1分で車を60万円値引きする裏技

レヴォーグが高い理由2つ!ただ高額なだけじゃなかった?!

スバル レヴォーグは次世代のスバルを象徴する車で、それまで代表車種で大人気のあったレガシィ ステーションワゴンの後継車種でもある車です。

しかしそんなレヴォーグの価格については少々割高という噂がありますが、実際にはどうなのでしょうか?

今回はレヴォーグの価格が高いのかどうかについてご説明していきます。

レヴォーグは高いのか?

15年前ぐらいまでステーションワゴンという車種はファミリーカーの代名詞であり、セダン風のデザインを持ちながら、家族も荷物も多くのせられると大好評だったのです。

しかしミニバンの登場と共に状況は一変し、それまで何車種もあったステーションワゴンはほとんどなくなりました。

そんな中にあってもスバルはレガシィの人気のおかげでステーションワゴンは存続し、レガシィが世界戦略車として大型化する一方で日本市場向けに新たに誕生したのが今回ご説明するレヴォーグなのです。

レヴォーグはスバルの車種のなかでもかなり重要車種であり、価格にはそれなりの意味があります。

まずはレヴォーグのラインナップや諸経費などについてご説明します。

レヴォーグの価格

レヴォーグ

レヴォーグは国産車のステーションワゴンのなかでは大きな部類に入り、車格としては中型セダンと同等もしくは多少上のクラスの車種になります。

レヴォーグのラインナップには1.6Lエンジンと2.0Lエンジンモデルがあり、すべてはAWD(全輪駆動)モデルです。

モデル価格最大出力最大トルク
1.6GT2,829,600円
〜3,078,000円
170PS250N・m
2.0GT3,618,000円300PS400N・m
1.6GT STI3,564,000円170PS250N・m
2.0GT STI4,050,000円300PS400N・m

レヴォーグの価格は3,000,000円弱からとなっており、ハイパフォーマンススペックであるSTIは4,050,000円と結構高額なことがわかります。

では次に競合車と比較して見ましょう。

レヴォーグの競合車には国産車、輸入車では以下のようなものがあります。

  • マツダ アテンザワゴン
  • トヨタ アベンシス
  • ホンダ アコードツアラー
  • VW ゴルフヴァリアント

それぞれ価格は次の通りです。

車種価格最大出力最大トルク排気量
マツダ
アテンザ ワゴン
276.5万
〜396.9万円
155PS
〜188PS
196N・m
〜420N・m
2.0L
〜2.5L
トヨタ
アベンシス
257.1万
〜282.9万円
152PS196 N・m2.0L
ホンダ
アコード ツアラー
274.8万
〜412.3万円
156PS
〜206PS
189N・m
〜232N・m
2.0L
〜2.4L
VW ゴルフ
ヴァリアント
285.6万
〜367.1万円
105PS
〜140PS
175N・m
〜250N・m
1.2L
〜1.4L

価格帯でいうとレヴォーグはアテンザやアコードとほぼ同じで、スペックも比較的同程度にあります。(アテンザの詳細は以下の記事をご参照ください。)

アテンザ エクステリアアテンザの口コミ/評判!価格から外装や走行性能まで全てチェック!

アベンシスやゴルフヴァリアントは価格が多少低いのですが、スペックも控えめです。

またアテンザとアコードにくらべて最廉価モデルは多少高めですが、その分出力もトルクも高めです。

こうして比較してみるとレヴォーグが競合車より最低価格で割高なのは確かなのですが、スペック的にもそれに見会うものをもっています。

レヴォーグのスペックの詳細は、以下の記事で解説しています。こちらもあわせて参考にしてみてください。

レヴォーグの走りレヴォーグの走りは最高?走行性能を解説しつくします!

