高い走破性とスタイリッシュなボディで唯一無二の存在感を放つランドクルーザープラド。
世界中で走れる本格派の走破性を持ちながらもスタイリッシュに都会も走れる非常に稀な存在の車です。
現行モデルは内外装を一新し、最新の安全装備も搭載されてさらに魅力が増しました。
そんなランドクルーザープラドですが燃費は良いのでしょうか。
ここではランドクルーザープラドの燃費について解説していきます。
ランドクルーザープラドの燃費・実燃費
まずはランドクルーザープラドのカタログ燃費と実燃費の差をチェックしていきます。
ランドクルーザープラドはJC08モード燃費が採用されていますので、実燃費はカタログ値の7割程度の数値になります。
2.7Lガソリンモデルはカタログ値で9.0km/L、2.8Lディーゼルモデルは11.2km/Lです。では実燃費はどのような数値になるのでしょうか。
燃費の種類 | ガソリン | ディーゼル |
カタログ燃費 | 9.0km/L | 11.2km/L |
街乗り燃費 | 5~8km/L | 8~10km/L |
高速燃費 | 8~10km/L | 11~13km/L |
ユーザーの燃費を見ていくとこの様になります。カタログ燃費達成率は両モデルともに7割を超えており、標準的な数値をしています。
カタログ値の達成率は高くいので優秀ですが、実燃費は10km/Lも走らないので日常的に車の使用の多い人には厳しい数値です。
なおガソリン、ディーゼルエンジンについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
ガソリンエンジンのメリット3つとデメリット5つ!仕組みと将来性の特徴を解説!ディーゼルエンジンの特徴!メリット5つとデメリット6つ!ランドクルーザープラドの燃費の口コミ
ランドクルーザープラドの燃費についてユーザーはどう感じているのでしょうか。ここではツイッター上からランドクルーザープラドの燃費に関する口コミをご紹介していきます。
プラドのお食事タイム
8.000円で満タン♥️
軽油サイコー‼️
燃費は満タン法で10.90km/l
イマイチ君❗
嫁のチョイ乗り走法のせいかな❔けど2ヶ月半で8.000円は省エネだ😄
てか 全然走ってない (^。^;)
来月1年点検だけど まだ3.800km
遠出したいなぁ💕
ドライブ 楽しかったなり‼️ pic.twitter.com/uB4kN77vyA— イモ P (@IMO_KEN_PRADO) 2018年12月6日
こちらのかたは10.9km/Lほどの燃費はイマイチだという印象があるようです。ちょい乗りが多くてこれぐらいの数値とのことなので、走り方によってはもっと燃費は伸びそうですね。
給油後33㎞走って燃費15.5㎞/L
エンジン始動後22分走って燃費17.3㎞/L
プラド燃費ええぞー(`・ω・´) pic.twitter.com/Vudb0IkAra
— ❦MasaTomo ❦ (@MasanPrado) 2018年9月1日
なんとこちらの方は15.5~17.3km/Lという非常に優秀な数値を出されています。ランドクルーザープラドのサイズでこれだけ走れば非常に助かりますね。
亀岡ー園部間のプラドの燃費。
今日は前の車が遅くて特別伸びたけど、それにしても凄くいい燃費。ここまでは初めて。 pic.twitter.com/xFgzSu8zL9— ルシ男 (@sgm600rr) 2018年8月29日
こちらの方は16.8km/Lという数値です。これだけ良い数値は初めてとのことですが、前の車に続いてゆったり走っていたのでこれぐらいの数値になったとのことです。
なお口コミ・評判については以下の記事でさらに詳しくまとめているので、詳細まで知りたい方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
ランドクルーザープラドの口コミ/評判!価格から外装や走行性能まで全てチェック!ランドクルーザープラドの歴代の燃費・実燃費
走り方によってはカタログ値を大幅に超えてくるランドクルーザープラドですが、歴代のランドクルーザープラドの燃費はどうだったのでしょうか。ここでは歴代の燃費を検証していきます。
初代ランドクルーザープラドの燃費・実燃費
View this post on Instagram
ランドクルーザープラドは、ランドクルーザーワゴンというランドクルーザーの派生モデルから1990年に正式に独立しました。
そんな初代ランドクルーザープラドの2.4Lディーゼルモデルの実燃費は6~8km/Lとまずまずな燃費性能でした。
燃費の種類 | 数値 |
カタログ燃費 | – |
街乗り燃費 | 6~8km/L |
2代目ランドクルーザープラドの燃費・実燃費
View this post on Instagram
この型のランドクルーザープラドはサーフと様々な部分が共用されたモデルで、当時人気の高かったパジェロに非常に酷似したデザインが話題でした。
カタログ数値は先代から若干伸びており、2.7Lガソリンモデルで7.9km/L、3.0Lディーゼルモデルで11.6km/Lという数値です。実燃費はガソリンモデルで4~6km/L、ディーゼルモデルで6~9km/Lといった数値でした。
