ポップな雰囲気とタフさが入り混じったおしゃれなデザインが特徴のクロスビー。
コンパクトカーならではの取り回しの良さをそのままに、非常に高い走行性能を持った高性能コンパクトSUVです。維持費も非常に安いので利便性も優れています。
そんなクロスビーですが燃費は良いのでしょうか。
ここではクロスビーの燃費について解説していきます。
クロスビーの燃費・実燃費
まずはクロスビーのカタログ燃費と実燃費の差をチェックしていきます。
クロスビーはJC08モード燃費が採用されており、実燃費はカタログ値の約6割から7割の数値です。1.0Lターボエンジンとモーターアシストという異色のハイブリッドシステムであるクロスビーは、カタログ値で22.0km/Lです。
では実燃費はどのような数値になるのでしょうか。
燃費の種類 | 数値 |
カタログ燃費 | 22.0km/L |
街乗り燃費 | 13~16km/L |
高速燃費 | 16~18km/L |
ユーザーの燃費を見ていくとこの様になります。カタログ燃費達成率は約6割とハイブリッドモデルとしては平均的な燃費の達成率です。
1.0Lのダウンサイジングエンジンやモーターアシストなど環境性能を高める機構がしっかり搭載されているので、平均燃費は走り方によってまだまだ伸びしろが感じられます。
クロスビーの燃費の口コミ
クロスビーの燃費についてユーザーはどう感じているのでしょうか。ここではツイッター上からクロスビーの燃費に関する口コミをご紹介していきます。
520kmぐらい好き勝手に踏んで乗って燃費これなら十分か#クロスビー pic.twitter.com/D8fqxio4gF
— Hanaten (@HanatenTw) 2019年2月17日
こちらの方は14.8km/Lと平均的な数値です。燃費を気にせず好き勝手走ってもこれだけの数値が出ているとのことなので、なかなか優れているのではないでしょうか。
だいぶクロスビーにも乗り慣れてきた。
本当に(燃費以外は)いい車— えんぷれ (@empress_emotion) 2019年3月9日
こちらのかたは燃費以外はいい車だとおっしゃっています。1.0Lという排気量を考えるとたしかに燃費はそこまでよくありませんが、ターボエンジンなので実質1.5L相当の排気量で考えると十分な性能だったりします。
クロスビー、950km程走ったが、満タン法による実燃費が12.07km/L・・・30Lだと360kmしか航続距離がない・・・せめて35Lあれば・・もうどうにもならんけど。
給油が忙し過ぎる・・。冬タイヤのせいもあるかもだが・・。
燃費はこれでもかまわんが、タンク小さいのは地味にメンドクサイ。 pic.twitter.com/XUqTJ6B7ep— くまおおかみ (@Kumaookami) 2018年11月11日
実燃費が12km/Lとちょっと低めの数値になっています。スタッドレスタイヤや冬場という悪環境が重なると落ちてしまうようです。
ただクロスビーはタンク容量が小さいので、これでは360km程度しか走れないということが問題のようです。
なお口コミ・評判は以下の記事でさらに詳しくまとめているので、詳細まで知りたい方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
クロスビーの口コミ/評判!価格から外装や走行性能まで全てチェック!クロスビーの燃費の理由
クロスビーはどういった技術から高い燃費性能を達成しているのでしょうか。ここでは環境性能を解説していきます
軽量化されたボディ
クロスビーはSUVスタイルのボディながらもボディの軽量化によりなんと1tを切る車両重量です。
最近は安全性への観点から重量の重い車が多いなか、さらに大口径のタイヤを用いたSUVスタイルなど車重が上がる要素が多いですが、高剛性材を用いて軽量化させた新型のモノコックボディで剛性をしっかり出しています。
先進装備や燃料タンクの容量を減らしてでも1t以下の車重を実現しなければならないほど、車重の軽さはそのまま燃費性能に直結する大事な要素です。
効率を高めたエンジン