レヴォーグの維持費

レヴォーグが高いと言われているのは車両価格だけでなく維持費についても言われています。

維持費のうち燃費と税金などの諸経費にわけてご説明しましょう。

レヴォーグの燃費比較

ガソリンタンク

レヴォーグのカタログ燃費は13.2km/L〜17.6km/Lですが、競合車のアテンザは16.0km/L〜17.4km/L、アコードは11.4km/L〜13.2km/Lとなっており、レヴォーグが大きく燃費が悪いわけではありません。(アテンザの詳細は以下の記事をご参照ください。)

マツダ アテンザアテンザの燃費は悪い?街乗りや高速の実燃費は?改善し向上させる方法まで解説!

とくにアコードは設計が少し古いこともあり、レヴォーグよりも燃費が悪いのです。

レヴォーグがアテンザより最低燃費が低いのはレヴォーグに2WDがないためで、重量が重いAWDのみのため燃費が悪いのです。

とはいえ出力やトルクではレヴォーグのほうが優勢ですので、パフォーマンスを優先するならレヴォーグのほうに軍配があがります。

MEMO

レヴォーグの燃費はそれほど悪いというわけではないのですが、不満点としてよく挙げられます。

以下の記事でも詳しく解説しているので、こちらもぜひあわせてご参照ください。

青いレヴォーグレヴォーグのよくある8つの不満点!不満の声から分析しました!

レヴォーグの税額面

自動車税

レヴォーグはアテンザと比較すると燃費では多少劣りますが、その分税金面では多少のメリットがあります。

アテンザはエンジンの排気量が2.0Lからなのですが、レヴォーグは1.6Lエンジンからあるので排気量で税額が変わる自動車税がかわります。

アテンザの排気量では年間45,000円ですが、レヴォーグの排気量では39,500円と約5,000円の差があります。

これだけで燃費の差がすべて覆るわけではありませんが、多少は維持費の差があります。

また自動車重量税については車種によってアテンザよりレヴォーグは不利な面もあります。

アテンザワゴンは重量が1,460kg〜1,620kgであり、一部のモデルは重量税の区分が1.5t以下で収まります。

しかしレヴォーグは1,530kg〜1,560kgであり、重量税は1.5t〜2.0tとひとつ高い区分になります。

この二つの区分の重量税の差額は5,000円であり、重量税ではアテンザワゴンが多少有利です。

しかし重量税は車検時に払うものであり、3年または2年に一度5,000円ほど安くなるので、自動車税の差額よりは大きく響きません。

以上より税金額の面ではレヴォーグがほんのわずか有利ですが、実質あまり変わらないといえるでしょう。

MEMO

なお税金額を気にするより、購入時の値引き交渉を正しくやる方が圧倒的に重要ですよ。

このやり方を知らないと最大60万円以上も損しますよ。詳しく知りたい方は、下記の『たった1分で車を60万円値引きできる裏技』のページをご覧ください。 裏技を知って後悔する人たった1分で車を60万円値引きできる裏技!安く購入する秘密のテクニックとは?!

その他の維持費

車の維持費にはほかにも車検費用や修理費用がありますが、その点についてはレヴォーグと競合車で大きく変わるわけではありません。

車検費用は国産車で同クラスなら大きく変わることはなく、レヴォーグがとくに高いことはありません。おおよそ80,000円ぐらいが相場です。

また修理費用についても国産車同士なら大きく故障率で差はなく、レヴォーグも故障率が高い車ではないので、修理頻度でレヴォーグが劣ることはありません。(故障率の詳細は以下の記事をご覧ください。)

スバル レヴォーグレヴォーグは故障が多い?壊れやすいのか故障率をもとに解説!

一点あげるならレヴォーグのエンジンの整備性の悪さがあり、レヴォーグは水平対向エンジンという整備性が悪い形式のエンジンですので、多少整備や点検時の費用が高くなる可能性はあります。

しかし費用的には数千円程度のことなので、大きな差にはならないでしょう。

水平対向エンジンについては以下の記事でも詳しく解説しています。こちらも参考にしてみてください。

水平対向エンジン水平対向エンジン/ボクサーエンジンのメリット5つとデメリット5つ!音がいい?!

