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ミニクーパーはどこの国の車?イギリスなのかドイツなのか詳しく解説!

ミニクーパーというと著名人やオシャレな人が乗っている国内でも非常に人気のある車です。

クラシカルなデザインにイギリス国旗であるユニオンジャックデザインのルーフやドアミラーパーツ、そしてツートーンカラーのボディなどとてもオシャレなデザインが特徴です。

ただユニオンジャックなどイギリスのイメージなども強いミニクーパーですが、現在はドイツの自動車メーカーのBMWが展開する自動車ブランドとなっています。

ではミニクーパーはどこの国の車といえるのでしょうか。解説していきます。

ミニクーパーはどこの国の車か?

ミニクーパー

世界中のアーティストに愛され、ミニミニ大作戦など映画にも出演するくらい特徴的なミニクーパー。

現在はBMWの所有している自動車ブランド”MINI”から発売されている車です。しかしMINIとはもともとメーカーの名前ではなく自動車の名前で、イギリスが作り出した大衆車であることをご存知でしょうか。

さて、実際のところミニクーパーはイギリスの車なのでしょうか、ドイツの車なのでしょうか、ここでは両方の面から解説していきます。

発端はイギリスの大衆車

ミニクーパーとはそもそもイギリスにあるブリティッシュモーターコーポレーション、通称BMCによって開発された車の名前です。

当時第一次オイルショックによって大衆は排気量の小さな車を維持することすら難しい状況にありました。そこでBMCは”経済的な4人乗りの小型車”を開発して展開することにしました。

そのときに完成し発売されたのがその後MINIといわれる車でした。

ミニクーパーというのはMINIの試作車を設計していたとき、設計者のイシゴニスの友人であるクーパーカーカンパニーのジョン・クーパーがMINIの試作車のハンドリング性能に注目し、試作車のテストに参加していました。

その後に共同開発で機敏で経済的で安価な車を開発することとなり、作られたのがミニクーパーでした。つまりミニクーパーはMINIの派生モデルだったのです。

そのMINIはビートルズのメンバーやエリザベス女王がオーナーとなるなどし、非常に話題になりその可愛らしく個性的な外観からとても人気がある車となりました。

その後さまざまな紆余曲折によって生産するメーカーは変わり続けましたが、1959年の発売以来2000年まで40年もの間ずっと作られ続けました。

2001年にBMWにミニブランドが設立

そして1994年、BMWがローバーを買収したのに伴い当時ローバーが持っていたミニの販売権もBMWが獲得しました。(BMWの詳細は以下の記事をご参照ください。)

BMWの本社BMWの生産している国はどこ?本社はどこにあるか解説!

そしてミニの40年もの歴史から、大衆車ではなくプレミアムスモールカーブランドとして2001年に立ち上げたのがMINIブランドでした。

車の設計自体は当時BMW傘下だったイギリスメーカーのローバーがによってなされており、ローバーがBMWを離れるとともにその設計を元にドイツで再設計され作られているため、デザインなどは先代のミニを元にイギリステイストの残るデザインとなっています。

BMWはMINIらしさを出すためにできる限りイギリス車であることにこだわり、デザインだけでなく生産はイギリスにある旧ローバーのカウリー工場を本社としてオックスフォードを生産の拠点としています。

そして先代と同じようにMINIのベースモデルがあり、そこにスポーツグレードというような形でクーパーというサブネームをつけて販売しています。

イギリスデザインのドイツ車

現在のミニは先代のミニのデザインをモチーフに設計し作られ、それを元にBMW製のパワートレインを搭載しており見た目はイギリスで中身はドイツ車です。

しかしそこにはイギリス車らしいデザインや当時BMWにはなかったFF車として作るなどミニらしさをしっかり出しながらイギリスの工場で生産されるなど、BMWの駆け抜ける歓びというテイストは主張しておらず、本来のMINIらしさを出そうとしているのがわかります。

現在さまざまなメーカーが買収の仕合をしており、すでにメーカーに国境のような概念はなくなってきている現在、ミニはそういった国境の違いを感じさせない車の代表であると言えるでしょう。

なおMINIとBMWの関係や買収した会社などについては、以下の記事でもまとめています。詳細が気になる方はこちらもご参照ください。

黒いミニクーパーミニクーパーのメーカー会社はどこ?BMWとの違いと関係とは?!

日本でのMINIの人気

MINI ディーラー

日本でも長い間販売されており、軽自動車並みのサイズやデザインが受けて先代のモデルの晩年は主要マーケットがほとんど日本でした。

現在の販売はMINIの親元であるBMW JAPANが輸入整備を行い販売しています。日本でのMINIブランドの立ち上げは、3月2日をミニと呼び、語呂合わせで2002年の3月2日に発売が開始されました。

そして2016年、2017年には日本での輸入車販売台数1位を獲得するなど非常に好調な販売を続けています。

なおこれからMINIを買おうと思っている方で中古を検討している方は、少し注意点があるので以下の記事もあわせて参考にしてみてください。

ミニクーパーの赤BMWのミニクーパー(MINI)の中古車を購入時の7つの注意点!

