モダンな雰囲気でおしゃれなデザインが特徴のパッソ。
コンパクトカーならではの乗り心地や走行性能でありながらも軽自動車並みの価格帯なので、普通車への入門車種です。
維持費もとても安いので利便性も非常に優れています。
そんなパッソですが燃費は良いのでしょうか。
ここではパッソの燃費について解説していきます。
パッソの燃費・実燃費
まずはパッソのカタログ燃費と実燃費の差をチェックしていきます。
パッソはWLTCモード燃費が採用されていますので、実燃費はカタログ値にとても近い数値です。
1.0Lガソリンエンジンのパッソははカタログ値で21.0km/Lです。では実燃費はどのような数値になるのでしょうか。
燃費の種類 | 数値 |
カタログ燃費 | 21.0km/L |
街乗り燃費 | 16~18km/L |
高速燃費 | 19~23km/L |
ユーザーの燃費を見ていくとこの様になります。カタログ燃費達成率はなんと8割と非常に優れた燃費の達成率です。WLTCモード燃費の市街地モードでは17.4km/Lですのでとても近い数値です。
コンパクトカーでありながらも軽自動車並みの価格帯なので、燃費性能などはどの程度考慮されているのか気になるところでしたが、十分な性能があると言えます。
なおガソリンエンジンについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
ガソリンエンジンのメリット3つとデメリット5つ!仕組みと将来性の特徴を解説!パッソの燃費の口コミ
パッソの燃費についてユーザーはどう感じているのでしょうか。ここではツイッター上からパッソの燃費に関する口コミをご紹介していきます。
パッソで200km走って燃費計の表示は24.7km/ℓ
下道だけだからだろと思ってグリーンロードで豪快に引っ張ってやったが燃費は落ちなかった。
なんだこれ、ハイブリッドなんか必要ないじゃないか。 pic.twitter.com/qCoVgak8IO— いっちー (@windy_story) 2017年10月12日
なんと24.7km/Lとカタログ値を超える数値を出される方もいます。まさにハイブリッドなんていらない燃費性能です。
この前レンタカーしたのはパッソ。
180km近く運転したけど、意外と疲れなかった。何よりも、ガソリン満タンで返す時に10リッターですんでいたので燃費良すぎだと感じた— しぇりーおとこ (@shelly_monhan) 2016年11月13日
満タンでレンタカーに返すとき入る量が少ないと妙に嬉しくなります。しかも運転疲れも少ないとのことなのでとても良いですね。
鉱物採集ってことで三河の山の方までパッソを運転してきたよ!
燃費は15.5km/lぐらいでした— くぷらーと (@pianishimo2222) 2016年11月26日
こちらの方は15.5km/Lという数値です。今までの方に比べると若干低めですが、これでもなかなか良い数値ですね。
なおパッソの口コミ・評判については以下の記事でさらに詳しく取り上げているので、詳細まで知りたい方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
パッソの口コミ/評判!価格から外装や走行性能まで全てチェック!パッソの歴代の燃費・実燃費
ユーザーの評判も良いパッソですが、歴代のパッソの燃費はどうだったのでしょうか。ここでは歴代の燃費を検証していきます。
初代パッソの燃費・実燃費
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初代パッソはトヨタが企画・マーケティングを、開発・生産をダイハツという共同開発のもと生まれて車でした。
そんなパッソの燃費は10・15モードのカタログ数値で21.0km/Lという数値です。実燃費は11~14km/Lとまずまずな燃費性能でした。
燃費の種類 | 数値 |
カタログ燃費 | 21.0km/L |
街乗り燃費 | 11~14km/L |
高速燃費 | 14~17km/L |
2代目パッソの燃費・実燃費
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この型のパッソはそれまでの小型でレーシーな車から、角の取れたフレンドリーなデザインで女性向けに開発されました。グレード名も+hanaなど可愛らしいものが多いです。
