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エスカレードは1ナンバー登録?税金はどれくらいかかるか解説!

エスカレードは、排気量6,153ccのV8エンジンを搭載する、キャデラックの大型高級SUVです。

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当然ながら乗用車になりますので、通常は3ナンバーが適用されるかと思いきや、なぜか1ナンバー車も存在します。

同じクルマで2種類のナンバーが存在する理由とは? これから、その謎を解いていきましょう。

本来ならエスカレードは3ナンバー

キャデラック エスカレード

言うまでもなく、エスカレードは普通乗用車ですので、通常なら3ナンバー登録になります。

1ナンバー車は普通貨物自動車に分類され、商用バンやトラックなどに適用されるナンバーです。

ではエスカレードの1ナンバー車は普通貨物自動車なのか?というと、それは違います。エスカレードは普通乗用車しか設定が無いからです。

なぜ1ナンバー車が存在しているかというと、登録時に構造変更し普通貨物自動車として登録しているからなのです。

ちなみに同様の理由でFJクルーザーやジープラングラーにも1ナンバー車が存在しています。

FJクルーザーFJクルーザーを1ナンバー登録するとお得?やり方まで解説!ジープ ラングラーラングラーを1ナンバー登録するとお得?やり方まで解説!

なぜわざわざそのような面倒なことをしてまで、1ナンバーにするのか? その理由を説明していきましょう。

エスカレードを1ナンバー登録するメリット&デメリット

まずは、1ナンバーにするメリットとデメリットを、以下に挙げます。

メリット

  • 税金(自動車税、重量税など)が安くなる

デメリット

  • 乗車定員が制限される
  • 3列目シートを取り外さなければならない
  • 2列目シートは、貨物車規定の荷室スペース確保のため、脱着・折り畳み・跳ね上げ式に改造しなければならない
  • 乗車室と貨物室の間に隔壁を設置しなければならない
  • 後部外板部に「貨物」「最大積載量」の表示義務が生ずる
  • 1年車検になる(新車購入後の初回は2年)
  • 自賠責保険料が高くなる

メリット・デメリットを簡単にまとめると…

まずメリットとしては、税金などの車両維持費を安く済ませられます。

ちなみに維持費を節約する方法は他にもあり以下の記事で解説しているので、こちらも参考にしてみてください。

車の維持費の節約安く抑えよう!私が実際に成功した車の維持費を節約する3+1の方法!

次にデメリットですが、上記にも書きました通りかなりの構造変更が必要であること、車検を毎年受けなければならないことが挙げられます。

このような面倒な改造をしてまで、1ナンバーにするメリット(費用低減効果)はあるのでしょうか? 次に双方の費用を比較してみましょう。

エスカレード・1ナンバー、3ナンバーの車両維持費を比較

分かりやすいように、エスカレードの車検(2年)毎の費用を、以下の表で比較してみましょう。

費用項目1ナンバー3ナンバー
自動車税16,000円×2
=32,000円
111,000円×2
=222,000円
自賠責保険料24,040円×2
=48,080円
27,840円
重量税12,300×2
=24,600円
49,200円
車検代50,000円×2
=100,000円
50,000円
印紙代(車検時)1,800円×2
=3,600円
1,800円
合計金額208,280円350,840円

両者の差額は、3ナンバー350,840円 - 1ナンバー208,280円 = 142,560円

実に14万円強の違いが出ました。1年でも7万円以上の差になりますので、費用面の節約を最優先に考えるなら、多少面倒でも構造変更する価値はあります。

乗車定員が5人までと制限されますので、定員数を変更したくないのでしたら、3ナンバーのまま登録するしかありません。

ここが正に、1ナンバーか3ナンバーかで迷う最大のポイントでしょう。

MEMO

なおこれからエスカレードを購入するなら、維持費を気にするより車購入時の値引き交渉を気にした方が経済的ですよ。

このやり方を知らないと最大60万円以上も損しますよ。詳しく知りたい方は、下記の『たった1分で車を60万円値引きできる裏技』のページをご覧ください。 裏技を知って後悔する人たった1分で車を60万円値引きできる裏技!安く購入する秘密のテクニックとは?!

