、大きな荷重が加わる分、タイヤのグリップ力も増えるんです。重い車はタイヤサイズが大きいですし、そもそもブレーキシステムが強力だったりしますしね。つまり、車重はブレーキの制動距離に対して、大きく影響していないということ。

これに関しては、国土交通省が実施した「ブレーキ性能試験」からも判断することができます。

参考 ブレーキ性能試験結果一覧自動車総合安全情報

しかし、これはあくまでもドライ路面における話。雪が積もった道路では適用されません…。コーナリングの話と同じ理屈で、雪の上では推進力がグリップを超えやすいんです。


少し長い話になりましたが、ようするに「軽い車のほうが止まりやすい」ということ。車格が異なるケースでは一概にいえませんが、少なくとも、似たようなモデルなら「軽量性=ブレーキ性能」と考えて間違いないでしょう。

さきほど触れた通り、リーフはわりと重いモデルなので、ブレーキの効きは少し心配です。事前の減速を心がけて、スリップのリスクを減らしましょう。

MEMO

もしリーフを買おうと考えているなら、あわせて正しい値引き交渉のやり方も覚えておくといいですよ。

このやり方を知らないと最大60万円以上も損しますよ。詳しく知りたい方は、下記の『たった1分で車を60万円値引きできる裏技』のページをご覧ください。 裏技を知って後悔する人たった1分で車を60万円値引きできる裏技!安く購入する秘密のテクニックとは?!

リーフの雪道走行性能を他の車と比較

ここで気になるのは、「ライバル車と比較するとどうなのか?」ということ。

というわけで、同クラスのモデルと雪道性能を具体的に比べてみましょう。今回、比較対象に選んだのは

  • トヨタ「プリウス」
  • ホンダ「シャトル」
  • マツダ「アクセラ」

の3台です。

比較しやすいように価格も載せておきましたので、よかったら参考にしてみてください。ちなみに、リーフに設定されています。

トヨタ プリウス

プリウス フロント

リーフと比較するなら、まずはトヨタ「プリウス」が気になるところです。ラインナップが厚いトヨタの中でも、一際目立つハイブリッドモデルですからね。前後にモーターを配した4WDグレード「E-Four」を選択すれば安定感も抜群。

販売価格は260~404万円ということで、ちょうどいいラインですね。雪道性能はどちらが優れているのでしょうか?

項目諸元
種類水冷直列4気筒DOHC+モーター
排気量1,797cc
最高出力エンジン:98PS/5,200rpm
Fモーター:72PS
Rモーター:7.2PS
最大トルクエンジン:14.5kgf・m/3,600rpm
Fモーター:16.6kgf・m
Rモーター:5.6kgf・m
車重1,310-1,390kg
全長×全幅×全高4,540×1,760×1,470mm
最低地上高130mm
駆動方式FF/4WD

※水冷、直列4気筒、DOHC、エンジンの詳細は以下の記事をご参照ください。

ポルシェ 水冷エンジン水冷エンジンのメリット5つ!バイクだけでなく車にも搭載されてる?!BMW 直4エンジン直列4気筒エンジンの特徴!どんな音?搭載車を日本車/外車の車種からそれぞれ紹介!エンジンDOHCエンジンとは?仕組み/構造は?ツインカムとの違いとは?!

前後にモーターを搭載した「E-Four」なら、雪でもしっかり4輪を駆動させます。この点がリーフとの違いですね。

ただし、リーフのほうがトルクが圧倒的に力強く、さらに最低地上高が高いんですよ。

これを考慮すると、走りやすさでいえばリーフが上手かもしれません。車体が重いのでブレーキには注意が必要ですが、丁寧に運転すれば問題ないでしょう。

なおプリウスについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

プリウス フロントプリウスの口コミ/評判!価格から外装や走行性能まで全てチェック!プリウス 運転プリウスは雪道に弱い?雪道走行の性能について徹底分析しました!

ホンダ シャトル

ホンダ シャトル

ホンダから販売されるハイブリッドシリーズのなかでは、「シャトル」がもっともリーフに近い車格のモデルです。

ハイブリッドカーとしてはプリウスの影に埋もれがちですが、シャトルも優れた車なんですよね。

ちなみに車体価格は169~263万円となっており、リーフよりも廉価なラインです。雪道性能はどちらが優れているのでしょうか?

項目諸元
種類水冷直列4気筒DOHC16バルブ+モーター
排気量1,496cc
最高出力エンジン:110PS/6,000rpm
モーター:29.5PS
最大トルクエンジン:13.7kgf・m/5,000rpm
モーター:16.3kgf・m
車重1,190-1,300kg
全長×全幅×全高4,400×1,695×1,545mm
最低地上高130mm
駆動方式FF/4WD

シャトルも4WDが設定されるハイブリッドモデルですね。最低地上高は2cmほどリーフが高く、重量は200~300kgほどシャトルが軽いです。ここまでだと、軽量性のアドバンテージから雪道ではシャトルのほうが使えそうな印象。

しかし、リーフの特徴であるトルク性能を考慮すると、どちらが上手かは微妙なところです。

安定感なら4WDと軽量性によってシャトル、走りやすさでいえばトルク性能と車高の点からリーフ、といったところでしょう。

なおシャトルについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

ホンダ シャトルシャトルの燃費は悪い?街乗りや高速の実燃費は?改善し向上させる方法まで解説!シャトル 外装シャトルの口コミ/評判!価格から外装や走行性能まで全てチェック!

マツダ アクセラ

マツダ アクセラ

マツダのハイブリッドモデルとして人気なのは「アクセラ」です。セダンベースなのでリーフよりやや大きめですが、比較対象としてはちょうどいいポジションといえます。

ちなみに価格帯は250~288万円に設定されているため、アクセラもリーフよりも廉価なモデルですね。雪道の走行性能についてはどうでしょうか?

項目諸元
種類水冷直列4気筒DOHC16バルブ+モーター
排気量1,997cc
最高出力エンジン:99PS/5,200rpm
モーター:82PS
最大トルクエンジン:14.5kgf・m/4,000rpm
モーター:21.1kgf・m
車重1,410kg
全長×全幅×全高4,580×1,795×1,455mm
最低地上高155mm
駆動方式FF

ハッチバックタイプやガソリンモデルも設定されるアクセラですが、ハイブリッドモデルには4WDの設定がありません。したがって、車重、車高、トルク性能の観点から比較してみましょう。

諸元によると、アクセラのほうが軽量で車高が高く、重心位置は低いようですね。

アクセラも優れていますが、トルク性能はリーフのほうがパワフルです。今回比較した3モデルのなかでは、一番リーフに近い印象を受けます。

優劣つけ難いところですが、軽量性と車高で選ぶならアクセラ、パワフルさで選ぶならリーフといった感じになりそうです。

なおアクセラについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

マツダ アクセラアクセラの燃費は悪い?街乗りや高速の実燃費は?改善し向上させる方法まで解説!アクセラ エクステリアアクセラの口コミ/評判!価格から外装や走行性能まで全てチェック!

リーフは雪道走行する車としては買い

というわけで、リーフの雪道走行についての解説は以上になります。

FFのみの設定ということで、雪道では若干心配ではありましたが、想像以上に走れるモデルです。似たようなジャンルで迷っていたら、リーフという選択はアリかもしれませんね。

なおリーフについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

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