1分で車を60万円値引きする裏技

デリカD:5は故障が多い?壊れやすいのか故障率をもとに解説!

デリカD:5はミニバンとしてはかなり車体の剛性が高い構造で、大径タイヤを備えたSUVっぽさが特徴。

最低地上高は200mm前後とかなり高い悪路走破性もあり、CMなどでもミニバンの使い勝手より走破性にスポットを当てた宣伝がされていますね。

登場は2007年とすでに10年以上経過したモデルですが相変わらず人気は高く、なかなかの成功車です。今から購入を考えている方もたくさんいるでしょう。

そんなデリカD:5ですので故障の実態は気になるところですよね。この記事では故障の実態がわかるデータを参考にして、故障率を解説していきます。

デリカD:5の故障率

三菱 デリカD:5

それでは早速デリカD:5の故障率を見ていきましょう。

三菱の故障率を調べる

車の故障率は各自動車メーカーがそのデータを収集、保管していますが、これらのデータは社外秘の重要データとなっており、一般には一切公開されません。

そのため私たちが車の故障率を調べる場合車種ごとのデータは見ることができませんので、メーカーとは別の民間調査会社が独自に調べたデータを見る必要があります。

米国のJ.D. パワー社が調査している「自動車耐久品質調査」では、各国の市場で新車を購入したオーナーに故障件数の聞き取り調査を行って、それを集計、ランキング化して公表しています。

新車購入から3年~5年経過した時点での故障件数なので、それなりに実態に則したデータといえるでしょう。

直接的なデリカD:5の故障率ではありませんが、三菱がどのぐらいの実力があるかはわかります。

2017年 日本自動車耐久品質調査

ランキングメーカースコア
1トヨタ59
2レクサス63
3ホンダ74
業界平均74
4メルセデス・
ベンツ
75
5スズキ79
6三菱80
6日産80
8ダイハツ82
8スバル82
10MINI88
11マツダ93

参考:2017年 日本自動車耐久品質調査

この最新のランキングでは三菱は6位と比較的よい位置にあり、日産と同程度の故障率となっています。

故障の少なさを表すスコアも80ポイントと3位のホンダより多少悪い程度であり、十分信頼性は高いと言えるでしょう。

三菱は一時期のリコールなどで評判を一気に落としたことがありますが、現在はまた信頼性が高くなっているのがオーナーの聞き取り調査をもとにしたデータでわかりますね。

なお日産とホンダの故障率については、以下の記事でまとめています。興味があればこちらもどうぞご覧ください。

ホンダのロゴホンダは故障が多い?壊れやすいのか故障率をもとに解説! 日産ロゴ日産車は故障が多い?壊れやすいのか故障率をもとに解説!

デリカD:5は頑丈なミニバン

デリカD:5はミニバンとはいえ前述したようにSUVの要素をふんだんにとりいれた車です。

そのため基本コンポーネントは頑丈に設計されており、普通のミニバンよりも衝撃には強い設計となっています。

クロカンSUVまでの走破性はありませんが、クロスオーバーSUVと同レベルの性能。走破性の詳細は以下の記事をご参照ください。

雪道走行中のデリカD:5デリカD:5の走破性を徹底解剖!オフロード・クロカン性能はいかに?!

頑丈ということは過負荷でのトラブルには強いということであり、少々の粗っぽい使い方でも簡単に故障はしないでしょう。

しかしメンテナンスはしっかり行わないとその性能は発揮できず、のちほどご説明するようなCVTのトラブルには要注意です。

またデリカD:5は登場から10年が過ぎ、不具合箇所や初期不良も出尽くしたところです。

車は登場したてはなにかとトラブルがあるもので、販売期間中でも細かな改善を繰り返して信頼度をあげていきます。

そういう意味でデリカD:5は非常に信頼性の向上した状態であるといえ、車の基本設計は一世代前ですがこと故障に関しては有利な車になっています。

ただ10年経過したデリカD:5も出ているということであり、部品自体の経年劣化によるトラブルには注意する必要があります。

これはいくら設計がよくても避けられないものであり、特にゴム部品や樹脂部品などは10年が寿命で設計されていますので、部品交換が必要となってくるのです。

後述する中古車ではこういった車が出てくるので、維持費に気を付けなくてはなりません。

MEMO

これからデリカD:5を買おうと思っているなら、正しい値引き交渉のやり方も覚えておくといいですよ。

このやり方を知らないと最大60万円以上も損しますよ。詳しく知りたい方は、下記の『たった1分で車を60万円値引きできる裏技』のページをご覧ください。 裏技を知って後悔する人たった1分で車を60万円値引きできる裏技!安く購入する秘密のテクニックとは?!

