フォルクスワーゲンゴルフの燃費は悪い？街乗りや高速の実燃費は？改善し向上させる方法まで解説！

車にあまり興味がない人でも一度は聞いたことがあるフォルクスワーゲンゴルフ。

長い歴史といつまでもハッチバックのスタンダードとして開発が続けられるこの車は、いつでも話題の中心にいます。

そんなゴルフですが燃費性能はどうでしょうか。

ここではゴルフの燃費性能について解説していきます。

フォルクスワーゲンゴルフの燃費・実燃費

ゴルフは1.2Lターボと1.4Lターボの2つのダウンサイジングエンジンにデュアルクラッチトランスミッションを採用したパワートレインを採用しています。

ターボエンジンとは？仕組み/構造は？メリット2つとデメリット4つ！

一般的にカタログ燃費の達成率は6割から7割と言われている中、ゴルフの実燃費はカタログ燃費をどの程度達成しているのでしょうか。それぞれのカタログ燃費と実燃費を見ていきます。

1.2Lターボはカタログ燃費が19.1km/L、1.4Lターボで18.1km/Lです。では実燃費はどうでしょうか。

燃費の種類	1.2Lエンジン	1.4Lエンジン
カタログ燃費	19.1km/L	18.1km/L
街乗り燃費	13～15km/L	12～15km/L
高速燃費	15～19km/L	15～19km/L

実燃費は上記のようになっています。ゴルフのサイズは実際は2.0Lクラスのボディなのでそう考えると非常に優秀な燃費性能をしています。高速燃費も20km/Lに近い数値を示しています。

海外の道路でも余裕の走りを魅せてくれるゴルフは、余裕のパワーと燃費性能を両立しています。

なおターボの燃費については以下の記事でも解説しているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

ターボエンジン車は燃費が悪い？燃費向上は走り方次第で可能？！

フォルクスワーゲンゴルフの燃費の口コミ

ゴルフの燃費についてユーザーはどう感じているのでしょうか。ここではツイッター上からゴルフの燃費に関する口コミをご紹介していきます。

カタログ値19.1km/L
実際の燃費18.7km/L
今日はかなり頑張った。#ゴルフ7 pic.twitter.com/XzOV8DA8cb
— 45 (@born8787) 2018年10月14日

実燃費がカタログ値に限りなく近くまで出ています。走り方次第ではこういった高燃費も実際にできるということですね。

ついさっきまで高知にいた気がするのだが。今回も陸路。楽器あるから。嫁が使っているゴルフ7で行ったのだが、ACC（追随型オートクルーズコントロール）が本当に楽！また燃費もリッター24キロと長距離はプリウスより良いのでは？の成績。
— フロッシュ【愛知祝祭管弦楽団】（E.Sato) (@studio_fontaine) 2018年8月19日

なんとクルーズコントロールを使うことによって24km/Lという驚異的な数値を出しています。ほんとうにプリウスに匹敵するような性能ですね。

プリウスの燃費は悪い？街乗りや高速の実燃費は？改善し向上させる方法まで解説！

ゴルフ7燃費。郊外の国道のみだとリッター23か。国産ハイブリッドのよう pic.twitter.com/U1d0PsnL3v
— ちょび@防府読売サブ4目標 (@tyobi1001) 2018年8月19日

こちらのユーザーも23km/Lという数値を出しています。低燃費の方ばかり紹介しましたが、街乗りが多い場合は低い数値のものも多くなります。

なおゴルフの口コミ・評判については以下の記事でも取り上げているので、もっと詳しく知りたい方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

フォルクスワーゲンゴルフの口コミ/評判！価格から外装や走行性能まで全てチェック！

フォルクスワーゲンゴルフの歴代の燃費・実燃費

なかなかユーザー燃費が優秀なゴルフですが、歴代ゴルフの燃費はどうでしょうか。ここでは燃費データがしっかり残っているゴルフ4以降の歴代モデルの燃費を解説します。

ゴルフ4の燃費・実燃費

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EmilN Photographyさん(@emiln_photography)がシェアした投稿 – 2018年12月月14日午前3時09分PST

