日産 エルグランドは大型の高級ミニバンで、高級感のある魅力的な車種となっています。
今回はエルグランドへのチャイルドシート設置についてご紹介します。
エルグランドのチャイルドシートの設置可能場所
日産 エルグランドは日産の最上級車種として存在感のある車であり、同社のフラッグシップモデルの一つです。
エルグランドは大型高級ミニバンの先駆けとも言える車種で、エルグランドのヒットを受けて他社も高級ミニバンを相次いで投入した過去があります。
エルグランドは3代に渡ってフルモデルチェンジを行なっているのですが、現行モデルとなる3代目はそれまでの車種より車高の低いフォルムを特徴としたスタイリッシュなミニバンに仕上がっています。
現行エルグランドは2010年の登場とかなり以前の車種になりますが、2023年現在でも日産の最上級車種としてラインナップされ続けている車種となります。
ではこのエルグランドへのチャイルドシート設置について状況などをご紹介します。
スペック | エルグランド | |
乗車定員 | 7名〜8名 | |
全長 | 4,965mm〜4,975mm | |
全幅 | 1,850mm | |
全高 | 1,815mm | |
室内長 | 3,025mm | |
室内幅 | 1,580mm | |
室内高 | 1,270mm〜1,300mm | |
ラゲッジルーム | 高さ | 940mm |
幅 | 990mm(タイヤハウス間)〜1,200mm(ラゲッジスペース後部サイドトリム間) | |
奥行き | サードシート展開時:310mm(サードシート後端)〜550mm(サードシート前端) サードシート収納、セカンドシート展開時:1,210mm セカンドシート収納時:1,700mm | |
ラゲッジ容量 | 600L (サードシート前端時) | |
運転席寸法 | 高さ | 約1,200mm |
幅 | 525mm | |
奥行き | 約1,000mm | |
助手席寸法 | 高さ | 約1,200mm |
幅 | 525mm | |
奥行き | 約1,000mm | |
後席寸法 | 高さ | 約1,200mm |
幅 | 人乗り:約1,300mm 7人乗り:525mm✕2 | |
奥行き | 約1,000mm | |
3列目寸法 | 高さ | 約1,000mm |
幅 | 1,180mm | |
奥行き | 約900mm |
エルグランドは大型ミニバンとしての堂々としたボディサイズを持っている車で、全長が5,000mmに達するかというかなり大きな車です。
全幅もワイドで安定感がありますし、全高は1,800mm強と決して低いことはないもののほかの大型ミニバンに比べると低めでスタイリッシュなフォルムを持っています。
車内スペースについては3列シートを保つ車なので広々とした車内スペースのサイズを確保しており、特に室内長が長くてゆとりのある車内です。
高級車らしい質感の高い内装も備えていますし、またシートアレンジなどでラゲッジスペースを拡大させる使い方も出来ますのでファミリーカーとしてさまざまシーンに対応できる車になっています。
ではこのエルグランドへチャイルドシートを設置できる場所をご紹介しますが、8人乗りモデルと7人乗りモデルでそれぞれご紹介します。
エルグランドの8人乗りモデルのチャイルドシート設置場所
エルグランドの8人乗りモデルは大人数で移動できるファミリーカー向けのモデルであり、ベーシックなモデルでもあります。
チャイルドシートは子供専用の小型のシートとなる器具のことですが、子供の体には車の普通のシートが大きすぎて安全な保護が出来ないためある体の年齢までチャイルドシートが必要となります。
チャイルドシートは車のシートの上に設置して使用する器具となっており、チャイルドシートをシートに何かしらの方法で固定することで安全性や安定性を確保します。
チャイルドシートの基本的な構造としては3点式シートベルトを利用して固定する方式となっており、多くの車種で活用できる方式でもあります。
エルグランドの8人乗りモデルでは車内の8席全てに3点式シートベルトがそなわっているのですが、運転席および助手席にはチャイルドシートは設置できません。
運転席は勿論ですが助手席については車の前側にあることで事故の影響などが強くなるため、子供を保護するチャイルドシートの設置場所には不適当です。
そのためエルグランドではセカンドシートとサードシートがチャイルドシートの設置場所となるのですが、装着の際には他の問題もあります。
