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ドッカンターボとは?メリット3つとデメリット1つ!搭載車を軽自動車からも紹介!

ターボエンジンの車はスポーツカーなどに使われる性能の高いエンジンで、出力やトルクの高さから加速もよい車が多いです。

ですがターボエンジンの車の中には「ドッカンターボ」と呼ばれる特性をもつものがあり、一般的にはあまりよい特性とはいえません。

今回はそんなドッカンターボ車についてご説明します。

ドッカンターボとは

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「ドッカンターボ」は日本だけで使われる用語で、世界的には「ターボラグ」という言葉が使われます。

ターボラグとはターボエンジン車を加速する際に、アクセルを踏んだ時から実際に加速が起こるまでのタイムラグのことを指します。

「ドッカンターボ」とはこのターボラグが大きな車のことを指し、長いタイムラグのあとに大きな加速が「ドッカーン!」と効くのでこんな名前がついています。

自動車の運転感覚としては低回転から高回転までスムーズにスピードがあがることが望ましく、ドッカンターボは急激な加速が起こるので嫌う人が多いものです。

ドッカンターボが起こる原因はターボラグなのですが、ターボラグはターボチャージャーの特性からくるものですので、まずは簡単にターボチャージャーとターボラグをご説明しましょう。

ターボにはラグが付き物

ターボチャージャーはエンジンに大量の空気を送り込む役目を持つ部品で、吸気を圧縮して空気の密度を高めます。

密度の高い空気は酸素をたくさん含みますのでエンジン内部でより多くの燃料を燃やすことが可能となるので、エンジンの排気量をあげることなく出力やトルクを上昇させます。

ターボチャージャーは空気の圧縮に使う動力に排気ガスのエネルギーを使っており、タービンという羽根を回転させることでコンプレッサーを駆動しています。

ですが排気ガスのエネルギーは一定ではなく、エンジンが低回転のときには低く、回転数が高いときにはエネルギーも高くなります。

ポイント

ターボチャージャーは排気ガスのエネルギーが高いほど性能を発揮するもので、車を加速したいときには高いエネルギーが必要です。

ですがエンジンが低回転のときにアクセルを踏んでもすぐには排気ガスのエネルギーは高くならないので、エンジンの回転数が高くなるまでターボの効きが悪く、これがタイムラグとなります。

そしてエンジン回転が高くなって一気にターボが効くのでドッカーンと加速が来るのです。

なおターボラグについては別の記事で詳しくご説明していますので、詳しくはそちらをご覧ください。

ドッカンターボになりやすいターボ

ターボチャージャーはタービンの大きさや径、空気の流路形状などによってさまざまな特性を持ちますが、一般的に小径のターボは低回転からの効きがよくターボラグが小さいターボです。

その分高回転での出力上昇は弱いので高出力が必要な車には使われず、そういった車には大型のターボチャージャーが使われます。

ポイント

ですが大型のターボチャージャーは低回転での効きが悪くターボラグが大きくなるので、ドッカンターボになりやすいターボです。

ですのでドッカンターボの車というのは最高出力を重視した車であり、スポーツカーや大型ツアラーに多く起こる特性となります。

日本では1980年代から1990年代に起こったパワー競争で生まれたターボ車に多く、近年はターボラグの削減技術が高まったことによってドッカンターボの車は少なくなりました。

ですのでドッカンターボという言葉自体少し古い言葉になりつつありますね。

ドッカンターボのメリット・デメリット

ドッカンターボは基本的にはターボエンジンの大きなデメリットで、ターボエンジンの開発はターボラグとの戦いでもあります。

ドッカンターボはスムーズな運転を妨げるもので、普通のドライバーにとってはとても違和感を感じるものです。

実際ドッカンターボの車に乗ったことのあるドライバーがターボ車を苦手としている例は少なくなく、ターボエンジンはガサツで嫌だという人もいるぐらいです。

ですが一部のドライバーにはドッカンターボがメリットとなる場合もあり、次のような場合があります。

劇的な加速感が味わえる

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ドッカンターボはタイムラグがあったあとには急激な加速が起こりますので、車にスポーツ感や加速G、爆発的な速度上昇などを求める人には魅力にもなり得ます。

世の中の多くのドライバーは車に上質感を求めるものですが、ターボ車で普通の車では味わえない感覚を求める人にはドッカンターボの加速感は激しくて楽しいという感覚になります。