ゴルフ4はニュービートルなどさまざまな派生車種などがあり、質感なども向上した新しいゴルフでした。

カタログ燃費は1.6Lモデルで12.0km/L、2.0Lモデルで9.7km/Lとなっています。実燃費は1.6Lモデルが6～8km/L、2.0Lモデルで5～7km/Lとなかなか厳しい燃費です。

燃費の種類	1.6L	2.0L
カタログ燃費	12.0km/L	9.7km/L
街乗り燃費	6～8km/L	5～7km/L
高速燃費	10～12km/L	9～12km/L

ゴルフ5の燃費・実燃費

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AvtoPodborさん(@avtopodbor23.93.123)がシェアした投稿 – 2018年12月月11日午後12時45分PST

ゴルフ5は車体が大きくなり居住性や剛性の工場により走行安定性が高まったモデルです。

カタログ燃費は1.6Lモデルが12.6km/L、2.0Lモデルで11.4km/Lとなっています。実燃費は8～10km/L、2.0Lモデルで7～11km/Lと2.0Lモデルのほうが燃費が伸びてます。

燃費の種類	1.6L	2.0L
カタログ燃費	12.6km/L	11.4km/L
街乗り燃費	8～10km/L	7～11km/L
高速燃費	10～13km/L	10～13km/L

ゴルフ6の燃費・実燃費

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Richiさん(@richardxsj)がシェアした投稿 – 2018年12月月13日午後12時23分PST

ゴルフ6は排気量を落とし、過給機で補うダウンサイジングターボが本格採用されたモデルです。

ダウンサイジングターボとは？デメリット/欠点2つとメリット3つ！搭載車種も紹介

カタログ燃費は1.2Lモデルで17.0km/L、1.4Lモデルで16.4km/Lとなっています。実燃費は1.2Lモデルで12～14km/L、1.4Lモデルで11～13km/Lと実燃費もしっかりと伸びてきています。

燃費の種類	1.2L	1.4L
カタログ燃費	17.0km/L	16.4km/L
街乗り燃費	13～15km/L	11～13km/L
高速燃費	15～18km/L	13～16km/L

ゴルフは長い歴史の中で常に車のベンチマークとして存在しています。そのなかで走行性能の高さと環境性能を両立させる、すべての車の一歩前を行くような技術を見せていますね。

フォルクスワーゲンゴルフの燃費の理由

現行ゴルフには燃費がよくなるさまざまな改善がされています。ではその燃費性能の理由を解説していきます。

ダウンサイジングターボエンジン

ゴルフのエンジンは、ダウンサイジングターボエンジンです。エンジンでパワーが必要なのは主に走り出しや再加速などといった限定的な場面が多いです。

そこでパワーの必要な加速時に加給をして排気量の小ささを補い、パワーの必要ない巡航時に低排気量で燃料消費の少ないエンジンとなりました。走り出したら50kmも100kmも走り続ける欧州の道路にはピッタリのパワートレインです。

ただ市街地のようなストップアンドゴーの多い街乗りでは燃費が伸びにくくなります。なので日本の道路事情からすると燃費が伸びにくくなる場合も多々あります。

なおダウンサイジングターボについては以下の記事でも取り上げているので、詳細まで知りたい方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

ダウンサイジングターボの燃費は悪い？比較しながら分析！

気筒休止システム

ゴルフの1.4Lターボエンジンには気筒休止システムも導入されています。これはダウンサイジングエンジンで低負荷時の燃料消費を抑えるだけでなく、さらに気筒を休止させることでさらに燃料の消費を抑えるシステムです。