チャイルドシートを装着するとその座席はリクライニングやシートアレンジができなくなるのですが、8人乗りモデルではサードシートへの乗り込みの際にセカンドシートを前に倒して乗り込みますので、セカンドシートの片側は空けておかないとサードシートへアクセスできません。
またサードシートはシートアレンジで収納することもありますが、その際もチャイルドシートが邪魔になってしまうためこういう使い方をする方はチャイルドシートの設置場所には気をつける必要があるでしょう。
エルグランドの7人乗りモデルのチャイルドシート設置場所
エルグランドの7人乗りモデルは上級グレードに位置づけられるモデルであり、チャイルドシートの設置場所などに多少変化があります。
エルグランドの8人乗りと7人乗りの違いはセカンドシートの座席数にあり、8人乗りモデルが標準的なベンチシート式になっているのに対して7人乗りモデルでは左右に分割されてセンター部分は隙間があるセパレートシートとなります。
このセパレートシートはキャプテンシートとも呼ばれており、エルグランドの車内では最も座り心地の良い座席となっています。
1席で独立したシートのため質感や装備が充実したシートなのでエルグランドの上級グレードであり、ゆとりを感じさせる高級車となっています。
それでもチャイルドシートの装着に対してはしっかり対応しており、8人乗りモデル同様セカンドシートとサードシートがチャイルドシートの設置場所となります。
チャイルドシートの搭載の際にはやはりサードシートへのアクセスやシートアレンジについて考える部分はありますが、少なくともサードシートへのアクセスについてはセカンドシートのセパレートシートによって良好なものとなっています。
セカンドシートにチャイルドシートが2つ装着されていてもなんとかサードシートへ乗り込めますので、チャイルドシートへの適応性は意外と良好です。
もちろん乗車人数は減っているもののそれだけ車内を広く使えるのでファミリーカーとしても便利に活用できます。
エルグランドのチャイルドシートの可能台数
エルグランドへのチャイルドシートの設置可能な台数はチャイルドシート自体の固定構造で決まる部分があり、シートベルト固定式とISOFIX式の2種類があります。
この2種類についてそれぞれでチャイルドシート設置可能台数をご紹介します。
シートベルト固定式のチャイルドシート設置可能台数
シートベルト固定式のチャイルドシートは汎用的な構造をもつ方式で、取り付けも行いやすいチャイルドシートとなります。
シートベルト固定式のチャイルドシートは3点式シートベルトによってチャイルドシートをシートに縛り付けるようにして固定する方式で、基本的には3点式シートベルトがそなわっていれば取り付けが可能となっています。
シートベルト固定式のチャイルドシートは取り付けが非常に楽であり、初めてチャイルドシートを取り付ける方にももってこいの方式となります。
またシートベルト固定式のチャイルドシートは取り外しが簡単なこともあり、他の車からの移設や車内でのシート間での移動も簡単に行えるのもメリットの一つです。
エルグランドでチャイルドシートを設置するのはセカンドシートとサードシートの5席〜6席となりますが、チャイルドシートの製品にもよりますが基本的にはどのシートにもシートベルト固定式のチャイルドシートは取り付けできます。
前述のシート間のアクセス性やシートアレンジが問題となりますので現実的にはおおよそ4台ぐらいのチャイルドシートを設置するのが最大となるでしょう。
またシートアレンジのときにチャイルドシートを取り外したり移動させたりするのにもシートベルト固定式のチャイルドシートが便利であり、ファミリーカーとしてのさまざまなシーンで便利に使えるでしょう。
ISOFIX式のチャイルドシート設置可能台数
ISOFIX式のチャイルドシートはチャイルドシート専用の固定規格を持つ方式で、頑丈な固定が可能となっています。
ISOFIX式の規格はチャイルドシートの固定に特化した規格であり、チャイルドシートとシートを専用の金具で固定します。
ISOFIX式のチャイルドシートからは金属製の足が出ており、これをシート側の差込口に差し込むことで固定が出来ます。
金具での固定なのでシートベルト固定式よりも安定感や安全性が高くなっており、最近ではISOFIX式のチャイルドシートが優先される傾向にあります。
一方でISOFIX式のチャイルドシートは専用の器具のあるシートにしか取り付けはできず、また取り外すのに手間がかかりますのでシートベルト固定式のように簡単に移動させたりができません。
