近年ネットで中古車を探せる時代になり、近所の中古車屋さんでなくても遠方の中古車を探して買うことができるようになりました。
しかし車自体は取り寄せをするしかないのですが、取り寄せする方法についてはご存じありませんよね。
今回は遠方から中古車を取り寄せる方法についてご説明します。
中古車の取り寄せに関してよくある疑問
気に入った中古車が遠方にある場合、通常の中古車購入とは少し違うところが出てきます。遠方からの取り寄せに関する疑問点をまとめました。
なお遠方からの購入の基本的なやり方については、以下の記事でまとめています。基本的なことから知りたい方は、まず以下の記事からご参照ください。
中古車を遠方(他県、県外)から購入の流れと4つの注意点!Q1.取り寄せは誰にお願いすればよいのか。
A.業者の系列店に依頼するか、信頼のおける業者に依頼する。
中古車を取り寄せる場合、一番簡単なのは販売している業者の系列店に依頼することです。
ディーラー直営の中古車店の場合には、その系列のディーラー各社から取り寄せをお願いすることができます。
各自動車メーカーは全国各地にディーラーがあり、それぞれ中古車を持っています。
ディーラーのサービスとして遠方の同系列のディーラーからの取り寄せに対応しており、それを考えるとかなり広い選択肢の中から中古車を選ぶことができます。
系列店間なら陸送費は安い
また大手チェーンの中古車業者は独自の流通ルートを持っており、日本全国の中古車を自在に入れ替えしています。
そのため、同じ系列店間であればすでに輸送方法が確立しており、取り寄せについての手順も決まっています。
多少輸送費などがかかるかもしれませんが、通常の陸送費用よりは安く上がるでしょう。
系列店がない場合は
もし系列店が近所になかった場合には、信頼のおける知り合いの中古車業者さんにお願いするのも良いでしょう。
陸送費用はかかりますが、断られることは少ないです。しかし全く付き合いのない中古車屋さんにお願いしても、あまり良い顔はされないことがあります。
取り寄せだけしても中古車屋さんにはあまり費用的にメリットはありませんので、断られても仕方ないでしょう。
Q2.取り寄せた後の整備や納車後のアフターサービスはどこで行うのか。
A.取り寄せた先の中古車販売業者で行います。中古車業者に依頼して車を取り寄せる場合には、取り寄せた後の整備や納車手続きはその業者が行います。
取り寄せを行う業者の利益となるのは整備や納車手続きでの手数料ですので、それが無ければ取り寄せを行ってはくれません。
納車後のアフターサービスも基本的にはその業者にお願いしましょう。
Q3.他県や遠方に欲しい車がある場合、取り寄せでしか買うことができないのか。他の方法はないのか。
A.「全国納車可能」な中古車業者さんで購入すれば、納車までを一括で手続きしてもらえます。(「全国納車可能」の定義の詳細は以下の記事をご参照ください。)
中古車ネット販売でよくある「全国納車可能」とは?意味や費用について解説!取り寄せ以外で遠方から中古車を買う方法としては、「全国納車可能」な中古車屋さんから買うことです。
全国納車可能となっている中古車屋さんは、問い合わせから納車までの手続きを、全国どこに対してでも行っており、近所の業者さんを介することなく取引が可能です。
後述する陸送費用はかかりますが、遠方からの購入手続きに慣れた業者さんですので、スムーズな取引ができます。
納車までの一括した手続きは普通の中古車屋さんにお願いしても断られてしまうでしょう。
Q4.取り寄せて現物を見てから買うか決められないのか。(取り寄せ後のキャンセルはできないのか。)
A.基本は購入する意思がなければ取り寄せはできません。取り寄せを行うには、基本的に購入の意思がある場合でなくてはいけません。
取り寄せする業者さんもただ見るためだけに取り寄せはしてくれず、取り寄せたにもかかわらず正当な理由なしにキャンセルするのであれば、それ相応のキャンセル料が発生するでしょう。
もし取り寄せた後に、事前に連絡のなかった故障や、大きなキズなどの問題点があればキャンセルも可能でしょうが、少しの凹み程度ではキャンセルは難しいでしょう。
基本、取り寄せを行う場合には事前にしっかり検討してから、購入を決めるようにしましょう。
Q5.取り寄せる際は陸送費(配送費)がかかるのか。いくらくらいか。
A.陸送費の相場は次の通りです。車の取り寄せには必ず陸送費がかかりますが、一般的な費用と陸送にかかる日数の目安は次の表を参考にしてください。
距離 | 区間の例 | 費用相場 | 日数の目安 |
近距離:隣県 | 東京-神奈川間 | 20,000円~25,000円 | 1日~2日 |
中距離: 300㎞程度 | 東京-名古屋 | 30,000円~35,000円 | 4日~5日 |
中長距離: 600㎞程度 | 東京-大阪 | 40,000円~50,000円 | |
長距離: 1,000㎞以上 | 東京-鹿児島 | 55,000円~60,000円 |
個人で陸送を依頼する場合には、陸送業者に見積もりをとって値段がきまります。
ただ車購入時に正しいやり方で値引き交渉をすれば安い価格で購入できるので、この費用は浮かすことはできますよ。
このやり方を知らないと最大60万円以上も損しますよ。詳しく知りたい方は、下記の『たった1分で車を60万円値引きできる裏技』のページをご覧ください。 たった1分で車を60万円値引きできる裏技!安く購入する秘密のテクニックとは?!
Q6.取り寄せで買おうと検討しているが、現地(県外などの遠方)まで見に行った方がいいのか。
A.可能であれば、見に行くのが賢明です
遠方にある車の状態は、中古車情報に載っている文章や写真などから判断することになりますが、可能であれば実車を確認してから取り寄せるのが最良です。
やはり車の状態は実車を確認しなければ分からないことも多く、取り寄せた後に問題を見つけてしまうよりは、多少面倒でも現地に赴いた方が安心です。
キズや凹みなど外観でわかるものは写真でも見れますが、エンジンのかかり具合、異音や異常振動がないかどうか、スムーズに発進してまっすぐ進むか、など、車を動かしてみなければ分からないこともたくさんあります。
費用面や日数の関係などもありますので、まずはあまり焦って購入を決めないことでしょう。
Q7.取り寄せの前に車の質をどうやって見分ければいいのか。
A.実車が見れないのなら、写真と相手の業者さんの説明で判断しましょう。遠方の車の状態を確認するには、写真と業者さんの説明に頼るしかありません。
中古車情報誌や情報サイトにも中古車の状態に関する記述はありますが、不足している場合には相手の業者さんに追加で写真を送ってもらいましょう。
あとは中古車の選び方の一般的なポイントを抑えて買うようにしましょう。中古車の一般的な選び方が分からない方は、こちらの記事もご覧ください。
初心者が絶対意識すべき中古車の選び方の5つのポイント・コツ!