「キャンピングカーを買おうと思ってるんだけど、運転は難しい?」
「あんな大きい車、運転できるか不安だな…。キャンピングカーを運転するときの注意点とコツが知りたい!」
キャンピングカー、車内の装備も気になりますが、何よりあんな大きな車を運転できるかどうかが不安ですよね。
キャンピングカーの運転は、ほんとうに難しいんでしょうか?
実際に試乗してみた経験から、運転する際のコツや注意点について解説し、最後は比較的運転しやすい車種を紹介します。
キャンピングカーの運転は難しい
まず結論からいって、キャンピングカーの運転は難しいです。
実際にキャンピングカーを試乗して感じたこと
私は実際にバンコンのキャンピングカーに試乗してみましたが、以下の点が難しく感じました。
- ルームミラーを見ても、真後ろの交通状況がまったく見えない。
- 装備をたくさん積んでいるため、車体が重い。
- 車体が大きくて右左折時は大回りしないといけない。
写真で見るとわかりやすいので、下の写真を見てください。
これがキャンピングカーの車内の様子です。
キャンピングカーはリアウィンドウが小さく、キッチンやベッドといった大きな装備をたくさん積んでいるので、ルームミラーを見ても真後ろの交通状況はまったくわかりません。
この写真ではかろうじてリアウィンドウが見えているので、「そこから見えるんじゃないか」と思うかもしれませんが、実際に運転してみると少しも見えないです。
また、たとえばこういった電子レンジやテレビといった重い装備をたくさん積んでいるため、どうしても運転中に重さは感じます。
車線変更やカーブを曲がる際は、急ハンドルを切ると重さによって横転してしまう危険性もあるので、注意が必要です。
さらに、車体が大きいことで、右左折時はふつうの車より大回りでハンドルを切らないといけません。
実際のキャンピングカーオーナーの意見
ここまでは私の試乗した経験からくる意見ですが、では、一般のキャンピングカーオーナーはどのように感じているんでしょうか? ツイッターを見ると、以下のようなツイートがあります。
キャンピングカーは車高高い分フラフラするなーと思ったら「上手い人が運転すると全然ふらつかないよ」とのこと😂己の運転の下手さを思い知る、
この長さだと駐車が超難しい。。。 pic.twitter.com/aODbSA1Q7O— ぽる美 (@porumi911) 2017年7月22日
キャンピングカーの運転クソ難しいし怖いけど慣れれば楽しいし快適やな
— するぞー (@G4sakura_saku) 2017年4月9日
これらの意見に共通することは、「キャンピングカーの運転は、難しいけど慣れれば問題ない」ということです。
たしかに私も一度試乗しただけなので、慣れているとは到底いえない領域にいます。
ツイッターを調査しているなかで、「難しくてあんなの運転できない」といっているツイートはたくさんありましたが、それらは実際に運転した経験から出ているものではなく、イメージでいわれている意見でした。
購入前は運転が難しそうに思えても、ほんとうに興味があるなら、勇気を出して購入する価値はありそうです。
実際に以下の記事で試乗した内容をまとめているので、もっと詳しく知りたい方はこちらもご参照ください。
JAPANキャンピングカーショー2018幕張レポート!最新車種イベントで試乗し取材してきた!キャンピングカーの運転のコツは、ハンドルを遅めに切ること
キャンピングカーを運転するコツとしては、車体の長さを意識して、右左折時は内輪差に余裕を持たせて大回りでハンドルを切る(遅めにハンドルを切る)ことです。
とくに大型のキャブコンやバスコン・フルコンだと全長が5M~6Mを超えてくるので、ふつうの車と同じ感覚で交差点を左折すると、歩道に乗り上げて歩行者を巻き込んでしまいます。
キャンピングカーの運転席はこのように、車のかなり前方にあります。ふつうのセダンやコンパクトカーのような出っ張りが前にないので、遅めにハンドルを切っても前にぶつからないんです。
また、ルームミラーが役に立たない代わりに、サイドミラーの位置が高く、右側後方と左側後方の見通しは良好です。サイドミラーを駆使して、車線変更の際はしっかり後方確認しましょう。
もしキャンピングカーを買おうと考えているなら、あわせて正しい値引き交渉のやり方も覚えておくといいですよ。
このやり方を知らないと最大60万円以上も損しますよ。詳しく知りたい方は、下記の『たった1分で車を60万円値引きできる裏技』のページをご覧ください。 たった1分で車を60万円値引きできる裏技!安く購入する秘密のテクニックとは?!キャンピングカーを運転する際の3つの注意点
つぎに、キャンピングカーを運転する際の注意点について解説していきます。
車高をつねに意識する
大型のキャンピングカーは高さが2,800mm~2,900mmと、ふつうの車の2倍近くあるので、高さ制限のある駐車場や、トンネルには注意が必要です。
ふつうの車ではあまり気にする機会がなく、忘れがちですが、天井に引っかかってしまうと大事故になります。
