フォルクスワーゲンビートルというと誰でも一度は見たことがあって印象に残る車の代表格ですが、初代ビートルのデザインを引き継ぎつつ現代の車として開発されたのが、「ニュービートル」です。

そんなニュービートルで心配なのはやはり輸入車ということで故障については気になるものです。

そこで今回はニュービートルの故障率を調べてみます。

この値引き交渉のやり方を知らないと、車を買う際に50万円以上の損をするかもしれませんよ。

営業マンに騙されずに、最大限まで値引きをしてもらうには、このやり方を知っておく必要があります。

詳しくは下記の車を確実に値引きして安く購入する二つの方法のページをご覧ください。

あわせて読みたい

ニュービートルの故障率

フォルクスワーゲン ビートルの初代が発売されたのはなんと1941年の第二次世界大戦中で、それから2003年までの62年に渡って生産された伝説的な大衆車です。

そのビートルの名前を受け継ぐ車として開発されたのが「ニュービートル」で、こちらは1998年~2010年まで生産されました。

初代ビートルと生産時期が重なっているのは初代が世界各地で生産されていたためで、本国ドイツでは生産は完全に切り変わりました。

ビートルの特徴といえばなんといってもその独特なデザインで、カブトムシを思わせる丸っこくてかわいらしいスタイルをしています。

ニュービートルはそのデザインの特徴を色濃く受け継ぎながらも、車の中身は当時最新のフォルクスワーゲン ゴルフをベースとしており、新旧の良い点をうまく融合した車として世界中で受け入れられました。

現在世界中で車のデザインを原点回帰するような動きが多いですが、その先鞭をつけたのはニュービートルといってもよいでしょう。

現在ではさらに世代の進んだ「ザ・ビートル」が登場しておりニュービートルはいくぶん古い車となっていますが、当時のデータ等を参考にニュービートルの故障率を調べてみましょう。

ニュービートルのアメリカでの信頼性

ニュービートルに限らず車の故障率はメーカーのみが把握しているものであり、そのデータは社外秘の重要データなので決して一般には公開されていません。

しかしメーカーの調査とは全く独自に民間調査会社がメーカーごとの信頼性や故障件数を調査してランキングとして発表しており、子のデータがニュービートルの故障率を調べる上で参考になります。

米国のJ.D.パワー社という会社が調査している「自動車耐久品質調査」はここ10年ぐらいで頭角を表してきた信頼性のある調査で、この調査では新車を購入して3年~5年経過したオーナーにそれまでの故障件数を聞き取り調査する形でデータを収集しており、このデータをもとにメーカーごとの信頼性ランキングを作成しています。

ニュービートルの生産時期である2010年の段階ではまだ日本市場での調査が始まっていないため、同じくニュービートルが販売されていた米国市場での調査結果を参考にすることにします。

2009年 米国耐久品質調査

ランキング メーカー スコア
1 ポルシェ 110
2 リンカーン 114
3 ビュイック 115
3 レクサス 115
5 マーキュリー 121
6 トヨタ 128
7 ホンダ 132
8 フォード 141
9 メルセデス・
ベンツ
142
10 アキュラ 143
業界平均 155
34 フォルクス
ワーゲン
225

参考:J.D. Power and Associates 2010 Vehicle Dependability Study (VDS) Released

さてニュービートル生産終了の2010年のデータを見てみると、トップは予想外なポルシェ、2位3位は米国メーカーがランクインしており、日本メーカーはレクサス、トヨタ、ホンダ、アキュラなどがトップ10入りしています。

故障件数の少なさを表すスコアはトップの110に対しレクサスが115、トヨタが128と多少下回っている程度です。

さてフォルクスワーゲンはというとなんと34位というかなり下位に沈んでしまっており、スコアもトップクラスの2倍と故障に関しては大きな差があることがわかるでしょう。

また当時の調査では個別の主要な車種ごとに信頼性の高さを4つの点で5段階評価で評価しているのですが、そこでニュービートルは2-3-2-2という平均以下の結果となっていますので、ニュービートルの故障率は他のメーカー、とくに日本車と比べると大きな差があるというわけです。

