CX-5はマツダの中型SUVであり、新世代のマツダ車を象徴する1台として世界的にもかなりの評価を得ている車です。
しかしそんなCX-5には欠点はないのでしょうか? 今回はCX-5の欠点に絞って徹底的にご説明します。
CX-5の5つの欠点
CX-5は現在のマツダの中核をなす車の1台であり、マツダが推進する新世代のデザインコンセプトを体現した車です。
世界的に人気の高いSUVカテゴリの中においてもCX-5は評価が高く、以下のような点が大きなメリットです。
- デザインの良さ
- 高性能のクリーンディーゼルエンジン
- 機能性の高さ
- 優れた走破性
間違いなく素晴らしい車です。メリットに対しては大きなデメリットではありませんが、CX-5には次のようないくつかの欠点があるのも事実です。
※メリットについては以下の記事で詳細に触れています。興味があればこちらもご覧ください。
マツダCX-5は雪道に弱い?雪道走行の性能について徹底分析しました!マツダCX-5の走破性を徹底解剖!オフロード・クロカン性能はいかに?!後方視界の悪さ
CX-5はマツダのSUVの中では2番目に小さなモデルですが、日本の車としては大きな部類に入り、そのスタイリッシュなボディスタイルの影響で後方視界が悪くなっている点があります。
SUVはそもそも大きな車であり後方視界がある程度悪いのは仕方ない車種ですが、CX-5は多少天井の低い流れるようなスタイルをしているためにテールゲートが小さくなってしまい、結果的に後方視界の悪さが目立ってきます。
一応死角を減らすためのカメラや、接触を防ぐためのセンサーなどが装備されています。
ただ、車の安全を確保するのに最終的に必要なのは目視確認であり、後方視界の悪さは安全確保の点では少々不安になります。
車に慣れてくればそこまで致命的な欠点にはならないものの、乗り初めのころには十分注意して運転する必要があります。
立体駐車場の制限に引っかかる
CX-5の全高は1,690mmとSUVとしては低い部類に入りますが、日本の立体駐車場は1,550mmが制限である場合が多く、CX-5では立体駐車場に入れない可能性が出てきます。
日本の立体駐車場には2種類あり、ショッピングセンターなどで主流である自走式と、都心などの契約駐車場に多い機械式があります。
このうち自走式立体駐車場の制限高さは2.0m~2.5mであることが多く、CX-5はもちろんのこと背の高い車でも問題なく通れる駐車場がほとんどです。
一部古い駐車場では1.8m以下のところもありますが、CX-5なら大丈夫ですね。
問題となるのは機械式立体駐車場で、この方式の駐車場では細いビルの中に小型のエレベーターで車を格納する方法であり、構造上の問題から1.55m(1,550mm)が制限の駐車場が多いのです。
機械式にしても構造上余裕のあるものであれば1.8mぐらいまで可能なところもありますが、やはり車をたくさん格納することを第一に考えて1.55mが制限となっているのが大半です。
車を買うときには必ず駐車場が必要ですが、都内などの大都市圏で駐車場を探す場合には立体駐車場が有力な選択肢になります。
しかしもし高さの制限がクリアできなければ、CX-5を選ぶことは難しくなってしまうのです。
CX-5の購入を考えるときには、露天方式の駐車場か、自走式の立体駐車場に絞って探すとよいでしょう。
これからCX-5を買おうと思っている方は、正しい値引き交渉のやり方も覚えておくといいですよ。
このやり方を知らないと最大60万円以上も損しますよ。詳しく知りたい方は、下記の『たった1分で車を60万円値引きできる裏技』のページをご覧ください。 たった1分で車を60万円値引きできる裏技!安く購入する秘密のテクニックとは?!ディーゼルエンジンの価格差
CX-5の大きな売りの一つに最新のクリーンディーゼルエンジンの存在がありますが、このエンジンは価格面だけを見ると値段が高いというデメリットを持っています。
マツダはクリーンディーゼルエンジンを環境対応車の中核技術の一つとしており、その性能や排気ガスのクリーンさは世界トップレベルのものがあります。
またCO2排出量が少なく、燃料代もガソリン車より安くなるというディーゼルエンジン特有のメリットもあるので、CX-5のディーゼルエンジン仕様はとても良い1台です。
しかしディーゼルエンジンはガソリンエンジンに比べて複雑なシステムが必要であり、エンジン本体も頑丈さが必要となるため、どうしてもコストがかかります。(ディーゼルとガソリンエンジンの違いの詳細は以下の記事をご参照ください。)
ガソリンエンジンとディーゼルエンジンの違い3つ!比較すると熱効率や寿命が全然違う?!特にディーゼルエンジンの排気ガスの浄化には貴金属を多用した触媒が必要不可欠であり、これがコスト高の大きな要因となっているのです。
その結果、ガソリンエンジンモデルに対してディーゼルエンジンモデルは、最廉価グレードでも313,200円の価格差が生まれており、これだけの価格差を燃料代の差でカバーするのは厳しいものがあります
クリーンディーゼル車には180,000円の補助金があり、実質133,200円の価格差になりますが、それでも燃料価格の差で元を取るには10年ぐらいかかります。
ディーゼルエンジンは加速もよくそれ以外のメリットの多いエンジンですので、価格差に目をつぶれるのであれば十分おすすめできるエンジンではあります。(加速性能の詳細は以下の記事をご参照ください。)
