「トヨタのハイエースって、乗り心地はどんな感じ? 走行性能とか車内の広さは?」
「ハイエースを買おうか迷ってるんだけど、実際に乗ったひとの意見が聞きたい!」
車を購入するかどうか決めるときに、すでにその車に乗っているひとの意見を参考にしたいですよね。
そこで、トヨタ・ハイエースの試乗をしてきました。
実際に乗ってみた感想から、ハイエースの乗り心地や走行性能について、写真つきでわかりやすく解説します。
なお試乗は「メガウェブ」というトヨタの大型ショールームにて行いました。詳細は以下の記事で解説しているので、トヨタ車を試乗したい方や展示を見たい方はこちらも参考にしてみてください。
メガウェブライドワンの試乗レポート!駐車場や料金を調査してきました!ハイエースの乗り心地
それではさっそく、ハイエースの車内空間について解説していきます。
運転席は乗り降りが少しむずかしい
まずは運転席に乗ってみます。
運転席の位置がかなり高いです。
ドア枠についているグリップをつかみ、身体を引っ張り上げるようにして乗り込みます。
乗り降りは少しむずかしいです。暗くてわかりにくいですが、足元にはステップがあります。
運転席の広さは可もなく不可もなくといった感じで、身長177cmの私が乗っても狭さは感じません。
この車体にしては天井が低く見えますが、シートにすわっていると気にならないです。
ドアを閉めると、右腕から窓までの距離はやや近いです。
足元はアクセルペダルとブレーキペダルが右側に寄っていて、真ん中より左に壁があり、壁を隔ててサイドブレーキのレバーがついています。
壁は運転する上ではとくに邪魔になりません。
降りるときもこのように、左手でグリップをつかんでゆっくり降りていきます。乗るときよりも降りるときのほうがかんたんです。
セカンドシートは成人男性3人でも余裕を持ってすわれる
つづいてセカンドシートにすわってみます。
スライドドアを開け、歩いて乗り込みます。
さすがにセカンドシートは広々としていて、ヒザが前のシートにぶつかりません。ベンチシートなので席の幅にも余裕があります。
ハイエースには「ワゴン」と「バン」があり、ワゴンは10人乗りですが、バンは5人乗りです。
写真に写っているのはバンのほうで、乗車定員は5人なので、セカンドシートには3人乗る計算になります。これなら大人3人でも充分すわれそうです。
ハイエースワゴンは後ろにあと2列の座席がありますが、ハイエースバンはこのように後ろが荷物を積んでおくスペースになっています。
バックドアが大きいので、セカンドシートの後ろには大きな荷物がたくさん積めます。自転車や原付も積むことが可能です。(詳細は以下の記事をご参照ください。)
ハイエースがトランポに最適な理由4つ!使い心地まで解説!バックドアの内側にはヒモがついていて、閉めるときはこのヒモを引っ張ります。
自分の身長より高くても、このように開け閉めはかんたんです。
なおハイエースの内装については以下の記事でさらに詳しく解説しているので、詳細まで知りたい方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
【画像/写真】ハイエース バンの内装/インテリア!運転席周りや後部座席から荷室/トランクまで紹介!車体の大きさ
ハイエースの車体の大きさは、以下のようになっています。
- 全長4,840mm(グレードによっては5,380mm)
- 全幅1,880mm
- 全高2,105mm(グレードによっては2,285mm)
- 乗車定員2人~10人(グレードによる)
乗る前はその車高の高さに圧倒されますが、乗ってみていちばん感じたのは高さではなく、車幅の広さです。
運転席から左にものすごく巨大なスペースが広がっていて、左に曲がるカーブではかなりの緊張感が生まれます。
右に曲がるカーブではそんなに怖くありませんでした。
「車高が高くて上から道路を見下ろす形になるから、車体の大きさは気にならないんじゃないか」と思っていましたが、まったくそんなことはなく、充分その大きさを体感できました。
ハイエースの乗車定員はグレードによって大きく違い、先ほど解説したバンであれば、大人5人乗ってもそれほど狭く感じないだけのスペースがあります。
もしハイエースを買おうと考えているなら、あわせて正しい値引き交渉のやり方も覚えておくといいですよ。
