アメリカンサイズの大きなボディとスタイリッシュなデザインが目を惹くカムリ。
トヨタらしい優れた乗り心地と使い勝手の良さが特徴的でセダンの中でも人気が高いモデルです。
そんなカムリの燃費性能はどうでしょうか。
ここではカムリの燃費性能について解説していきます。
カムリの燃費・実燃費
まずはカタログ燃費と実燃費の差をチェックしていきます。実燃費はカタログ燃費の6~7割程度が普通といわれていますが、カムリはハイブリッドモデルのみなので6割程度は達成していてほしいところです。
カムリのカタログ燃費は28.4km/Lです。では実燃費はどうでしょうか。
燃費の種類 | 数値 |
カタログ燃費 | 28.4km/L |
街乗り燃費 | 16~19km/L |
高速燃費 | 20~23km/L |
燃費の数値はカタログ燃費の6割を達成しています。達成率は平均値に達しているので十分な燃費性能だと言えます。
平均的に20km/L付近を前後しており、Lクラスの車格でありながらコンパクトカー並みの燃費性能です
カムリの燃費の口コミ
カムリの燃費性能についてユーザーはどう感じているのでしょうか。ここではツイッターからカムリユーザーの実際の声を紹介していきます。
カムリん初の最高燃費✧*。
まぁセダンで平均16~17走れば良い方や笑 pic.twitter.com/jBgSTUw6R1— 翔太朗@50後期カムリ乗りのおっぱい性人 (@syo520camryn) 2017年4月17日
カムリは平均的に16~17km/L走るそうです。これなら通勤などにも十分使える燃費ですね。
この前の金土で新型カムリ借りてドライブしたんやけど、感想として
長所
・広い、後ろの人も足伸ばせる
・静か
・HOLDボタンのお陰でブレーキ踏まずに赤信号待てる
・燃費が結構いい(22km/Lぐらい)短所
・めっちゃデカいから初心者の僕には車幅感覚的に難しい
・デカい pic.twitter.com/8WmL0X37vz— きのP (@Tetubun_tarinu2) 2018年10月21日
カムリをドライブ程度に軽く流していても22km/Lを超える数値が出るようです。スポーティな雰囲気と高い燃費性能でドライブも楽しめます。
カムリ、他にも最高な点あったな。燃費。200キロくらい適当に走って25.7km/リットルくらい。EVモード使ってるけど全長4.9メートルのセダンが出していい燃費じゃない。しかもレギュラーガソリンでいいとか意味がわからない。
— のらねこ! (@ragemax) 2018年8月13日
なんと25.7km/Lという非常に優れた数値です。この方の言う通りLクラスのセダンでこんな燃費を出されるとコンパクトカーなどの立つ瀬がなくなりますね。
なおカムリの口コミ・評判については以下の記事でさらに詳しくまとめているので、詳細まで知りたい方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
カムリの口コミ/評判!価格から外装や走行性能まで全てチェック!カムリの歴代の燃費・実燃費
ユーザーの評判も良いカムリですが、歴代のカムリの燃費はどうだったのでしょうか。ここでは歴代の燃費を確認してみます。
ただカムリは歴史が非常に長く、燃費の評判の上がっているここ最近のモデルの燃費を出していきます。
7代目カムリの燃費・実燃費
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7代目カムリはV6エンジンを廃止し、実用性を全面にした落ち着いたセダンとなりました。
V6エンジンの特徴!どんな音?搭載車を日本車/外車の車種からそれぞれ紹介!そんなカムリの燃費は、10・15モードのカタログ数値で11.0km/Lという数値です。実燃費は8~10km/Lとまずまずな燃費性能でした。
燃費の種類 | 数値 |
カタログ燃費 | 11.0km/L |
街乗り燃費 | 7~9km/L |
高速燃費 | 9~12km/L |
8代目カムリの燃費・実燃費
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現行では非常に燃費の良いカムリですが8代目までは大排気量のガソリン仕様の車でした。