マツダCX-5の加速性能を解説!0-100km/h加速タイムはどのくらい?ディーゼルエンジン特有のノイズを感じる
ディーゼルエンジンは構造上ガソリンエンジンよりノイズが多い傾向にあり、CX-5ではガソリンエンジンでは聞こえない「カラカラ」という音がわずかですが聞こえます。
このカラカラ音の正体は燃料が爆発するときに発生するノッキングが原因であり、ガソリンエンジンはノッキングを極力抑える設計をするので聞こえません。
しかしディーゼルエンジンは、いうなればノッキングの機構を活用して燃料に点火するエンジンですので、ディーゼルエンジンはこのカラカラ音はつきものです。
昔のディーゼルエンジンはエンジンノイズ対策が徹底していなかったのでノイズがひどかったのですが、最新のクリーンディーゼルエンジンではエンジン自体の構造と、音を遮断する遮音材のおかげでほとんどのエンジンノイズはカットできています。
しかしどうしてもわずかながらノイズが聞こえてくるのも確かで、特にアイドリング時などにはよく聞こえます。
気にしなければ気にならない程度ではありますが、ガソリンエンジンよりはノイズが多く、ディーゼルエンジンのデメリットであるのは間違いありません。
実際このような声もあります。
オデッセイは下からの音がうるさ過ぎる。
CX-5は大げさではなくF10から乗り換えても気にならないくらいのロードノイズ。
エンジン音とナビのモニタはもうちょいどうにかして欲しい。値段から考えたら良い。
— nimu (@wasavi007) 2017年4月24日
個人的な感想なんだけど
マツダのディーゼルのCX5
けっこうエンジンノイズがうるさくて嫌い— Gさん… (@BArcueid) 2017年3月13日
ディーゼルエンジンの特性については、以下の記事でさらに詳しく解説しています。あわせてご参考にしてみてください。
スカイアクティブD(クリーンディーゼル)とは?欠点2つ!不具合や故障が多く耐久性に難あり?!リアシートのリクライニングがない
車を選ぶときにリアシートで注目するところは足元空間やクッション性などですが、案外見落としがちなリアシートのリクライニングについてCX-5には設定がありません。
リアシートに初めて座るときにはリクライニングがないことは気にならないのですが、日常的に使う人にとっては問題となる点です。
リアシートでも快適なシートポジションを設定したり、長距離などで楽に座りたい時などにはリクライニングがほしくなるのですが、それができないのは結構なストレスになるでしょう。
CX-5ほどの車であればリクライニングぐらいあるものと思いがちなので、購入を検討するときにはリクライニングの必要性も忘れず考慮することをおすすめします。
ただ二列目シートは前に倒して格納することできるので、キャンプとかに使うには便利ですよ。詳細は以下の記事で解説しています。
マツダCX-5がキャンプに最適な理由6つ車高が高く乗り降りが大変
CX-5はマツダ車の中でも車高が高い車であり、SUV特有の大きなタイヤの影響もあって、一部の人は車の乗り降りが大変な1台です。
成人男性であれば特に問題はなく、成人女性でも乗りづらいことはないのですが、子供やお年寄りの場合にはCX-5の座席の高さがネックとなることがあります。
特に子供が乗り降りするのは結構大変で、いろいろなところに足をかけたりする結果、車に傷が増えたり汚れが付いたりするようです。
またお年寄りでも体が不自由な人を乗せる場合には致命的な欠点となってしまい、コンパクトカーやミニバンに比べると介助の度合いを上げる必要があります。
そういった方用にCX-5には福祉車両が設定されており、自動でリフトアップするシートもラインナップはされていますが、価格が500,000円程度アップするデメリットも大きいです。
CX-5はファミリーカーにもなりえる1台ではありますが、子供やお年寄りのことを考えると全世代にわたって便利に使える車にはなりませんね。
CX-5は間違い無く走りは良い…
でも、スライドドアじゃ無いから
後ろの乗り降りは少し不便になるかな?。
しかも、五人乗りだし…少し狭く感じるのかな?
ま、新型の内装はわからんけど(・・;)。。。— ちゃま@12月2日はCHiSEMiKU♪ (@takachama) 2017年1月6日
なんとなくCX-5をレンタルで乗ってみたところパワーあって乗りやすかったけど横幅がでかくて駐車場で乗り降りが辛かった。やはりコンパクトカーがいいなぁ。
— たかくん@コーヒーミルおじさん (@takakunn980) 2016年3月30日
CX-5の時乗り降りが大変やったんよね…
背が低いから、飛び降りる感じになるし…
って、どんだけマツダ好きなんやろう…
マツダ好きってか、ディーゼル車好きなんか…
買い換えるとしたらお金はどこから出てくるんやろう…🤔— 元タッキー®︎ゆゆ氏4Ⓜ︎ (@sakura_roll) 2018年1月8日
この記事ではCX-5の欠点をテーマに解説してきましたが、一番最初に触れた通りCX-5は素晴らしい車です。
人気が高いのでどうしても欠点が話題になりがちですが、自信を持っておすすめできます。
CX-5を買おうと検討している方は、以下の記事も参考にしてみてくださいね。購入の良い判断材料になりますよ。
マツダCX-5の静粛性はいかに?!エンジン音やロードノイズはうるさい?マツダCX-5は10万キロ以上の走行距離を走れる?寿命はどれくらい?