中古のデリカD:5の故障しやすさ

デリカD:5は中古とはいってもその基本性能は変わらず、あいかわらず頑丈です。

しかしやはり年式が古くなってきている車があり、前述した経年劣化によるトラブルは増えつつあります。

年式の古い中古車は価格が安く購入しやすいのですが、その一方で購入後に部品交換などで維持費が多くかかる場合があり、その点はあらかじめ考慮して購入しなければなりません。

またデリカD:5はほかのミニバンと違って走りを重視した車であり、中古車には走行距離が多い個体も多く存在します。

初期型では80,000km~100,000km近い車も少なくなく、こんどはエンジン部品など走行距離の多さで劣化の進む部品の交換が必要となってきます。(走行距離の寿命の詳細は以下の記事をご参照ください。)

車のメーター中古車は走行距離が何万キロまで安心して乗れる?答えはこれだ!

やはりこういった車も中古車価格は安くなっていて維持費についてはあらかじめ考えておかなければ危険です。

ほかにもデリカD:5はアウトドアで活用される車でもあるので、激しい悪路走行をしたような中古車は避けるべきです。

外装で判断できるようなものは論外としても、車の下面に激しく擦った痕があったり、凹みや大きな衝突痕があったりするものは岩場や木などに乗り上げたり踏み越えたりと激しい使い方をされてきた可能性があります。

いくらデリカD:5が頑丈とはいってもそういう使い方をすればノーマル状態よりは各部に負荷がかかりますし、それがもとでのトラブルも増えてきます。

デリカD:5の中古車を見極める際には普通のミニバンとは違った視点でチェックする必要があるでしょう。

あとは中古車の選び方の一般的な基準を必ず抑えて買うようにしましょう。中古車の一般的な選び方が分からない方は、こちらの記事もご覧ください。

中古車選び初心者が絶対意識すべき中古車の選び方の5つのポイント・コツ!

デリカD:5オーナーの評判

デリカD:5の頑丈さや故障の現実については実際のオーナーさんの評価が一番参考になりますので、今回はTwitterからそういったご意見を集めてご紹介します。

200,000km越えでもノートラブル?!

このご家族のデリカD:5は10年の長きに渡って乗り続けてこられ、その走行距離はなんと210,000kmもの大記録。

年間20,000kmペースなのでかなりハイペースで乗ってこられたことがわかります。

しかし、これだけ走行距離にも関わらずその間故障らしい故障はないとのことで、デリカD:5の頑丈さが証明された形ですね。

もちろんその間のメンテナンスや劣化した部品交換はしっかり行ってこられたのでしょうし、そうしなければいくらデリカD:5が頑丈でも故障なしというわけにはいきません。

それにしても雪道も走りながら故障がないのは素晴らしい限りですね。

ちなみにデリカの雪道走行の性能はすごいですよ。詳しくは以下の記事をご覧くださいね。

デリカD5の雪道走行デリカD:5は雪道に弱い?雪道走行の性能について徹底分析しました!

CVTは泣き所

この方のデリカはトランスミッションの故障だそうですが、察するにCVTのベルト滑りなどのトラブルではないでしょうか。

デリカD:5は標準車にCVTを採用しており、負荷の高い走行が続くとトラブルが起こるようになってきます。

のちほど詳しくご説明しますが、けっこう頻繁なメンテナンスが必要なのです。

ディーゼルエンジンのフィルター詰まり

この方の知人のかたはデリカD:5のディーゼルエンジン仕様に乗っておられるようですが、重要な部品のDPFに煤がたまりすぎてエンジンが停止してしまったようですね。

こちらものちほどご説明しますが、デリカD:5は国産ミニバンでは珍しくクリーンディーゼルエンジンが搭載されています。

動力性能や燃費はよいのですが、走り方によっては固有のトラブルが起きるので一定の注意が必要です。

デリカD:5の故障事例

デリカD:5が頑丈とはいえやはり固有のトラブルが起こりやすい点はあり、そんな故障事例をいくつかご紹介しましょう。

CVTのトラブル

CVT(Continuously Variable Transmission)とはオートマチックトランスミッションの一種類であり、無段変速機とも呼ばれます。

その名の通りギアの切り替えに段数がなく、低速から高速までスムーズに変速できるのが特徴です。

CVTの基本的な構造はベルト式CVTと呼ばれるもので、プーリーとベルトによって駆動力を伝える方式です。

このプーリーが開いたり閉じたりすることでベルトのかかる部分の径が変化して、低速から高速までの変速が連続的に可能になります。

これによりステップATにありがちな変速ショックや段階的な加速は不要となり、また伝達効率が高いので燃費もよくなります。

デリカD:5では基本のガソリンエンジンモデルはすべてCVTとなっており、ほとんどのデリカD:5が今回のトラブルの対象となります。(ディーゼルエンジン車はステップATを採用)

ガソリンエンジンガソリンエンジンのメリット3つとデメリット5つ!仕組みと将来性の特徴を解説!