燃費の種類 | ガソリン | ディーゼル |
カタログ燃費 | 7.9km/L | 11.6km/L |
街乗り燃費 | 4~6km/L | 6~9km/L |
高速燃費 | 6~8km/L | 9~11km/L |
3代目ランドクルーザープラドの燃費・実燃費
View this post on Instagram
2002年に登場した3代目ランドクルーザープラドは欧州をメインターゲットに、デザインに欧州テイストを取り入れたモデルとなりました。
カタログ燃費はガソリンモデルで8.8km/L、ディーゼルモデルで11.2km/Lでした。実燃費はガソリンモデルで5~7km/L、ディーゼルモデルで7~9km/Lとなっています。
燃費の種類 | ガソリン | ディーゼル |
カタログ燃費 | 8.8km/L | 11.2km/L |
街乗り燃費 | 5~7km/L | 6~8km/L |
高速燃費 | 6~8km/L | 8~10km/L |
ランドクルーザープラドは高い走破性をそのままに、環境性能以上に車への信頼性を高める熟成のような進化をしてきました。
そのため燃費性能はそんなに大きく変わりませんが、トラブルや故障というものは非常に少ないのが特徴です。
ランドクルーザープラドの燃費の理由
ランドクルーザープラドは初代から30年近い歴史がありますが、燃費性能はそれほど進化していません。これはどういった理由からなのでしょうか。ここではそれを解説していきます
そもそも燃費が重要視されていない
ランドクルーザープラドはそもそも悪路を走りきれるような走破性の高さを目的とした車です。こういった車が乗られる環境では車のトラブル一つが命取りになるような環境もあります。
そういった場面でアイドリングストップなどといった最新の環境技術でトラブルを起こすとそのまま大変なことになってしまいます。
そのため極力燃費向上の複雑な機構は少ないのが特徴です。ミッションもある程度信頼性の高いものを使うなど、熟成されたパワートレインであることが重要です。
その他にも本格SUVらしいラダーフレーム構造が車両重量を大幅に増やしていたり、走破性の高い大口径タイヤなど、燃費性能度外視の設計がなされていることが理由です。
ランクルの走破性を徹底解剖!クロカン・オフロード性能はいかに?!少しずつ改善されているパワートレイン
燃費はそこまで重要視されていないといってもランドクルーザープラドのパワートレインは地道な改良を続け、効率面も良くなってきています。
ディーゼルエンジンは排気量を落としながらも十分な走破性をもてるようになっていますし、ガソリンモデルも進化しています。
ミッションも最近の車らしい多段オートマチックミッションを使い、効率の良い加速をするようになっています。地道ながらも進化を続けているのです。
ランドクルーザープラドの燃費改善・向上方法
このクラスにしては燃費の良いランドクルーザープラドですが、さらに燃費を良くする方法はないでしょうか。ここではランドクルーザープラドの燃費をさらに向上する方法をご紹介します。
街なかでは優しく運転しよう
ランドクルーザープラドは非常に車重が重い車ですので、その分発進時の抵抗は非常に大きいです。
そんなときにアクセルを全開にしても速度はなかなか伸びず、エネルギーの無駄になります。まずはここの無駄をなくしましょう。
まず走り出しは道路状況を確認しながらクリープ走行で発進してください。ある程度スピードが乗ったらアクセルを3分の1ほどぐっと踏み込みしっかり加速させましょう。
優しいアクセルワークで無駄のない走行を心がけます。これを意識するだけでかなりの燃料消費を抑えることができます。
エンジンブレーキを使おう
減速するときにも工夫次第で燃費を伸ばす工夫ができます。
通常減速はフットブレーキで減速しますが、アクセルを離して減速するエンジンブレーキは燃料供給がカットされるので実質燃費は無限大です。低燃費を心がけるならその部分をうまく活用することが重要です。
だいたいの車は1,500回転以上でアクセルを離すとエンジンブレーキがかかります。前に進みながらも燃料が減らない状態なのでできるだけこの状態を長く続けるために、回転が低い場合はギアを一つ落とすなど適時調整しましょう。
もちろんフットブレーキのような減速の強弱がつけられるようなものではありませんので、道路状況をしっかり把握して周りの車の流れを妨害したりあおり運転にならないように、周りへの配慮が非常に大事です。
レーダークルーズコントロールシステムを使おう
ランドクルーザープラドにはレーダークルーズコントロールといって、速度一定で前車に追従走行する機能があります。
定常走行中にアクセルを踏んだり離したりするような走り方をすると燃料消費を促進します。ただわかっていても疲れなどがあると人間やはり運転にむらが出てしまうものです。
そこで高速道路やバイパスのような速度一定で走れるような環境では、レーダークルーズコントロールを積極的に使用してアクセル操作を車に任せましょう。これで無駄な加減速を減らせるので燃料消費を抑えられます。
もしランドクルーザープラドを買おうと考えているなら、あわせて正しい値引き交渉のやり方も覚えておくといいですよ。
