トヨタ カローラフィールダーはトヨタのベストセラー車カローラのステーションワゴンタイプで、5人乗りながら広い荷室が売りの車です。
荷室の広いカローラフィールダーですが、荷物が多いキャンプでは使えるのでしょうか?
今回はカローラフィールダーがキャンプに向いているかどうかについてご説明します。
カローラフィールダーはキャンプに向いている点
カローラフィールダーはセダンベースのステーションワゴンで、ベースは中型セダンのカローラアクシオです。
カローラアクシオの試乗レビュー!乗り心地の感想・インプレッション!車体全長がベース車より長くなりその分荷室が広くなっていますので、キャンプにもけっこう便利に使える車になっています。
とはいえ現在キャンプで主流なのは背の高いトールサイズミニバンであり、そちらに比べるとさすがに荷室は小さくなってしまいます。
しかしステーションワゴンもキャンプ場ではよくみる車種で、ミニバンほどではないにせよキャンプに必要な荷物は積んでいけるでしょう。
ただカローラフィールダーで十分なキャンプ用品を積むと2列目シートの片側を折り畳む使い方になりますので、一緒に行ける人数は3名が関の山です。
このあたりもミニバンには及ばない点ですが、カローラフィールダーなら仕方ないでしょう。
ではカローラフィールダーがキャンプに向いている点をご説明します。
荷室はそれなりに容量がある
まずキャンプで重要な荷室の広さですが、ステーションワゴンなので荷室の奥行き、および幅はけっこう確保できています。
トールサイズミニバンと比較してみると次の通りですが、カローラフィールダーは2列シートの5人乗りなので3列目はありません。
部位 | カローラ フィールダー | ノア/ヴォクシー/ エスクァイア | アルファード/ ヴェルファイア | |
荷室幅 | 740mm | 985mm | 920mm | |
荷室高さ | 960mm | 1,240mm | 1,150mm | |
荷室長さ | 3列目シートあり | なし | 420mm | 240mm |
2列目シート最後端 | 970mm | 900mm | 1,250mm | |
2列目シート最前端 | 2,025mm (2列目格納) | 1,710mm | 1,780mm |
※ちなみにノア/ヴォクシー、アルファード/ヴェルファイアもキャンプに最適な車です。詳細は以下の記事をご参照ください。
トヨタ ヴォクシー/ノアがキャンプに最適な理由4つアルファード(ヴェルファイア)がキャンプに最適な理由7つまず目を引くのが2列目を格納したときの荷室長で、2列目を床下収納するタイプなので前席の後ろからトランク後部まで非常に長いスペースがあります。
ミニバンは2列目はそのままだったり前方に折り畳む方式だったりするので、カローラフィールダーのシート格納方法のほうが長さがとれます。
ただ荷室幅と荷室高についてはさすがにミニバンには及びませんが、キャンプ用品はテントなど前後に長いものが多いのでカローラフィールダーの荷室長をうまく活かす載せ方ができれば幅と高さの分をカバーできるでしょう。
荷室高さも幅も広いところでは1mを越える場所もありますので、ミニバンほどの便利さはないものの、キャンプ用品の大きさと積み方を工夫すれば十分キャンプに使える車になります。
車中泊も可能
前述した荷室の長さは車中泊にも活用でき、荷室はフラットに近くなるのでけっこう寝やすい車です。
2列目シートを格納するとシートバックと荷室がほぼフラットになりますが、多少2列目が出てくるのでわずかながらナナメです。
しかしその程度は厚手のマットなどを使えば全く問題はなく、フルフラットで足をしっかり伸ばせる寝室になるでしょう。
また横幅もけっこうあるので2人ぐらいまでなら横並びも可能です。子供さんが小さいのであれば家族3人でなんとか寝ることはできそうです。
ただ車内高があまり高くないので天井が近くて窮屈に感じることはあるかもしれません。そのあたりはさすがにミニバンには勝てませんね。
なおカローラフィールダーの内装については以下の記事でさらに詳しく解説しているので、詳細まで知りたい方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
【画像/写真】カローラフィールダーの内装/インテリア!運転席周りや後部座席から荷室/トランクまで紹介!燃費のよいハイブリッドカー
カローラフィールダーの特徴のひとつに燃費のよいハイブリッドモデルの存在があり、キャンプで長距離を移動する際の燃料台を節約できます。
トヨタにはさまざまな車種でハイブリッドモデルが展開されていますが、ステーションワゴンにもプリウスαとカローラフィールダーがハイブリッド車です。
プリウスαはハイブリッド専用車なので燃費がよいかと思いきや、実は次の通りカローラフィールダーのハイブリッドのほうが燃費がよいのです。
項目 | カローラ フィールダー ハイブリッド | プリウスα |
カタログ燃費 | 33.8km/L | 26.2km/L |
実燃費 | 20.25 km/L | 18.22 km/L |
価格 | 2,195,345円〜 2,474,182円 | 2,479,091円〜 3,178,145円 |
※ちなみにプリウスαもキャンプに使える車です。詳細は以下の記事をご参照ください。
プリウスαがキャンプ・アウトドアにも使える理由3つプリウスαは7人乗車も可能な3列シート車で、全長も多少長いのが車重に影響しており、ハイブリッドシステムは同じでも燃費に違いが出てきています。
カローラフィールダーのカタログ燃費はステーションワゴン系では最高燃費であり、実燃費も20km/Lを越えるかなり実用的な車なのがわかります。
また価格を見てみてもプリウスαより安く、コストパフォーマンスはプリウスαを凌駕しています。
キャンプの移動には結構ガソリン代がかかりますので、カローラフィールダーで費用を結構おさえられるでしょう。
なお燃費を気にするより車購入時の値引き交渉を気にした方が経済的ですよ。
このやり方を知らないと最大60万円以上も損しますよ。詳しく知りたい方は、下記の『たった1分で車を60万円値引きできる裏技』のページをご覧ください。 たった1分で車を60万円値引きできる裏技!安く購入する秘密のテクニックとは?!