エルグランドにはこのISOFIX式のチャイルドシートを取り付けられる器具がそなわったシートがあり、8人乗りモデルでも7人乗りモデルでもセカンドシートの左右席に装備されています。
そのためどちらの仕様でもISOFIX式のチャイルドシートの設置台数は2台となりますが、それ以外のシートにはシートベルト固定式のチャイルドシートを設置することも出来ます。
ただし8人乗りモデルではセカンドシートの左右席にISOFIX式チャイルドシートを2つ搭載するとサードシートへのアクセスが難しくなってしまうため、使い方によってシートベルト固定式との併用をしっかりすると良いでしょう。
7人乗りモデルであればセカンドシートのセンターは通路になっているのでアクセス性は確保されており、ISOFIX式のチャイルドシートをフル活用するのであればこちらの仕様がおすすめです。
エルグランドでのチャイルドシートの使用感
エルグランドにチャイルドシートを設置したときの使用感はX(twitter)にもいろいろな投稿があり、その中からいくつかご紹介していきます。
車がエルグランドになるのです³₃
楽しみゎ‹ゎ‹(๑ ᷇ ᷆๑)♡ゎ‹ゎ‹
じいちゃんにもらってすぐベコベコにしたせいで大きい車ダメ!って言われた苦節2年(⚲□⚲)
チャイルドシート乗せてもいっぱい人乗れる!嬉しい!— ぺかり (@pekahikari) February 24, 2023
こちらの方は車を買い替えされたようなのですが、小さめの車からエルグランドになったようですね。
そのおかげでチャイルドシートを積み込みながら大人数で移動できるということで喜んでいらっしゃいますね。
今日エルグランドに3つチャイルドシートつけたよ
いやーほんとエルグランドでよかっま
— yoshio (@yoyoyokai) May 22, 2020
こちらの方はエルグランドにチャイルドシートをなんと3つも設置されたようで、これだけ設置するにはエルグランドクラスの広さでなければ難しいです。
乗車人数にもよりますが3つチャイルドシートを設置した後でも大人が3人〜4人は乗れますのでかなりの利便性を発揮できるでしょう。
エルグランドのおすすめのチャイルドシート
日産純正 ISOFIX対応チャイルドセーフティシート
日産にはメーカー純正のチャイルドシートというものがディーラーで販売されており、ISOFIX対応チャイルドセーフティシートは安全性の高い製品です。
ISOFIX対応チャイルドセーフティシートはその名前の通りISOFIX固定式のチャイルドシートであり、安全性と安定性のある取り付けができます。
チャイルドセーフティシートは比較的サイズも控え目な製品なのでエルグランドであれば問題なく搭載できますし、純正チャイルドシートなのであらかじめ搭載性も確認されています。
またチャイルドシートのベース部部からは車内の床面まで伸ばせるサポートレッグがそなわっており、ISOFIXだけでなくさらに安定性の高い固定ができます。
またISOFIX対応チャイルドセーフティシートは乳幼児のころから使えるチャイルドシートで、乳幼児の間はチャイルドシートは後ろ向きに取り付けする必要があります。
ISOFIX対応チャイルドセーフティシートは取り付け向きを後ろ向きと前向きにそれぞれ変えることが出来ますので、子供さんが生まれたときから長い期間利用できます。
保護性能も高いチャイルドシートですのでひとまずこの製品を購入しておけばエルグランドでは間違いはないでしょう。
KATOJI Joie Tilt
KATOJIは海外のチャイルドシートを数多く輸入、販売しているメーカーで、その中でイギリス製のJoie Tiltをご紹介します。
Joie Tiltはシートベルト固定式のチャイルドシートとなっており、汎用性が高く取り付け場所を選びません。
比較的コンパクトなチャイルドシートなのでエルグランドにも装着しやすく、特にサードシートに複数チャイルドシートを装着する使い方に向いています。
Joie Tiltは新生児から3歳4歳ごろまで使えるチャイルドシートとなっており、前向きの取り付けと後ろ向きの取り付けで変えることが出来ます。
Joie Tiltはチャイルドシートとしては標準的な仕様のチャイルドシートであり、使い勝手は良好な製品です。
また特徴としてチャイルドシートのシートカバーに当たる部分がさまざまな柄やカラーバリエーションを選ぶことができ、エルグランドの車内にマッチするデザインを豊富な選択肢から選択できるのは面白い点です。
海外のチャイルドシートなので装着している方は比較的少なく、面白いアイテムの一つとなるでしょう。