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ハイブリッド車を中古で買う際の注意点3つ!選び方の重要なポイントも解説!

ハイブリッド車は1997年にトヨタ プリウスが登場して以降、燃費の良い環境対応車として一気に人気が高まり、その台数は年々増加しています。

そのため中古車市場でもハイブリッド車は沢山販売されていますが、そういったハイブリッド車の中古車を購入する際に問題はないのでしょうか。

今回はハイブリッド車の中古車について注意点などをご紹介します。

ハイブリッド車の中古は買っても大丈夫か?

アクア 中古車

ハイブリッド車はガソリンエンジンやディーゼルエンジンなどのエンジンに電動モーターを組み合わせたエコカーの一種で、エンジンだけの車に対して高い燃費性能を発揮する車種です。

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1997年に日本のトヨタ自動車がプリウスを発売するまでハイブリッド車のような車種はほとんど登場していませんでしたが、プリウスが圧倒的な低燃費性能によって大人気になると、競合他社の自動車メーカーがこぞって参入するようになりました。

現在では日本のみならず世界の主要自動車メーカーがハイブリッド車を開発、生産しており、新型車が登場するたびにそれまでのハイブリッド車は中古車市場へと流れています。

中古車市場でもハイブリッド車は人気が高く、とくに国産メーカーが様々なカテゴリーの車種にハイブリッド車を展開しているため選択肢も多いです。

そんな大人気のハイブリッド車について簡単な構造の特徴と、中古車市場での状態をご説明しましょう。

ハイブリッド車の構造

パワーコントロールユニット

ハイブリッド車は電動モーターが搭載されて燃費を向上させた車種ですが、その構造は通常のエンジン車にハイブリッドシステムの電動部品を追加した形になります。

ハイブリッドシステムには大きく分けて次の3つの部品が関係しており、構造的には従来の車にこれらが追加されたのがハイブリッド車となります。

細かくはもっとたくさんの部品が関係していますが、中核となるのはこの3部品です。

ハイブリッドシステム部品説明
電動モーター走行、発電に使われるモーター。車種によって交流モーター、直流モーターなどの違いあり。
インバーター直流-交流(3相交流)の変換システムで、交流モーターの回転制御や充電時の変換を行う。直流電源のマイルドハイブリッドでは不要な部品。
駆動用バッテリーハイブリッドシステム専用の大型バッテリー。リチウムイオン式やニッケル水素式の充電池。

ハイブリッド車の特徴や詳しい構造については以下の記事を参照いただきたいですが、中古車という観点から見ると気になるのはこれらの部品の故障や劣化です。

プリウス フロントハイブリッド車の仕組み/構造を簡単にわかりやすく解説!言葉の意味が重要?!

ハイブリッド車といえども中古車では部品自体が古くなっていることもあり、購入前に気になる点のひとつです。

なおその他のエンジンや車体などについては基本的に普通の車と全く同じですので、中古車としての見どころは変わりません。

ハイブリッド車の中古車は、とにかくハイブリッドシステムについてまず判断をしましょう。

ハイブリッド車の中古車の状態

ハイブリッド車の中古車も、普通の中古車と同じくさまざまな状態のものが市場で売られていますが、基本的な考え方は普通の中古車を選ぶ際の考え方と変わりません。

それは走行距離と年式によってある程度車の状態を判断するもので、日本では走行距離100,000kmもしくは年式10年以上の車は古い、という認識が一般的です。

走行距離や年式は少なければ少ないほど良いのですがそれとともに値段が上がるので、中古車を選ぶ際は予算とのバランスで判断することが多いです。

おおよそ走行距離50,000km、もしくは年式5年ぐらいまでなら十分な耐久性が残っていると考えられます。

ハイブリッド車も基本的にはこの考え方に従って判断すれば間違いはありません。というのもハイブリッド車の設計基準や耐久年数などは基本的に他の車と同じ基準で作られており、ハイブリッド車だけが故障しやすいということはないからです。

自動車メーカーごとに設計の基準は違いますが、国産メーカーならほとんどが同様な基準ですので中古車選びは横並びで判断できるでしょう。

MEMO

もしハイブリッド車を買おうと考えているなら、あわせて正しい値引き交渉のやり方も覚えておくといいですよ。

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ハイブリッド車を中古で買う際の注意点

チェック

さてハイブリッド車の中古車を買う際にはおおよそ走行距離と年式で判断すればよいのですが、もう少し細かく注意しなければならない点をご説明しましょう。

なおこれはハイブリッド車特有の注意点を挙げていますが、その他の一般的な中古車の注意点については以下の記事でご説明しています。

中古車選び初心者が絶対意識すべき中古車の選び方の5つのポイント・コツ!

駆動用バッテリーの劣化によるトラブル

ハイブリッド車の中古車独特なトラブルの最たるものが駆動用バッテリーの劣化によるトラブルで、走行距離の多い中古車ほどこのリスクが高まります。

MEMO

ハイブリッド車の駆動バッテリーはリチウムイオン電池などの充電池で構成されていますが、スマホやパソコンなどの電池などでも経験された方がいると思いますが、長時間使用していると電池の容量や電圧などが少しずつ劣化していきます。