なお同じカテゴリーにあるトヨタ カローラは5-3-5-5という高評価なことからも、それが見てとれます。

参考:2010 Vehicle Dependability Study J.D. Power

ニュービートルはよくも悪くも大衆車

フォルクスワーゲンは世界での販売台数No.1をなんども獲得している大メーカーで、世界の大衆車メーカーといっても全く大袈裟ではありません。

ゴルフをはじめとするコンパクトカーはフォルクスワーゲンのまさに象徴であり、ニュービートルもそういった車の一車種です。

同じく世界的評価の高いトヨタとは違って故障率は高く、同じような大衆車メーカーとしては大きな差があります。

しかしフォルクスワーゲンには車としての完成度の高さとデザインのスタンダードという他のメーカーにはない要素もあり、魅力があるからこそ販売台数が多いのです。

その代表車はもちろんゴルフですが、ゴルフをベースとしているニュービートルも車としての魅力は非常に高く、故障率が高いのが残念な点です。

トヨタなどの日本車とフォルクスワーゲンでは車の故障に対する考え方が大きく違い、日本車は何がなんでも故障しない設計が良い車とされているのに対し、フォルクスワーゲンをはじめとする欧州車は交換で対処できる故障は軽微なトラブルと捉えられており、これが数字としての故障率が高くなっている原因でしょう。

その点日本車は長年ノートラブルで走れる車なので、輸入車は故障が多いというのは根拠のない話でもないのです。

中古のニュービートルの故障しやすさ

ニュービートルはいまではすべて中古車となっていますが、生産終了から8年が経過していますので車としては少々古くなっています。

生産開始から数えると20年が経過していますので、日本でいう中古車の判断基準である年式10年以内、走行距離100,000km以内というものに引っ掛かる中古車は数多くあります。

ニュービートルはデザインが色褪せないので中古車市場では相変わらず人気の高い車ですが、その中身は経年劣化が進んでいる車が多く、ゴム部品や樹脂部品などは劣化によって破損する部分も増えてくるでしょう。

また経年劣化で定期交換が必要な部品も増えており、エンジンの補機類をはじめとするエンジン部品にそういった傾向が出てきます。

修理はとにかく部品交換が必要となっているのですが、日本国内では交換部品が手には入りにくいのでドイツから輸入したりなどで費用はかさみます。

またそもそもニュービートルに起こりやすいトラブルというのがあるのですが、こちらも経年劣化が原因の場合が多いので、現在あるニュービートルの中古車はより故障しやすいといえるでしょう。

そういったトラブルについては後程ご説明しましょう。

もしニュービートルの購入を考えているなら、値引き交渉の正しいやり方を覚えておくといいですよ。

このやり方を知っているだけで数十万円は違います。詳しく知りたい方は下記の車を確実に値引きして安く購入する二つの方法のページをご覧ください。
あわせて読みたい

ニュービートルオーナーの評判

ニュービートルの故障については実体験をTwitterに投稿している人が結構おられるので、実態を見るためにいくつか参考にしてみましょう。

ATミッションのトラブルは付き物

ニュービートルの故障で割と多いのがATミッショントラブルで、変速ができなくなるいわゆるギア抜けが多いようです。

詳しくは後程ご説明しましょう。

この方のニュービートルもそういった症状のようですが、普通はもっと走行距離が少ない段階でも起こりうるトラブルですので、210,000kmはかなり頑張った車ではないでしょうか。

窓が落ちる?

もうひとつ定番のトラブルとして知られているのがパワーウインドウのトラブルで、窓落ちと呼ばれて窓ガラスが下がったままになるものです。

こちらも後程ご説明しますが、部品の経年劣化によるトラブルですので車自体が古くなってきたニュービートルでは起こりやすいものでしょう。

エアコン修理に250,000円

エアコンのコンプレッサーは定期交換部品と呼ばれており日本車でも比較的故障の多い部品ですが、ニュービートルで大変なのはその修理費用が高額なことです。

この方はこのトラブルが原因でニュービートルを手放すことになってしまったようですが、輸入車なのである程度は仕方ないとはいえ250,000円はちょっと厳しいですよね。

ニュービートルの故障事例

さてそれではTwitterに上がっていた故障事例を詳しくご説明していくことにしましょう。

ATミッションの変速トラブル

Richie P.さん(@imnoherox)がシェアした投稿 -

古い車や走行距離が多い車に起こりがちなATミッションのトラブルはニュービートルにも起こりやすいトラブルで、日本ではほとんどがAT仕様なので発生確率も高くなっています。

ニュービートルのATは何種類かあり、初期には4AT、途中からマイナーチェンジで日本製の6ATに切り替わりました。

しかしどちらにしても10年以上経過している車が多いので、走行距離と年式の古さに応じてトラブルは出やすくなっています。

よく現れるトラブルはどこかのギアで固定されて変速できなくなる、いわゆるギア固定のトラブルで、走行中にも突然起こることがあります。

原因は変速をコントロールするバルブと呼ばれる油圧回路にあり、ここで油圧を細かく制御する電制ソレノイドバルブの故障や油圧回路への金属粉やゴミの侵入による不具合などが起こり、正常に変速をコントロールできなくなるわけです。

