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ロータリーエンジンは耐久性が低く壊れやすい?寿命について解説!

ロータリーエンジンはマツダを代表するハイパフォーマンスエンジンで、日本のみならず海外にもたくさんのファンを持ちます。

しかしロータリーエンジンのデメリットとしてよく言われるのが「レシプロエンジンより耐久性が低い」という点なのですが、実際にはどうなのでしょうか?

今回はロータリーエンジンの耐久性についてご説明していきます。

ロータリーエンジンの耐久性

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一般的にレシプロエンジンの耐久性がどれぐらいか、を考える場合には2つの意味があり、エンジン本体の主要部品の寿命(オーバーホール時期)と、経年劣化で交換が必要な部品の寿命です。

一般の人が気にするエンジンの耐久性とはおおむね後者であり、とくに日本ではエンジンの修理やメンテナンスをあまりしなくても乗り続けられる期間を指すことが多いです。

現代のレシプロエンジンにおいては前者はおおよそ走行距離150,000km~200,000km、後者は100,000km前後がひとつの目安であり、車のメンテナンスにあまり関心のない日本では100,000kmが車の寿命といわれることも多いです。

しかし100,000kmで劣化した部品をしっかり交換すればエンジンはもっと使い続けられるものですし、150,000km~200,000kmで一度オーバーホールを行えばそのエンジンでさらに倍近い距離を走り抜けるだけの耐久度は持ち合わせています。

レシプロエンジンでこれぐらいの耐久性は一般的ですが、ロータリーエンジンはそれに比べるとある点では耐久性が劣る部分があるのは確かです。

しかしそれもメンテナンス次第で対応はでき、しっかりメンテナンスが行き届いたロータリーエンジンはレシプロエンジンと同等以上の耐久性を発揮するものです。

ロータリーエンジンの耐久性を決めるアペックスシール

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ロータリーエンジンの構造の中でもっとも耐久性に影響があるのが、ローターとハウジングの間をシールしているアペックスシールです。

アペックスシールは圧縮ガスや燃焼ガスの漏れを防ぐ役目があり、ローターの外周のシールを担当するもっとも重要なシール部品です。

ロータリーエンジンはレシプロエンジンより構造が単純で、大きな部分は外装であるハウジングとその内部で回転するローター、メインシャフトであるエキセントリックシャフトのわずか3部品です。

レシプロエンジンに対して大きく部品点数が少なくて構造も単純なので、主要部品の耐久性はレシプロエンジンと同等か、それ以上のものがあります。

ですがローターとハウジングの間のアペックスシールはエンジンといっしょに高速回転しながら、エンジン内部の高温、高圧に耐える部品なので、経年劣化によって疲労が溜まりやすく、また少しずつ損耗してなくなっていく部品でもあります。

ロータリーエンジンの耐久性を決めるのはこのアペックスシールであると言っても過言ではなく、ロータリーエンジンを基本的なメンテナンスだけで使い続けられるのはアペックスシールの交換が必要な時期までといえるでしょう。

またアペックスシール以外にもローター周辺には重要な2種類のシールがあり、アペックスシール交換時にはこれらも消耗しているので同時に交換します。

交換時期は走り方やメンテナンス次第で大きく変わりますが、おおよそ走行距離80,000km~100,000kmぐらいが目安となります。

ロータリーエンジンは基本的にこれらのシール部品を交換することでそれまで悪かった調子を取り戻すことができますので、ロータリーエンジンの本来の耐久性をというのはもっと走行距離が多いところなのです。

ロータリーエンジンの実際の耐久性

ロータリーエンジンの耐久性は短いという人がいる反面で普通のエンジンと変わらないという人もいて、実際のところってよくわからないのですが、今回は実際にどのぐらいの走行距離まで大丈夫だったのかをTwitterから集めてみました。

結構な距離まで大丈夫

この方のお知り合いのロータリーエンジン搭載車はやはりアペックスシールのトラブルが起こったそうなのですが、そこまでの走行距離はなんと180,000kmだったそうです。

普通のレシプロエンジンでも100,000kmや150,000kmが寿命といわれることもありますので、ロータリーエンジンの耐久性も実は同程度はあることがわかります。

一応180,000kmで圧縮抜けしてオーバーホールされたわけですが、実際にはもっと前から少しずつ圧縮抜けは起こっており劣化は進んでいますので、もう少し早い時期にアペックスシールを交換してあれば安心です。

アペックスシールの問題でエンジンブロー

この方のRX-7は150,000kmでエンジンブロー(圧縮抜け)を起こしたそうですが、それでもアペックスシールは100,000kmは軽く越える耐久性はあるようです。

