日産 エクストレイルはミドルサイズSUVのベストセラー車のひとつであり、初登場時のイメージよりアウトドア性の高い車として高評価を得ています。
そんなエクストレイルですが、アウトドアのなかでもっともポピュラーなキャンプでの使い勝手はどうなのでしょうか?
今回はエクストレイルがキャンプに向いているかどうかについてご説明します。
エクストレイルがキャンプに向いている点
エクストレイルは現行車で3代目となる息の長いモデルですが、初代ではスポーティさよりオフロード性を優先させたデザインで大人気を博し、サーフィンやスノーボードなどのスポーツにぴったりです。
初代、2代目はアウトドアらしい直線基調のデザインですが、現行の3代目からはクロスオーバーSUVとなりスポーティな流線型のデザインとなりました。
しかしそれでもエクストレイルのアウトドアのイメージは健在で、キャンプに使うのにもぴったりでしょう。
ではエクストレイルがキャンプに向いている点をご説明します。
アウトドアにぴったりのデザイン
エクストレイルは3代目に入り、そのデザインは大きく変わりました。直線基調から流線型のボディとなり、都会的なイメージのクロスオーバーSUVになったのです。
キャンプというとアウトドアではありますがそれに加えてオシャレなイメージもあり、クロスオーバーSUVがもっとも映える場面です。
また男性だけでなく女性にも受け入れられるデザインとなったことで、ファミリーカーとしても使い勝手がよくなったのです。
これまでエクストレイルはどちらかというと「男の車」という感じでしたが、3代目はスタイリッシュでかっこよく、広い年齢層に評判がよくキャンプにはもってこいの車でしょう。
エクストレイルのデザインについては、以下の記事でさらに詳しくまとめています。興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
【画像】エクストレイルはかっこいいのか?デザインについて徹底分析!汚れもOKな防水インテリア
エクストレイルがアウトドア向けとして大人気なのはデザインだけでなく、内装の使い勝手がよい点も評価が高いです。
キャンプも含めてアウトドアで気になる点としては、土や泥や水などで汚れたアウトドアグッズで車内が汚れてしまう点です。
車の内装にはファブリック系や革系など柔らかい素材が使われますが、こういったものはひとたび汚れがつくとなかなか落とせないものです。
そこでエクストレイルは内装やシートに防水素材を取り入れており、これがエクストレイルがアウトドア用のSUVとして大人気になった点です。
防水シートと防水ラゲッジ、防水フロアなど内装の主要部分全体が防水となっているので、汚れたものをそのまま積み込んでもあとで洗えば良い点が非常に使いやすいのです。
キャンプでもキャンプ用品は泥や土汚れが多くつくのでこの防水インテリアは便利で、さらにキャンプをしながらアウトドアスポーツを楽しむ場合にも威力を発揮します。
汚れたウェアのままシートに座っても、あとで拭き取ればよいのですから楽ですよね。
エクストレイルの内装はいくつもバリエーションがありますが、キャンプやアウトドア用として考えるなら防水インテリアは必須ですね。
なおエクストレイルは防水仕様なので、サーフィンをする人にも最適な車といえます。詳細は以下の記事で解説しているので、興味のある方はこちらもあわせてご参照ください。
エクストレイルがサーフィンする人に最適な理由6つSUVとしてはそこそこの積載量
エクストレイルの荷物の積載量はミニバンほど多くはないものの、ミドルサイズSUVとしてならなかなかの容量があります。
荷室幅 | 1,305mm | |
荷室高さ | 845mm | |
荷室長さ | 3列目シートあり | 300mm |
2列目シート最後端 | 900mm | |
2列目シート格納 | 1,745mm |
3列目シートは7人乗りにしかありませんが、3列目がある状態では奥行きが狭くキャンプにはちょっと使えません。
しかし3列目を格納するか、5人乗りで2列目シートまでにしておけばそれなりに荷室は広くなります。
4人ぐらいまでのキャンプで、キャンプ用品をあまり大きなものにしなければエクストレイル1台で十分にキャンプが可能です。
また2列目シート、3列目シートは分割可倒式ですので、左右どちらかを倒せば1.8mとミニバン並みの荷室長さが確保できます。
3列目シートの乗り心地があまりよくないので状況次第ですが、この使い方なら大きなテントも十分にのせることができるでしょう。
ルーフレールがよく似合う
エクストレイルの積載量をさらにあげるには屋根の上にのせるルーフレールがありますが、エクストレイルはデザイン的にもルーフレールが非常に似合うので実用性をあわせて装備しておくと便利でしょう。
ルーフレールはそれを基部としてさまざまなオプションを着けることができ、キャリアなどをつければ長い荷物を屋根の上にしまっておけるという便利装備です。
これなら車内を圧迫することなくたくさんのキャンプ用品を積み込むことができます。
エクストレイルは初代からルーフレールには力をいれており、メーカーオプションの標準装備として設定されています。
現行車ではなくなってしまいましたが、2代目ではライトを組み込んだハイパールーフレールという装備もあり、他車にはない装備でした。
ミニバンほどの積載量がないエクストレイルですが、SUVにぴったりのルーフレールをつけることでさらにキャンプへの実用性が高まるのです。
もしエクストレイルの購入を考えているなら、値引き交渉の正しいやり方を覚えておくといいですよ。
このやり方を知らないと最大60万円以上も損しますよ。詳しく知りたい方は、下記の『たった1分で車を60万円値引きできる裏技』のページをご覧ください。 たった1分で車を60万円値引きできる裏技!安く購入する秘密のテクニックとは?!エクストレイルがキャンプに向いていない点
エクストレイルにはキャンプにもってこいの部分が多い一方、現行エクストレイルになって不向きになった点があります。
