ムーヴの燃費は悪い？街乗りや高速の実燃費は？改善し向上させる方法まで解説！

使い勝手がよく取り回しのしやすいハイトワゴン。

その中でも非常に長い歴史と信頼のあるブランドがダイハツのムーヴです。

コンパクトカーに負けないくらいの質感の高さで、軽自動車の維持費の安さのあるムーヴは非常に家計にも優しい車です。

そんなムーヴですが、燃費は良いのでしょうか。

ここではムーヴの燃費について解説していきます。

ムーヴの燃費・実燃費

まずはムーヴのカタログ燃費と実燃費の差をチェックしていきましょう。ムーヴはJC08モード燃費が採用されていますので、実燃費はカタログ値のおおよそ7割程度です。

ここでは自然吸気（NA）モデルとターボモデルの2つのモデルがあるのでそれぞれの数値を検証していきます。

燃費の種類	NA	ターボ
カタログ燃費	31.0km/L	27.4km/L
街乗り燃費	16～19km/L	15～18km/L
高速燃費	20～23km/L	18～21km/L

ユーザーの燃費を見ていくとこのようになります。カタログ燃費達成率は5から6割程度とガソリン車にしては低く、もうひと頑張りほしい達成率です。

とはいっても平均的に15km/Lを超えていますし、乗り方次第では20km/Lほどは走りますので、日常の道具として使うのに十分に使いやすい燃費性能でしょう。

なおNAとターボのエンジンについては以下の記事で取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

NAエンジン(自然吸気エンジン)とは？メリット5つ！音が最強の魅力？！

ターボエンジンとは？仕組み/構造は？メリット2つとデメリット4つ！

ムーヴの燃費の口コミ

ムーヴの燃費についてユーザーはどう感じているのでしょうか。ここではツイッター上からムーヴの燃費に関する口コミをご紹介していきます。

うちのムーブちゃん 4WDターボスタットレスでこの燃費😏
めちゃくちゃ良いと思わん?!笑 pic.twitter.com/tJvSLwhVvu
— つばさ (@ZEUSU1340) 2018年12月2日

4WDターボでしかもスタッドレスタイヤの装着という燃費には非常に不利な状態にもかかわらず、20.5km/Lという数値を出しています。走り方次第では高い燃費性能が期待できますね。

代車でMove借りてるけど大津から岐阜まで乗ってこの燃費 pic.twitter.com/XzKvyQ2UmA
— はーふ☆とーん (@halftone_99) 2018年5月27日

さらにこちらのかたは長距離ドライブで32.2km/Lとカタログ燃費を軽く超える数値を出しています。満タンで1,000km走るのも期待できそうなくらいの数値です。

先輩のムーブの燃費w
ターボ使うと10切るらしいww pic.twitter.com/1h13SDZUCY
— やふ@YZF-R25 (@YZF_R25_rider_) 2018年4月14日

しかしいいことばかりではなく、ターボでガンガン走ると10km/Lを切る数値がでてしまいます。気持ちの良い走りを取るか低燃費で丁寧なアクセルワークを心がけるか非常に悩みどころです。

なおムーブの口コミ・評判については以下の記事でさらに詳しく取り上げているので、詳細まで知りたい方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

ムーヴの口コミ/評判！価格から外装や走行性能まで全てチェック！

ムーヴの歴代の燃費・実燃費

ユーザーからは一定の評価があるムーヴの燃費性能ですが、歴代のムーヴの燃費はどうだったのでしょうか。ここでは歴代の燃費を確認してみます。

初代ムーヴの燃費・実燃費

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@psymptomsがシェアした投稿 – 2018年 8月月13日午前7時02分PDT

初代ムーヴはミラをベースに作られたハイトワゴン軽自動車でした。そのためインパネはミラの流用が多く、兄弟車のようでした。

そんなムーヴの燃費は10・15モードのカタログ数値で、NAモデルは17.6km/L、ターボモデルは16.6km/Lという数値です。

実燃費はNAモデルが10～14km/L、ターボモデルが8～12km/Lとまずまずな燃費性能でした。

燃費の種類	NAモデル	ターボモデル
カタログ燃費	17.6km/L	16.6km/L
実燃費	10～14km/L	8～12km/L

2代目ムーヴの燃費・実燃費

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_Cbu911_さん(@cbu_garage)がシェアした投稿 – 2018年12月月21日午前6時26分PST

