スズキ ジムニーは軽自動車のオフロードカーという非常に特殊な車ですが、歴史の長さと本格的なクロスカントリー性能から人気の高い車です。
そんなジムニーですが、車のメンテナンスは普通の車と同じでいいのかどうか気になりますよね。
今回はジムニーのメンテナンスについてご説明しましょう。
ジムニーのメンテナンス
ジムニーのような軽自動車のオフロードカーというのは世界的に見ても希少な存在で、ここまで小さいクロスカントリー車はジムニーしかありません。
一般的な軽自動車と違って耐久性の高いラダーフレームやリジッドサスペンションを採用しており構造がずいぶんちがうのですが、車としてのメンテナンスは普通の車とは大差はありません。(耐久性の詳細は以下の記事をご参照ください。)
ジムニーの耐久性が高い4つの理由!強度が半端ない?!ジムニーの特殊な部分はおもに車体部分に集中しており、一般的なメンテナンス項目はエンジン部分で、普通の軽自動車のエンジンをそのまま使っていますのでほとんどのメンテナンス項目は普通の車とかわらないのです。
なお2018年に20年ぶりのフルモデルチェンジとなる新型ジムニーが登場しましたが、さまざまな改良が施されているものの、メンテナンスに関しては基本的にこれまでのジムニーと大差ありません。
登場前はハイブリッドカーになるかもしれないと噂されていましたが、実際にはハイブリッドではないノーマルエンジン車となりましたので、ハイブリッド関係の複雑な部品の交換については懸念がなくなりました。
ではジムニーのメンテナンス項目を走行距離ごとにご説明していきましょう。
新車購入時:慣らし運転
まずジムニーを新車で購入してすぐ行うメンテナンスが慣らし運転です。
新車で買うのだからなにもメンテナンスなんて必要ないように思いますが、完成したての車というのは部品同士がまだ馴染んでいない状態なので、あちこち角がのこったままなのです。
車としてはそれでも問題なく稼働するのですが、慣らし運転を行って上手に角を取ってあげると車の部品に余計な負荷がかからなくなるので、結果的に多少なりとも寿命が延びることに繋がります。
スズキの公式見解としては慣らし運転を意識しなくても次第に馴染んでいくと書かれていますが、最初だけなので慣らし運転をちゃんとしておくのは悪いことではありません。
慣らし運転は走行距離1,000kmを越えるまでは激しい運転をしないようにすればよいだけで、エンジンの回転数を3,500rpm以上にあげないようにすればOKです。
またほかにもジムニーの得意なフィールドであるオフロードでの走行も控えると、より負荷が少なくてよい慣らし運転になるでしょう。
ジムニーはもともと加速があまりよくないので慣らし運転中は少々もたつく走りになってしまいますが、普通に乗っていれば1,000kmなんてすぐですので少し我慢です。(加速性能の詳細は以下の記事をご参照ください。)
ジムニーの加速性能を解説!0-100km/h加速タイムはどのくらい?新車を購入してすぐにやることについては、以下の記事でさらに詳しく解説しています。こちらもあわせて参考にしてみてください。
車を買ったらまずすることと買うものまとめ!新車、中古車ごとに解説!~5,000km:オイル交換
車のメンテナンスの中でもっとも基本的なものにエンジンオイルの交換があります。
ジムニーはメーカー推奨で5,000km走行ごとにオイル交換が必要となります。
最近の車は10,000kmや15,000kmごとの交換で大丈夫な車が増えてきましたが、ジムニーのエンジンは少々設計が古く、またターボエンジンのためにオイルの汚れる頻度が高いです。(エンジンの詳細は以下の記事をご参照ください。)
ターボエンジンとは?仕組み/構造は?メリット2つとデメリット4つ!そのため昔ながらの5,000kmごとのオイル交換インターバルとなっており、少々面倒ではありますがしっかりこれを守ることがジムニーのメンテナンスの基本です。
エンジンオイルはエンジン内の潤滑、冷却、浄化などさまざまな役割のある重要なオイルですので、エンジンの寿命を伸ばすためにはきちんとオイル交換を行いましょう。
またメンテナンスをもっと積極的に行うのはベストな方法で、3,000kmごとの交換をしている人もいます。
交換はディーラーのほかに自動車用品店、ガソリンスタンドなどさまざまなところで交換してもらえますし、ジムニーは必要なオイル量が少なく料金もそんなにかからないので、短いインターバルでオイル交換してもそこまで財布に響かないのはよいですね。