郊外など中低速で巡航する場合は負荷が非常に減ります。そういった場合は4気筒も動かす必要がない場面が多いです。

そこで不要な燃料消費をさらに抑えることでさらなる環境性能を向上させることに成功しました。

切れ目ない加速のデュアルクラッチトランスミッション

ゴルフに採用されている7速DSGはデュアルクラッチトランスミッションといいます。

これは多段のギアを使用しているのでエンジンの効率のいい部分をうまく使いながら変速し、変速したときにはすでに次のギアが準備されている仕組みなので、すばやく変速することができるので無駄が少ないです。

さらにオートマチックのようにATFでつないでいるわけではなく、マニュアルミッションのようにダイレクト感がある燃費の良い走りをしてくれます。走りも燃費も良いパワートレインがゴルフの燃費性能の要です。

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フォルクスワーゲンゴルフの燃費改善・向上方法

ではゴルフを燃費よく走らせるためにはどうすればよいのでしょうか。ここではその方法を考察していきます。

エンジンブレーキを使う

ゴルフの走行の無駄を減らす方向で考えていくと、まずはブレーキから考えましょう。

ゴルフには減速時に充電するブルーモーションテクノロジーが採用されています。ですので減速する時にはアクセルを離して減速するエンジンブレーキを積極的に使いましょう。

ポイント

ほとんどの車のエンジンは1,500回転以上でアクセルが離された状態であれば燃料供給がカットされ、エンジンブレーキがかかるようになっています。

そのときに回生充電が働いてバッテリーにも充電されるので燃料消費も抑えられ、充電もしっかりされていきます。

もちろん車を停止させるときにはフットブレーキで車を止めなくてはいけませんが、これで燃費の向上だけでなく、ブレーキ関係の消耗も抑えられるので一石二鳥です。

出だしはふんわり、アクセルはきっちり

車は停車状態から走り出すときに一番燃料を消費します。信号が青に変わった瞬間にアクセルをぐっと踏み込む人がいますが、これではタイヤに駆動は伝わりにくいだけでなく、空回りによりクラッチを痛める原因にもなりますので絶対にやめましょう。発進時はクリープ走行でゆっくり発進してください。

ある程度進み始めてからはふんわりとアクセルを踏むのではなく、アクセルを3分の1から半分ほどぐっと踏み込みましょう。

実はこのときに燃費良く走ろうとしてふんわりアクセルをふむと、ポンピングロスといってエンジン内部の抵抗が発生し非常にもったいないのです。

そして必要な加速が終わったらアクセルを緩め、できるだけ一定速度で走行することを心がけます。

これらのテクニックを意識するだけでかなりの燃料消費を抑えることができるでしょう。

フォルクスワーゲンゴルフの燃費を他の車と比較

さて、ゴルフのライバル車たちの燃費はどうでしょうか。

ここでは比較に上がりやすいトヨタのカローラスポーツ、スバルのインプレッサ、ホンダのシビックと比較していきます。

ホンダシビックハッチバック

シビックはホンダが逆輸入のような形で発売しているスポーツハッチバックです。ゴルフと同じダウンサイジングターボエンジンで、非常にパワフルなエンジン性能とスポーツ性で運転して楽しいクルマです。

そんなシビックのカタログ燃費は18.0km/Lです。では実燃費を見ていきましょう。

燃費の種類	数値
カタログ燃費	18.0km/L
街乗り燃費	10～13km/L
高速燃費	16～19km/L

燃費性能は若干ですがゴルフのほうが良いようです。

ただそこまで大きく変わらないですし、車内空間の広さや荷室の使い勝手も非常によく似たような性能なので、ここは好みの問題となるでしょう。

トヨタカローラスポーツ

カローラスポーツは国内ではオーリスの後継車として発売されているCセグメントスポーツハッチバックです。欧州市場でゴルフに追いつこうと頑張っている日本車の一つです。

そんなカローラスポーツのカタログ燃費はガソリンモデルが19.6km/L、ハイブリッドモデルが34.2km/Lです。実燃費を見ていきます。

燃費の種類	ガソリン	ハイブリッド
カタログ燃費	19.6km/L	34.2km/L
街乗り燃費	10～12km/L	20～24km/L
高速燃費	15～17km/L	22～26km/L