中古車を購入する際に見る基準の一つとして車の走行距離がありますが、走行距離がどの程度なら大丈夫な車なのかって、あまりご存じありませんよね。

今回は中古車の走行距離についてご説明します。

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走行距離の意味

車の走行距離

まず初めに車の走行距離がどうやって決まっているのかをご説明しましょう。

車の走行距離とは

車の走行距離とは、新車の完成時点からその車が走行した距離の合計で、日本ではkmで表されます。

自動車工場でテストなどのために走行する分も含まれるため、完全な新車であっても走行距離は0kmではなく、0100kmの間となっています。

車の走行距離を示すメーターには2種類あり、オドメーターの方を「車の走行距離」と呼びます。

この2つはアナログ式では分かれていましたが、近年主流のデジタル式の表示ではボタンを押して切り替える方式もあります。

  • オドメーター:新車完成時点からの走行距離の合計。リセットできない
  • トリップメーター:ある任意の距離から走った距離を示す。好きなときにリセット出来、今日は何km走ったか、などの計測に使う。

走行距離は部品劣化のバロメーター

走行距離はその車がエンジンを使ってどのぐらいの距離を走ったかを表示していますので、エンジンやその他の部品の使用頻度の目安となります。

走行距離が少なければ、エンジンなどをあまり使っていないことになりますし、多ければ多い分だけ部品の劣化も進むと考えられます。

後述しますが、中古車を買う場合に走行距離が重要なのはこのためで、車がどの程度使われてきたのかの目安でもあるのです。

車の保証も走行距離で決まる

走行距離は部品の使用頻度を図るので、自動車メーカーのメーカー保証にも使われます。

よく車のCMなどで「3年または60,000km保証」「5100,000km保証」などと耳にしますが、これは「~年経過または~kmに達するまでは、車の主要部品はメーカーが保証する」という意味です。

この期間内に対象の部品が故障した場合には、メーカーによる無償修理が受けられます。

またこれは中古車であっても期間内であれば対象となります。

対象の部品はメーカーによって異なりますが、バッテリーやエンジンオイル、タイヤなどなど定期的に交換が必要な部品は対象外です。

また車のキズや凹み、事故による損傷など、外的要因による故障も対象外です。

日本の各メーカーでは一般保証と特別保証という2つを設定しており、どのメーカーでも次のような保証内容となっています。

対象部品 保証期間、距離
一般保証 消耗品を除くほぼ
すべての部品が対象
3年または
60,000km保証
特別保証 エンジンや駆動部分、
車体骨格など車の
主要部品が対象
5年または
100,000kmkm保証

なお海外メーカーの場合には基準が違いますし、車を輸入した業者によっても変わりますので、注意が必要です。

外車は走行距離の表示が違う

日本のメーカーの車はすべてkm表示ですが、海外のメーカーの場合にはマイル表示である場合があり、注意が必要です。

これは国によって距離の基準がメートルとマイルで変わるからなのですが、車の場合はアメリカ製、イギリス製の車はマイル表記と覚えておけばよいでしょう。

ヨーロッパでもフランス車、ドイツ車などはkm表示ですので、マイル表記は少数派です。

1マイル=1.609kmが基準ですが、簡単に計算するなら1.5倍すればおおよその距離がわかります。

なお余談ですが、スピードメーターの読みも「km/h」ではなく「mph(マイル時)」となっています。

メーターの読みが30(mph)でも48km/h出ていることになりますので、試乗するときにはスピードの出しすぎに注意ですよ。

中古車の走行距離の基準

では中古車の走行距離はどの程度なら少なく、何km以上だと多いのでしょうか。

当然走行距離は少なければ少ないほど良いわけですが、おおむね次の様な基準で考えればいでしょう。

走行距離の目安 車の状態
少ない 0km~
30,000km
走行に何の問題も生じず、部品
交換などの必要もほとんどない。
30,00km~
50,000km
故障の可能性は少なく、
中古車としては状態が良い。
やや多い 50,000km~
70,000km
走行距離が多くなり、一部の
部品は故障の可能性もある。
70,000km~
90,000km
かなり走行距離が多く、定期
交換部品の交換時期に入る。