CVTのトラブルには主に次の2つがあり、軽度なうちにメンテナンスすればCVTを長く使うことができます。

またデリカD:5は構造が頑丈な分、車重が同クラスのミニバンより重たくCVTにかかる負荷が大きいので、とくにメンテナンスが重要な車といえます。

CVTフル―ドの劣化

CVTはエンジンの大きな駆動力を効率的に伝達するために、ベルトとプーリーの間に滑りがあると困る構造です。

そのためプーリーをかなり強い圧力でベルトに押し付ける必要があり、専用の油圧ポンプや駆動オイル(CVTフル―ド)を必要とします。

しかしこのCVTフル―ドが新しいうちはよいのですが、走行を続けると熱による変化や金属粉やオイルかすなどの不純物が混ざってどんどん劣化していきます。

それが進行するとプーリーの油圧が下がったりアンバランスになったりして、プーリーとベルトの間に滑りがおこるようになり、ジャダーと呼ばれる異常振動と異音がおこり、修理が必要な状態になります。

基本的にはCVTフル―ドの交換が必要で、劣化したオイルを新品に入れ換えることで改善することが多いです。

その際オイルを抜いていれるだけではなく、CVTの制御を行う油圧回路の洗浄を一緒に行う必要があり、これを行わないとオイルは新しくても不純物が残ったままであまり意味がありません。

そういったメンテナンスには専用の機器を必要としますので、ディーラーや修理工場などにお任せするのがベストで、費用は数万円程度とそこまで高額ではありません。

個人でもやっている人はいますが、エンジンオイル交換よりもハードルは高いので基本はやらないほうがよいでしょう。

ひどい場合はCVT交換

トラブルが軽度なうちに対策すれば長持ちするCVTも、長くベルトが滑る状態を続けているとプーリーとベルトの部品自体の消耗が進んでいき、CVTフル―ドの交換だけでは対策できなくなります。

プーリーとベルトが滑るということは、滑る度に相手を少しずつ削ってしまうということで、症状が進行するともはやプーリーとベルトをいくら押し付けても滑るという状態になってしまいます。

こうなるとプーリーやベルトを交換しなければならず、前述のツイートにもありましたがCVT全体の交換による非常に高額な修理費用が発生してしまうのです。

とはいえ放置すると車の走行は不可能となってしまいますので修理は必須ですし、これが原因で車を手放す人も出てくるでしょう。

こうならないためにはCVTフル―ドの定期的なメンテナンスが必須であり、メーカー推奨では交換不要(負荷が大きい際は40,000kmごと)となっているCVTフル―ド交換を積極的に行うのが一番です。

交換インターバルはいろいろ言われていますが、30,000km~40,000kmごとに交換している人がおおいようです。

もちろんそれより早い間隔で交換しても全く問題はありませんので、長持ちさせたい場合はそれなりに有効でしょう。

ディーゼルエンジン関連のトラブル

GRAVEL.seiji okadaさん(@gravel.okada)がシェアした投稿

デリカD:5は主にアウトドア向けに高トルクで走破性の高いディーゼルエンジンをラインナップに加えています。

ディーゼルエンジンは日本で一時期環境に悪いということで乗用車用には廃れていた過去があり、いまでも悪いイメージを持ち続けている人は多いでしょう。

しかし最新のクリ―ンディーゼルエンジンは技術の向上と後処理技術の搭載により、もはや黒煙を吐くなど過去のことであり非常に環境にも優しいエンジンになっています。

それでいてディーゼルエンジン特有の低速トルクの太さは運転性をよくしますし、燃費もよく燃料の軽油も安く、またCO2の排出も少ないとよいことも多いのです。

アウトドアシーンの多い車にはもってこいのエンジンであり、デリカD:5の大きな魅力のひとつでもあります。

しかし最新のディーゼルエンジンは構造が複雑な分トラブルも多く、ガソリンエンジンよりは故障が多いといえるのです。(ガソリンとディーゼルエンジンの違いの詳細は以下の記事をご参照ください。)

車のエンジンガソリンエンジンとディーゼルエンジンの違い3つ!比較すると熱効率や寿命が全然違う?!

