C-HRはコンパクトSUV市場でナンバーワンの座を守り続けるトヨタのコンパクトSUVです。
欧州で磨かれた走行性能とSUVとスポーツクーペを組み合わせたような個性的なスタイリングで非常に魅力的な車です。
そんなC-HRですが実燃費はどうでしょうか。
ここではC-HRの燃費性能について解説していきます。
C-HRの燃費・実燃費
まずはカタログ燃費と実燃費の差をチェックしていきます。一般的に実燃費はカタログ値の6～7割ほどと言われていますがどうでしょうか。
C-HRにはハイブリッドモデルとガソリンエンジンの2つのモデルがあるのでそれぞれの数値を検証です。
ガソリンモデルの燃費・実燃費
C-HRのガソリンモデルはカタログ数値が16.4km/Lです。では実燃費を見ていきます。
| 燃費の種類 | 数値 |
| カタログ燃費 | 16.4km/L |
| 街乗り燃費 | 11～13km/L |
| 高速燃費 | 14～17km/L |
実燃費のカタログ燃費の達成率を見てみると7割を超えており十分な数値が出ています。高速燃費はカタログ燃費を超えており優秀な燃費です。
ハイブリッドモデルの燃費・実燃費
ハイブリッドモデルはカタログ燃費は30.2km/Lです。ハイブリッドはカタログ燃費とは乖離が大きいといいますが実燃費はどうでしょうか。
| 燃費の種類 | 数値 |
| カタログ燃費 | 30.2km/L |
| 街乗り燃費 | 19～21km/L |
| 高速燃費 | 22～25km/L |
カタログ数値に対する達成率は街乗りでおおよそ6割を超えています。ハイブリッドは平均的に6割ほどだと言われているのでこちらも十分な数値です
ハイブリッド・ガソリンともにカタログ値の6～7割を超えており、十分な実燃費をしています。大口径のタイヤや大きなボディなどSUVは燃費に有利なスタイルではありませんが、C-HRはコンパクトカー並みの燃費性能です。
C-HRの燃費の口コミ
C-HRの燃費についてユーザーはどう感じているのでしょうか。ここではツイッター上からC-HRの燃費に関する口コミをご紹介していきます。
#乗ってる車名と長所と短所書いてけ
C-HR長所
SUVのハイブリッドで燃費がカタログで30ある
クルコン搭載していてナビも選べばクソでか9インチにできる。短所
実燃費が大体18でカタログの半分程度
後方がクソ見にくく広告背負うと死ぬ。
四駆ではない。
9インチナビだとフロントボードが付いてくる pic.twitter.com/GhAKbQGU2l— 鮪のkai/22日やんサバ焼肉のみ参加 (@lknkai2) 2018年9月27日
ハイブリッドモデルであっても18km/Lという数値で不満のようです。ただカタログ値の6割を超えているので十分許容範囲な数値といえます。
C-HR、高速中心でACC80km/h設定での燃費。太いタイヤの割には良い数値で、17インチ仕様は乗り心地と操安のバランスが優れています。 pic.twitter.com/8jzrFHDoNm
— tteeA8 (@tteeA8) 2018年10月19日
なんと高速で28.1km/Lという驚異的な数値を出しています。本気になればカタログ値にこれだけ迫ることができるようです。
TOYOTA C-HR
2018年7月登録 Sグレードカタログ燃費：30.2Km/L
実燃費：21.1Km/L
燃費達成率：69.8％4人乗、帰りは豪雨、夜、常時エアコン使用。
このあたり考えたら仕方が無いのかなー？プリウス期待してたから経費がかさんで辛い🙄
— 🐶わんこ🐢 (@rinu_no_wanco) 2018年9月29日
こちらの方も燃費の数値に不満を持たれているようですが、21.1km/Lであれば十分すぎるくらいの数値です。プリウスのようにすべてを燃費に特化させた車ではないので同様の結果は期待できません。
なおC-HRの口コミ・評判については以下の記事でも詳しく解説しているので、詳細まで知りたい方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
C-HRの口コミ/評判！価格から外装や走行性能まで全てチェック！C-HRの燃費の理由
C-HRの燃費は乗る人や環境によって大きく変わります。ここではC-HRの燃費良い理由、悪い理由を解説します。
まずは燃費が良い理由を解説します。
効率の良いエンジン
C-HRのガソリンエンジンは、ダウンサイジングターボエンジンです。実はエンジンでパワーが必要なのは主に走り出しや再加速など限定的で、それ以外の場面ではそれほどパワーを必要としません。