この型のムーヴは軽自動車規格の見直しで一回り大きくなり、イタルデザインが施されたことでおしゃれな雰囲気が漂うモデルです。

カタログ数値は先代から若干おちており、NAモデルで16.0km/L、ターボモデルで15.6km/Lという数値です。

しかし実燃費はNAモデルで10～14km/L、ターボモデルで8～12km/Lと大きく変わらない数値でした。

燃費の種類	NAモデル	ターボモデル
カタログ燃費	16.0km/L	15.0km/L
実燃費	10～14km/L	8～12km/L

3代目ムーヴの燃費・実燃費

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jefferson727さん(@jefferson727)がシェアした投稿 – 2017年10月月30日午後4時37分PDT

2002年に登場した3代目ムーヴは新型プラットフォームにより軽自動車とは思えない多くの装備が採用されました。

カスタムにはCVTも採用され非常に燃費が伸びています。カタログ燃費はNAモデルで22.0km/L、ターボで18.6km/Lでした。実燃費はNAモデルで13～16km/L、ターボモデルで9～12km/Lです。

燃費の種類	NAモデル	ターボモデル
カタログ燃費	22.0km/L	18.6km/L
街乗り燃費	13～16km/L	9～12km/L
高速燃費	16～19km/L	11～15km/L

4代目ムーヴの燃費・実燃費

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Выкуп Авто / Аренда / Продажаさん(@imperial_auto_vl)がシェアした投稿 – 2019年 1月月20日午前3時10分PST

2006年に登場した4代目ムーヴは卵型でフロントから流れるようなスタイリングが特徴的なモデルです。

そんな4代目ムーヴの燃費はNAモデルは23.0km/L、CVTを採用したターボモデルは21.5km/Lと先代から大きく伸ばしてきています。

実燃費はNAモデルが13～16km/Lとあまり変わらず、ターボモデルは12～16km/LとNAに迫る燃費性能でした。

燃費の種類	NAモデル	ターボモデル
カタログ燃費	22.0km/L	18.6km/L
街乗り燃費	13～16km/L	12～16km/L
高速燃費	17～19km/L	16～18km/L

5代目ムーヴの燃費・実燃費

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Drom avto DVさん(@drom_primorskiy_krai)がシェアした投稿 – 2018年11月月8日午後10時53分PST

5代目ムーヴはエンジンの見直しやミッションをCVTに統一、アイドリングストップの改良など環境性能を大きく改良したモデルです。

カタログ数値はJC08モード燃費に変更されましたが、先代から大幅に向上してNAモデルで27.0km/L、ターボモデルで22.0km/Lという数値です。

実燃費はNAモデルで14～18km/L、ターボモデルで14～17km/Lとこちらも大きく伸びた数値でした。

燃費の種類	NAモデル	ターボモデル
カタログ燃費	27.0km/L	22.0km/L
街乗り燃費	14～18km/L	14～17km/L
高速燃費	17～21km/L	16～21km/L

ムーヴは発売から24年と非常に長い歴史をもつ軽自動車です。その間に軽自動車規格の変更やミッションなどのパワートレインの大幅な進化など、燃費性能からも軽自動車の進化がよく分かる車です。

ムーヴの燃費の理由

ムーヴの燃費性能はなかなか優秀です。ここではムーヴの燃費の理由をここでは解説します。

アイドリングストップの採用

ムーヴには停車時のアイドリングによる燃料の消費を抑える、アイドリングストップが付いています。

このアイドリングストップは時間が長いほど効果が高いので、時間を伸ばすための工夫がなされています。

まずは停車時だけでなく、減速して時速9km以下になると操作状況に合わせてエンジンを停止させる停車前アイドリングストップ付きです。これでも多少は時間が伸びますね。

そして停車中にも冷風が来るように保冷剤を活用したスマートクールを採用しています。エアコンが無いときつい夏場でも、少しは快適にアイドリングを抑えられます。

積極的にエンジンを止めて、無駄なアイドリングを行わないことによって燃料の消費を抑えています。

車体の軽量化

ムーヴはプラスチック部品を活用することで軽量化し、機能が増えながらも先代とほとんど変わらない重量を維持しています。

これはバックドアやフェンダーなど車体の一部を鉄板ではなく、樹脂製のプラスチックにすることで軽量化を図っています。

ボディフレームはしっかり強固なものになっているので安全性なども変わりませんし、先代に比べて環境性能を向上させていながらも重量は据え置きなので、燃費は伸びています。

