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エルグランドがトランポにも使える理由2つ!使い心地まで解説!

キングオブミニバンの名に相応しい高級感とスポーティーな印象が人気の現行型のE52エルグランドは、3代目として2010年に登場しました。

そんなエルグランドを使ってバイクをトランポする上で快適に使えるのか?どれくらいのサイズならトランポとして使えるのか?気になるところですよね。

実は先代にあたる2代目のE51エルグランドはトランポとしての使用例がちらほら見受けられるのですが、現行モデルに関してはネット上ではあまり情報が出てきません。

ここでは、エルグランドのトランポとしての実力をE52型を中心に…また、実際に使用例の多いE51型も含めて徹底的に解説していきたいと思います。

エルグランドはトランポとしても使える理由

日産 エルグランド

トランポとして使えるかどうかの判断基準として、何より最優先にすべきは室内の広さがどれくらいあるか知ることです。

エルグランドは積載性が優秀でトランポには最適な車といえるのです。ここではなぜ最適かその理由を深掘りしていきます。

エルグランドはE51型とE52型でこの室内の広さも大きく変わってくるので注意が必要です。

理由1.E51型エルグランドの積載性は優秀

まず前提として、現行型のE52型エルグランドがバイクのトランポとしてはあまり現実的ではない中で、トランポとして実際によく使用されているのが先代のE51型エルグランドです。

E51型は室内高も広くシートアレンジが優秀

その外観からも分かる通り、E52型よりもE51型はボディサイズにゆとりがあり積載性が優秀であるため、E51型はよくトランポとして利用されているのです。

そしてE51型の場合は3列目シートの収納方法が跳ね上げ式タイプになっているのが大きな違いです。

跳ね上げ式タイプの場合、フロアからルーフまでの室内高を最大限に活用できるので、先代のE51型をあえて選ぶことでE52型の室内高が低いという1番の弱点を克服できるのです。

その室内高は1,325mmとなっておりE52型との差は385mmにもなります。

また、オプションで回転対座シートが装備されていれば2列目シートが後ろ向きに回転できるので、トランポする際に2列目シートを取り外さなくてもシートの背もたれが邪魔にならないというメリットがあります。

この状態で1,800×900mmのコンパネがちょうど収まるという声があり、十分な広さが確保されていることが分かります。

2列目シートは、最も前までスライドさせた所ではロックがかからずフリーな状態になってしまっているのですが、厚みのあるコンパネを入れたり、コンパネの下にタオルなどを敷いてカサ増しすることで、シートを動かないように押さえることもできます。

手間はかかりますがコンパネを敷くことで完全フラットな空間づくりもでき、2列目シートも最前列の位置に固定できるので一石二鳥ですね。

ちなみに十分に広いのでキャンプなどのレジャーにも最適といえます。(詳細は以下の記事をご参照ください。)

エルグランドの室内日産エルグランドがキャンプに最適な理由3つ

E52型の荷室寸法はやや狭い

ここまでE51型エルグランドについて解説してきましたが、E52型エルグランドはまた別なので注意が必要です。

荷室は1番広く使えたとしてどのくらいの寸法があるのでしょうか。これを知っておかないと、自分のバイクがそもそもサイズ的にトランポできないともなれば、お話にならないですよね。

そんなE52型エルグランドの荷室の寸法は以下の通りです。

  • 室内の幅は最小で1,140mm
  • 室内高は940mm
  • 奥行きは最大で1,560mm

また3列目シートの格納方法は折り畳み式になっており、格納した3列目シートの背面上部の位置まではフルフラットになるようになっています。

ここから更に2列目シートを前方にスライドさせることで最大の奥行きが確保できますが、格納した3列目の背面上部からスライドした2列目シート背面までは、フラットにはならないので注意が必要です。

つまり、実質フルフラットで使用できる奥行きは1,350mmほどとなります。

E52型でトランポできるバイクはほとんど無い

エルグランドのラゲッジスペース

E52型エルグランドの寸法から考えると、2列目シートを最前方に移動させて、段差ができるところはちょうど良い台を置くなどして荷室をフラットな状態で最大限使えたとしても、トランポできる可能性のあるバイクは非常に限られてきてしまいます。