自分のキャンピングカーの高さを正確に覚えておいて、駐車場やトンネルの高さ制限表記はつねに意識するクセをつけてください。
狭い道は通らない
先ほど運転のコツとして「大回りでハンドルを切る」と書きましたが、道によってはそれができない場合もあるので、なるべく広い道を通るルート選択も重要になってきます。
とくに狭い道で対向車が来てしまった場合、真後ろがまったく見えないキャンピングカーではバックするのも困難で、相手に下がってもらうしかありません。
キャンピングカーで出かける際は事前にルートをしっかり調べて、狭い道は通らないようにしましょう。
このような大型のキャンピングカーで住宅街を抜けるのは、非常に困難です。
よけいな荷物は降ろす
キャンピングカーは居住スペースが広いので、いろんな荷物を積み込んでしまいがちですが、車体が重くなるとバランスが悪くなります。
バランスが悪いと急ハンドルを切った際に横転したり、燃費の悪化、ブレーキの効きの悪さ、走行性能の低下につながり、事故の危険性が高まります。
安全に走行するためには、よけいな荷物はなるべく降ろし、車体を少しでも軽くしておくことがたいせつです。
なおキャンピングカーではハイエースベースのものが多いですが、ハイエースの運転については以下の記事でまとめているので、こちらも参考にしてみてください。
ハイエースは運転しやすい?コツさえおさえれば問題なし?!比較的運転しやすいキャンピングカー2車種
それでは、そんな難しいキャンピングカーのなかでも、比較的運転しやすい車種を2つ紹介します。
ナッツRV社 ファミリーモーターホームCタイプ
ナッツRV社のファミリーモーターホームCタイプです。トヨタ・ハイエースワゴンをベースにしたバンコンで、主要スペックと価格は以下のようになっています。
- 乗車定員:8人
- 就寝定員:3人
- 全長:4,840mm
- 全幅:1,880mm
- 全高:2,105mm
- ベース車:トヨタ・ハイエースワゴン
- 排気量:2,700cc
- 燃料:ガソリン
- 最高出力:160ps
- 駆動方式:2WD FR
- ミッション:6AT
- 価格(消費税込み):4,155,084円
※内装等の詳細は以下の記事をご参照ください。
ハイエースワゴンのキャンピングカー内装や値段【バンコン】ナッツRVファミリーモーターホームCタイプこれはキャンピングカーのなかでもそれほど車体が大きくなく、初めて運転するにはもってこいです。
実際、私が運転したのも、これとほぼ同じハイエースバンをベースにしたバンコンでしたが、とくに事故を起こすこともなく30分程度の試乗を終えることができました。
感覚としてはヴォクシーやヴェルファイアといったミニバンより少し大きい程度なので、ミニバンを問題なく運転できるようであれば大丈夫です。
なおヴェルファイアやハイエースの試乗した記事もございますので、こちらもあわせて参考にしてみてください。
ヴェルファイアの試乗レビュー・感想!乗り心地はいかに?!ハイエースの試乗レビュー・感想!乗り心地はいかに?!AUTO ONE社 Turerunder
ファミリーモーターホームCタイプでは大きすぎて運転できない、という場合は、このような軽自動車をベースにしたキャンピングカーもあります。
これはAUTO ONE社のTurerunderです。スズキ・エブリィJOINターボ4WDをベースにした軽キャンパーで、主要スペックは以下のようになっています。
- 乗車定員:4人
- 就寝定員:2人
- 全長:3,395mm
- 全幅:1,475mm
- 全高:1,870mm
- ベース車:スズキ・エブリィJOINターボ
- 排気量:660cc
- 燃料:ガソリン
- 最高出力:64ps
- 駆動方式:4WDフルタイム
- ミッション:4AT
- 価格(消費税込み):2,122,200円
※内装等の詳細は以下の記事をご参照ください。
エブリィJOINターボのキャンピングカー内装や値段【軽キャンパー】オートワンTurerunderこちらは車体がかなり小さいので、運転するときに大回りする必要もなければ、高さ制限もそこまで気にする必要はありません。
そういった意味では比較的運転しやすいキャンピングカーです。
ただ、やはりキャンプに行くためには食器や着替えといった荷物をたくさん積むことになり、車体はどうしても重くなります。
ふつうの軽自動車に乗る感覚ではなく、あくまで運転が難しいことが前提の、「小さなキャンピングカー」に乗るつもりで運転しましょう。
ここまで書いてきましたが、真後ろの交通状況が確認できないのは危険なので、バックカメラをつけてモニターでしっかり確認するようにしてください。この記事を読んだことで、キャンピングカーの運転のコツや注意点について知っていただけることを願っています。
キャンピングカーについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
軽のキャンピングカーはおすすめ?車中泊できるがトイレない?買いか解説!キャンピングカーで車中泊はどうやる?宿泊場所についても解説!