カタログ数値は先代から若干伸びており、1.0Lモデルで22.5km/L、1.3Lモデルで21.0km/Lという数値です。実燃費は1.0Lモデルで14~17km/L、1.3Lモデルも13~17km/Lとほぼ同じ数値でした。
燃費の種類 | 1.0Lモデル | 1.3Lモデル |
カタログ燃費 | 22.5km/L | 21.0km/L |
街乗り燃費 | 14~17km/L | 13~17km/L |
高速燃費 | 17~19km/L | 17~20km/L |
パッソはトヨタとの共同開発を経てダイハツ独自の車となり、現行モデルはダイハツからのOEMという形になっています。
1.0Lエンジン専売にすることでコストを下げたり、クラシカルなデザインで人気を集めるなどとても良くできています。
なおパッソのデザインについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
パッソに男が乗るのはダサくない3つの理由!女じゃなくてもいい!パッソの燃費の理由
現行のパッソは優れた燃費性能をしています。これらはどういった技術から達成されているのでしょうか。解説していきます
軽量化されたボディ
パッソのボディはなんと910kgと非常に軽い重量です。最近は安全性への観点から重量の重い車が多いなか、高剛性材を用いて軽量化させた新型のモノコックボディで剛性をしっかり出しています。
その他にフェンダーやバックドアなどボディ外板に樹脂パーツを多く採用することでこの重量を実現しています。重量は走行性能や燃費に直結する部分なので非常にギリギリまで絞られているようです。
効率を高めたエンジン
パッソのエンジンには効率の良い燃焼を作り上げるために様々な技術が導入されています。
まずはデュアルインジェクションです。従来のエンジンは吸気ポート2つに1つのインジェクションでしたが、それぞれにインジェクションを入れることで燃料の粒子を細かくし、燃焼効率を上げています。
そして排ガスを再循環させる際に冷却させるi-EGRです。これでピストン内の温度を下げて圧縮率を高めます。これらの技術によって圧縮比を12.5にまで高めることに成功しています。
そのほかにも減速時に充電することでエンジンに負担がかからないオルタネーター制御など、燃費対策がよくできています。
アクセルを踏みすぎる人が多い
パッソは燃費重視のセッティングなので加速が非常に悪いです。そのため加速時にガバっとアクセルを踏んでしまう人が多く、燃料の消費はどうしても多くなってしまいます。
走り出しはエンジンの回転とタイヤの回転の同期が合わないので、非常に効率が悪い部分です。燃費を抑えるためにもアクセルの踏みすぎには注意しましょう。
パッソの燃費改善・向上方法
このクラスにしては燃費の良いパッソですが、さらに燃費を良くする方法はないでしょうか。ここではパッソの燃費をさらに向上する方法をご紹介します。
ゆっくり発進しよう
パッソはCVTの特性で回転と速度が同期しないので、出だしが悪く感じやすいです。そのためアクセルを踏み込みがちですが、このときにアクセルを踏み込んでもエンジンの回転とタイヤの回転がつながらず無駄です。
そこで発進時はクリープ走行で徐々に前に出ましょう。これならばエンジンの回転も無駄になりません。
スピードが乗ってきたらアクセルを4割ほど踏み込んでしっかり加速します。目安はタコメーターで2,000回転です。
エンジンブレーキを使おう
パッソの走行中の無駄を減らすためにエンジンブレーキを使いましょう。エンジンブレーキ中は燃料供給がカットされるので燃費は無限大です。
ほとんどの車のエンジンは1,500回転以上でアクセルが離された状態であれば燃料供給がカットされ、エンジンブレーキがかかるようになっています。
CVTはエンジンブレーキの効きが弱いので、Sモードに切替えることでしっかりエンジンブレーキをきかせることもできます。
アイドリングストップを制御する
パッソには停車時だけでなく、停車前アイドリングストップも採用されています。ですから減速の最中にエンジンが止まることがありますが、右左折時など状況によってはすぐにエンジンを作動させないと行けない場合があります。
アイドリングストップ採用車は3秒以上アイドリングストップしていると燃費の改善に貢献すると言われていますので、これではアイドリングストップが無駄です。
