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ヤナセとベンツやBMWの正規ディーラーとの違いは?詳しく解説!

外車のリアウインドーなどに「YANASE」というステッカーを見たことはありませんか?

日本の輸入車販売で大きな勢力をもつヤナセで販売した車の証なのですが、ヤナセがいったいどんな会社なのかってよくわかりませんよね。

今回は輸入車販売大手のヤナセについてご説明します。

ヤナセとは

ヤナセという会社は主に輸入車の販売とアフターサービスを行っており、日本全国にディーラーをもつ大会社です。

輸入車と一口にいっても海外にはさまざまなメーカーがありますが、ヤナセは現在7社の輸入車を販売しており、どこか1社の車だけを販売しているわけではありません。

一時期は輸入車と言えばヤナセとまでいわれたほどの力を持っており、現在でもかなりの種類の輸入車を取り扱う専門店です。

ヤナセの歴史

ヤナセディーラー

ヤナセの歴史は非常に古いものがあり、設立はなんと1920年(大正9年)までさかのぼる愛車です。

100年近く前の日本で輸入車販売といってもピンとこないかもしれませんが、当時は日本国内での自動車製造がようやく始まったころです。

日本の自動車メーカーで一番古いのは日産自動車ですが、日産自動車の前身であるダット自動車の設立が1926年ですから、それより早い時期に輸入車販売を始めていたのがヤナセなのです。

設立当初はキャデラックやビュイック、シボレー、フォードなどアメリカ製の輸入車をメインに扱っていて、第二次世界大戦で一時中止されたものの、戦後にメルセデスベンツやBMWなどの欧州車の取り扱いも始めました。(ベンツやBMWの詳細は以下の記事をご参照ください。)

ベンツのクラシックカーベンツはどこの国の車?国産車との違いはこの4つだ!BMWの本社BMWの生産している国はどこ?本社はどこにあるか解説!

その後日本経済の発展とともにヤナセも業績を伸ばし続け、バブル期には「輸入車といえばヤナセ」と呼ばれるほどの、日本最大の輸入車販売業者になったのです。

ヤナセの業務形態

ヤナセは設立当初には各自動車メーカーから直接輸入する輸入権を取得し、輸入から販売、アフターサービスまでを一手に担っていました。

当時は国内に外車を輸入するのはほぼヤナセしかなく、各自動車メーカーは輸入はしていなかったのです。

1980年代までは輸入車販売はヤナセのほかに大きなライバルもなく、右肩上がりに成長を続けましたが、1980年代に入り業務形態が変わります。

BMWが日本での直接輸入、販売を始めたことをきっかけにして、ベンツ(ダイムラー社)などの他の海外の自動車メーカーもそれに続きます。

ちなみにベンツのメーカーのダイムラー社直系の販売会社が、有名なシュテルンです。(詳細は以下の記事をご参照ください。)

ベンツ シュテルン徹底比較してみた!ヤナセとシュテルンの3つの違い!

ヤナセが持っていた輸入権は各メーカーに譲渡され、ヤナセ自体は各自動車メーカーのディーラーとして、販売とアフターサービスをメインに行うようになりました。

そのため現在ではヤナセは車の輸入は行っておらず、海外の各自動車メーカーが設立した日本法人から車を入手して販売しています。

ヤナセの取り扱い車種

ヤナセ 車種

ヤナセは複数のメーカーの販売を行っており、同じヤナセとはいっても店舗ごとに販売しているメーカーが違うのです。

現在ヤナセが取り扱っている海外ブランドは次の7つで、それぞれのメーカーごとに店舗が分かれていることが多く、店舗を見るだけではヤナセと気づかないことがよくあります。

  • メルセデスベンツ
  • Smart
  • キャデラック
  • シボレー
  • BMW
  • アウディ
  • フォルクスワーゲン

それぞれの店舗はメーカーごとのデザインや配色、看板を掲げており一見すると自動車メーカーが直営しているディーラーに見えます。

しかし実際にはヤナセの経営するディーラーで、自動車メーカーやメーカーの日本法人名などは経営にかかわっていません。

ヤナセは輸入自体からは撤退しましたが、実質的には輸入車販売のディーラー大手であることには変わりないのです。

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ヤナセと正規ディーラーとの違い

よくヤナセと正規ディーラーは何が違うんだろうと思われると思いますが、これは大きな勘違いであり、ヤナセこそが正規ディーラーなのです。

ヤナセは正規ディーラーである

海外自動車メーカー各社の日本法人が認定している販売代理店を正規ディーラーと呼びますが、ヤナセはまさにそのうちの一つです。

前述したとおりヤナセは複数のメーカーの車を販売していますが、それぞれのメーカーで販売店は独立しており、それぞれの店舗がそれぞれのメーカーの正規ディーラーです。

ただしメルセデスベンツやBMWにはメーカー直営の店舗というものも存在しており、そちらはヤナセとは別会社ですが、やはり正規ディーラーとなっています。

正規ディーラーが2種類あるの?と思われるかもしれませんが、日本のメーカーのディーラーでも例えばトヨタのトヨペットとネッツ、日産のサティオとプリンスなど、複数の店舗がありますよね。

これらも経営自体はそれぞれ独立している別会社ですが、どちらも正規ディーラーです。

トヨタのディーラーの詳細は以下の記事で解説しているので、こちらも参考にしてみてください。

ネッツトヨタのロゴトヨタと「ネッツ」「トヨペット」「カローラ」の違いとは?わかりやすく解説!