またピーキーな特性の車を操れているという満足感もあり、一度ドッカンターボにはまってしまうと特別な車になるようですね。

とはいえそういう感覚を持つ人はやはり一部なので、ドッカンターボはなくなってきたのです。

小さいパワーでも加速感を得られる

ドッカンターボはその強烈な加速感から小さい排気量でパワーの少ない車にもスポーツ感を与えることができるものです。

自然吸気エンジンの場合には排気量や出力の違いが如実に現れるもので、小さいパワーでは鈍い加速感となってしまうものです。

しかしドッカンターボでは加速感だけは強烈に感じるので、実際の出力や速度が小さくてもしっかり走っている感覚が得られます。

加速感や速度を数字で表してしまえば大したことのない車でも、ドライバーにとっては満足できるものであることもあるのです。

ピークパワーを追求するターボ

ドッカンターボの特性はターボチャージャーでピークパワーを追求する場合に現れますので、車の最高速度を伸ばす方向にはメリットとなります。

ドッカンターボの特性が強いターボに「ビッグシングルターボ」というものがあり、主にカスタムカーの世界の部品です。

ベース車種のターボチャージャーをより大きな容量を持つ大型のものに交換し、より大きな出力やトルク、加速を得るものです。

こういったチューニングは直線加速と速度を重視したドラッグレースなどに積極的に用いられるもので、あえてドッカンターボにセッティングして性能の底上げをするのです。

またターボによる加速が始まる点と、エンジンのピークパワーが発生する回転数を一致させるチューニングも行われており、この場合エンジン回転数のある一点から最大のパワーを発揮することができます。

ノーマルの状態だとどうしても街乗りなどにも対応するために完全にピークパワーを求めるセッティングにならないので、より大型のターボでそれを実現するカスタムです。

そういったカスタムを行うと日常使いでは非常に使いづらい車となりますが、サーキット走行やレースなどのシーンでは活躍できます。

ドッカンターボの評価・乗り心地

ドッカンターボはその特性から賛否両論が激しいもので、Twitterにもさまざまな意見があります。

今回はそんな意見をいくつかご紹介しましょう。

車に大事なのは満足感

車の走りの魅力はその最大出力やトルク、最高速度などにあるように思いがちですが、実際には運転したときに満足感を得られるかどうかが大事になります。

どんなに小さい車でパワーも少なくても、楽しく走れる車というのはかなりグッと来るものです。

そういった意味でドッカンターボは車に満足感を与えるものではあり、好きな人にはたまらないものとなるのです。

ドッカンターボは麻薬?!

ドッカンターボの特性は運転中には麻薬のように感じるという意見が結構多く、なかなか言い得て妙な意見だと思いました。

ドッカンターボは決して素晴らしい特性ではないのですが、急激な加速やピーキーな特性というのは刹那的な魅力を持っているのも確かです。

このあたりは人によって感じ方が違う点なので、次のようなご意見となる場合もあります。

ドッカンターボが苦手

この方は逆にドッカンターボを苦手とされており、そのせいでターボエンジン全般が嫌いになってしまったようです。

近年はドッカンターボのような特性を持つ車も少なくなって運転しやすくなりましたが、昔のイメージというのは強烈な場合が多いのでいまでもターボエンジン車が苦手ということです。

思ったところで加速できないというのは結構ストレスになりますものね。

ドッカンターボ搭載車

ドッカンターボの特性をもつ車は今では少なくなり、こういった車に乗りたいなら少し古い中古車が必要です。

今回は代表的なドッカンターボの車をご紹介しましょう。

トヨタ スターレットGT

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現在はハイブリッドがメインのトヨタですが昔は結構普通車も多く、その1台がハッチバックタイプの車スターレットです。

スターレットは長年トヨタのコンパクトハッチバックを代表する車であり、日本のパワー競争当時にターボ化されました。

今回ご紹介するのは1989年発売の4代目スターレットで、このモデルから全車DOHC化されてエンジンが高回転型となり、さらに上級モデルにインタークーラー付きターボが追加されました。

それまでのスターレットのイメージとは違ってとてもスポーティーな車になっており、なかなかの人気だったようです。

スターレット GT
エンジン形式4E-FTE
エンジンスペック1,331cc 直列4気筒 DOHC 16バルブ
インタークーラー付きターボ
最高出力135ps(99kW)/6,400rpm
最大トルク16.0kgf・m(156.9N・m)/4,800rpm

スターレットは今でいうコンパクトハッチバックの車ですが、そうとは思わせないほどの高出力を誇り、わずか1.3Lエンジンながら135PSを発揮するパワフルなエンジンです。