クロスビーのパワートレインは小排気量のダウンサイジングターボエンジンにモーターアシストのついたマイルドハイブリッドシステムです。
ダウンサイジングターボとは?デメリット/欠点2つとメリット3つ!搭載車種も紹介マイルドハイブリッド(MHEV)とは?仕組み/構造は?搭載車の燃費は悪いのか解説!排気量は1.0Lと小さいので巡航時には燃料消費を抑えることができますし、ダウンサイジングターボの弱点である加速時にはモーターアシストで燃料消費を抑えるので、非常にバランスの取られたシステムです。
モーターアシスト用の電力は減速時の捨てるだけのエネルギーを回生ブレーキで回収しているので、通常のハイブリッドのように駆動用バッテリーのために充電するということはありません。
こうして回収された電力でモーターを使い、発進時の加速の補助することで燃料の消費を抑えます。
捨てるはずだったエネルギーを効率よく回収し、街乗りにも遠出でもいつでもベストな数値が出るように対策がなされています。
負荷の大きな大口径のタイヤ
クロスビーはSUVスタイルなので大口径ホイールを履いています。なので普通の乗用車に比べて単純に重量の増加や転がりの抵抗が増えるので、余計に負荷がかかる構造です。
これはSUVを選んだ事による弊害なので仕方がありませんね。
ターボエンジンは排気量が大きい
クロスビーはダウンサイジングターボエンジンなので排気量1.0Lの車ですが、実質は1.5Lクラスのパワートレインです。
なので1.0Lエンジンだという印象からすると燃費性能は低く感じますが、1.5Lエンジンだと仮定すると十分な燃費性能だったりします。この排気量のおかげで自動車税も安くなっているので、恩恵は非常に大きいです。
クロスビーの燃費改善・向上方法
実はなかなか燃費の良いクロスビーですが、さらに燃費を良くする方法はないでしょうか。ここではクロスビーの燃費をさらに向上する方法をご紹介します。
ゆっくり発進しよう
クロスビーはターボエンジンプラス6速ATとダイレクト感のある非常に優れた加速性能で、走行性能が非常に優れた車です。そのためアクセルを大きく踏みがちですがそこは我慢が必要です。
まず発進時はクリープ走行で徐々に前に出ましょう。出だしはエンジンと速度が同期されず無駄が多いので、こうすることで少しでも無駄が減ります。
そしてスピードが乗ってきたらアクセルを4割ほど踏み込んでしっかり加速しましょう。中途半端なアクセルは負荷を増やすだけなのでしっかり踏みましょう。その後はできるだけ一定速度で走れるように心がけてください。
エンジンブレーキを使おう
クロスビーは本来ならばエンジンを回して充電するものを、減速時の捨てるだけのエネルギーから作り出すマイルドハイブリッドシステムを搭載しています。
ですのでここは少しでも充電して負荷を減らすために、減速時にはフットブレーキよりもエンジンブレーキを活用しましょう。
クロスビーはアクセルを離すとメーター内に電池のマークが出ます。これは回生充電をしていることを表しています。
ただいくら回生充電を大きくしたいからと言ってむやみにエンジンブレーキばかりもよくありません。
車間距離をしっかりとっていないと追突などの事故の可能性も増えますので周囲の状況をしっかり把握し、気をつけてやりましょう。
アイドリングストップを制御する
クロスビーには停車時だけでなく、停車前アイドリングストップも採用されています。ですから減速の最中からエンジンが止まりますが、状況によってはすぐにエンジンを作動させないと行けません。
しかしアイドリングストップ採用車は3秒以上アイドリングストップしていると燃費の改善に貢献すると言われていますので、これではアイドリングストップ自体が無駄です。
そこでブレーキの踏み具合やスイッチでアイドリングストップの作動を制御しましょう。たとえば停車前のアイドリングストップを作動させたくないのであれば、減速中に一旦ブレーキを緩めることで車はそのまま進むと認識しアイドリングストップを作動させません。