ミニクーパーのドイツでの扱い

BMWが展開しているMINIブランドですが、BMWの本国であるドイツではどのように見られているのでしょうか。ドイツでの扱いをご紹介していきます。

プレミアムスモールカー

先代までのMINIは軽自動車並みのサイズで効率の良いパッケージを持つ一般大衆車として販売されてきました。

その後BMWによって新型が再設計され発売されましたが、BMWとしては大衆車ではなく”プレミアムスモールカーブランド”として販売しています。

イギリスだけでなくドイツ国内でもそのようなイメージ乗られており、大衆車とは一線を画するおしゃれな車として販売されています。

BMWブランドとは別もの

日本ではMINIというとBMWグループの一つとして捉えられていますが、ドイツでは独立したブランドとして、BMWのミニという雰囲気ではなくMINIとBMWは別物として考えられているようです。

もちろん取扱ディーラーも全く別に立てられていますし、BMWとのつながりのあるような雰囲気はほとんどありません。

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もしMINIを買おうと考えているなら、あわせて正しい値引き交渉のやり方も覚えておくといいですよ。

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ミニクーパーと国産車との違い

さてオシャレなプレミアムスモールカーであるミニクーパーですが、国産の同じような価格帯の車とはなにが違うのでしょうか。

そしてなぜこれだけミニクーパーは支持されているのでしょうか。国産車との違いを解説していきます。

同価格帯ではどんな車があるのか

日産 ティアナ

ミニクーパーはベーシックな3ドアモデルで294万円からスポーツチューンされたジョン・クーパーモデルの432万円まで幅広くあります。

これに近い価格帯の国産車はプリウスやレヴォーグ、マークXやティアナなどといった比較的高価な車種と肩を並べています。(プリウスの詳細は以下の記事をご参照ください。)

プリウス フロントプリウスの口コミ/評判!価格から外装や走行性能まで全てチェック!

サイズでいうと全幅は1,700mm超えながらも全長が3,800mm程度と、国内の車にはあまりない珍しいサイズの車です。

コンパクトなボディを持ちながらも、比較的高価な価格帯の車と同じ価格帯を持って販売をしていることからも、プレミアムコンパクトという立ち位置がしっかり表されています。

スタイリッシュ

先代MINIは40年もの長い間姿をほとんど変えずに販売されてきました。その不変なデザインを継承しイギリス車らしいどこか気品のあるデザインを持つMINI。

丸目のヘッドライトや半円形に大きく開いたグリル、そして角ばったボディなどクラシックミニの持っていたデザイン要素は残しながらも、あたらしいデザイン手法を取り入れているため、全く古臭さは感じません。

さらにアダプティブLEDヘッドライトや安全ボディなど最新の安全装備はしっかり作り込まれており、デザイナーズカーのような伝統的でプレミアムな雰囲気がしっかりあります。

国産車のデザインに多くあるようなメッキを多用して高級感を出したり、威圧感のあるフロントフェイスにして車格感を出すようなチープなデザインアプローチとは違い、ここがプレミアムだと感じられるデザインになっています。

設計が違う

MINIは欧州を走っている車です。そのため最高速度100km/hの日本車とはスピードレンジが全く違います。

速度無制限道路のアウトバーンで時速200kmを出していたかと思うと、道路状況によっては急ブレーキで一気に減速しなくてはならないときもあります。

そういった走行でも安定した走りと急激なブレーキングにも耐えられるような設計がMINIにはなされています。

国産車の場合は車種によって多少違いはありますが、ここまでの速度はあらかじめ想定されている場合が少なく、ブレーキング性能やエンジンの出力はMINIより低いことがあります。

ただこの場合どちらが優れているというわけではなく、国産車は日本の道路に合わせた設計をしてあり、MINIはそういった世界的な道路で走るための設計をしているだけで日本の道路に対してはオーバースペックでいらない機能だと言えます。

この辺は日本国内で走ることを考えると国産車のほうが基本的には優位だといえます。

なおドイツ車と日本車の違いは以下の記事で詳しく解説しています。興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

ドイツの国旗比較してみた!ドイツ車と日本車の決定的な違い5つ!

一クラス上の車格感

MINIは車のサイズ的には国産のフィットやマーチ、アクアなどと似たようなサイズを持ちながらも、個性的でスタイリッシュなデザインを持っています。(フィット、アクアの詳細は以下の記事をご参照ください。)

ホンダ フィットフィットの口コミ/評判!価格から外装や走行性能まで全てチェック!アクアのフロントアクアの口コミ/評判!価格から外装や走行性能まで全てチェック!

そして欧州でも走り抜けられる走行性能を持った一クラス上の車格感をしっかりもっており、プレミアムコンパクトカーというブランドをしっかり体現しています。

車内の広さやシートアレンジ、燃費など使い勝手優先でデザインや走行性能は二の次という国産車には絶対追いつくことのできない領域にいる車だと言えます。

MINIはイギリスの伝統を重んじる車

MINIは現在ドイツ車メーカーであるBMWが展開しているブランドで、設計やパワートレインなどはBMWで作られたものが多く使われています。

しかしBMW自身はMINIの発祥であるイギリスを重要としており、デザインはイギリス車メーカーだったローバーの設計者が作ったものをできる限りそのまま使い、生産の工場や本社はイギリスのままであったりとイギリスでのブランドとして展開しています。

近年日本国内でも日産のスカイラインがベンツ製のエンジンを搭載したり、トヨタのスープラがBMWとの共同開発であったりと、自国以外のメーカーとの提携が強くなってきています。

これからもこういった流れは強くなってくると思いますが、だからといって国産車であることには変わりがありません。

現在のMINIはイギリス文化の生み出したイギリスブランドの車といえるでしょう。

なおMINIについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

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