正規ディーラーなので正規保証を受けられる

話を戻しますが、ヤナセとメーカー直営の店舗では車の販売価格や保証内容などに差はありません。

新車の販売価格はあらかじめ決められていますし、ヤナセは正規ディーラーですのでメーカーの正規保証を受けられます。

車を購入することについてはヤナセでも直営店でも大差ないのですが、それ以外のサービスの点ではヤナセと直営店ではいくつか違いがあり、どちらを選ぶかの指標となるでしょう。

ヤナセと正規ディーラーどっちがいいのか

ヤナセと直営店の正規ディーラーのどちらがいいのか、については、それぞれのサービスの特徴を把握したうえで判断する必要があります。

特徴は主に次の2つです。

ヤナセはアフターサービスが充実している

ヤナセは一般的に点検修理などのアフターサービスが充実しており、修理担当者のスキルも高いものがあります。

輸入車は現在に至っても日本車に比べると故障しやすい車で、実際にBMWやベンツの故障率は日本車より高いです。(詳細は以下の記事をご参照ください。)

漆黒に光り輝くベンツ壊れやすい?ベンツは故障が多いのか故障率の実態とは?!BMW Z4次期型のホイールBMWは故障が多い?壊れやすいのか故障率をもとに解説!

ですのでアフターサービスが欠かせません。ヤナセは100年近い輸入車販売経験のおかげで輸入車の修理経験が非常に多く、さまざまなトラブルに迅速に対処することができます。

またヤナセのディーラーは日本全国にありますので、もし出先などで突然故障した場合でも、その地域のヤナセディーラーに持ち込むこともできるのです。

車に無料修理の保証期間が残っていれば、その時点で修理を頼んでもお金がかからないのはうれしいですよね。

なお自動車メーカー直営のディーラーもアフターサービスのスキルが低いわけではないのですが、それぞれのディーラーの実態は地方の自動車販売業者であることが多く、経験不足であることもあります。

全国ネットワークでサポートできるヤナセと比べると、アフターサービスでは直営ディーラーは一歩及びません。

トラブルの多い輸入車ですので、ヤナセで安定安心のアフターケアを受けられるのは非常に大きなメリットと言えるでしょう。

ヤナセは値引きができない

ヤナセがメーカー直営店よりよくない、と一般的に言われるのは、新車購入時の値引きです。

メーカー直営店では、日本車のディーラーでもあるように、新車価格からいくらか値引きをして販売しています。

値引きがあることではお客さんを惹きつける一役買いますし、購入時に値引きがあれば心情的にも購入しやすいでしょう。

しかしヤナセでは、原則値引きは行いません。

これはヤナセというブランドが設立当初から高級車専門で販売してきたことに関係しており、高級車のヤナセというブランドイメージを崩さないために値引き販売はしないのです。

ヤナセで車を購入する人は必然的にリッチであることが多く、そういった人は値引きなど余り気にしません。

そういった客層でブランドを確立してきたヤナセですので、値引きなどせずとも一定以上の客層には十分アピールできているわけです。

では直営店がなぜ値引きをするのかと言えば、ヤナセに比べて資本が少ないですので、とにかく車を販売しなければいけないのです。

このせいでヤナセはお金持ちしか相手にしない、とかヤナセのセールスマンは親身になってくれない、などと言われることもありますが、そこはディーラーごとの考え方の違い一つですので、ヤナセで買う場合はあらかじめ承知しておくべきことでしょう。

実際日本の高級車ブランドであるレクサスなども、店頭での値引き販売をしないことで有名です。

ブランドのイメージ維持のためには、目先の販売台数よりもこういったことが重視されることもあるのです。

新車の輸入はできなくなったとはいえ、ヤナセは未だに高級車販売店なのです。

ヤナセの値引きについては以下の記事でも解説しているので、あわせて参考にしてみてください。

自動車ディーラーヤナセの中古車は値引きできる?実例も交えて解説!

ヤナセと直営店の正規ディーラーどちらがいいの?

ではヤナセと直営店のどちらを選ぶのがよいかと言えば、前述の特徴に合わせて使い分けるのが良策でしょう。

安心を買うならヤナセ

もしあなたが最良のアフターサービスや信頼のおけるディーラーを求めているのなら、ヤナセがベストです。

ヤナセはなんといっても輸入車販売経験が長く、なおかつ信頼できるディーラーが日本全国にありますので、万が一の際には最高のサポートを期待できます。

値引きなどが無い分購入時には割高ですが、その分はアフターサービスの料金だと考えれば決して高くはありません。

なにかとトラブルの多い輸入車ですので、安心できるディーラーと付き合うのは大切なことです。

ヤナセの信頼性・評判については以下の記事で解説しています。こちらも参考にしてみてください。

ヤナセ認定中古車が高評価?ヤナセの評判を徹底的に調査しました!

安く買うなら直営店ディーラー

もしあなたが少しでもコストパフォーマンスのよい車を求めているのであれば、直営店のディーラーが良いでしょう。

ヤナセに比べて大きな値引きが期待できる分、初期投資は少なく済みます。

またヤナセで値引きの交渉などをすると営業マンとの関係が悪くなったりもしますが、直営店の正規ディーラーではそれがないので安心して交渉できます。

アフターサービスでヤナセに一歩及ばないのは確かですが、それは全国にディーラーがあるかないかということが大きく、個別の店舗の技術は直営店の正規ディーラーでも充分だと言えます。

余計な出費を抑えたいと考えるのは車を買う上で当然ですので、価格を重視する方は直営店の正規ディーラーを選びましょう。

ヤナセについては以下の記事でも解説しているので、あわせて参考にしてみてください。

アウディ ディーラーアウディはヤナセで買うべきか?どんな違いがあるのか解説!