修理にはバルブの交換ですむ場合が多いのですが修理費用は結構高額で、整備費用やATFの交換などを合わせると100,000円〜200,000円はかかってしまいます。

また症状が重たい場合にはトランスミッション交換となる場合もあり、ニュービートルは輸入車ということもあり費用は400,000円以上の高額修理となってしまうので、前述のツイートにあったように車を手放すきっかけとなってしまいます。

なお近年のフォルクスワーゲンはミッションにトラブルが多発していることがニュースになっていますが、これは2000年ごろからフォルクスワーゲンが採用を拡大したDSGというオートマチックトランスミッションであり、ニュービートルには生産終了されるまでDSGは搭載されていないのでその点は安心です。

ニュービートルの4ATや6ATは設計的な信頼性は結構高いのですが、如何せん経年劣化は避けられません。

窓落ちトラブル

これも部品の経年劣化によって起こるトラブルで、パワーウインドウの窓ガラスが下がったまま上がらなくなるトラブルです。

原因はパワーウインドウの中心であるパワーウインドウレギュレータという部品で、モーターなどの電気部品や可動部に使われている樹脂部品などが故障することで起こります。

パワーウインドウレギュレータに使われている部品は他の部品と同じく10年程度を耐久年数として設計されていますので、古くなって故障するのはある意味当然といえます。

しかし窓が下がったままになると車の防犯上は大きな問題がありますので、故障が起こったらすぐに修理が必要となります。

修理はモーターや樹脂部品単体での交換ということは行われずパワーウインドウレギュレータ全体の交換が必要ですので、100,000円近い費用が必要となります。

古い車には付き物のトラブルでニュービートルはほぼ全車が対象になるものですので、ニュービートルと付き合っていくならどうしても経験するトラブルといえるでしょう。

エアコンコンプレッサー等補機類の故障

John's Autowerksさん(@johnsautowerks)がシェアした投稿 -

エアコンコンプレッサーのようにエンジンの動力を使って駆動する機器を補機といいますが、補機は定期交換部品に指定されている部品で走行距離が多くなると交換が必要な部品です。

エアコンコンプレッサーのほかにオルタネータも補機のひとつで同じく交換が必要な部品です。

補機はエンジンの動力をベルトで伝達して動かしており、常に高速回転しています。そのため回転部分の軸を支えるベアリングなどに疲労がたまり、結果的にそれが異常振動や異音の原因ともなります。

また内部の電気系等にトラブルが起こることもあり、いずれにしても補機は修理には全体交換が必要となります。

国産車であれば数万円の費用ですむのですが、輸入車であるニュービートルは部品が高く交換費用が200,000円〜300,000円近くになってしまうので、ニュービートルのように走行距離が増えてきた車種では結構維持費が必要になる可能性が高いということです。

交換してしまえばまた長い距離使えるようになりますので、ニュービートルを長くのり続けるには必要な修理といえるでしょう。

ニュービートルは買っても大丈夫か?

ニュービートルはデザインは素敵な車でありとくに女性には好かれる車種です。

しかし如何せん車が古くなってきたものが多く、もともとの信頼性評価があまり高くないことからも故障に関しては手のかかる車といえるでしょう。

日本のフォルクスワーゲンの中古車としては結構台数があるニュービートルですので、とにかく選ぶ際には年式が新しく走行距離が少ない車を選ぶことで、少しでも経年劣化が少ない車にするのが大事です。

車を確実に値引きし安く購入する方法!

これから車を買おうと思っている方、値引き交渉の正しいやり方はご存知ですか?

この値引き交渉のやり方を知らないと、車を買う際に最大で50万円以上の損をする可能性があります。

「値引きしてくれませんか?」「オプションをつけてくれませんか?」と何も考えずに交渉すると、営業マンに舐められます。「この客はバカだな(笑)」と足元を見られ、最低限の値引きしかしてくれないでしょう。

確実に最大限まで値引きするには、このやり方を知っておく必要があります。詳しくは下記の車を確実に値引きして安く購入する二つの方法のページをご覧ください。

あわせて読みたい

この記事を書いた人

佐藤茂道
佐藤茂道
某自動車メーカーのエンジン部門で開発経験あり。子供の頃から車雑誌を切り抜きし、高校ではオートバイ・車にどハマりする。就職する際に、某自動車メーカーを選び、仕事でもプライベートでも車漬けに。今は日産スカイラインR33が愛車。