1分で車を60万円値引きする裏技

フォルクスワーゲンの傘下ブランド・会社の一覧!ポルシェやランボルギーニも?

「フォルクスワーゲンっていろんな会社と提携してるみたいだけど、傘下にはどんな会社があるのかな?」

「ポルシェやランボルギーニも傘下なの? フォルクスワーゲンの傘下会社一覧が見たい!」

さまざまな自動車ブランドや会社と提携している、フォルクスワーゲン。

フォルクスワーゲンの傘下には、どんなブランド・会社があるんでしょうか?

一覧にして、それぞれのブランド・会社が傘下に入った経緯まで、わかりやすく解説します。

フォルクスワーゲンの傘下ブランド・会社一覧

それではさっそく解説していきます。フォルクスワーゲンの傘下ブランド・会社の一覧を下の表にまとめましたので、見てください。

社名・ブランド名事業内容
フォルクスワーゲンドイツの自動車メーカー。
アウディドイツの自動車メーカー。
アウトモービリ・ランボルギーニイタリアの自動車メーカー。
ドゥカティ・モーター・
ホールディング
イタリアのオートバイメーカー。
セアトスペインの自動車メーカー。
シュコダ・オートチェコの自動車メーカー。
ベントレーイギリスの自動車メーカー。
ブガッティ・オトモビルフランスの自動車メーカー。
ポルシェドイツの自動車メーカー。
スカニアスウェーデンの重工業会社。
トラック・バス・工業用
ディーゼルエンジンを製造。
MANイギリスの自動車・
機械メーカー。

フォルクスワーゲンの傘下(フォルクスワーゲングループ)には、フォルクスワーゲンをふくめて11社のブランド・会社があります。 

各ブランド・会社の国はさまざまで。フォルクスワーゲンの地元であるドイツを中心に、ヨーロッパに広く展開している企業グループです。

ここからはそれぞれのブランド・会社がどのようにして傘下に入ったのか、経緯を解説します。

※フォルクスワーゲンの成り立ちは以下の記事で解説しています。興味のある方はこちらも参考にしてみてください。

VWポロのフロントフォルクスワーゲンはどこの国の車?国産車との違いはこの4つだ!

アウディ

アウディ

アウディはもともと独立した自動車メーカーでしたが、第一次世界大戦後の不況によって、DKW・ホルヒ・ヴァンダラーの3社と合併し、アウトウニオンという会社を設立しました。

アウトウニオンになってからもアウディブランドの車は販売されつづけましたが、追い打ちをかけるように第二次世界大戦が起こり、工場が稼働停止になってアウディの車はつくれなくなりました。

経営不振から、アウトウニオンは1956年にダイムラー・ベンツ社の傘下に入ったものの、1964年にダイムラー・ベンツ社がフォルクスワーゲンに売却。(ベンツの詳細は以下の記事をご参照ください。)

ベンツのクラシックカーベンツはどこの国の車?国産車との違いはこの4つだ!

翌年1965年からアウディブランドの車が復活し、ここからアウディはフォルクスワーゲングループの一ブランドになったんです。

なおアウディ車のラインナップとその価格については、以下の記事で解説しています。興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

アウディ R8アウディが高い3つの理由!価格が高額な車種ランキングとともに解説!

アウトモービリ・ランボルギーニ

ランボルギーニ

アウトモービリ・ランボルギーニは、農業用トラクターの製造をしていたフェルッチオ・ランボルギーニが、1962年に設立した自動車メーカーです。

1971年にボリビアで起こったクーデターによって、政府との間に結ばれていたトラクター5,000台の販売契約を破棄されたり、石油ショックの影響から経営不振に陥ったアウトモービリ・ランボルギーニ。

さらに7年後の1978年にはBMWから依頼されていた車の生産に遅れが出て、BMWからも契約を破棄されてしまい、とうとう倒産してしまいました。(BMWの詳細は以下の記事をご参照ください。)

BMWの本社BMWの生産している国はどこ?本社はどこにあるか解説!

その後はフランスの実業家に買収されたり、クライスラーの傘下に入ったりと転々としましたが、1999年からアウディの傘下に入り、フォルクスワーゲングループの一ブランドになったんです。

なおランボルギーニのラインナップとその価格については、以下の記事で詳しくまとめています。興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

ランボルギーニ ウルスランボルギーニは最安値だといくらか?徹底調査しました!

ドゥカティ・モーター・ホールディング

ドゥカティ

ドゥカティはもともと電気製品メーカーでしたが、第二次世界大戦によって被害を受け、産業復興公社の支援(国からの融資)を受けることになりました。

この産業復興公社によって、原動機付き自転車のエンジン生産の仕事を紹介され、ドゥカティは1946年からエンジンの生産を始めました。

その後はオートバイメーカーとしての地位を確立しましたが、2012年にドゥカティの親会社であるインベストインダストリアル・ホールディングスがアウディに買収されます。

親会社がアウディの傘下に入ったことで、同時にドゥカティも傘下になり、フォルクスワーゲングループの一ブランドになったのでした。

セアト

セアト

セアトは1950年からフィアットと技術提携し、1980年まで30年間フィアットの車のライセンス生産をしていました。

しかし、フィアットが経営不振になったことで新型モデルの開発ができなくなってしまい、とうぜんライセンス生産をしていたセアトも新型車の発売ができなくなりました。

そんな状況のなかで、セアトは1982年にフォルクスワーゲンとの業務提携を開始。1993年には完全子会社化され、フォルクスワーゲングループの一ブランドになりました。

シュコダ・オート

シュコダ

「シュコダ」ブランドの車を製造していたAZNP社は、第二次世界大戦後からチェコスロバキア共和国の国営会社として、社会主義体制のなかで車の開発・生産をしていました。

