「車を買いたいんだけど、お金があんまりない。貯金はいくらぐらい必要?」
「そもそも車っていくらするの? 無茶な買い物はできないけど、でも欲しい!」
車を買いたいと思っても、かかるお金のことを考えると不安ですよね。食料品や服を買うのとちがって、購入価格だけではなく、買ったあとのことも考える必要があります。
では、車を買うためには、いくらくらい貯金があればいいんでしょうか? 車を買うのに必要なお金について、わかりやすく解説します。
なおレクサスについては個別で記事があります。レクサスを購入しようと思っている方は、以下の記事もご覧ください。
レクサスが欲しい場合、貯金はいくら必要か?計算して解説!そもそも車はいくらで買えるのか? 新車と中古車それぞれの価格の目安
まずは車がいくらで売られているかについて解説します。安すぎる車でも、ものすごい高級車でもなく、一般的にいま人気で売れている車の価格を紹介します。
新車は1,300,000円~2,700,000円程度
まずは新車です。いま人気の車種を新車で買うといくらするのか、表にしたのでご覧ください。
車種 | メーカー | タイプ | グレード | 価格(消費税込み) |
アクア | トヨタ | コンパクト | S | 1,887,055円 |
フィット | ホンダ | コンパクト | HYBRID | 1,690,000円 |
ノート | 日産 | コンパクト | X DIG-S | 1,738,800円 |
シエンタ | トヨタ | ミニバン | X ”Vパッケージ” | 1,689,709円 |
ステップワゴン | ホンダ | ミニバン | G | 2,610,000円 |
プリウス | トヨタ | セダン | S | 2,479,091円 |
N-BOX | ホンダ | 軽自動車 | G・Lパッケージ | 1,370,000円 |
ハスラー | スズキ | 軽自動車 SUV | G・2WD CVT | 1,273,320円 |
同じ車種でもグレードというものがいくつかあり、グレードによって価格が1,000,000円近く変わることもあります。
この表で載せているのは、いちばん安いわけでも高いわけでもない、平均的でなおかつ人気のあるグレードの価格です。
コンパクトカーはどれも2,000,000円でおつりがくる程度。シエンタはミニバンのなかでは安いほうで、コンパクトカーと同じような価格で買えます。
いまいちばん売れているプリウスは2,500,000円程度と、このなかでは少し高めですが、車の価格としてはそこまで高いほうではありません。
軽自動車は普通車より安く、N-BOXやハスラーといった人気車種でも1,400,000円以下で買えます。
なおここでは高級車は取り上げていません。以下の記事で取り上げて解説しているので、高級車も視野に入れている方はあわせてご覧ください。
レクサスで一番安いモデルは?いくらから買えるか解説!BMWで安いモデルは?いくらから買えるか安い順に紹介!ベンツは新車/中古でいくらで買えるか?全車種の価格を車検費用とともに解説!中古車は新車より1,000,000円以上安く買える可能性が高い
つづいて中古車です。さきほど挙げた8つの人気車種は、中古車市場では下の表のように出回っています。
車種 | 中古車市場で もっとも多い価格 |
アクア | 900,000円 ~1,400,000円 |
フィット (最新モデル) | 1,000,000円 ~1,800,000円 |
フィット (旧モデル) | 300,000円 ~500,000円 |
ノート (最新モデル) | 700,000円 ~900,000円 |
ノート (旧モデル) | 100,000円 ~600,000円 |
シエンタ (最新モデル) | 1,900,000円~ |
シエンタ (旧モデル) | 200,000円 ~300,000円 |
ステップワゴン (最新モデル) | 2,000,000円~ |
ステップワゴン (旧モデル) | 2,000,000円~ |
プリウス (最新モデル) | 2,200,000円~ |
プリウス (旧モデル) | 800,000円 ~1,000,000円 |
N-BOX | 900,000円 ~1,500,000円 |
ハスラー | 1,100,000円 ~1,500,000円 |
上の表を見てわかることは、「中古の旧モデルは最新モデルよりかなり安く買える」ということです。
ステップワゴンのようにあまり価格が落ちていない例外もありますが、それ以外の車種では、最新モデルと旧モデルで800,000円~1,600,000円もの差がついています。
逆に、最新モデルの中古車の価格は、新車とほぼ変わりません。シエンタなんかは新車より高い価格で出回っています。
(ちなみにアクア・N-BOX・ハスラーはモデルチェンジしておらず、旧モデルというのが2017年5月現在存在しません)
旧モデルでもよければ、中古車は新車の同じ車種より1,000,000円以上安く買える可能性が高いです。
なお正しいやり方で値引き交渉をやれば、上記の表の金額より安く購入できます。
このやり方を知らないと最大60万円以上も損しますよ。詳しく知りたい方は、下記の『たった1分で車を60万円値引きできる裏技』のページをご覧ください。 たった1分で車を60万円値引きできる裏技!安く購入する秘密のテクニックとは?!車を買うのにいくら貯金が必要か?