カタログ数値は先代と変わらず11.0km/Lという数値です。実燃費もほぼ同じ7~9km/Lといった数値でした。
燃費の種類 | 数値 |
カタログ燃費 | 11.0km/L |
街乗り燃費 | 8~10km/L |
高速燃費 | 9~12km/L |
9代目カムリの燃費・実燃費
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2011年に登場した9代目カムリ。このモデルからハイブリッド専用モデルとなり、優れた燃費とレギュラー仕様とで燃費性能に特化した車になりました。
カタログ燃費は、JC08モードでは23.4km/Lでした。実燃費は13~16km/L、高速燃費で19~22km/Lでした。排気量アップをしながらも初代とほとんど変わりません。
燃費の種類 | 数値 |
カタログ燃費 | 23.4km/L |
街乗り燃費 | 13~16km/L |
高速燃費 | 18~22km/L |
カムリは実用性が高く使い勝手の良いセダンですが、これといった特徴が少なく特訴求ポイントが弱まっていました。
そこでハイブリッド専用モデルとして登場し、高い実用性と高い燃費性能を持ち合わせて魅力を高めています。
カムリの燃費の理由
現行のカムリは非常に優れた燃費性能をしています。これらはどういった技術から達成されているのでしょうか。解説していきます
高効率化されたパワートレイン
カムリは先代モデルもハイブリッド専用モデルでした。しかし現行はパワートレインをさらに高効率化させ燃費性能を向上させています。
エンジンには新世代エンジンのダイナミックフォース2.5という新型エンジンを採用。効率的な燃焼を実現するミラーサイクルやクールドEGR構造などで効率の良い燃焼をします。そしてモーターやトランスアクセルの改良により小型軽量化をしています。
効率をあげたパワートレインは最大熱効率を41%に到達したという話ですが、これは世界でもトップクラスの熱効率だとのことです。
暖機に優れたグリルシャッター
エンジンはある程度温まった状態でないと効率がよくありません。
そのため、ある程度水温が上がるまでは温めるために燃料消費が増えます。しかし走行中はエンジンルームには風が入ってくるためエンジンは比較的暖まりにくいです。
そこで走行状況に合わせてグリルにシャッターがカムリには搭載されています。寒冷時にはシャッターを閉めることで風を遮断し、エンジンが温まりやすくなります。
これによりオーバークールな状態をいち早く抜け出すことができ燃焼効率も良くなりますし、冬場の暖房も効率よく回るためハイブリッドカーは大助かりな機構です。
カムリの燃費改善・向上方法
ではカムリをもっと燃費を良くする方法はないでしょうか。ここではカムリの燃費を向上する方法をご紹介します。
出だしはモーターで走らせる
カムリはハイブリッドシステムを搭載しています。ですので一番燃焼効率の悪い部分をモーターで走らせることで燃費を大きく改善できます。
走り出す際にはブレーキを離すだけのクリープ走行、もしくはハイブリッドエコエリア内でアクセル操作をしてそこからは必要に応じて加速させます。
ブレーキを離して一呼吸置いてからアクセルを踏む、これを意識するだけで燃料消費を抑えることができます。
回生ブレーキをつかう
ハイブリッドのブレーキは速度を電気に変える回生ブレーキとブレーキパッドの摩耗で減速する通常のブレーキで減速させます。
ハイブリッドはそのスピードエネルギーを回生ブレーキで回収し、走行に使うことで効率的に走ることのできるシステムです。
強めのブレーキをするとブレーキパッドで減速してしまいせっかくの速度エネルギーを捨てるだけになってしまいます。
これではもったいないのでチャージエリア内でのブレーキ操作を心がけ、回生ブレーキでできるだけ回収しましょう。
これらの操作によって今まで燃費が伸びなかった人もかなり燃費が伸びます。
レーダークルーズコントロールシステムを使う
カムリには速度一定で走行し、前車を追従しながら走行できるレーダークルーズコントロールがついています。
車の不必要な加減速は燃料の消費を促進してしまいます。なので高速道路やバイパスのような速度一定で走れるような環境では、レーダークルーズコントロールを使用しましょう。これで無駄な加減速が減り、燃料消費を抑えることができるのです。