走行性能は山道向き
カローラフィールダーのようなステーションワゴンは重心が低い分ロール性能がよく、ミニバンなどより山道の走行に向いています。
ミニバンは車高が高い分、山道のワインディングロードで左右に振られると車のロールが大きくなる傾向にあり、乗り心地が悪くなったり車酔いの原因にもなります。
その点車高の低いカローラフィールダーはロールが少な目でワインディングロードでも振られることが少なく、ミニバンより山道には適している車といえるでしょう。
長距離を移動して疲れたあとにワインディングロードを走ることの多いキャンプの道程では、乗り心地のいいカローラフィールダーは前述の燃費とあわせて便利な車だと言えます。
なお走行性能については以下の試乗記事でも解説しているので、詳しく知りたい方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
カローラフィールダーの試乗レビュー!乗り心地の感想・インプレッション!カローラフィールダーのキャンプに向いていない点
カローラフィールダーはキャンプに使える点が結構多い車ですが、向いていない点もあります。
それはミニバンには及ばない荷室の広さが1点ありますが、それ以外に車のパワーが非力な点もあります。
カローラフィールダーには3種類のエンジンがありますが、売れ筋モデルの1.5Lエンジン及び1.5Lハイブリッドはどちらも100馬力前後で、1.5t近い車体を走らせるには少々非力です。
また上級グレードである1.8Lガソリンエンジンにしても140馬力と決してパワフルではなく、平らな路面ならともかく山道の多いキャンプではあまり走りに期待はできないでしょう。
燃費は素晴らしくよいカローラフィールダーですが、キャンプの行き帰りはあまり焦らず、ゆったり落ち着いた運転が求められますね。
山道の多いキャンプへ行きたいなら、例えばデリカD:5などが最適です。詳細は以下の記事で解説しているので、興味のある方はこちらもご参照ください。
デリカD:5がキャンプに最適な理由8つカローラフィールダーをキャンプで使用した人の評判
カローラフィールダーの評判はTwitterにも投稿されており、今回はその中から何件かご紹介します。
いろいろ便利なフィールダー
大きな買い物すること多い
誰かと出かけること多い
高速辛くないほうがいい
4人キャンプも想定
ミニバンは嫌
内装も気になるってなった時にフィールダーだった
— よんだいめぅ (@distortion_orz) 2016年3月15日
キャンプに向いた車と言うとミニバンやSUVなどいろいろな車種が考えられますが、日常使いや燃費など普段のことも考えると一長一短だったりします。
その点カローラフィールダーはキャンプに使えるのはもちろんのこと他の用途にもバランスよく活用できるのがよい点です。
特徴がないと言えばそうですが、カローラフィールダーは便利さが一番の特徴です。
足を伸ばして寝られます
仕事終わりでキャンプしてる。寝床の関係で車中泊になったけど。でもフィールダーって後部座席倒すと足伸ばして寝れるんなー背低くてよかったー
— りぼーん (@Reborn999) 2015年9月4日
近年車中泊が大人気でそれ向けの車も多くありますが、案外足をしっかり伸ばしてゆとりをもって寝れる車というのは少なかったりします。
寝れるけれどもギリギリだったりすると結構窮屈さを感じるものです。
その点カローラフィールダーは2mもの長さがとれるのでほとんどの日本人なら余裕で寝ることができるでしょう。
パワーはないけど必要十分
1500MTでも十分走るのでパワー求めないなら安い1500MTもありだなと見てたのよね…国産のこの手のワゴンがもうフィールダー1択だからなぁ…車中泊想定するとフィールダーHVもいいなと思うが中古まだ高いw
— 次回うにツーは未定です (@unityan) 2017年11月6日
カローラフィールダーのパワーは弱めと思っている人も多いようですが、必要十分なパワーはあるのでこういう車だと思えば便利に使えます。
ガソリン車は燃費ではハイブリッドに及ばないもののとにかく値段が安いので、キャンプ用の車をとにかく安く手に入れたい人にはカローラフィールダーはうってつけでしょう。
ほかにもキャンプに向いた車は以下の記事で紹介しています。興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
ホンダN-BOXがキャンプに最適な理由5つダイハツ タントがキャンプに最適な理由3つ!ルーフキャリアが便利!