ターボエンジンのオイル交換については、以下の記事でさらに詳しく解説しています。詳細まで知りたい方は、こちらもあわせて参考にしてみてください。
ターボ車のエンジンオイルの交換時期は?おすすめのオイルはこれ!~10,000km:オイルフィルター交換
オイル交換を2回行う度にエンジンオイルフィルターを交換する必要があり、スズキの推奨でも10,000kmごとの交換となっています。
エンジンオイルフィルターはオイル内の不純物を濾しとる役目があり、オイルの状態を保つのに重要な部品です。
オイル交換2回ごとに1回交換するのは基本的な内容で、オイルを除けばエンジン部品のなかではもっとも交換する頻度の高い部品でしょう。
エンジンオイルフィルターの交換はオイル交換をやっているところであれば作業は可能で、オイル交換と同時に実施するのが基本です。
部品代も高くなく工賃もわずかですので、オイル交換とともに確実に実施していきましょう。
もしジムニーの購入を考えているなら、値引き交渉の正しいやり方を覚えておくといいですよ。
このやり方を知らないと最大60万円以上も損しますよ。詳しく知りたい方は、下記の『たった1分で車を60万円値引きできる裏技』のページをご覧ください。 たった1分で車を60万円値引きできる裏技!安く購入する秘密のテクニックとは?!30,000km~50,000km:各種消耗品交換
30,000kmを越えて50,000km未満ぐらいのところで、タイヤと補機バッテリーに交換時期がきます。
また車の使いようによってはブレーキパッドも気になってくるところです。
タイヤ交換
一般的なタイヤの交換時期は3年~5年といわれており、1年10,000km走行すると30,000km~50,000kmのどこかで交換時期がきます。
実際にはタイヤに刻まれているスリップサインを目安にすればよく、スリップサインが出るようなら直ちに交換しましょう。
ジムニーのタイヤは純正では普通の乗用車用タイヤが装着されていますが、サイズは軽自動車としては大きな16インチです。
軽自動車はサイズ制限があるのであまり大きなタイヤはつけず13インチ~15インチが標準なのですが、ジムニーは車の最低地上高をあげるために大きなタイヤをはいているのです。
とはいえ16インチは普通車には標準的なサイズですし、ディーラーはもちろんのこと、自動車用品店やタイヤショップなどで簡単に交換できるサイズです。
しかしジムニーで気を付けないといけないのは、ジムニーが本領を発揮するオフロード用のタイヤを履いているときです。
オフロードを積極的に走る車にはオフロード用に専用のタイヤがあり、ジムニーも純正は乗用車用タイヤですのではきかえる必要もでてきます。
そういったタイヤは一般道路や高速道路などでは当然ですが多少なりとも不向きで、タイヤの磨耗が早くなる場合があります。
もし中古車でジムニーを買ったときには装着してあるタイヤがどんなものかを確認し、オフロードタイヤならこまめにスリップサインを点検しましょう。
なおジムニーのオフロード性能については、以下の記事で解説しています。興味のある方はこちらの記事も目を通してみてください。
ジムニーの走破性を徹底解剖!クロカン・オフロード性能はいかに?!補機バッテリー交換
補機バッテリーはライトやインテリアなどの電装品を稼働させるためのバッテリーで、こちらも3年~4年毎に交換する部品です。
とはいえジムニーのバッテリーは普通の軽自動車と大差はなく、基本的には軽自動車用バッテリーを搭載しておけば問題ありません。
交換もディーラー、自動車用品店、ガソリンスタンド、一部のホームセンターなどで行え、バッテリー交換は簡単なことから自分で交換する人も少なくありません。
小型のバッテリーで値段もそこまで高くないので、時期になったらしっかり交換しましょう。
ブレーキパッド、ブレーキシュー交換
ブレーキパッドはブレーキをかける際の摩擦材で、ブレーキを使用すると少しずつ消耗していきます。
残りが2mm以下となったら交換時期ですが、走行距離としては30,000km~50,000kmぐらいでしょう。
ジムニーは前と後ろのタイヤで構造の違うブレーキになっており、前輪はディスクブレーキ、後輪はドラムブレーキとなっています。
ディスクブレーキは回転する金属ディスクを挟み込む形でブレーキをかける構造で、安定した制動力を発揮できる反面、ドラムブレーキよりコストがかかります。
後輪のドラムブレーキは鋳鉄製のドラムの内側にブレーキシューを押し付けるようにしてブレーキをかける構造で、単純で安いので軽自動車には多く採用されています。(ディスクブレーキに使われる摩擦材をブレーキパッド、ドラムブレーキはブレーキシューと呼びます。)