もしカムリを買おうと考えているなら、あわせて正しい値引き交渉のやり方も覚えておくといいですよ。
このやり方を知らないと最大60万円以上も損しますよ。詳しく知りたい方は、下記の『たった1分で車を60万円値引きできる裏技』のページをご覧ください。 たった1分で車を60万円値引きできる裏技!安く購入する秘密のテクニックとは?!カムリの燃費を他の車と比較
カムリの燃費はなかなか優秀でした。ではカムリのライバル車たちの燃費はどうでしょうか。
ここでは比較に上がりやすいマツダのカムリ、スバルのレガシィB4、日産のティアナと比較していきます。
日産 ティアナ
ティアナは日産の販売するFFセダンで、それまでの落ち着いた大人のセダンから走って楽しいといった車に変化しています。サイズ的にもカムリと似たようなサイズです。
そんなティアナのカタログ燃費は14.4km/Lです。では実燃費を見ていきましょう。
燃費の種類 | 数値 |
カタログ燃費 | 14.4km/L |
街乗り燃費 | 10~14km/L |
高速燃費 | 14~18km/L |
ティアナは普通のガソリンモデルであるため燃費性能ではカムリにはかないません。トランクルームの容量や安全装備などに関してもカムリのほうが優位なので、ティアナには勝ち目はないでしょう。
マツダ アテンザ
アテンザは魂動デザインやスカイアクティブなど独自の魅力が多くあるセダンです。ハイブリッドモデルはありませんがディーゼルエンジンで環境性能を訴求しています。
そんなアテンザのカタログ燃費は2.5Lガソリンモデルが14.8km/L、2.2Lディーゼルモデルが17.8km/Lです。実燃費を見ていきます。
燃費の種類 | 2.5Lガソリン | 2.2Lディーゼル |
カタログ燃費 | 14.8km/L | 17.8km/L |
街乗り燃費 | 8~12km/L | 13~16km/L |
高速燃費 | 14~17km/L | 15~18km/L |
やはりこの勝負もハイブリッドシステム専用機であるカムリの勝利です。ただアテンザのもつディーゼルエンジンも非常に効率がよく、燃料代も安いので燃料代は同じぐらいに落ち着くかもしれません。
どちらもそれぞれに魅力のある車なので勝負は互角といったところでしょう。
なおアテンザについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
アテンザの燃費は悪い?街乗りや高速の実燃費は?改善し向上させる方法まで解説!アテンザの口コミ/評判!価格から外装や走行性能まで全てチェック!スバル レガシィB4
レガシィB4はスバルのフラッグシップセダンで、シンメトリカルAWDや水平対向エンジンなど独特な魅力があります。サイズもカムリ似ており、よく比較される存在です。
カタログ燃費は14.8km/Lとまぁまぁな数値です。では実燃費を見ていきましょう。
燃費の種類 | 数値 |
カタログ燃費 | 14.8km/L |
街乗り燃費 | 10~14km/L |
高速燃費 | 14~16km/L |
残念ながらハイブリッドセダンのカムリには燃費性能ではかないません。しかしスバルならではの走行性能はカムリには真似できませんし使い勝手もよいです。こちらも勝負は五分五分といったところでしょう。
なおレガシィについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
レガシィB4は速いのか?加速性能から0-100km/h加速タイムまで解説!レガシィB4は雪道に弱い?雪道走行の性能について徹底分析しました!カムリは圧倒的に燃費が優秀
カムリは大柄なボディに実用性の高いパッケージング、そして特徴的なスタイリングととても目を引くセダンです。
そこに世界でもトップクラスの効率を持つパワートレインを搭載して、異常なくらいの魅力を兼ね備えています。大きな車格で使い勝手が良く、燃費が良い車に乗りたいという人にはうってつけのセダンです。
なおカムリについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
カムリの口コミ/評判!価格から外装や走行性能まで全てチェック!カムリの加速性能を解説!0-100km/h加速タイムはどのくらい?