これらは前型の2代目エクストレイルでは大丈夫だったのですが、現行車で変更されてしまった点です。
もし次のような点がほしいなら、2代目エクストレイルを選ぶことをおすすめします。
現行車はオフロード向きではない
初代、2代目とエクストレイルは本格的なオフロード走行もこなせる車というのを売りにしてきましたが、現行車でクロスオーバーSUVになったことで大きく性格が変わりました。
本格的なオフロード性能は低くなり、より乗用車としての乗り心地などに舵を切ったのです。
現行エクストレイルはモノコックボディになった
初代と2代目エクストレイルにはラダーフレームと呼ばれる車体構造が採用されており、これは耐久性と冗長性の高い構造でクロカンSUVには必須の構造です。
エクストレイルはこの特徴のためにオフロードでバリバリ使えるタフギアとしての地位を獲得したといっても過言ではなく、クロスオーバーSUVでは厳しい負荷の大きな路面でも走ることができました。
しかし現行エクストレイルは車体構造を大きく変更し、乗用車と同じくモノコックボディになりました。
これによりラダーフレームほどの耐久性はなくなり、あまり激しくない不整地までしか対応できなくなっています。
トランスミッションがCVTに一本化
さらに2代目まではトランスミッションにMTがありオフロードのような負荷の高い場面で必要だったのですが、現行型ではCVTに一本化され、あまり負荷が大きい場合には油温の問題から出力が下がってしまいオフロードに向きません。
ただモノコックボディは乗り心地のよさ、CVTには燃費のよさというメリットもあり、現行エクストレイルはこういった乗用車としてのメリットを高めたモデルということがわかります。(燃費の詳細は以下の記事をご参照ください。)
エクストレイルの燃費は悪い?街乗りや高速の実燃費は?改善し向上させる方法まで解説!その分オフロード性が下がってしまっているので、エクストレイルがオフロード向きだと思ってハードなフィールドに挑戦すると車の破損やスタックなどのトラブルに発展する可能性があります。
現行エクストレイルでキャンプにいっても、オフロード走行は控えた方が無難でしょう。
エクストレイルのオフロード性能は以下の記事でさらに詳しく解説しています。詳細まで知りたい方は、こちらもあわせて参考にしてみてください。
エクストレイルの走破性を徹底解剖!クロカン・オフロード性能はいかに?!フルフラットにならず車中泊は微妙
現行エクストレイルではシートアレンジにより2列目からラゲッジにかけてフラットになりますが、完全なフルフラットとはならず車中泊には不向きな点があります。
2代目エクストレイルでは完全にフルフラットにすることができ、車中泊でもマットを敷けば非常に快適に過ごすことができました。
しかし現行車では2列目シートを格納するとすこし飛び出すような形になり、結果的にフラットではあるもののナナメなってしまうのです。
この状態でも前述したように奥行きで1.8mほどのスペースはできるので車中泊は可能ですが、そのままマットを敷いただけでは寝床がナナメになってちょっと不便です。
もし現行エクストレイルで完全なフルフラットにしたいのなら、荷物は増えますが専用のボードやクッションなどで底上げするなどの工夫が必要となるでしょう。
フルフラットにできるがいいなら、たとえばフリードがおすすめです。詳細は以下の記事で解説しているので、興味のある方はこちらもご参照ください。
ホンダ フリードがキャンプに最適な理由3つ!収納力が最強!エクストレイルをキャンプに使用した評判
エクストレイルで実際にキャンプにいった人の評判がTwitterに多数投稿されており、今回はその中から3つご紹介しましょう。
とっても絵になるエクストレイル
今週末はキャンプでした!
アウトドア最高!
エクストレイルのオレンジがアウトドアに似合います^ ^
24日は磯釣りだ!!! pic.twitter.com/aTRvmTgtp6— 釣り人、ボブくん。 (@BoBkun_fishing) 2017年11月5日
オレンジのエクストレイルが夕日のキャンプ場に映える一枚で、まさにエクストレイルのデザインはキャンプにはピッタリですね。
こうして写真で撮ってみるとわかりますが、現行エクストレイルのデザインはスタイリッシュで、キャンプのようなライトなアウトドア向けです。
それまでのエクストレイルはやはりすこしゴツい感じもあったので、性格は変わりましたがキャンプ向けのエクストレイルになったということですね。
キャンプ用品はしっかり載ります
ちなエクストレイルも収納めちゃ広いのでキャンプセットも載ります…。オフロードもいけます…。高橋一緒にキャンプ行こう……。
— みよ子 (@kniko_k) 2016年9月6日
実際にエクストレイルをキャンプで活用した人のツイートですが、キャンプ用品はこの荷室容量でしっかりのるそうです。
何人でのキャンプかはわかりませんが、3人~4人でもなんとかなる容量がエクストレイルにはあります。
しかしそうとはわかっていても、実際に使った人の意見は安心できて貴重ですね。
やはり車中泊は厳しめ
分かります😳SUV好き😳
車中泊できるのは羨ましい😂C-HRで車中泊はきつい😭
白黒パンダに注意しつつ…🙄
20kmは遠いですねw— みなと@メリロ余韻 (@_minato_k_) 2017年12月30日
エクストレイルで車中泊を体験した人のツイートですが、ナナメでフルフラットにならない点はやはり不満のようです。
ちょっと休むぐらいならナナメでもなんとかなるのですが、車中泊としてゆったり寝ようとするとあまり気持ちよくありません。
エクストレイルで車中泊をするならば、事前準備をしっかりして完全なフルフラットにできるようにしておきたいですね。
エクストレイルの口コミ・評判については、以下の記事でも詳しくまとめています。詳細まで知りたい方はこちらもご参照ください。
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