ダウンサイジングターボとは？デメリット/欠点2つとメリット3つ！搭載車種も紹介そこで一般的にパワーの必要ない巡航時は低排気量で燃料消費を大きく抑え、パワーの必要な加速時に必要な分だけ加給をして、排気量の小ささを補うエンジンとなりました。
ただ市街地のようなストップアンドゴーの多い街乗りでは加給する場面が多く、燃費が伸びにくい弱点があります。なので信号の多い日本の道路事情からすると燃費が伸びにくくなる場面もあるでしょう。
軽量化+高効率化されたパワートレイン
C-HRのパワートレインは現行プリウスにも使われているハイブリッドシステムです。それだけでも燃費の良さは感じられますね。
C-HRのパワートレインは燃費性能を向上させるためにパワートレインに軽量化や高効率化を施してしています。エンジン内部には効率的な燃焼を実現するミラーサイクルやクールドEGRで効率の良い燃焼を実現。
さらにモーターやトランスアクセルの改良で小型軽量化し、効率をあげたパワートレインは先代のプリウスに比べて最大熱効率を40％にしたそうです。
なおプリウスについては以下の記事で取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
プリウスの燃費は悪い？街乗りや高速の実燃費は？改善し向上させる方法まで解説！大口径のタイヤ
プリウスと同じパワートレインのC-HRですが、燃費は大きく違います。その理由の一つはC-HRのタイヤです。
コンパクトカーと比べると幅広で大口径のホイールなので単純にバネ下重量の増加や転がりの抵抗が増えます。走り出しなどではタイヤの抵抗が大きく余計に力がかかり、燃料の消費が増えてしまうのです。
C-HRの燃費改善・向上方法
前項ではC-HRの燃費の良し悪しの理由を解説してきました。では今度は燃費良く走るための方法を解説していきます。
出だしはふんわり、加速はしっかり
C-HRのガソリンモデルは、ダウンサイジングターボエンジンなのでストップアンドゴーの多い街乗りが燃費性能的に弱いポイントです。
ダウンサイジングターボの燃費は悪い？比較しながら分析！加速も良いため思わず踏み込んでしまいがちですが、燃費良く走るためにはできるだけ走り出しの燃料消費を減らします。
ハイブリッドモデルであればその一番燃焼効率の悪い部分をモーターで走らせることができるのが大きな強みです。
まず発進時はターボモデルならばクリープ現象、ハイブリッドモデルならばエコエリア内でアクセル操作をし、徐々に前に出ましょう。走り出してからはアクセルを3分の1から半分ほど踏み込み目的の速度まで加速します。
このとき燃費が良いかからと言ってふんわりとアクセルを踏んでいると、ポンピングロスといってエンジン内で抵抗が発生し無駄が増えるだけです。
エンジンは巡航時であれば低回転でも良いですが、加速時などパワーを使うときはできるだけ効率の良い回転数まで回したほうが効率的です
そして必要な加速が終わったらアクセルを緩め、できるだけ一定速度で走行しましょう。
ハイブリッドインジケーターをチェックする
C-HRのハイブリッドモデルにはメーター内に回生ブレーキとモーター出力のわかるハイブリッドインジケーターがあります。
乗りはじめの当初はこれを参考にしながら回生ブレーキを利かすためのブレーキの踏み具合や、モーターを活用した無駄のないアクセルの踏み具合になれましょう。
回生ブレーキの量を測るチャージエリア・モーター走行範囲のエコエリアをどれくらいの範囲であれば踏み込んでもはみ出ないのか、これ覚えることで低燃費な走りに磨きがかけられます。
回生ブレーキをつかう
C-HRのブレーキはスピードを電気に変える回生ブレーキとブレーキパッドの摩耗で減速する通常のブレーキの2つがあります。
ハイブリッドはその速度エネルギーを回生ブレーキで回収し、走行に再び使うことで効率的に走ることのできるシステムです。
強めのブレーキをするとブレーキパッドで減速するので、せっかくの速度エネルギーを捨ててしまいます。それではもったいないのでチャージエリア内でのブレーキ操作を心がけ、回生ブレーキでできるだけ回収しましょう。
エゴ運転にならないように周りに配慮し、低燃費走行を心がけましょう。
もしC-HRを買おうと考えているなら、あわせて正しい値引き交渉のやり方も覚えておくといいですよ。
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C-HRのライバル車たちの燃費はどうでしょうか。ここではC-HRと比較に上がりやすい日産のジューク、ホンダのヴェゼル、マツダのCX-3と比較していきます。
マツダ CX-3
