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ロータリーエンジンの排気量の計算方法!税金はいくらか解説!

マツダを代表するロータリーエンジンは構造が独特でレシプロエンジンにはない特徴をもったエンジンです。

その特殊さゆえに排気量の計算方法も独特で、それは税金にも関わってきます。

そこで今回はロータリーエンジンの排気量に関してご説明していきましょう。

そもそもロータリーエンジンとは何か、ということから知りたい方は、まずは以下の記事からご参照ください。

ロータリーエンジンロータリーエンジンとは?仕組みのメリット5つとデメリット6つを解説!

ロータリーエンジンの排気量の種類

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ロータリーエンジンは西ドイツのNSU社が自動車用としてはじめて実用化したエンジンですが、NSUのロータリーエンジンにはトラブルが多く、信頼性の面でとても自動車に使えるようなエンジンではありませんでした。

その点を改良して世界ではじめてしっかりした耐久性を持たせたのが日本のマツダであり、それ以降ロータリーエンジンはマツダのみが研究開発を進めるエンジンとなりました。(耐久性の詳細は以下の記事をご参照ください。)

RX-7 エンジンロータリーエンジンは耐久性が低く壊れやすい?寿命について解説!

そのため1970年以降はロータリーエンジンといえばマツダの車であって、ロータリーエンジンの排気量の変遷はマツダの車を見ていけばだいたいがわかります。

ロータリーエンジン搭載車はマツダでも生産台数が少ないので、今回はマツダがこれまで生産してきたロータリーエンジンを一覧にまとめてみました。

種類エンジン形式排気量搭載車種
2ローターL8A798cc試作エンジン
10A982ccコスモスポーツ、ファミリア
12A/12B1,146ccサバンナ、コスモAP、コスモL、RX-7
13A1,310ccRX-7、ルーチェロータリークーペ
13B1,308ccコスモAP、コスモL、RX-7、ユーノスコスモ
Renesis1,310ccRX-8
3ローター20B1,962ccユーノスコスモ
4ローター26J/26B2,622cc787B(レース専用エンジン)

ロータリーエンジンはマツダの上級車種に積極的に採用され、20Bを搭載するユーノス コスモなどはマツダのフラッグシップカーでした。

しかしエンジンの排気量だけを見ると2.0Lクラスが最大で、フラッグシップモデルにしては排気量が小さいことがわかります。

しかしロータリーエンジンは小排気量ながら高出力が発生できるエンジンであり、2.0Lクラスでもワンランク上のレシプロエンジン車に匹敵するスペックはあったのです。

これについては後述しますが、まずはロータリーエンジンの排気量の見方をご紹介しましょう。

ロータリーエンジンの排気量の計算

ロータリーエンジンの排気量を求めるのは少々面倒で、レシプロエンジンのようにスペック表からの計算では出せません。

レシプロエンジンの排気量計算

エンジンの排気量はレシプロエンジンの場合は円形のシリンダーとピストンによって排気量が決まります。(レシプロエンジンの詳細は以下の記事をご参照ください。)

レシプロエンジンレシプロエンジンとは?種類は?仕組みや構造まですべて解説!

ピストンがもっとも上(上死点)の位置からもっとも下端(下死点)に移動するまでの容積が排気量で、シリンダー径(ボア径)とピストンのストローク量で計算できます。

また自動車のエンジンはシリンダーをいくつも連結した多気筒エンジンですので、シリンダー一本の排気量を気筒数で掛けたものがエンジンの排気量となります。

例えばボア径:86.0mm、ストローク量:73.7mmの6気筒エンジンの場合には、シリンダー一本あたり427.9cc、6気筒で2,567.4ccの2.6Lエンジンとなります。

レシプロエンジンは円形と直線運動で成り立っているので小学生レベルの計算で排気量が計算できるのですが、ロータリーエンジンではそうはいきません。

ロータリーエンジンの排気量

ロータリーエンジンの排気量をどうやって求めるか、をご説明する前にまずはロータリーエンジンの動きがわかる動画をご覧ください。


ロータリーエンジンの基本的な構造は、外周の繭型をしているハウジングと、内周で回転するおむすび型のローターでできており、ハウジングとローターの間には3個の部屋ができています。

この部屋が回転しながら、空気と燃料を吸気→圧縮、爆発→排気、を繰り返して回るのがロータリーエンジンであり、燃焼室形状は複雑な形状となっています。

ロータリーエンジンでも排気量は吸気時と圧縮時の容積の差なのですが、複雑な曲線で形成されているので計算で求めるのは大変です。

またロータリーエンジンでは多気筒化にあたるローター数増加は一般的で、マツダのエンジンではローターを2つ重ねた2ローターからレース用の4ローターまでこれまでラインナップされてきました。

