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ハイブリッド車のガソリンの種類!ハイオクとレギュラーのどっちが多い?理由とともに解説!

ハイブリッド車は燃費に大きく特化した車で、日本では特に普及が進んでいる車です。

ハイブリッド車にはガソリンエンジンが使われることが多いのですが、エンジンに使われるガソリンの種類について気にする人は少ないと思います。

そこで今回はハイブリッド車のガソリンについてご説明します。

ハイブリッド車のガソリンの種類

ガソリンスタンド

ハイブリッド車はエンジンと電気モーターを組み合わせて燃費を大幅に伸ばすことができるエコカーですが、搭載されるエンジンは従来の車に使われたエンジンとほぼ同じエンジンです。

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そのエンジンの多くはガソリンエンジンであり、ハイブリッド車にはガソリンの給油がかかせません。

日本ではガソリンスタンドに行くと2種類のガソリンが販売されており、価格の安いレギュラーガソリンと、それより10円程度単価が高いハイオクガソリンがあります。

どちらのガソリンを給油するかは車種によってあらかじめ指定されており、それはエンジンの使用によって決まっています。

詳しくは省きますが、大まかに言うと排気量が小さく一般的なエンジンはレギュラーガソリン、排気量が大きく出力の大きなエンジンはハイオクガソリンを使っている場合が多いです。

ハイブリッド車にもレギュラーガソリンを使う車種とハイオクガソリンを使う車種がありますが、大まかな車種は次のとおりとなります。

一般的なハイブリッド車

プリウス フロント

一般的なハイブリッド車とは燃費を重視した大衆車のことで、ハイブリッド車の主戦場でもあります。

ハイブリッド車はトヨタがプリウスを登場させて以降一気に広まってきた車種で、その目的はとにかく燃費を大幅に改善することでした。

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燃費とは距離あたりの燃料消費量を少なくすることも重要ですが、燃料代の節約という点も重要で、車を所有する上での維持費を削減することが大きなメリットとなります。

ポイント

その点もありハイブリッド車に使われるエンジンはレギュラーガソリン仕様のエンジンがほとんどで、ハイブリッド車全体で見ても8割程度はレギュラーガソリンエンジンが搭載されています。

とくに国産メーカーのハイブリッド車はほぼ全てがレギュラーガソリン仕様で、同じ車種でハイオクエンジン仕様があってもハイブリッドだけはレギュラー仕様のエンジンということもよくあります。

レギュラーガソリンとハイオクガソリンの価格差は燃料代としてはかなりの差になるものなので、大衆車としてはレギュラーガソリンのほうが魅力が大きくなるのです。

海外のハイブリッド車

ハイブリッド車は日本で特に発展した車種で、国内市場では国産メーカーが大半ですが、一方で海外メーカーも各種のハイブリッド車を輸入しています。

海外メーカーのハイブリッド車も目的は燃費改善にあり、燃料代による維持費の削減は大きなメリットとなっています。

ですが海外メーカーのハイブリッド車はほとんどがハイオクガソリン仕様となっており、レギュラーガソリン仕様の輸入車はありません。

これには日本と海外のガソリン販売の事情があり、実はレギュラーガソリンとハイオクガソリンという分け方をしているのは日本ぐらいなものなのです。

海外ではガソリンは基本的に一種類しか販売されておらず、その成分は日本で言う所のハイオクガソリンなのです。

そのため海外車種はハイオクガソリンに適合した仕様となっており、レギュラーガソリン仕様のエンジンというものがありません。

それは日本に導入される輸入車でも同様で、海外車種の殆どはハイオクガソリンが指定されています。

ハイブリッド車であっても搭載されるエンジンがハイオクガソリン仕様になっているので、基本的にレギュラーガソリンは使えません。

国内では輸入車のハイブリッド車は台数で見ると少ないので全体の割合としてみれば少ないですが、車種自体は増えてきています。

MEMO

もしハイブリッド車を買おうと考えているなら、あわせて正しい値引き交渉のやり方も覚えておくといいですよ。

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ハイブリッド車のガソリンの種類の理由

さてハイブリッド車の多くがレギュラーガソリンとなっているのには前述したような燃料の価格差が1つあるのですが、一方で以下のようにハイオクガソリンを使ったほうがエンジンの性能が高くなり効率が高い、という意見もあります。