そんなディーゼルエンジンで注意すべき点は次の2点です。

DPFの煤詰まり

クリーンディーゼルエンジンには、排気ガスの黒煙のもととなる煤を処理するための触媒がついており、DPF(Diesel particulate filter)と呼ばれます。

このDPFはフィルターによって煤を捕集して、一定量が溜まったところで排気ガスの温度をあげることで煤を一気に燃焼させて処理するものです。(DPF再生といいます)

さてディーゼルエンジン車は普通に運転していればこの煤の捕集とDPF再生は自動的に行われており、基本的にはすぐに煤がたまりすぎることはありません。

しかしエンジンからの煤の発生は一定ではなく、低速走行が続いたりストップアンドゴーが多かったりすると煤の発生量が多くなって、DPFに溜まる量も増えます。

しかしそれを浄化するDPF再生にも条件があり、高い排気ガス温度が必要なのである程度の走行時間が必要だったりします。

たとえば近所のスーパーやコンビニに頻繁に車を出すけど、毎日の運転時間は長くない、などといった条件だとDPFに煤が多く溜まりがちになるわけです。

そしてDPFに煤が溜まりすぎてしまうと、それをDPF再生すると部品の耐久性以上の高温となってしまうことがありDPF自体が破損してしまいます。

それを防ぐためそういう状態の車は基本的に自走しないようなフェイルセーフが働くこととなり、前述のツイートにあるようにエンジンがかからなくなります。

こうなると車を運送してもらった上でDPFの洗浄によって修理する必要があり、基本的にはディーラーに依頼することになるでしょう。

費用はさまざまですがおおよそ数万円程度です。

このトラブルを防ぐためにはとにかくDPF再生を適切に行えるよう車を走らせることが大事で、あまり短い距離を何度も走らせるのではなく一度に30分以上は走らせた方がよいです。

毎回そういう走行ができなくても週末だけ積極的に走るだけでも効果はあるようです。

その際もできるだけストップアンドゴーの多い都市部や渋滞は避けるようにし、一定速で長く走れるようにしましょう。

高圧燃料ポンプの故障

デリカD:5のように年式の古くなってきたディーゼルエンジン車では、高圧燃料ポンプのトラブルが心配です。

クリーンディーゼルエンジンではエンジンの内部に噴射する燃料の状態が非常に重要で、細かく何度も制御しながら噴射しないと煤の発生やNOxいう有害物質の発生を効果的に押さえられません。

そのためディーゼルエンジンの燃料はかなりの高圧で噴射されるようになっており、その圧力たるや1,000気圧~1,500気圧もの信じられないほど高いものです。

参考にガソリンエンジンでは比較的高めの直噴エンジンでも100気圧程度なので、まさにけた違いの圧力がかかっているといえます。(直噴エンジンの詳細は以下の記事をご参照ください。)

クラウン エンジン システム直噴エンジンとは?メリット3つとデメリット4つ!不具合と耐久性が欠点?!

その圧力を産み出しているのが高圧燃料ポンプという部品ですが、常に高圧を発生させるポンプですのでかなり負荷がかかる部品であり、年式の古いデリカD:5だとそれなりにトラブルは増えてきます。

修理にはポンプの交換が必要ですが、高圧燃料ポンプはかなり高額部品で100,000円、交換費用もいれると200,000円近い修理費用は覚悟しておかなくてはなりません。

年式が古かったり走行距離の多い車に現れるトラブルですので、中古車では一定の注意が必要です。

MEMO

これからデリカD:5を買おうと思っているなら、正しい値引き交渉のやり方も覚えておくといいですよ。

このやり方を知らないと最大60万円以上も損しますよ。詳しく知りたい方は、下記の『たった1分で車を60万円値引きできる裏技』のページをご覧ください。 裏技を知って後悔する人たった1分で車を60万円値引きできる裏技!安く購入する秘密のテクニックとは?!

マツダのディーゼルエンジンとの違い

Masahiro Hisadaさん(@masahirohisada)がシェアした投稿

今回はめずらしく国産のディーゼルエンジン車があるデリカD:5ですので、同じくディーゼルエンジンを採用しているマツダ車との故障についての違いをご説明します。

マツダはクリーンディーゼルエンジンを環境対策の柱に据えており、コンパクトカーからセダン、SUVに至るまでディーゼルエンジンをラインナップに採用しています。

三菱はデリカD:5やパジェロなど限られた車種にしか採用していないので、非常に対照的です。

マツダはディーゼルエンジン特有の乗り味が人気となり販売は好調なのですが、その反面近年ディーゼルエンジン関連のトラブルがかなり増加しており、それが前述した自動車耐久品質調査でマツダが11位に沈んでいる理由のひとつでもあります。(詳細は以下の記事をご参照ください。)

マツダの故障修理マツダ車は故障が多い?壊れやすいのか故障率をもとに解説!