このやり方を知らないと最大60万円以上も損しますよ。詳しく知りたい方は、下記の『たった1分で車を60万円値引きできる裏技』のページをご覧ください。 たった1分で車を60万円値引きできる裏技!安く購入する秘密のテクニックとは?!ランドクルーザープラドの燃費を他の車と比較
ランドクルーザープラドの燃費性能はなかなか優秀です。ではランドクルーザープラドのライバル車たちの燃費はどうでしょうか。
ここでは比較に上がりやすいジープのラングラー、三菱のパジェロ、マツダのCX-8と比較していきます。
マツダ CX-8
CX-8はマツダの7人乗りフラッグシップSUVです。ミニバンのような多人数乗車ができる車がないマツダのミニバン的な役割を果たしています。
CX-8のカタログ燃費はJC08モードより実際の走行に近いWLTCモードが採用されています。
2.5Lガソリンモデルが12.4km/L、2.2Lディーゼルモデルが15.4km/Lという数値です。では実燃費を見ていきましょう。
燃費の種類 | ガソリン | ディーゼル |
カタログ燃費 | 12.4km/L | 15.4km/L |
街乗り燃費 | 10~12km/L | 10~13km/L |
高速燃費 | 11~13km/L | 14~18km/L |
燃費性能ではCX-8が圧勝です。CX-8乗用車ベースのクロスオーバーSUVなので燃費改善に関する機構や車体の軽量化など、さまざまな対策がなされているので当然の結果です。
もちろん走破性はランドクルーザープラドに全く及びませんので、走破性で選ぶならランドクルーザープラド、燃費性能で選ぶならCX-8です。
なおCX-8については以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
CX-8の燃費は悪い?街乗りや高速の実燃費は?改善し向上させる方法まで解説!CX-8の口コミ/評判!価格から外装や走行性能まで全てチェック!三菱 パジェロ
パジェロは三菱が販売する本格SUVの古株の一つです。ランドクルーザープラドとも人気を二分するほどの人気でしたが、最近は三菱の不祥事が続いたためかあまり表立ってみなくなってきました。
モノコックボディにラダーフレームを埋め込むというビルトインラダーフレームで、高いボディ剛性と走破性を両立しています。
そんなパジェロのカタログ燃費は3.0Lガソリンモデルが8.3km/L、3.2Lディーゼルモデルが10.4km/Lです。実燃費を見ていきます。
燃費の種類 | ガソリン | ディーゼル |
カタログ燃費 | 8.3km/L | 10.4km/L |
街乗り燃費 | 5~7km/L | 6~9km/L |
高速燃費 | 7~9km/L | 9~11km/L |
こちらは若干ランドクルーザープラドのほうが燃費が良いという結果になりました。両者ともに本格クロカンSUVとして販売されており、走破性の高さが売りの車です。
どちらもキャラクター性は似ているので、これならば燃費の良いランドクルーザープラドの勝ちです。
なおパジェロについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
パジェロは雪道に弱い?雪道走行の性能について分析してみました!パジェロは故障が多い?壊れやすいのか故障率をもとに解説!ジープ ラングラー
ジープのアイコン的な存在であるラングラー。その走破性の高さやパッケージングは、見るものを魅了する不思議な魅力があります。本格SUVの元祖的なデザインです。
カタログ燃費は3.6Lガソリンモデルで7.9km/Lという数値です。では実燃費を見ていきましょう。
燃費の種類 | 数値 |
カタログ燃費 | 7.9km/L |
街乗り燃費 | 4~7km/L |
高速燃費 | 7~9km/L |
燃費性能はガソリンモデルで比較すると若干ランドクルーザープラドのほうが良い数値です。
排気量はラングラーのほうが1.0Lほど大きいのでパワーなどを加味すると全然違ってきますので、パワー重視の方はラングラー、燃費重視の人はランドクルーザープラドがおすすめです。
なおジープについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
【画像】ジープはかっこいいのか?デザインについて徹底分析!ラングラーは故障が多い?壊れやすいのか故障率をもとに解説!ランドクルーザープラドは燃費に期待しない
ランドクルーザープラドは走破性を第一とした本格SUVです。ですので燃費が気になる人にはランドクルーザープラドはおすすめできません。
本格的な走破性やパワートレインの信頼性の高さなどが最優先で、燃費性能は二の次の車なので過度な期待はせず、平常時は無駄を減らした安全運転で燃料の消費をできるだけ減らしましょう。
なおランドクルーザープラドについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
【画像】ランクル(ランドクルーザー)はかっこいいのか?デザインについて徹底分析!ランドクルーザーは雪道に弱い?雪道走行の性能について分析してみました!