実はパッソはブレーキの踏み具合によってアイドリングストップの作動をある程度制御できます。たとえば停車前アイドリングストップを作動させたくないときは、減速中に一旦ブレーキを緩めると車はそのまま進むと思いアイドリングストップを作動させません。
こうした具合でアイドリングストップをブレーキ操作などで自分の思い通りに制御し、3秒以上停車しそうなときにアイドリングストップをするように制御してみましょう。
もしパッソを買おうと考えているなら、あわせて正しい値引き交渉のやり方も覚えておくといいですよ。
このやり方を知らないと最大60万円以上も損しますよ。詳しく知りたい方は、下記の『たった1分で車を60万円値引きできる裏技』のページをご覧ください。 たった1分で車を60万円値引きできる裏技!安く購入する秘密のテクニックとは?!パッソの燃費を他の車と比較
パッソの燃費性能はなかなか優秀です。ではパッソのライバル車たちの燃費はどうでしょうか。
ここでは比較に上がりやすい日産のマーチ、ホンダのフィット、三菱のミラージュと比較していきます。
日産 マーチ
マーチは日産で長い歴史を持つコンパクトハッチバックです。フレンドリーなデザインとアイドリングストップや軽量化などで高い燃費性能を持っています。
そんなマーチのカタログ燃費は23.0km/Lです。では実燃費を見ていきましょう。
燃費の種類 | 数値 |
カタログ燃費 | 23.0km/L |
街乗り燃費 | 13~16km/L |
高速燃費 | 17~20km/L |
マーチとパッソを比較するとパッソのほうが1割ほど燃費が良いという結果です。排気量はマーチのほうが大きいので走行性能はマーチのほうが優れています。
とはいえマーチには安全装備もありませんし燃費も負けているのでこの勝負はパッソの勝利です。
なおマーチについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
マーチは3ナンバー化する?なぜ3ナンバーになるのか理由を分析!ホンダ フィット
車体サイズはパッソより一回り大きく、コンパクトで使い勝手の良いのがフィットです。ハイブリッドシステムやミラーサイクルエンジンなど現代的なアプローチで魅力の多い車です。
そんなフィットのカタログ燃費は1.3Lガソリンモデルで24.6km/Lです。実燃費を見ていきます。
燃費の種類 | 数値 |
カタログ燃費 | 24.6km/L |
街乗り燃費 | 14~18km/L |
高速燃費 | 17~20km/L |
こちらも若干パッソのほうが燃費の数値が良いという結果になりました。
価格帯や排気量はフィットのほうが上なので、走行性能の高さや内装の作りなどはフィットのほうがよく作られているので乗って満足感の有るのはフィットです。とはいえ単純な燃費勝負であればパッソの勝ちです。
なおフィットについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
フィットの燃費は悪い?街乗りや高速の実燃費は?改善し向上させる方法まで解説!フィットの口コミ/評判!価格から外装や走行性能まで全てチェック!三菱 ミラージュ
ミラージュは三菱が販売するコンパクトカーです。サイズ感からもパッソと比較されることもありますが、価格はミラージュのほうが上です。
カタログ燃費は23.8km/Lという数値です。では実燃費を見ていきましょう。
燃費の種類 | 数値 |
カタログ燃費 | 23.8km/L |
街乗り燃費 | 15~17km/L |
高速燃費 | 17~20km/L |
燃費性能はこちらもパッソの勝利です。やはり排気量や車両重量の差が大きいのでパッソのほうが燃費では有利なようです。
パッソはコスパが高いコンパクトカー
パッソは軽自動車並みの価格帯で乗ることができる普通車です。
動力性能は1.0Lの車なので高くはありませんが、普段の街乗りで使うことが多い人にとっては維持費や安全性など高い次元で使える車だと言えるでしょう。
維持費が安い車がほしいけど、軽自動車ではどうしても不安がある人や満足できないという人にはちょうどよい車です。
なおパッソについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
パッソに男が乗るのはダサくない3つの理由!女じゃなくてもいい!パッソの口コミ/評判!価格から外装や走行性能まで全てチェック!