ジムニーは車としては軽い方でそこまで高速走行する車ではありませんので、ブレーキパッドもブレーキシューも消耗は多い方ではありません。
そのため走行距離が増えてもわりと残っている場合が多く、かなりの距離をワンセットで走りきることができます。
リアがドラムブレーキな分制動力が少し弱めと感じる車なのですが、ジムニーの得意とするオフロードでは低速走行がメインとなるのであまり高速走行に性能を傾けていないことがわかります。
ブレーキパッドもブレーキシューも軽自動車用の小型のものですので値段も安く、ディーラーなどで交換してもそこまで費用的な負担はありません。
基本は定期点検の時に消耗が限界を越えていたら交換する感じでよいでしょう。
ブレーキフルード交換
ブレーキフルードはブレーキに油圧をかけるためのオイルですが、こちらもブレーキを使い続けると汚れてくるので、そうなったら交換が必要です。
こちらも定期点検の時に指摘されたら交換すればよいレベルのものです。
ブレーキの使用がハードでなければフルードの汚れ方も少ないので、ブレーキパッド交換時に一緒に行う人も多いです。
ただブレーキフルード交換はエア抜きなど専門的な技術が必要ですので、個人では行わずにディーラーや自動車専門店などで実施しましょう。
50,000km~70,000km:ブレーキローター交換
前輪のディスクブレーキはブレーキパッドを2回程度換えるタイミングで、今度はブレーキパッドを押し付けるブレーキローターのほうが削れてきますので交換が必要です。
ブレーキローターの交換時期は走り方やブレーキの頻度によって変わってくるので一概に何kmとはいえませんが、50,000kmを越えた辺りから気にする必要はあります。
定期点検時にローターの磨耗が限界に来ていることがわかった時点で交換すればよいでしょう。
なお後輪のドラムブレーキについてはディスクブレーキほど磨耗は問題にならず、基本的には交換不要な部品です。
またジムニーのカスタムで後輪もディスクブレーキにする人もいますので、中古車の場合は確認しておきましょう。
中古車を買う際の注意点は以下の記事でもまとめているので、もっと詳しく知りたい方はこちらもあわせてご参照ください。
絶対読んでください!ジムニーの中古車を購入時の11の注意点!80,000km~100,000km:定期交換部品の交換
80,000kmを越えた辺りから、定期交換部品と呼ばれるエンジンの部品を交換する時期にさしかかります。
ジムニーの定期交換部品は、
- タイミングベルト
- エアコンコンプレッサー
- オルタネータ
- ウォーターポンプ
などの補機類、それを駆動する補機ベルトです。
タイミングベルトの交換
タイミングベルトはエンジンのバルブ開閉タイミングを伝達する非常に重要な部品で、ゴム製のベルトでできています。
この部品が劣化により切れるとエンジンが動かなくなってしまうので、劣化が見られた段階で予防的に交換する部品です。
最近の車はタイミングチェーンと呼ばれる金属製のベルトにしてメンテナンスフリーとしていますが、ジムニーはエンジンの設計が少々古いためタイミングベルトを使用しています。
タイミングベルトの交換はディーラーか自動車修理工場で行うメンテナンスで、専用の部品が必要なので自動車用品店などでは扱っていません。
基本的には定期点検時に見つかったらそのまま交換という流れになります。
3代目ジムニー、最新型の4代目ジムニーのエンジンについてはメンテナンスフリーのタイミングチェーンに変更されていますので、基本的には定期交換は不要です。
ですがチェーンといえども少しずつ延びてはいきますので、エンジンのオーバーホールのタイミングで交換が必要となるかもしれません。
エアコンコンプレッサー、オルタネータ交換
エアコンコンプレッサーとオルタネータはどちらもエンジンと繋がったゴムベルトで稼働する補機ですが、100,000kmの到達を待たずに故障することの多い部品です。
すぐに停止することはまれですが、異音がしはじめて性能も劣化していきます。
基本的には異音がしはじめたらその部品は寿命に来ていると思われるので、故障しない前に交換してしまうのが良いです。
とくにオルタネータは停止すると車のエンジンがかからなくなるので、注意が必要ですね。
修理にはディーラーか自動車修理工場で部品を取り寄せて交換しますので、多少時間がかかるでしょう。
定期点検時に交換を勧められることの多い部品ですが、運転していてなにか変な音がし始めたらさっさと点検に出しましょう。
ウォーターポンプの交換