CX-3は魂動デザインやクリーンディーゼルエンジンなど、他車とは一味違った魅力で人気のあるコンパクトSUVです。デザイン性ではC-HRとCX-3がよく比較されますね。
ガソリンモデルはカタログ値が16.0km/LでガソリンモデルのC-HRと同じような燃費性能です。ディーゼルモデルの方は内燃機関のみの車体としては優秀ですが、ハイブリッドモデルのC-HRにはかないません。
| 燃費の種類 | ガソリン | ディーゼル |
| カタログ燃費 | 16.0km/L | 20.0km/L |
| 街乗り燃費 | 11～13km/L | 17～20km/L |
| 高速燃費 | 14～17km/L | 20～23km/L |
実燃費を見ていくとガソリンモデル、ディーゼルモデルともにC-HRとそこまで変わらない燃費性能です。ただディーゼルは燃料代が安いため、燃料代はCX-３の方が安く済む場合もあります。
なおCX-3については以下の記事でも取り上げているので、詳細まで知りたい方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
CX-3の燃費は悪い？街乗りや高速の実燃費は？改善し向上させる方法まで解説！CX-3の口コミ/評判！価格から外装や走行性能まで全てチェック！ホンダ ヴェゼル
ヴェゼルはC-HRが販売されるまでコンパクトSUV市場でナンバーワンだったホンダのコンパクトSUVです。C-HRとラインナップが似ており、よく比較されることのある直接のライバルのような車です。
燃費数値はガソリンモデルで21.2km/L、ハイブリッドモデルで27.0km/Lです。では実燃費を見ていきます。
| 燃費の種類 | ガソリン | ハイブリッド |
| カタログ燃費 | 21.2km/L | 27.0km/L |
| 街乗り燃費 | 12～14km/L | 16～19km/L |
| 高速燃費 | 14～18km/L | 19～21km/L |
燃費性能はガソリンモデルはヴェゼル、ハイブリッドモデルの燃費はC-HRの勝ちです。ただC-HRのハイブリッドは1,800ccなので税金は高くなります。
そして車内の広さや使い勝手という総合性能を見ていくとヴェゼルのほうが維持費が安く、使い勝手は良いでしょう。
なおヴェゼルについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
ヴェゼルの燃費は悪い？街乗りや高速の実燃費は？改善し向上させる方法まで解説！ヴェゼルの口コミ/評判！価格から外装や走行性能まで全てチェック！日産 ジューク
ジュークは日本でコンパクトSUV市場を最初に切り出した車です。しかし発売当初は4WDやハイブリッドモデルの設定がなく、あとから出てきたヴェゼルやC-HRにあっという間に逆転され、日陰の存在となりました。
燃費を見ていくとガソリン自然吸気モデルはカタログ値が18.0km/L、ターボモデルは14.2km/Lです。実燃費を見ていきます。
| 燃費の種類 | ガソリン | ターボ |
| カタログ燃費 | 18.0km/L | 14.2km/L |
| 街乗り燃費 | 10～1２km/L | 8～10km/L |
| 高速燃費 | 14～17km/L | 12～14km/L |
C-HRよりも古いジュークですが、ガソリンモデルは燃費はほとんどかわりません。ハイブリッドモデルは無いのでC-HRのほうが燃費では優勢でしょう。
しかしスポーツ性能はジュークのほうが圧倒的に高く、C-HRがどれだけ頑張ってもターボ搭載のジュークには全くかないません。燃費性能ならばハイブリッドのあるC-HR、走る楽しさで選ぶならばジュークが良いでしょう。
C-HRは燃費がよく実用的な車
C-HRはスタイリングなどは非常にスポーティですがパワートレインはとても実用性が優先されたものです。そのため走る楽しさといったものはないので、できるだけ燃費がよい走りをするのがおすすめです。
燃費は車に合わせた走り方をすることによって大きく変わってきます。こちらで紹介した方法などを参考にして、燃費の良い走りを研究してみてください。
なおC-HRについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
C-HRの辛口レビュー/評価！欠点/短所と魅力/長所をすべて暴露！C-HR(ターボ/ハイブリッド)の試乗レビュー！乗り心地の感想・インプレッション！たった1分で車を60万円値引きできる裏技
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