タイミングベルトや補器ベルト
など、交換が必要な部品が次々
出てくる。

多い 100,000km~ 走行距離で判断する一つの上限。

エンジンや車体のゴム部品が
劣化し、交換が必要となる。

まあ場合によってはエンジンの
オーバーホールが必要となる
場合も。

200,000km~ 車の寿命として考える目安の
一つ。

100,000km以降に頻繁に部品
交換やメンテナンスを受けて
初めて到達できる。

よく100,000kmを越えた車はダメになる、と言われますが、適切にメンテナンスや部品交換がされていれば100,000kmを越えたとしても車としては問題ありません。

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中古車購入時の走行距離の目安

では中古車を購入する場合に、走行距離の目安としてどのぐらいを考えればよいでしょうか。

走行距離は中古車価格を決める大きな基準の一つですので、走行距離が少なければ価格も高く、多くなれば価格はどんどん下がっていきます。

しかしおおむね次の距離を目途に値段が大きく変動しますので、購入の目安となります。

50,000km未満

50,000km未満の車は中古車市場では状態の良い車とみられており、50,000kmを超えると中古車買い取り価格が大きく下がります。

その為状態の良い車を探すのであれば50,000km未満を一つの目安とし、値段の安い中古車であれば50,000km以上となるでしょう。

もちろん49,000kmと50,000kmの車に大きな差があるわけではありませんが、買い取り価格で数万円~数十万円程度は差が出ますので、中古車価格にも大きな影響があります。

もし車の下取りなどを考えている際にも50,000kmは一つの目安となります。

80,000km未満

80,000kmは車の故障が増えてくる時期に当たり、80,000km越えの中古車を買う場合には近いうちに修理や部品交換が必要となることを考えなくてはなりません。

エンジンのタイミングベルトや、エアコンなどの補器類、各種センサー類などの定期交換時期を迎えますので、中古車価格は安くても維持費がそれなりにかかります。

中古車価格が安くて維持費もかけたくない人は、60,000kmぐらいの車を狙うと数年は問題なく乗れるでしょう。

100,000km以上

中古車としては走行距離が多く、価格もほぼ底値となります。

ただし前述の定期交換部品に加え、車の各部のゴム部品の劣化も限界に達します。

エンジンでは各種ゴムホース、車体ではドアやトランクなどのゴムパッキンが劣化して、水漏れ、オイル漏れや雨漏りなどの原因になったりもします。

この時期の中古車購入時にはゴム部品の交換も進められると思いますので、費用に余裕があれば一緒に整備してもらうのも一つの手でしょう。

車ってこんなに丈夫なの?

さてここまで中古車の走行距離の目安をご説明しましたが、実は日本の中古車は世界的に見れば非常に状態のよい車ばかりで、100,000kmを超えた車でも海外では優良な部類です。

日本でもタクシーなどは200,000km以上でも平気で走っていますし、私たちが考えている以上に車は丈夫なのです。

ちなみに走行距離の世界記録はアメリカ人のアーヴ・ゴードンさんの1966年製VolvoP1800」が持っており、その走行距離は2013年時点で驚きの3,000,000マイル、4,800,000kmという信じられない距離なのです。

このP1800は別段特別な車ではありませんが、購入後から欠かさずメンテナンスを行いオーバーホールを何度も受けて大事にされており、愛情をもって乗るとここまで車が応えてくれるというよい一例でしょう。

なおまだまだ記録更新中だそうです。

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この記事を書いた人

佐藤茂道
佐藤茂道
某自動車メーカーのエンジン部門で開発経験あり。子供の頃から車雑誌を切り抜きし、高校ではオートバイ・車にどハマりする。就職する際に、某自動車メーカーを選び、仕事でもプライベートでも車漬けに。今は日産スカイラインR33が愛車。