そのような中で、現行モデルであれば

  • ヤマハ「PW50」
  • ホンダ「CRF50」「モンキー」
  • スズキ「DR-Z50」

といった50ccを中心とした、ボディサイズの小さいものならそのまま載せることができますね。

また全高の高いモタードやオフロードタイプのバイクは、フロントタイヤを取り外して一輪車用の小径タイヤ(通称ネコタイヤ)を仮に取り付けるか、タイダウンベルトを使ってフロントサスペンションを縮めることで一時的に全高を下げてトランポする方法がありますが、この場合は実車で試してみないと室内に収まるか収まらないかの判断はできかねます。

加えて仮に2列目シートを取り外せば奥行きが600mmほど延長されるので、フロントシートの位置にもよりますが、2,000mm以上の奥行きが確保できることになります。

これらのような手間を取ればトランポできる車種の選択肢も多少は広がりますが、そもそも余裕のある室内高が十分に確保できないE52型にとって、やはりトランポできる車種は限られてきます。

ちなみにシートを取り外すと乗車定員が変更となるので、そのまま乗り続けることは法令違反となってしまいます。

乗車定員が変更となる場合には、陸運支局へ車検証の構造変更の届け出が必要となるので注意しましょう。

理由2.E51型はトランポとしての使用例多数あり

前述のようにシートアレンジの幅もあり使い勝手の良いE51型エルグランドは、実際にトランポとしての使用例が多くあります。

潔く2列目シートを取り外して、さらに余裕のある空間を作っているユーザーもいれば、ミニバンとして多人数を乗せる機能を失わないために、8人乗りの2列目シートの両端片側のみを取り外したり、2列目センターシートのみを取り外している場合もあります。

センターシートのみを取り外すだけでもその分、フロントタイヤの収まるスペースが前側に拡がるので、全長2,000mmオーバーのSSタイプの大型バイクでもトランポすることができます。

ただし、タイヤストッパーであればコンパクトなのでそのまま使用できたりしますが、ホイールクランプを使うとなると、横幅が左右シートの間に収まらないこともあり、両端を切断する等の加工が必要となってくる場合もあるので、バイクの固定方法を考える上で注意が必要です。

これら方法で実際に全長が2,105mmある750ccのゼファーや、ミラーを取り外す必要がありますが、全長2,236mm/全高1,259mmあるKTM 250EXC-Fがフロントサスを縮めなくてもトランポできる実例があるので、参考にしていただければと思います。

MEMO

もしエルグランドの購入を考えているなら、値引き交渉の正しいやり方を覚えておくといいですよ。

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エルグランドをトランポとして使ってみた人の実際の声

では、実際にエルグランドをトランポとして使っている方々の声を写真付きのものを中心にtwitterから引用しつつ見ていきましょう。

実際に写真で見るととても参考になりますし、イメージも湧きやすいですね。

トランポの実用例はE51型がメイン。大型バイクもトランポできる

これらは2列目シートも取り外して完全に割り切ってトランポとして使われている例です。

このようにtwitterで確認できるものでは2列目シートまで完全に取っ払った仕様のE51がほとんどです。

しかし、その分荷物が積むスペースもできますし、何より3列目シートは残っているのでトランポしない時は最低でも5人乗車できるようになっており、ファミリーカーとしての機能は損なっていないのは大きなポイントですね。

この方は一時的な車両移動の為か、センターシートも含めて2列目シートを完全に残している状態でのトランポです。

「思ったよりも広い」とのことですが、確かにスペース的には十分に余裕のあることが写真からも見て取れます。

エルグランドの使い心地は維持費に目を瞑ることができれば◎

2列目シートを外した状態だと、バイクによっては2台並べてトランポできてしまう積載能力はさすがですね。

トランポとして…乗用車として、どちらもしっかりと機能するE51型エルグランドには満足している方が多いようで、日産のフラッグシップミニバンとしての高級感や乗り心地も、一世代前のモデルではあるものの高い次元にある車だと言えます。