例えば13Bエンジンでは1ローターあたりの排気量が654ccで2ローターエンジンですので、エンジンの排気量は1,308ccとなります。

こういった違いがあるのでロータリーエンジンの排気量の表記はレシプロエンジンとは違っており、一般的には総排気量ではなく次のような表記となります。

総排気量:654cc × 2

マツダの場合はエンジンの機種名がそのまま総排気量になっているので、13Bなら1.3L、という見方もできますね。

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ロータリーエンジンの税金

自動車税

日本の法律では自動車の排気量によって税金の変わる「自動車税」があり、毎年支払う税金なので車の維持費には大きく影響する項目です。

車のスペックを決定する際にも自動車税への影響を考慮するもので、とくに維持費への関心の高いファミリーカーは自動車税の枠を越えないように排気量が決められます。

注意

さてロータリーエンジンにも同じく自動車税が発生するのですが、エンジンの排気量だけを見て自動車税を考えるのでは大きな落とし穴があります。

じつはロータリーエンジンの自動車税は排気量に1.5を掛けた数字をもとに計算されることとなっており、1,300ccのエンジンであっても税制上は1,950ccで計算されます。

これにはロータリーエンジンが持つ特性が関係しており、ロータリーエンジンは同排気量のレシプロエンジンに対して1.5倍程度の出力を出すことができるからなのです。

ですので不当に高額になっているわけではないのですが、そういうことを知らない人から見れば「ロータリーエンジンは排気量が小さいくせに税金が高い」ということになってしまいます。

実際に自動車税がどのぐらい変わってくるかというと、自動車税は次の表のように決まっています。

総排気量自家用事業用
軽自動車(乗用)7,2005,500
軽自動車(貨物)4,0003,000
~1,000㏄29,5007,500
1,000㏄~1,500㏄34,5008,500
1,500㏄~2,000㏄39,5009,500
2,000㏄~2,500㏄45,00013,800
2,500㏄~3,000㏄51,00015,700
3,000㏄~3,500㏄58,00017,900
3,500㏄~4,000㏄66,50020,500
4,000㏄~4,500㏄76,50023,600
4,500㏄~6,000㏄88,00027,200
6,000㏄~111,00040,700

1,308ccの13Bエンジンの場合1,962ccとして見ますので、自家用なら39,500円が適用されます。

もしレシプロエンジンで1,308ccならもう1ランク下の34,500円が適用されるので、年間5,000円の差が出ていますね。

またユーノスコスモに搭載された20Bエンジンの場合には総排気量1,962ccで2,943ccのエンジン相当と見なされますので、一気に51,000円に自動車税が跳ねあがります。

こういった特徴があるのでロータリーエンジンは一般ユーザーへのセールスポイントをひとつ失っているような形になっており、排気量が小さくて税金だけ高いという悪いイメージ持ついてしまっています。

なおロータリーエンジンで特別変わるのは自動車税だけで、その他の自動車重量税や自動車取得税などは通常の車と同じです。

ロータリーエンジンが高馬力の理由

さてロータリーエンジンがレシプロエンジンより1.5 倍もの出力が出せるのには、エンジン出力軸1回転あたりの爆発回数が関係しており、構造上ロータリーエンジンはレシプロエンジンの2倍の爆発回数を持っています。

エンジンの出力は爆発によって起こりますので、爆発の回数はそのままエンジンの出力に直結します。

レシプロエンジンで一般的な4ストロークエンジンでは、1気筒あたりクランクシャフトが2回転すると爆発が1回起こります。(4ストロークエンジンの詳細は以下の記事をご参照ください。)

エンジン4サイクル(ストローク)エンジンとは?仕組みや構造の特徴・長所を解説!
ポイント

ですがロータリーエンジンの場合はエキセントリックシャフト(クランクシャフトに相当)1回転あたり1度爆発が起こりますので、エンジンの構造上はレシプロエンジンの2倍の出力を得られるエンジンなのです。

ですが実際にはロータリーエンジンはさまざまな損失がレシプロエンジンより多いため、最終的な出力でいうと1.5倍程度となるわけです。

ロータリーエンジンはこういった特別な構造を持つために自動車税を決める際に特別枠となっています。

実際ロータリーエンジンは排気量の割に出力が非常に高く、次の表で示したようにRX-7と同世代のライバル車を比較すれば半分程度の排気量で同じ出力を叩き出しています。

種類RX-7トヨタ スープラ日産 スカイライン GT-R(R34)
エンジン13B-REW型 654cc×2 直列2ローター ツインターボ2JZ-GTE型 3.0L 直6 ツインターボRB26DETT型 2.6L 直6ツインターボ
最高出力280PS/6,500rpm280PS/5,600rpm280PS/6,800rpm
最大トルク32.0kgf·m/5,000rpm46.0kgf·m/3,600rpm40.00kgf·m/4,400rpm
カタログ燃費7.2km/L~8.1km/L8.7km/L8.1km/L
実燃費6.28km/L7.45km/L7.51km/L

排気量が小さければエンジン自体がコンパクトで軽量になるので、ロータリーエンジンは高出力で軽量というスポーツカーにもってこいの特性を持つわけです。

しかしその反面低速トルクが低かったり、燃費が大きく低下したりとロータリーエンジン特有のデメリットも少なくありませんが。

ロータリーエンジンの自動車税は排気量だけで見ると不当に感じてしまいますが、エンジン出力として見ればそれなりに妥当に見えます。

なお海外でもロータリーエンジンの税金は同様の措置がとられており、国によっては2倍の税率となっている場合もあるようです。

ロータリーエンジンについてはほかにも以下の記事で取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて目を通してみてください。

RX-7 エンジンロータリーエンジンの燃費が悪い理由2つ!改善し向上させる方法あり?! ロータリーエンジンロータリーエンジンサウンドの特徴2つ!音の違いについて詳しく解説!