その源はなんといってもドッカンターボにあり、強烈な加速がこの車の最大の魅力でした。

今では30年近く経過した非常に古い車となりましたが、その魅力からいまでも中古車市場で取引が続いています。

スバル 初代インプレッサWRX

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現在でもモデルが続いているスバル インプレッサは初代モデルはドッカンターボといわれることが多く、その強烈なパワーと相まって大人気となったモデルです。

インプレッサは当時のスバルが世界ラリー選手権で勝つために作られた車でもあり、スポーツモデルであるWRXにはラリーカーの要素が欠かせませんでした。

エンジンは2.0L 水平対向エンジンとそこまで大きくはないものの、大型のターボと最新の4WDシステムの組み合わせはすさまじく、路面を選ばない力強い走りを見せた車です。

インプレッサWRX タイプRA STiバージョンIV
エンジン形式EJ20
エンジンスペック1,994cc 水平対向4気筒DOHC16バルブ
インタークーラー付きターボ
最高出力280ps(206kW)/6,500rpm
最大トルク36.0kgf・m(353N・m)/4,000rpm

初期モデルでは240馬力だった出力は最終型で当時の国内規制値上限の280馬力に達しました。

MEMO

またトルクが36kgfと非常に太く、これもラリーカーの要素であり、4WDも相まって鋭い強烈な加速を産み出しました。

WRXはスポーツモデルだったのでドッカンターボでも不満が出ることは少なく、むしろ市販車なのに得られる強烈な加速が話題となりました。

インプレッサはその後ターボの改良でターボラグの少ない車に進化していきますが、それでもこの初代インプレッサのインパクトはドッカンターボのおかげでいまでも強いのです。

ランチア デルタ

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ランチアはイタリアの中堅メーカーで、かつてラリーの世界で一世を風靡したスポーツカーメーカーでもあります。

インプレッサと同時期にラリーに参戦しており、その当時の主力車種であるランチア デルタは輸入車のドッカンターボの代表格です。

MEMO

デルタという車種自体は1979年~1995年という長きに渡って生産された車なのですが、当初はデルタ1500/1300という名前のフォルクスワーゲン ゴルフのような大衆向けハッチバックカーでした。

この車も欧州カーオブザイヤーを獲得する良い車なのですが、ランチアがデルタでラリーに参戦するようになってからはスポーティーなイメージの高い車となりました。

ラリーでのデルタの成績は驚異的で、1987年から1992年までWRC(世界ラリー選手権)史上初となる6連覇を達成し、ラリーカーの技術を織り込んだ市販車のデルタの名はレースファンの間では垂涎の的となります。

初代デルタのハイスペックモデルが HFインテグラーレというモデルで、直線基調のボディデザインに強烈なターボエンジンを搭載したモルです。中でも初期型の8Vというモデルがドッカンターボの傾向が強く現れます。

ランチア デルタ HFインテグラーレ 8V
エンジン形式不明
エンジンスペック1,995cc 直列4気筒DOHC 8バルブインタークーラー付きターボ
最高出力185ps(136kW)/5,300rpm
最大トルク31.0kgf・m(304N・m)/2,500rpm

8Vとは8バルブの略であり、当時の日本車が16バルブ化で騒いでいたことを考えると少々非力に見えてしまいます。

ですがその実力はラリー譲りなだけあって協力で、31kgfもの大トルクをわずか2,500回転で発生できるという鬼のような加速を持っています。

デルタはこの翌年に16バルブ仕様のエンジンに変更し、パワーもトルクもまだまだ向上していくのですが、ドッカンターボという点では8Vの方が強烈です。

ドッカンターボの車種を買う際の注意点

ドッカンターボの車は今では珍しいものとなっており、逆にその加速感が新鮮でほしいと思っている人も少なからずいらっしゃいます。

注意

しかし近年のターボ車はマイルドターボが主流なので必然的に中古車となるのですが、ドッカンターボ車は2000年以前、古いものになると1990年より前の車となってしまいます。

そのため車の経年劣化による故障や交換部品の欠品などのトラブルが起こりやすい車といえ、かなりの覚悟と経済性がなければ維持していくことは難しいでしょう。

車両価格は、一部の人気車種を除けばかなり下がっているので購入しやすいのですが、安いからと手に入れたまではよくても、その後にお金がどんどん消えていくことも珍しくないのです。

もしドッカンターボをリスクが少なく味わいたいのであれば、近年の車のターボチャージャーを交換するカスタムカーのほうがお手軽かもしれません。