レヴォーグが高い理由

ここまでレヴォーグと競合車の費用面の差を見てきましたが、そこまで大きな差はでてきませんでした。

それなのにレヴォーグが割高だと言われるのにはそれなりの理由があります。

次世代のダウンサイジングターボエンジン

ダウンサイジングターボエンジン

レヴォーグが割高と言われている理由の大きな点は1.6Lエンジンの存在にあります。

これまで車の価値を図るひとつの指標として、エンジンの排気量と自動車価格の相場の比較がありました。

いままでの相場でいえば1.6Lエンジンの車というのは小型〜中型セダンクラスであり、価格帯は2,000,000円〜2,500,000円が一般的でした。

そのためその相場からすると、レヴォーグの価格帯は多少割高に見えてしまいます。

しかし現在世界的に主流なのは排気量の小さいエンジンに過給機を組み合わせたダウンサイジングターボエンジンであり、一昔前の排気量とパワーの関係とはずいぶんかわってきています。

ダウンサイジングターボエンジンダウンサイジングターボとは?デメリット/欠点2つとメリット3つ!搭載車種も紹介

一昔前まではレヴォーグクラスの重さの車で1.6Lとなると、最高出力は100PS〜120PSが一般的でしたが、前述したようにレヴォーグのエンジンは170PSを誇っており、次世代のエンジンに昔の相場は通用しないことがわかります。

このレベルの馬力は前の2.0L〜2.5Lの自然吸気エンジンのものであり、現状のレヴォーグのエンジン性能は2.0L〜2.5Lクラスのものがあるのです。

レクサス エンジンNAエンジン(自然吸気エンジン)とは?メリット5つ!音が最強の魅力?!

エンジン出力やトルクで見た場合にはレヴォーグは同クラスの車のレベルに達しており、排気量だけで比較すると車の本来の実力を見謝ってしまうことでしょう。

最新のアイサイトの搭載

レヴォーグ アイサイト

レヴォーグにはスバル最新の安全装置で2.0L〜2.5Lを上げることにつながっています。

アイサイトには複数の安全技術が組み合わされており、自動ブレーキの一種であるプリクラッシュブレーキや、前の車を追従するクルーズコントロール、車線をキープするアクティブレーンキープなどがあります。

またカメラを使った歩行者検知、自転車検知の機能もあり、世界最高クラスの衝突安全装備がそろっているのです。

この技術によりスバルの見積もりではアイサイトの非搭載車にくらべて事故を6割削減できるとされており、レヴォーグは全車にわたって安全性の高さが確保されています。

当然標準装備なので全車のコスト増には繋がっているのですが、非常に価値の高いシステムが搭載されているのは間違いありません。

最新の安全装備は多少車両価格が高くても必要なものなので、レヴォーグが高いのはそれだけ価値が高いことの現れでもあります。

レヴォーグは性能が良く買いの車

レヴォーグはステーションワゴンとしてはデザインがよく、また車の剛性感も高い、車として完成度の高い1台です。

価格的には競合車と比較すると多少高めなのではありますが、エンジンパフォーマンスは競合車を上回っており、また安全装備の充実度もトップクラスです。

エンジンはたしかに排気量が小さいのですが、それは車の性能的にはまったく問題のないものであり、車の価格と排気量の比較はあまり問題になりません。

レヴォーグは車としての価値が高く、充分に「買い」であると言えます。

これからレヴォーグを買おうと思っている方は、以下の記事もぜひあわせてご覧ください。購入の参考になりますよ。

レヴォーグ 水平対向エンジンレヴォーグの決定的な5つの欠点!弱点を徹底的に洗い出します!青いレヴォーグレヴォーグの静粛性はいかに?!エンジン音やロードノイズはうるさい?