それでは仮に1,000,000円の車を買いたいとして、最低いくら貯金しておけばいいか、また余裕を持つならいくらあればいいか、解説します。
現金一括払いなら最低でも車の購入価格+350,000円以上
1,000,000円の車を貯金が1,000,000円しかないのに現金一括払いで買ってしまうと、残金がゼロになり、その後の維持費がはらえなくなってしまいます。
大雑把に考えると車の購入後は以下のような項目に、維持費として月に約20,000円程度はかかります。
- ガソリン代
- 自動車保険代
- 駐車場代
※維持費は細かく考えると他にもかかる項目があります。維持費を詳細まで知りたい方は、以下の記事をご参照ください。
車の維持費は月、年間で平均相場いくら?内訳一覧をもとに解説!毎月収入があるとしても、最低でもその3つの費用1年分は持っておきたいので、まず車の購入価格+250,000円は貯金しておきたいところです。
また、新車の車検は購入から3年後ですが、買ったのが中古車で次の車検が近いなら、車検代として100,000円程度用意しておく必要があります。
これらの費用をあわせると、車の購入価格1,000,000円+350,000円で1,350,000円。
余裕を持つなら倍の+700,000円にして、合計1,700,000円貯金しておくと安心です。
ローンを組むなら最低でも頭金+ローン代1年分+350,000円以上
ローンを組んで1,000,000円の車を買うなら、まず頭金をいくらにするか決めます。
仮に頭金が500,000円で毎月10,000円ずつはらうとするなら、頭金とあわせてローン代も1年分は用意しておきたいところです。
そうなると貯金するのは、以下のようなお金です。
- 頭金500,000円
- ガソリン代と自動車保険代、駐車場代あわせた1年分の250,000円
- 車検代100,000円(中古車の場合)
- ローン代1年分120,000円
あわせて970,000円は最低でも必要です。余裕を持つなら1,500,000円貯金しておきましょう。
頭金は状況によって金額が異なるので、あらかじめもっと具体的に考えておくのがおすすめです。
頭金についてもっと細かいところまで検討したい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
車を購入する際の頭金はいくら必要?目安はどれくらいか解説!私が車を買ったときの貯金は購入価格+1,000,000円
ここからは私の体験談です。
私が車を買ったときの貯金額は、車の購入価格+1,000,000円でした。
貯金を一気につかってしまうのがいやで、最初はローンを組もうとしましたが、収入自体は多くなかったので審査にとおりませんでした。
「頭金を増やせばとおるかも?」とも思いましたが、そうすると結局貯金は一気に減ってしまいます。
だったら余計な利息のかからない現金一括払いにしよう、と考えて、1,000,000円の貯金をのこして現金一括払いで車を購入しました。
さきほど挙げた維持費のほかに、任意点検の費用が10,000円かかったり、タイヤ交換で60,000円かかってしまうこともありましたが、これぐらい貯金があればお金にこまってすぐに手放すようなことはありませんでした。
ここまで書いてきましたが、車はどこかが故障したら修理費用がかかります。とくに保証のついていない車を買った場合は無償修理してくれないので、貯金に余裕を持っておいてください。
この記事を読んだことで、車購入計画の手助けになれることを願っています。
この記事以外にも車購入に当たって参考になる記事があります。購入までに以下の記事の内容は頭に入れておくと役に立ちますよ。
車は「一括現金」?それとも「分割払い」?どっちがいいのか解説!結局は自分次第?新車と中古車はどちらがローンに通りやすい?車購入時の残価設定ローンの審査は厳しい?落ちるケースは?