もうひとつエンジンを動かすのにかかせない補機がウォーターポンプで、エンジンの冷却水の循環を行う部品です。
ポンプとはいっても電気的なものではなく、オルタネータなどと同じくベルトで稼働する機械式ポンプです。
ウォーターポンプも内部のベアリングの劣化によって回転にムラができ、それが異音という形で現れてきますので、異音があるかないかで劣化を判断します。
これも定期点検時に見つかることが多いので、その時点でディーラーか自動車修理工場で交換しましょう。
補機ベルトの交換
前述した補機類を駆動するベルトですが、ゴム製のベルトですので経年劣化によってひび割れなどの問題が出てきます。
ほおっておくと必ず切れてエアコンコンプレッサーもオルタネータも動かなくなってしまいますので、劣化が見られたらすぐに交換しましょう。
補機ベルトの交換はエンジン部品の交換のなかでは簡単な方で、自分で部品を取り寄せてやってしまうひともいます。
しかし大半はディーラーか自動車修理工場で交換してもらうもので、補機と一緒に点検時に交換するのが一般的となっています。
100,000km~:各種部品交換と修理
100,000kmを越えるとエンジン部品や各種いろいろな部品の交換が必要となっていきます。
また故障も増えてきますので、100,000km以上走るのであれば適切な修理が必要です。
※一般的な走行距離の寿命については、以下の記事でまとめています。詳細まで知りたい方はこちらもご参照ください。
中古車は走行距離が何万キロまで安心して乗れる?答えはこれだ!エンジン部品の交換
エンジンが100,000kmまでくると、補機ベルト以外のゴム部品にも劣化が見られ、交換が必要となります。
ゴム部品は経年劣化が大きい部品ですので、1年10,000km走行として100,000kmで10年経つと交換時期がきます。
燃料ホース、冷却水ホース、バキュームホースなどさまざまなゴムホースが車には使われているので、10年100,000kmを目処にこれらはすべて交換しなければなりません。
とくに燃料ホースは亀裂が走ってガソリンが漏れると非常に危険なのでとくに注意が必要です。
その他の部品としてはスパークプラグやエアクリーナーエレメントがあり、100,000km以下のところで交換してしまってもよいのですが、100,000km以上は厳しいと思った方がよいでしょう。
いずれも定期点検時には修理箇所として提示されるので、長く乗り続けようと思うならしっかり修理を行いましょう。
駆動系オイルの交換
車にはエンジンオイルのほかにも
- トランスミッションオイル
- ディファレンシャルオイル
- トランスファーオイル
といった駆動系のオイルがあり、これも長く走行するためには交換が必要です。
メーカーとしてはこれらのオイルは無交換といわれていたりしますが、オイルが劣化して車の性能が損なわれていることは間違いないので、車の性能を気にする人は数万kmごとに交換している人もいます。
一般的な乗用車としてジムニーに乗っているのなら100,000kmまで無交換でも大丈夫ですが、オフロードを走ると駆動系の発熱が増えてオイルの劣化が進みますので、負荷の多い走行をするほど気にする必要があります。
フレーム、ボディ劣化の点検
100,000kmを越えたジムニーは車体も点検する必要があり、とくにオフロードを走る人は車の下回りの錆びを気にしましょう。
現代の車のボディはきれいに使えば100,000km経過しても錆はほとんど見られないのですが、ジムニーのようなオフロード車はフレームやボディをあちこちにぶつけがちになり、ぶつけたところから錆びが進行することがよくあります。
また水溜まりや泥道などをはしれば床下に泥が付着し、そこからも錆びは進行します。
ジムニーは岩場なども走ることができ、ぶつけたぐらいで壊れる車ではないのですが、錆びが発生すると長年のうちに強度が減ったり穴が開いたりといった問題が出てきます。
そういった問題が出てくるのは決まって床下で、ジムニーではラダーフレームが位置しています。
ジムニーの骨格とも言えるラダーフレームの錆びは深刻な問題なので、オフロードをよく走る使い方をする人は定期的に点検し、泥などが付着してる場合にはしっかりと洗い流すなどの対応をしましょう。
もしジムニーの購入を考えているなら、値引き交渉の正しいやり方を覚えておくといいですよ。
このやり方を知らないと最大60万円以上も損しますよ。詳しく知りたい方は、下記の『たった1分で車を60万円値引きできる裏技』のページをご覧ください。 たった1分で車を60万円値引きできる裏技!安く購入する秘密のテクニックとは?!