また、E51型エルグランドには3.5Lモデルと2.5Lモデルが存在していますが、E51型の200台に1台くらいの割合でしか2.5Lモデルの中古車は出回っておらず、市場にあるE51型のほとんどが3.5Lモデルとなっています。

そんな3.5Lモデルは排気量が大きい分毎年の自動車税は58,000円と高額で、さらに2002年に発売されたE51型は年式によっては初年度登録から13年経過した増税対象の個体も少なくなくて、その場合はなんと66,700円にもなります。

年に一度の課税とはいえかなりの高額ですね。

twitterでもエルグランドの燃費に関して不満の声が見受けられますが、3.5Lモデルの実燃は5km/L前後と大柄なボディと排気量の大きさから大方の予想通りの燃費だと言えます。(燃費の詳細は以下の記事をご参照ください。)

日産 エルグランドエルグランドの燃費は悪い?街乗りや高速の実燃費は?改善し向上させる方法まで解説!

加えて、3.5Lモデルはハイオク指定となっているので、エコカーブームの昨今、トランポとしては満足のいく車ではありながらも、お財布には厳しいランニングコストには不満の声が聞かれます。

また、E52型エルグランドをトランポとして使ってる実例のツイートは発見できず、やはりE51型と比べて積載能力の大きく劣るE52型はトランポとして使うのは現実的ではないようです。

なおエルグランドの口コミ・評判は以下の記事でもまとめているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

エルグランド 外装エルグランドの口コミ/評判!価格から外装や走行性能まで全てチェック!

エルグランド以外のトランポの選択肢

エルグランドと同じくらいの価格帯でトランポとして使うとしたら、どういった車があるのでしょうか。

新車のエルグランドと同価格帯となると300万円代前半から上級グレードでは600万円弱(VIP除く)となりますが、ここでは現行車に絞って幾つか紹介していきましょう。

トヨタ アルファード・ヴェルファイア

トヨタ アルファード

高級ミニバンとして確固たる地位を築いているアルファード・ヴェルファイアはエルグランドのライバルでもあり、ベースグレードから上級グレードまでの価格帯もほぼ同じくらいの車種となっています。

そんな2015年にデビューした30系アルファード・ヴェルファイアは3列目シートの収納が左右跳ね上げ式で、フロアからルーフまでの高さもあるのでトランポとしての性能は十分だと言えます。

シートタイプが数パターンありますが、トランポとして使うつもりならキャプテンシートではない7人乗りタイプが1番、シートアレンジがしやすくて使い良いでしょう。

そんなアルファード・ヴェルファイアは荷室のフロア下の収納力も充実しているのが魅力なのですが、その分ラゲッジボードの強度が心配だという声も少なくなく、コンパネでフロアボードを自作するなどトランポとしての使うにはある程度の自作・アレンジが必要となってきます。

E51型エルグランドと同様に片側、もしくは丸々2列目シートを取り外しているユーザーや、バイクの大きさによりますがシートは取り外さずにトランポとして使っているユーザーもいたりして、使い方は人それぞれで幅広いアレンジ例があります。

現行車という括りだとE52型エルグランドはトランポとして使うには厳しいのに対して、アルファード・ヴェルファイアはトランポとしても十分に使える室内空間に加えて、E51型エルグランドには無いさまざまな安全装備も充実しており、かなり魅力的な1台だと言えるでしょう。

なおアルファード・ヴェルファイアについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

ヴェルファイアの荷室ヴェルファイア/アルファードがトランポに不向きな理由5つ!使い心地まで解説!アルファード 外装アルファードの口コミ/評判!価格から外装や走行性能まで全てチェック!