マツダのディーゼルエンジン車に多いトラブルは前述したDPFの煤詰まりが多く、クリーンディーゼルエンジンでは付き物のトラブルになっています。

しかしその発生頻度はデリカD:5よりもかなり多く、台数の差もありますがマツダに比べればデリカD:5のDPFのトラブルは少ない部類といってもよいほどです。

これにはエンジンの設計思想が大きく関係しており、マツダ車は採用を広げるために設計を革新させたことがこの場合は仇となっているようです。

PM(煤)とNOxはトレードオフ

ディーゼルエンジンから排出される有害物質のうち処理が難しいのがPM(煤)とNOx(窒素酸化物で)、どちらも厳しい排出制限が法律で定められています。

クリーンディーゼルエンジンの開発はまさにこのPMとNOxの排出量をいかに下げるかが肝となっており、各社が頭を抱える点でもあります。

エンジンの制御や前述した燃料の噴射などによってある程度は低減できるのですが、基本的にはPMとNOxはトレードオフの関係にあり、片方を減らそうとすると片方が増加してしまいます。

PMはエンジンが低圧、低温度時に発生しやすく、NOxは高圧、高温時に増えてきますので、例えばPMを減らそうと燃焼温度をあげるようにするとNOxが増加してしまうという悪循環に陥るのです。

この両者のバランスをとることが開発のもっとも重要な点となっており、マツダと三菱ではそこの考え方が大きく違います。

デリカD:5のディーゼルエンジンは基本的にPMの発生を少なくするように設計されており、それによって発生するNOxは「NOxトラップ触媒」と呼ばれるフィルターによって処理することで排気ガスをクリーンにしています。

しかしマツダではエンジンの圧縮比を低めにしてNOxの排出を大幅に減らすように設計しており、それによって発生する大量のPMは大型のDPFによって解決する方法です。

これによりマツダのディーゼルエンジンにはNOxトラップ触媒が不要となり、貴金属を多用する触媒が減ることでコスト面で大きなアドバンテージを得ています。

このおかげでコンパクトカーなどの低価格車種にも展開することができ、マツダの中心エンジンのひとつに据えることが可能となりました。

マツダのディーゼルエンジンのさらなる詳細は、下記ページよりご覧ください。

スカイアクティブDエンジンスカイアクティブD(クリーンディーゼル)とは?欠点2つ!不具合や故障が多く耐久性に難あり?!

マツダはPMの予想以上の発生でトラブルに

この考え方の違いは車両価格にダイレクトに影響しているので、販売面ではマツダの圧勝でありマツダといえばディーゼルエンジンというイメージも定着しました。

しかしその一方でディーゼルエンジン関連のリコールは増加の一歩をたどっており、その大半がDPF関連のものとなっています。

日本の低速でストップアンドゴーの多い道路状況は基本的にはPMが発生しやすい状況といえ、マツダの予想以上にその発生とDPFに捕集される量が多かったようで、それがリコールに繋がっています。

エンジンの制御を改良することで何度も対策されていますが相変わらずトラブルは続いており、それがもとでマツダ車から乗り換えるひとも少なくありません。

それに比べるとデリカD:5のディーゼルエンジンはトラブルが少ないといえ、触媒関係でエンジン自体のコストは高い分信頼性が上がっているといえます。

デリカD:5のDPFも決してノートラブルとはいきませんが、マツダで騒がれているほどの頻度ではないでしょう。

デリカD:5は買っても大丈夫か?

デリカD:5は登場から10年経っていることもあり、車の信頼性は大きく上がっています。

ミニバンとしては少し特別な車のためCVTなど固有のトラブルが起こりやすい箇所はありますが、それもしっかりしたメンテナンスを行うことで可能な限り対策することができます。

実際にデリカD:5を100,000km、200,000kmと乗り続けている人が多いことがなによりの信頼性の証でしょう。

ディーゼルエンジン車はそれにあった走り方を心がける必要はありますが、こちらも基本的な信頼性は高く、その特性ともあいまってデリカD:5にはもってこいのエンジンです。

単純な広さがあるミニバンではありませんが、デリカという車種の魅力を知っている人にはこれほど魅力的な車もほかにありません。

デリカの魅力については以下の記事でも解説しています。購入を考えている方には特に参考になりますよ。

デリカD:5のキャンプデリカD:5がキャンプに最適な理由8つ デリカD:5のシートアレンジデリカD:5がトランポにも使える理由2つ!使い心地まで解説!