ジムニーのメンテナンス費用
ジムニーは軽自動車なので部品がそこまで高額でなく、メンテナンスにかかる費用はそこまで高額ではありません。
ジムニーの各種メンテナンス費用をまとめましたので、走行距離30,000km、50,000km、100,000kmでどのぐらいの費用になるかをまとめてみましょう。
走行距離 | メンテナンス項目 | 費用目安 |
年間メンテナンス | 定期点検 | 10,000円〜 15,000円 |
5,000kmごと | オイル交換 | 3,000円〜 5,000円 |
10,000kmごと | オイルフィルター交換 | 3,000円 |
30,000km~ 50,000kmごと | タイヤ交換 | 30,000円〜 50,000円 |
補機バッテリー交換 | 20,000円〜 30,000円 | |
ブレーキパッド、 ブレーキシュー交換 | 15,000円〜 20,000円 | |
ブレーキフルード交換 | 5,000円〜 8,000円 | |
50,000km~ 70,000km | ブレーキローター交換 | 20,000円〜 30,000円 |
80,000km~ 100,000km | タイミングベルト交換 | 30,000円〜 50,000円 |
エアコン コンプレッサー交換 | 80,000円〜 100,000円 | |
オルタネータ交換 | 80,000円〜 100,000円 | |
ウォーターポンプ交換 | 20,000円〜 30,000円 | |
補機ベルト | 10,000円〜 15,000円 |
※同じく人気車のプリウスのメンテナンス費用は、以下の記事で解説しています。あわせて目を通して、比較してみてください。
プリウスのメンテナンスの費用はいくら?計算してみました!走行距離30,000kmまで
30,000km走行ではまだまだメンテナンスにかかる費用は限定的ですが、エンジンオイルだけは頻繁に交換するので最新の軽自動車よりはかかります。
まず基本費用として毎年の定期点検があり、年間10,000km走行とすると3年間で3回点検があります。費用としては40,000円といったところでしょう。
またオイル交換は5,000kmごとですので6回で24,000円、オイルフィルターは3回交換で9,000円とします。
合計すると73,000円となり、年間では24,000円ぐらいです。
走行距離50,000kmまで
50,000kmまででは前述した基本的なメンテナンスに加え、タイヤ交換など部品交換費用がかかります。
まず年間24,000円の基本的なメンテナンス費用は5年で120,000円、そこにタイヤ交換40,000円、補機バッテリーで25,000円、ブレーキパッドとブレーキシューで15,000円といったところでしょう。
合計すると200,000円となり、年間では40,000円ほどです。
5年所有まででは交換部品も少なくまだまだメンテナンス費用は安くすみますね。
走行距離100,000kmまで
100,000kmまでとなると各種定期交換部品の費用がかさんできますので、軽自動車といえどそれなりの費用がかかります。
軽自動車の寿命が100,000kmとよくいわれるのはこういった部品交換費用がかさむということもあり、乗り換える人が多くなるからでしょう。(寿命の詳細は以下の記事をご参照ください。)
ジムニーの走行距離の限界は?寿命はどのくらいか解説!基本的な費用は50,000kmまでの2倍ですので合計240,000円で、そこに50,000kmまでの交換部品で80,000円、ブレーキローターの交換で25,000円ぐらいでしょう。
そうすると合計で345,000円となりました。
そこに各種定期交換部品で合計210,000円ぐらいになりますので、あわせると555,000円、年間55,500円が100,000kmまで所有したときにかかるメンテナンス費用です。
100,000km越えたあとの費用
100,000kmを越えてジムニーに乗り続ける人はたくさんいらっしゃいますが、その後のメンテナンス費用は車の使われ方でさまざまにかわってきますので一概にいくらとは計算しにくいものです。
しかしゴム部品の劣化は確実に起こりますし、各種オイル類の交換も必要となりますので、どうしてもそれだけで200,000円〜300,000円ぐらいは必要となるでしょう。
またボディの錆びが進行してしまった場合は修理しなければならず、まともな修理なら十数万円コースです。
ここまで来ると所有者さんの考え方ひとつで車の寿命はきまることとなり、費用をかけても乗り続けるか、その費用で新しい車に乗り換えるか、などいくつも選択肢はあります。
修理を続けるうちジムニーを買ったときと同じぐらいの値段を修理費に使っていたりもしますが、1台に愛情を注ぐ人も決して少なくはありません。
それはジムニーという車が複雑なシステムを持たない耐久性の高い車で、修理すれば必ずまた走ってくれるタフな車だからなのです。
ジムニーについては以下の記事でも取り上げているので、もっと詳しく知りたい方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
ジムニーは故障が多い?壊れやすいのか故障率をもとに解説!ジムニーの魅力とは?6つの良さをわかりやすく解説!