トヨタ ハイエース

トヨタ ハイエース

2004年に登場した200系ハイエースは商用車としてはもちろんのこと、乗用車ユースでもさまざまなカスタムスタイルのベースとして高い人気を誇る車です。

シンプル装備のハイエースバンであれば200万円台前半からラインナップされていますが、ハイエースワゴンであれば350万円前後、専門ショップによってカスタムされたものであればさらに高い価格帯のものもあるので、ハイエースもエルグランドの価格帯と同じくらいと分類して良いでしょう。

通常のハイエースバンでも荷室高1,320mm、荷室幅1,520mm、折り畳んだ2列目シートまでの荷室長2,470mmと、箱バンの商用車というだけあって、室内空間は文句なしの広さを誇っており、トランポという用途との相性は抜群だと言えます。

ハイエースをバイクのトランポとしてカスタムして販売している専門ショップは大小多く存在し、とにかくトランポとして自分好みの一台に仕上がった車が見つかるというのが何よりの強みではないでしょうか。

中にはバイクをトランポしつつ、ベッドを搭載し車中泊までできてしまうものもあります。

乗用車としての乗心地や快適性能はエルグランドに軍配が上がりますが、トランポに重きを置いて割り切るのであれば、新車から中古車まで幅広い選択肢のあるハイエースも有力な候補のひとつとなってくるでしょう。

なおハイエースについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

ハイエース バックドアハイエースがトランポに最適な理由4つ!使い心地まで解説!ハイエースのフロントハイエースの試乗レビュー・感想!乗り心地はいかに?!

NV350キャラバン

日産 NV350

2012年登場のNV350キャラバンは、ハイエースの往年のライバルで新車価格は210万円台から400万円弱、そしてハイエースと同様にキャラバンのカスタムを行っているショップもあるので、幅広いアレンジ・価格帯から車を選ぶことができます。

ハイエース人気が高くその陰に隠れてしまいがちなキャラバンですが、トランポとしての実力は申し分なく、それを証明するように実は「NV350 キャラバン トランスポーター」という特装車扱いのグレードが存在しているのです。

この特装車には、標準装備で補強が施された合板を使ったフロア床張りと床面にロンリューム加工が採用されています。

これにより積載したものの安定性がアップ、さらに室内各所に防水処理が施され、車内が泥や水で汚れてしまっても簡単に綺麗にすることができます。

加えてオプション装備になりますが、用途に合わせてリングの位置を細かく移動することができるアッパーレールや、ボディへの加工なしで固定できるフックなどもあり、このようにバイクをトランポするのに最適な仕様のNV350 キャラバンが日産の自動車ディーラーで購入できるということは、意外と知らなかった人も多いのではないでしょうか。

ハイエースはありきたりで街中にも溢れているので、他人とは少し差を付けて個性を出したいという人にはキャラバンという選択肢は魅力的ですね。

ちなみにハイエース バンも似たような仕様のMRT(マルチロールトランスポーター)という特装車グレードが存在します。

なおキャラバンについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

キャラバン トランスポーターキャラバンがトランポに最適な理由3つ!使い心地まで解説!日産キャラバンの荷室日産キャラバンがキャンプに最適な理由4つ

エルグランドはトランポとして使えるが余裕はない

ここまでエルグランドのトランポとしての実力を深掘りしてきましたが、新車での購入を考えている方にとっては、トランポとしてエルグランドを選択するというのはあまり現実的ではありません。

積載前後にかかる手間や時間を考慮すると、バイクをそのままの状態でトランポできるかできないかはとても重要なポイントで、E52型エルグランドはトランポとして使うにはやはり室内高に余裕が無さすぎますね。

一方で中古車も視野に入れて考えているのであれば、先代のE51型は十分候補に挙がってくるはずです。

燃料代、税金等のランニングコストに割高感はありますが、初期投資を低く抑えることができ、乗心地・室内の広さ等乗用車としての快適性も十分に備えながら、バイクのトランポにも問題なく使える車というのは、そう多くはありません。

ファミリーカーとして人を乗せることもメインで考えているのであれば、トランポとしてE51型エルグランドは買い!だと言えるでしょう。

また、トランポとしての側面を重視したいのであれば、箱バンであるハイエースやNV350キャラバンのトランポに特化した使い勝手の良さや、充実のアフターマケットに敵う乗用車はまず無いと言って間違いないでしょう。

バイクメインのライフスタイルを考えているのであれば、ハイエースまたはキャラバンの何れか自分の好みの合う方の購入を検討してみてはいかがでしょうか。

なおエルグランドについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

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