参考 ハイブリッド車に入れるガソリンは何故レギュラーガソリンなのでしょうか?Yahoo!知恵袋

たしかにハイオクガソリンを使ったエンジンはエンジン自体の効率を表す「熱効率」を高めることが可能で、価格が高くてもハイオクガソリンを使用する理由となります。

ハイオクガソリンと熱効率

シリンダーブロック

エンジンにはその性能を決める様々なスペックがありますが、そのなかで重要なもののひとつに熱効率があります。

熱効率とは

エンジンの熱効率とは、燃料の持つ燃焼エネルギーのうちの何%を車の走行に利用できているかを表す数字です。

内燃機関のエンジンは内部で燃料を爆発的に燃焼させ、その燃焼エネルギーをピストンやクランクシャフトなどで動力に変換する機械です。

エンジン内燃機関の種類と仕組み/構造!外燃機関との違い4つと類似点4つ!将来性あり?!

ですが燃料のエネルギーは100%が動力になるわけではなく、エンジンの冷却で奪われる熱や、各種機械的な抵抗、そのほか損失などがあり、ガソリンエンジンの場合では20%〜30%しか動力に変換できていません。

残りの70%〜80%は損失となっており、燃料のエネルギーを無駄に消費していることになります。

熱効率を向上させることがエンジンの性能を高めるひとつの手段になりますが、その方策として圧縮率の向上があります。

エンジンのピストンでシリンダー内で圧縮する圧縮割合の高さを表しており、一般的に圧縮率を高くするほどエンジンの熱効率は高まります。

ですが圧縮率をあまり高めようとするとガソリンエンジンでは「ノッキング」という異常燃焼現象が起こってしまい、一定以上圧縮比を上げることができなくなるのです。

しかしその点を改善する1つの手段としてハイオクガソリンがあり、熱効率の向上がハイオクガソリンを採用するエンジンの最大の理由です。

ハイオクガソリンとノッキング

ノッキングはエンジンの内部で燃料が想定外の燃焼を起こす現象で、エンジンの設計としては避けなくてはならないものです。

ノッキングについては以下の記事で詳しくご説明しますので詳細は省きますが、ハイオクガソリンはレギュラーガソリンよりもノッキングしにくい成分となっており、耐ノック性が高い燃料となっています。

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つまりハイオクガソリンを使用すればエンジンの圧縮比を上げることができ、結果的に熱効率を高めることが可能となります。

この効果によってエンジン性能を向上させることができるので、性能を重視するスポーツカーや大型セダンなどの車種にはハイオクガソリン仕様のエンジンが使われることが多いです。

ハイブリッド車の熱効率

エンジンの熱効率の向上は燃料のエネルギーの無駄を無くすということで効率を高めるのですが、それによってハイブリッド車でも燃費が向上するのではないか、というのが前述の意見です。

しかしハイブリッド車としての燃費向上技術は別であり、ハイオクガソリンの採用はあまり効果がありません。

というのもハイオクガソリン仕様で熱効率を高めるとエンジンの出力やトルクは向上するのですが、燃料消費量の削減効果はそこまで高くなく、燃費対応エンジンとしてはあまり使われません。

MEMO

その代わりにハイブリッド車用のエンジンには「アトキンソンサイクル」と呼ばれる特別なエンジンのサイクルが使われます。

アトキンソンサイクルもエンジンの熱効率を向上させる技術の一つですが、その焦点は燃費改善に当てられています。

アトキンソンサイクルでもエンジンの圧縮比を高めることで熱効率を向上させるのですが、このときの圧縮比は「見かけの圧縮比」とも呼ばれており、実際にアトキンソンサイクルで向上するのは「膨張比」のほうです。