他メーカーに比べ際立つ燃費改善機構が少ない

残念なことにムーブはアイドリングストップがメインで、それ以外で他社のような目立つ燃費改善策は少ないのが現状です。

他社はバッテリーアシストやモーターアシストなどといった燃費改善の機構が多く取り入れられています。

しかしムーヴはアイドリングストップのみなので燃費の改善は期待値が低いです。これでは燃費が悪いと言われてしまうのもしょうがありませんね。

MEMO

もしムーヴを買おうと考えているなら、あわせて正しい値引き交渉のやり方も覚えておくといいですよ。

このやり方を知らないと最大60万円以上も損しますよ。詳しく知りたい方は、下記の『たった1分で車を60万円値引きできる裏技』のページをご覧ください。

たった1分で車を60万円値引きできる裏技！安く購入する秘密のテクニックとは？！

ムーヴの燃費改善・向上方法

燃費改善機構が少ないムーヴですが、燃費を良くする方法はあるのでしょうか。ここではムーヴの燃費を改善する方法を解説します。

無駄のないアクセルワークをしよう

車は発進のときに燃料を多く使います。とくにムーヴのような軽自動車であれば強く踏み込んでも回転数が上がるばかりで、エンジンの回転と速度が同期せず無駄になりがちです。

そこの無駄を減らすために発進時はまずはクリープ現象で徐々に前に出ましょう。徐々に前に出てある程度進んでからアクセルをグッと4割ほど踏み込んでしっかり加速します。目安はタコメーターで3,000回転ほどです。

目的の速度になったらアクセルを緩め一定速での走行を心がけます。これにより走り出しの無駄を減らすことができます。

エンジンブレーキを使おう

もう一つ無駄を減らせる場面があります。それが減速時です。

通常フットブレーキはブレーキパッドを消耗しながら減速しますが、アクセルオフで減速するエンジンブレーキは前に進もうとする力をエンジンの抵抗で速度を落とすので、何も消費するものはありません。しかもエンジンブレーキ中は燃料供給がカットされるので消費燃料もありません。

車は1,500回転以上でアクセルが離された状態であればエンジンブレーキがかかりますので、進んでいる間は実質燃費は無限大です。回転数が極端に落ちてくる場合はスポーツモード使うなど適時調整し活用しましょう。

アイドリングストップをうまくつかおう

ムーヴなどのアイドリングストップ装着車は、3秒以上エンジンが停止することで燃費の改善が期待できます。

ムーヴには少ししでもエンジンの停止時間を増やすために停車前アイドリングストップがついていますが、すぐに信号が変わってエンジンの再始動が必要な場面もあります。

なので道路状況をしっかり確認し、3秒以上アイドリングストップができるかどうか判断して、アイドリングストップの作動をコントロールする必要があります。

ムーヴはブレーキの踏み加減によってある程度アイドリングストップを作動を操作できます。ただしこれはこうすれば絶対に大丈夫という方法はなく、感覚の問題という部分が多いので何度か試して動作を見てください。

ムーヴの燃費を他の車と比較

ムーヴのライバルにあたる車たちの燃費はどうでしょうか。ここではスズキのワゴンR、ホンダのN-WGN、日産のデイズと比較していきます。

スズキワゴンR

軽ワゴンのパイオニアであるスズキのワゴンR。モーターアシストで走る最新のS-エネチャージやヘッドアップディスプレイなど軽自動車とは思えない機構を採用するなど非常に優れたパワートレインを搭載しています。ムーヴとは発売当初から競い合っている強力なライバルです。

カタログ燃費はNAモデルで26.8km/L、S-エネチャージモデルで33.4km/Lという数値です。では燃費を見ていきます。

燃費の種類	NA	S-エネチャージ
カタログ燃費	26.8km/L	33.4km/L
街乗り燃費	19～21km/L	20～22km/L
高速燃費	20～22km/L	20～24km/L