しかしシュコダの主要市場だった共産諸国で次々に経済不況が起こったことで、AZNP社の資金や生産力は衰えてしまい、1970年代に発売したモデルを1990年までつくり続けることになりました。

1989年にビロード革命が起こったことをきっかけに、チェコスロバキア連邦政府はAZNP社を民営化することを決定し、強力な資本を持つフォルクスワーゲンと提携することに。

1991年からフォルクスワーゲングループの一ブランド、シュコダ・オート株式会社として、正式に民営化されました。

MEMO

もしフォルクスワーゲンの車を買おうと考えているなら、あわせて正しい値引き交渉のやり方も覚えておくといいですよ。

このやり方を知らないと最大60万円以上も損しますよ。詳しく知りたい方は、下記の『たった1分で車を60万円値引きできる裏技』のページをご覧ください。 裏技を知って後悔する人たった1分で車を60万円値引きできる裏技!安く購入する秘密のテクニックとは?!

ベントレー

ベントレー

ベントレーはもともとロールス・ロイス社の子会社でしたが、1971年にロールス・ロイス社が倒産。

親会社のなくなってしまったベントレーは、イギリスを代表する製造メーカーだったヴィッカースに売却され、ヴィッカースの子会社としてBMWと提携しながら車の開発・生産をつづけました。

しかし、1998年になると今度はヴィッカースがベントレーを売却。

先に提携していたBMWも買収を申し出ましたが、話し合いの末にフォルクスワーゲングループが買収し、ベントレーはフォルクスワーゲングループに入りました。

なおベントレーの成り立ちについては以下の記事で詳しく解説しています。興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

ベントレー コンチネンタル GTベントレーはどこの国の車?国産車との違いはこの5つだ!

ブガッティ・オトモビル

ブガッティ

ブガッティは1909年に生まれたブランドですが、第二次世界大戦による工場の破壊や、経営者の死によって、1940年代以降は車の生産はしていませんでした。

1987年にイタリア人実業家のロマーノ・アルティオーリが、ブガッティ・アウトモビリ社を設立し、4年後に新型モデルを発表したことで、ブガッティブランドが復活。

しかしアルティオーリの過大な投資によって経営が破たんし、ブガッティ・アウトモビリ社は1995年に倒産してしまいました。

倒産から3年後の1998年に、フォルクスワーゲンがブガッティブランドの商標権を買い上げ、100%出資子会社としてブガッティ・オトモビル社を設立。

このときから正式に、ブガッティはフォルクスワーゲングループの一ブランドになったんです。

ポルシェ

ポルシェ

ポルシェは1948年に自動車メーカーになり、自社ブランドの車の生産のほか、メルセデス・ベンツの設計やアウディのエンジンチューンといった、他メーカーの車の生産にも幅広く関わっていました。

2005年にはフォルクスワーゲンの株式の20%を買収し、徐々に持ち株を増やして傘下に収める予定でした。

しかしポルシェは資金に行き詰まって、逆にフォルクスワーゲンに買収されてしまいます。

ポルシェが売却を拒否していたため訴訟問題にまで発展しましたが、2012年にはフォルクスワーゲンがポルシェの株式を100%取得し、完全子会社として傘下に収めたのでした。

なおポルシェの成り立ちについては以下の記事で詳しく解説しています。興味のある方はこちらもご参照ください。

ポルシェ カレラポルシェはどこの国の車?国産車との違いはこの4つだ!

スカニア

スカニア

スカニアは、1900年からトラックやバスの生産をしていました。

1999年にトラックメーカーのボルボから買収される話が出ましたが、EUによって承認されなかったため、実現には至らず。(ボルボの詳細は以下の記事をご参照ください。)

ボルボ XC60ボルボはどこの国の車?国産車との違いはこの3つだ!

日本の日野自動車と提携する話もありましたが、これも交渉決裂で実現はしませんでした。

その後、もともと筆頭株主だったフォルクスワーゲンが2008年にスカニアを子会社化し、これによってスカニアはフォルクスワーゲングループに入りました。

2014年にはスカニアの株式の98.19%をフォルクスワーゲンが取得しており、完全子会社一歩手前の状況になっています。

MAN

MAN

MANは1898年に設立され、ディーゼルエンジンを開発したメーカーです。(ディーゼルエンジンの詳細は以下の記事をご参照ください。)

車のエンジンガソリンエンジンとディーゼルエンジンの違い3つ!比較すると熱効率や寿命が全然違う?!

トラックやバスの生産をメインにしていて、2008年にはフォルクスワーゲンのブラジル法人「フォルクスワーゲン・ド・ブラジル」のバス・トラック部門を買収しました。

2011年からフォルクスワーゲンがMANの主要株主になり、翌年2012年には株式保有率を75.03%まで引き上げて、MANを子会社化しました。

子会社化されたことでMANはフォルクスワーゲングループの一企業となり、商用車の製造やエンジンの製造でグループに貢献しています。

ここまで書いてきましたが、「車自体は優秀だったけど経営がうまくいかなかったブランド・会社」にフォルクスワーゲンが目を付けて、傘下に収めるパターンが多いですね。

この記事を読んだことで、フォルクスワーゲンの傘下にどんな会社があるのか、知っていただけることを願っています。

フォルクスワーゲンについては以下の記事でも取り上げています。詳細が気になる方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

アルテオンのフロントフォルクスワーゲンは故障が多い?壊れやすいのか故障率をもとに解説!フォルクスワーゲンのロゴフォルクスワーゲンとトヨタの関係は?提携してる?撤退した?わかりやすく解説!