レシプロエンジンでエンジンブローすると致命的なダメージを受けてエンジンが使えなくなることも多いのですが、ロータリーエンジンでアペックスシールで圧縮抜けした場合にはオーバーホールで修理できる可能性は高いです。

構造の単純なロータリーエンジンならではなのですが、費用は結構かかりますね。

オイル交換がとくに重要

ロータリーエンジンはアペックスシールで耐久性が決まるといっても過言ではないのですが、しっかりした耐久性を発揮させるためにはレシプロエンジン以上にメンテナンスが重要です。

とくにエンジンオイルはロータリーエンジンの生命線であり、アペックスシールをはじめとする部品の性能を保つために常に気を付けなければならない箇所です。

後程これに関しては詳しくご説明します。

ロータリーエンジンの寿命

ロータリーエンジンはよく100,000kmも持たないエンジン、などと言われているのをよく聞きますが、前述のツイートを見ていれば100,000kmは十分持つ耐久性は持ち合わせていることがわかります。

エンジンの寿命、という言い方をする場合には一般的にはオーバーホールが必要な状態までをいいますので、その意味では100,000km~150,000kmぐらいまででアペックスシールが限界になるところまでとなります。

しかしオーバーホールが完了したエンジンはまた当初の性能を取り戻しますので、そのエンジンでまだまだ走行距離を伸ばすことは可能です。

ロータリーエンジンの本当の意味での寿命となると150,000km以上であり、それを決めるのはハウジングの状態です。

ハウジングはロータリーエンジンの本体といえる大型部品ですが、その内面には常にアペックスシールが接触していて細かな傷などが付きます。

傷があるとそこから圧縮抜けが起こるのでオーバーホール時には傷もきれいに研磨するのですが、あまりに深い傷がある場合などはハウジングは使えなくなります。

またハウジングの外周には冷却水の通るウォータージャケットがありますが、ここに亀裂が入ったりしてもハウジングは使えません。

こうなるとロータリーエンジン本体が使えなくなるということなので、本当の寿命が来たと言えるでしょう。

もちろんハウジングも部品交換してしまえば修理することはできるのですが、そうなると別のエンジンを積み替えているのと何ら変わりませんので、一基のロータリーエンジンの寿命はハウジングで決まるのです。

限界距離は走り方などによっても大きく変わるので一概に言えませんが、普通の状態で使い続ければ200,000kmは持つでしょう。

それを証明するようなツイートがありましたのでご紹介します。

200,000km走り続けているロータリーエンジン

この方のRX-7は実際に200,000km近く走行している車だそうでまだまだ健在のようですが、6年も前に寿命宣告されたことがあるそうです。

たしかにアペックスシールなどの消耗品を基準に考えればそういう判断をされることも多いのですが、適切な修理をすればエンジン本体はまだまだ保つものです。

ツイートにはありませんが、200,000kmではさすがにアペックスシールなどは保ちませんので、このロータリーエンジンも最低一度はオーバーホールされているのだと思います。

ロータリーエンジンの寿命を伸ばす方法

ロータリーエンジンは100,000km以上の耐久性を持つエンジンなのですが、その耐久性を発揮させるためには適切なメンテナンスがかかせません。

そういったことをせずにロータリーエンジンの耐久性が低い、といっているのは不当な評価といえるでしょう。

日本ではとくに車のメンテナンスを軽視する傾向があるので、厳しい環境で使われたロータリーエンジンが多いのは確かです。

ロータリーエンジンの耐久性を発揮させるエンジンオイル交換

ロータリーエンジンの耐久性をあげることはアペックスシールの耐久性をあげることと同じ意味ですが、アペックスシールを長持ちさせるためにはエンジンオイル交換がなにより重要です。

アペックスシールは常にハウジングの内壁に接触しているのですが、固体同士の接触ではすぐに消耗してしまうものです。

アペックスシールとハウジングの間には薄い油膜が不可欠であり、油膜によって摩擦の低減、固体接触の回避、圧縮抜けの防止などさまざまな効果を持たせています。

この油膜を適切に保持することでアペックスシールの損耗を減らすことができ、ロータリーエンジンの本来の耐久性を発揮させることができるのです。

レシプロエンジンでもエンジンオイルはピストンとシリンダーの間に油膜を作る重要な役目を果たしますが、ロータリーエンジンではその役目は余計重要でエンジンオイルの成分も専用のものが必要です。

値段は多少高くなるものの、ロータリーエンジン用のエンジンオイルを使うことがなにより耐久性をあげる役割をします。

またロータリーエンジンはアペックスシールにオイルを吹き掛ける構造を持っていますが、それは燃焼室にオイルを噴射しているのと同じことなので、ロータリーエンジンでは燃料を燃やすのと同時にエンジンオイルも燃えて消費される量が多いのです。