このやり方を知らないと最大60万円以上も損しますよ。詳しく知りたい方は、下記の『たった1分で車を60万円値引きできる裏技』のページをご覧ください。 たった1分で車を60万円値引きできる裏技!安く購入する秘密のテクニックとは?!後部座席で真後ろの交通状況が見えない。ハイエースに乗った感想
それでは、ハイエースに試乗した感想を解説していきます。
(※こちらは10人乗りのハイエースワゴンですが、車体の大きさや搭載されているエンジンは先ほど紹介したバンと同じです)
加速は良くもなく悪くもなく、重い
加速は良くもなく悪くもなく、ふつうです。車体が大きいだけに重さを感じますが、パワーがあるためか、加速を遅いと感じることはありません。
ステアリングは重いけど気になるほどではない
ステアリングは重いですが、気になるほどではありません。
運転している感覚が全体的に重いので、それに合った重さになっていて違和感を感じないんです。
車体の大きさのところで解説したとおり、カーブを曲がるときは緊張感があるので、ステアリングの重さを気にしている余裕がないというのもあります。
運転のしやすさについては、以下の記事でも考察しています。もっと詳しく知りたい方はこちらもご参照ください。
ハイエースは運転しやすい?コツさえおさえれば問題なし?!後部座席のヘッドレストで真後ろの交通状況がまったく見えない
10人乗りのハイエースワゴンには、後部座席が3列あります。
運転席からバックミラーで後ろを見ると、ヘッドレストがたくさん映っている状態になっていて、真後ろの交通状況がまったく見えません。
後部座席に1人しか乗っていない状況でもぜんぜん見えなかったので、もし10人もひとが乗っていたら、もう真後ろの交通状況を確認するのはあきらめるレベルです。
多少の振動・騒音はある
静粛性も特別うるさくはないですが静かでもなく、エンジン音はふつうにしますし、振動もあります。
でこぼこ道を走ったときもガタガタと音がして、振動も多少あります。
ただ、これらは不快になるほどではなく、「あえていうなら多少は振動・騒音を感じる」という程度です。
実燃費は3.5km/l
15分程度の試乗でしたが、実燃費は3.5km/lでした。
今回試乗したハイエースの燃費はメーカー発表だと9.7km/lなので、実際は半分以下しか走れていないことになります。
暖房をつけて、一時停止や信号待ちもあり、20km/h~40km/h程度で走行した実燃費です。
一般道路に近い条件での数値なので、参考にしてください。
ハイエースの価格は「大勢で移動するための交通手段」と考えるなら妥当
さて、ハイエースは価格に見合った車なんでしょうか? それぞれのグレードの価格は下の表のようになっています。
車種 | グレード | 価格 |
ハイエースワゴン | グランドキャビン | 3,606,120円 |
GL | 3,048,840円 | |
DX | 3,119,040円 | |
ハイエースバン | スーパーGL | 2,974,320円 |
特別仕様車 スーパーGL “DARK PRIME” | 3,108,240円 | |
DX | 2,984,040円 |
車内空間の解説をしたのはハイエースバンのスーパーGL、試乗したのはハイエースワゴンのGLです。
実際に乗ってみた感想としては、ハイエースは快適なドライブをするための車ではなく、荷物やひとを大勢乗せて「移動」するための車だな、と感じました。
移動用の交通手段として車が欲しいひとにとっては、この価格は妥当だと思います。
ただ、運転こそ大変でしたが、後部座席はとても広く、後ろに乗るひとたちが快適なのは間違いありません。
子供が数人いる場合や、アウトドア派で荷物をたくさん積んで海や山に遊びにいったりキャンプをするなら、ハイエースはおすすめです。(キャンプの適性の詳細は以下の記事をご参照ください。)
トヨタハイエースがキャンプに最適な理由7つここまで書いてきましたが、車体の大きさは運転してみても見た目のイメージと変わらなかったので、運転に慣れていない場合は注意が必要です。
これはあくまで私が乗った感想ですので、同じ感想を持つかどうか、購入前に試乗してみてくださいね。
ハイエースについては以下の記事でも取り上げています。もっと詳しく知りたい方は、こちらもあわせて参考にしてみてください。
ハイエースは故障が多い?壊れやすいのか故障率をもとに解説!ハイエースの辛口レビュー/評価!欠点/短所と魅力/長所をすべて暴露!