一般的なエンジンのシリンダー内では同じ行程量を圧縮し、その後に同じ行程量を膨張させて往復運動をしていますが、アトキンソンサイクルは圧縮は低いものの膨張比だけが高くなります。

アトキンソンサイクル下では圧縮の初期にエンジンのバルブが早開きや遅閉じをすることで圧縮を弱めますが、膨張時にはバルブは閉じて膨張比のみ高くなり、その効果によってエンジンの排熱の一部を膨張に使えることで熱効率を高めることができます。

以前は機構の複雑さから採用されることが少なかったのですが、近年の技術向上によって量産車にも採用が広がっています。

ポイント

アトキンソンサイクルの効果で熱効率が上昇したことでエンジンの燃料消費量は削減することが可能で、通常のサイクルを持つエンジンの燃費を向上させることができます。

一方で実際の圧縮比が下がることからエンジン出力やトルクが低下するというデメリットもあり、前述したハイオクガソリン仕様のエンジンとは真逆の効果が表れます。

この効果があるのでハイブリッド車にはアトキンソンサイクルエンジンの採用が多く、ハイオクガソリン仕様のエンジンが少ない理由となっています。

とはいえ海外車種ではアトキンソンサイクルエンジンでも燃料販売の関係からハイオクガソリンが使われていることもありますが、この際も出力やトルクよりは燃費を重視するセッティングが取られることが多いです。

なおハイブリッド車の燃費については以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

プリウス 運転ハイブリッド車は燃費が悪い?低燃費車を比較してランキング形式で紹介!

レギュラー指定ハイブリッド車のガソリンの選び方

レギュラーガソリンのエンジンとハイオクガソリンのエンジンを比べたときに良く出てくる疑問として、指定された燃料と違う種類を給油したらどうなるかということです。

例えばハイブリッド車においてレギュラーガソリン仕様のエンジンにハイオクガソリンを給油した場合には次のような効果が表れます。

ハイオクガソリンは一般的にレギュラーガソリンよりも”きれいに燃焼する”燃料であり、レギュラーガソリンよりノッキングなどの問題が少なくなる燃料です。

そのためレギュラーガソリン仕様のエンジンにハイオクガソリンを給油しても、車の構造上ではとくに大きなデメリットはなく、一方で出力やトルクが大幅に向上するなどのメリットもありません。

ハイオクガソリン仕様のエンジンの出力やトルクが高いのはエンジン自体の構造によるものが多いので、レギュラーガソリン仕様で設計されたエンジンではハイオクガソリンでも代わりはないのです。

ただデメリットとしてはやはり燃料代の差があるという点であり、車の維持費が高くなるという問題はあるでしょう。

しかし普通は間違って給油するとき以外はこういったシチュエーションになることはないので、難しく考えることもないでしょう。

ハイオク指定ハイブリッド車のガソリンの選び方

もうひとつの例として、ハイオクガソリン仕様のハイブリッド車に給油したときのメリットやデメリットが気になりますが、現代のエンジンはこれによる故障などの問題が起こる可能性は低くなっています。

ハイオクガソリン仕様のエンジンにレギュラーガソリンを入れると当然ながらノッキングを起こしやすくなりますので、昔であれば異常燃焼や以上振動などによりエンジンを破損させてしまう問題がありました。

ですが現在のエンジンには「ノッキングセンサー」というセンサーがエンジンに搭載されており、振動などでノッキングを検知すると自動的にエンジンのスペックを抑えています。

このシステムによってハイオクガソリン車にレギュラーガソリンを給油してしまっても問題が起こることは少なく、故障などが起こる状況は少なくなっています。

その一方でエンジン性能への改善機能もなく、ハイオクガソリン仕様のエンジンにレギュラーガソリンを入れても大した効果は得られません。

燃料代自体が高額で維持費も高くなるので、ハイオクガソリンエンジンにレギュラーガソリンを入れることにはほぼ意味がないといえます。

なおハイブリッド車については以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

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