そのためレシプロエンジンよりもエンジンオイルの量をしっかり管理しておく必要があり、前述のツイートにもあったように最低一月に一回ぐらいはオイルレベルをチェックする必要があるでしょう。

ロータリーエンジンのアペックスシールは確かに構造上の弱点ではあるのですが、その耐久性をしっかり発揮させるためにはオーナーのメンテナンスがなにより重要なのです。

乗らないときにもエンジンをかける

ロータリーエンジンの搭載車、とくに10年以上経過するRX-7などは長持ちさせるためにガレージで保管させている人も多いのですが、本当に長持ちさせたければ定期的にエンジンをかけるほうがエンジンにはよい影響を与えます。

レシプロエンジンでもそうなのですが、長期間動かさなかったエンジンというのはエンジンオイルが下がって油膜切れを起こしていたり、エンジンオイルが固化したりしており、久しぶりに動かしたりすると調子が悪くなります。

ロータリーエンジンではその影響がもっとも重要なアペックスシールに出てきますので、たとえ乗らないとしてもエンジンだけは定期的に回したほうが結果的にエンジンの耐久性をあげることとなります。

とはいっても毎日毎日エンジンをかける必要はなく、数日から一週間に一回ぐらい、一回30分ほどアイドリングしておけば十分でしょう。

もちろんその間で少しでも走行したほうがもっとよいのですが。

パワーアップをさせない

ロータリーエンジンの耐久性を大きく損ねる原因となるのは安易なエンジンのチューニングで、馬力アップによって出た悪影響はすべてアペックスシールの耐久性を減らす方向に作用します。

ロータリーエンジンの寿命を伸ばそうと思うならチューニングは極力避けてノーマルに近い状態で乗るのがよいでしょう。

ロータリーエンジンは軽量で高回転まで回るのでスポーツ走行をするのに適しており、搭載車量はスポーツカーがメインです。

そのためチューニングへの要求も昔から多く、ノーマルより高出力、高トルクにするエンジンチューニングは盛んに行われてきました。

しかしながらそういったチューニングは当然ながらエンジンの耐久性を減らすことに繋がり、ロータリーエンジンではとくにそれが顕著です。

ロータリーエンジンで出力アップのために過給圧を上げたり燃料噴射量を増やしたりすれば、その爆発の圧力は高くなりそのまま直接アペックスシールへの影響を増やす結果となります。

そうなればアペックスシールの劣化は早まりますしハウジングへの影響も少なくはありません。

ノーマルの状態でもメンテナンス不足だけでも耐久性が下がるロータリーエンジンですから、チューニングによる影響はかなり大きく受けてしまうのです。

実際次のツイートにもあるようにチューニングを施したRX-7は寿命が一気に縮んでしまうそうです。

ロータリーエンジンはチューニングの要求が多かったために多数のチューニング用パーツがあり、そこには専用のアペックスシールやローター、ハウジングまで揃っていたりします。

ですがそういったパーツは長期間の耐久性とはまた違った設計思想で作られますので、ロータリーエンジンを長持ちさせたかったらなによりノーマルが一番です。

ロータリーエンジンの車は買いか

ロータリーエンジンは軽量で高回転まで回るエンジン特性を持ち、その滑らかなフィーリングは大きな魅力を持っています。

そのためいまでもファンは多く、中古車だけになった現在でも新たに乗りたいという人も増えています。

しかしそういったニーズとは裏腹にロータリーエンジン搭載車は年々古くなっているのも確かであり、RX-8でも最低6年、他の車種だとに10年以上が経過している車がほとんどです。

エンジンの多くはオーバーホールが必要な状態のものが多く、また部品自体が少なくなっていることもあって良好な状態のエンジンは少なくなっています。

ですのでこれからロータリーエンジンの車を買う場合にはなにより維持費が問題となり、車を維持できる経済性は重要です。

またロータリーエンジンを取り巻く厳しい環境を表すように、ロータリーエンジン搭載車の価格は年々上がっており、状態のよい車はすでに新車価格より高額で取引されています。

また交換部品の値段も上がっていて今後オーバーホール費用もどんどんあがっていくことが考えられます。

中古車市場では価格が安い車も見かけますが、こういった状況にある中なので車の状態が決してよくないことは予想に固くないですよね。

厳しい状況にあるロータリーエンジン搭載車は、今となっては夢や憧れだけではなかなか乗り続けるのが難しい車となってきており、経済性や知識を求められる車になってきています。

ですがひとつ喜ばしいのは、ロータリーエンジンはまだまだファンが多くて助言を求められる人も多いですし、ロータリーエンジン専門の修理工場なども結構ありますので、サポートの体制は整っていることですね。