エスカレードを1ナンバー登録する方法

本題に入る前に、まずは1ナンバーと3ナンバーの違いについて説明しましょう。

簡単に言いますと、3ナンバーは普通乗用車、1ナンバーは普通貨物自動車に分類されます。

分かりやすいよう、詳細な違いを以下の表にまとめました。

項目名3ナンバー1ナンバー
乗車定員10人以下5人以下
荷室スペース制限無し1㎡以上の床面積
荷室開口部80cm×80cm
荷室と乗車室の割合乗車室より荷室面積が広い
乗車室と荷室の区分け隔壁が必要

普通貨物自動車は、荷物の積載量が優先された構造ですので、荷室面積や開口部の制限があり、乗車室と貨物室の間に隔壁を設けなければなりません。

更に2列目シートはスライド&リクライニング不可、床面から取り外し可能である事が条件になります。

一方、普通乗用車の方は、乗車定員が10人以下という以外は、特に制限がありません。

エスカレードを1ナンバー登録する方法・その1:荷室の確保

エスカレードのシートアレンジ

まずは荷室の開口部80cm×80cmですが、エスカレードの開口部は、特に改造しなくても、充分に条件を満たしています。

次に荷室と乗車室の割合ですが、エスカレード場合、室内全長は2,630mmですので、この半分の1,315mm以上の荷室を確保しなければなりません。

2列目シートを目一杯前方に寄せても、1,315mmの荷室は確保できませんので、脱着可能、もしくは折り畳みや跳ね上げ可能な構造に改造する必要があります。

更に3列目シートは撤去し、2列目シートは前後スライド&リクライニング機能を殺さなければならなくなります。

これらの改造は、かなり大掛かりになりますので、専門業者に作業してもらった方が良いでしょう。ただし、それなりの費用は覚悟しておいて下さい。

エスカレードを1ナンバー登録する方法・その2:乗車室と荷室の間に隔壁を設ける

エスカレードの室内

隔壁と言うと大げさですが、要は「乗車室と荷室の間に仕切りを設ければ良い」という事です。

テーブルクロスに使うような、厚手の透明なビニールシートを仕切りにすれば充分に条件を満たします。

この位の改造でしたら、専門業者に頼まなくてもDIYが可能だと思いますが、先程のシート改造と合わせて一括で依頼した方が、手間がかからずに済みます。

エスカレードを1ナンバー登録する方法・その3:陸運局への改造申請

陸運局

以上の構造変更が完了したら、自身の登録ナンバー管轄の陸運局へ改造申請を行います。

この手続きは、さまざまな構造変更に関する書類や手続き、立ち合い検査が必要ですので、素人にはかなり難しいと思われます。

費用は掛かりますが、慣れた専門業者に委託するのが無難です。できれば構造変更作業を施工した業者に、一括で委託した方が良いでしょう。

エスカレードの1ナンバー登録方法・まとめ

ここまで1ナンバー登録する方法をご紹介しましたが、かなり手間がかかる作業であることが、ご理解頂けたかと思います。

さらには、その改造にともない、乗用車としては非常に使いづらいクルマになってしまいます。特に7~8人乗車ができなくなるのは不便でしょう。

しかしその反面、車両維持費用の削減という面では、かなりの効果が期待できます。

エスカレードはエンジン排気量が6,000ccを超えているため、自動車税が乗用車最高額の11万円強もかかります。

一般的なマイホームの固定資産税に匹敵する大金ですので、毎年これだけの税金を納付するとなると大変です。

ただ1ナンバー化するための改造費用までを考えると、乗用車としての利便性か、費用面の低減かは、非常に迷うところでしょう。

なかには、新車登録時と車検時のみ貨物車仕様にして、通常時はもともとの状態に戻して使用している方もいらっしゃるようです。

当然ながら、これは違法行ためになりますので、発覚した場合は違反切符&罰金が課せられますので、絶対にやめて下さい。

さらにはその状態で使用中に万が一事故を起こしたとき、虚偽申告がバレて自動車保険が使えなくなります。

以上のことを踏まえて、1ナンバー・3ナンバーどちらにしても登録通りの状態で乗っていただきたいと思います。

これからを買おうと思っている方は、以下の記事もぜひあわせてご覧ください。購入の参考になりますよ。

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