ハイブリッド車のバッテリーはかなりの大容量なのですがそれでも劣化は避けられず、走行距離が増えるごとに劣化が進行しています。

自動車メーカーでもこの現象は当然把握しており、走行距離100,000kmぐらいまでなら十分な容量が残るような駆動用バッテリーの他急性設計を行っています。

そして劣化が進行して容量が低下した駆動用バッテリーは交換が必要となり、150,000円〜200,000円もの費用が発生する高額修理部品です。

駆動用バッテリーの劣化は車の状態からは判断するのが困難で、劣化が進行して車のシステムがトラブルと判断するとハイブリッドシステムを停止させます。

ハイブリッド車はシステムが停止すると車の自走自体が不可能となる車が多く、車の故障の中でも結構影響の高いトラブルとなります。

こうなると自走して修理工場へ持ち込むことができないので、運搬業者など別の手段で車を運ばなくてはならず、修理費用も高いことから費用面で非常に大きな問題となります。

注意

これを避けるにはとにかく走行距離の多いハイブリッド車を選ばないことであり、走行距離が100,000kmに達するような中古車はやめることです。

また70,000kmぐらいの走行距離であっても、自分の年間走行距離などを考えて、あと何年で100,000kmに達するかを考えておいたほうが良いです。

もし長く乗るつもりでも駆動用バッテリーの劣化は必ず起きてきますし、その過程で高額修理のリスクがあるというのはハイブリッド車特有の問題です。

なお寿命については以下の記事でさらに詳しく解説しているので、詳細まで知りたい方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

故障ハイブリッド車の寿命/耐久性は走行距離や年数だとどれくらい?

ハイブリッドシステムの故障のリスク

駆動用バッテリーは車の走行距離に応じて確実に劣化しいつかは交換が必要となるのですが、その他のハイブリッドシステムに関しては経年劣化による部品の故障のリスクがあります。

とくにトラブルが多いのはインバーターと呼ばれる高電圧部品で、ハイブリッドシステムの中でも負荷が高くて故障の可能性が高い部品です。

インバーターの耐久期間も他の自動車部品と同じことが殆どですぐに故障するような部品ではないのですが、やはり走行距離が多く年式の古い車ほど故障する確率はあがります。

注意

インバーターの故障でも車のシステムはハイブリッドシステムのトラブルとして判断し、駆動用バッテリーのトラブルと同じように自走不可の状態となります。

運送の大変さも同じですが、インバーターも故障すると100,000円以上の高額修理となる部品であり費用面でのインパクトが大きい部品です。

これを避ける方法も基本的には同じであり、走行距離の多い車や年式の古い車は避けるということです。

なおハイブリッドシステムの中でも電動モーターは比較的故障が少なく、中古車であってもトラブルが起きることはそこまで多くないでしょう。

故障については以下の記事でさらに詳しく解説しているので、詳細まで知りたい方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

点検ハイブリッド車の故障率は高い?修理費用も高額?故障事例から故障リスクまで徹底解説!

走行距離の改ざん

上記2つのハイブリッド車特有の問題点は中古車販売業者も把握しており、走行距離の多いハイブリッド車の中古車は普通の車よりも売りにくい車種といえます。

そのため一部の悪徳業者などが走行距離の改ざんをして新しい車として販売している場合があり、注意が必要です。

といっても走行距離が改ざんされた車を見分けるのは簡単なことではなく、中古車を買う側ではなかなか判断できません。

これを避けるためにはとにかく信用できない店では購入しないことで、ディーラー直販の中古車ショップや大手の中古車販売店などで購入するほうが安心でしょう。

またこういったお店では中古車の品質を証明するような書類を発行しているところも多く、外部の調査会社が発行している証明書があれば信用度が格段にあがります。

中古車を購入する場合にはどうしても値段を優先する場合も多いのですが、あまり安い中古車を選んでしまうとハイブリッド車の場合はとくにリスクが高いといえるでしょう。

ハイブリッド車を中古で買う際の選び方

ハイブリッド車を中古で購入する際の注意点はいくつかご紹介しましたが、ハイブリッド車を中古で購入する場合に最も良いのはディーラー系の認定中古車で購入することです。

というのも近年自動車メーカーは中古車への保証制度を充実させてきており、中古車であっても長期の保証が受けられる場合が増えてきています。

一般的に中古車はメーカー保証が切れていることが多く、故障が発生しても有償修理となる場合が多いのですが、延長保証制度をうまく活用できれば無償修理となる期間が伸びるので有効です。

とくにハイブリッド車を数多くラインナップしているトヨタなどが保証が充実しており、「T-Valueハイブリッド」という中古車向けの制度があります。

この制度ではハイブリッドシステムに限り、走行距離200,000km以内に限って初年度登録から10年間の間の保証が付きます。

またハイブリッドシステム診断書と呼ばれるような証明書も発行され、ハイブリッド車の中古車であっても非常に安心な制度となっています。

他には日産自動車やホンダなどでも中古車に対する延長保証が設定されており、これらはトヨタほどハイブリッドシステムに注目した内容ではありませんが、中古車全般としての保証が強化される内容です。

ほかには大手の中古車販売店や海外ディーラーでも延長保証は増えてきており、中古車として不安の多いハイブリッド車にはこういった制度は非常に有効です。

小さい中古車店などでも中古車に対する保証制度はありますが、だいたいは初期の数ヶ月だけの保証だったりして、はっきりいって役に立つものではありません。

ディーラー系の中古車は少し割高なイメージもあるかもしれませんが、その分保証制度が充実していたり納車前の点検でハイブリッドシステムへの診断などもしっかりやってもらえるので、将来的なことを考えるとハイブリッド車の中古車はしっかりした中古車を選ぶことから始めると良いでしょう。

なおハイブリッド車については以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

アクアのフロント中古ハイブリッド車のおすすめ3選!人気車種からコスパ最強お買い得の車種まで紹介!プリウス 運転ハイブリッド車は燃費が悪い?低燃費車を比較してランキング形式で紹介!