こういった具合でアイドリングストップを自分の思い通りに制御する方法を見つけ出し、3秒以上停車しそうなときにアイドリングストップをするように制御してみましょう。
もしクロスビーを買おうと考えているなら、あわせて正しい値引き交渉のやり方も覚えておくといいですよ。
このやり方を知らないと最大60万円以上も損しますよ。詳しく知りたい方は、下記の『たった1分で車を60万円値引きできる裏技』のページをご覧ください。 たった1分で車を60万円値引きできる裏技!安く購入する秘密のテクニックとは?!クロスビーの燃費を他の車と比較
クロスビーの燃費性能はなかなか優秀でした。ではクロスビーのライバル車たちの燃費はどうでしょうか。
ここでは車格が似ている日産のマーチ、ホンダのフィット、スズキのジムニーと比較していきます。
日産 マーチ
マーチは日産が古くから販売しているAセグメントのコンパクトカーで、フレンドリーなデザインと低燃費な走りが魅力です。
そんなマーチのカタログ燃費は23.0km/Lです。では実燃費を見ていきましょう。
燃費の種類 | 数値 |
カタログ燃費 | 23.0km/L |
街乗り燃費 | 13~16km/L |
高速燃費 | 17~20km/L |
マーチとクロスビーを比較するとほとんど変わらず、高速燃費が若干マーチのほうが優れているという結果です。
しかしマーチには安全装備もありませんし高速燃費意外でクロスビーより優れている点がないのでほぼ勝ち目はありません。クロスビーのほうが優れています。
ダイハツ ブーン
一見軽自動車にも見えるサイズ感で取り回しの良さが特徴のブーン。クロスビーと同じく登録車で最低限の税金しか課税されない車で、維持費の安さが魅力的です。
そんなブーンのカタログ燃費は1.0Lガソリンモデルで21.0km/Lです。実燃費を見ていきます。
燃費の種類 | 数値 |
カタログ燃費 | 21.0km/L |
街乗り燃費 | 16~18km/L |
高速燃費 | 19~23km/L |
こちらはブーンのほうが1割ほど燃費の数値が良いという結果になりました。
ただ走行性能で言えばクロスビーのほうが優れている部分も多いので走りで選ぶならクロスビー、燃費性能で選ぶならブーンが良いでしょう。
スズキ ジムニーシエラ
ジムニーシエラはクロスビーと同じスズキが販売するコンパクトカーで、ラダーフレームを用いた本格的な走破性の高さが魅力的な車です。シンプルなパワートレインで信頼性の高差も魅力的です。
カタログ燃費はWLTCモードで13.6km/Lという数値です。では実燃費を見ていきましょう。
燃費の種類 | 数値 |
カタログ燃費 | 13.6km/L |
街乗り燃費 | 10~12km/L |
高速燃費 | 12~15km/L |
燃費性能はこちらはクロスビーの勝利です。ただジムニーシエラは排気量が1.5Lで4WDオンリーの設定など、燃費に不利な部分が多い中なかなか検討しています。
ただ日常的に使うにはジムニーシエラはオーバースペックなのでよっぽどのことがない限り、クロスビーで十分でしょう。
なおジムニーについては以下の記事で取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
ジムニーの口コミ/評判!価格から外装や走行性能まで全てチェック!ジムニーの燃費は悪い?街乗りや高速の実燃費は?改善し向上させる方法まで解説!クロスビーはとてもバランスが良い車
クロスビーは1.0Lという見た目の排気量が小さいせいで燃費性能が悪いと言われがちですが、実は走り方によって燃費を伸ばせるさまざまな機構を用いたパワートレインを搭載しています。
なのでSUVスタイルで高い走破性を持ちながらも20km/Lを超える燃費性能で、実は非常に優れた燃費性能をしていると言えます。
手頃でコンパクトなSUVがほしいという人にはうってつけの車が、クロスビーだと言えるでしょう。
なおクロスビーについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
クロスビーの加速性能を解説!0-100km/h加速タイムはどのくらい?クロスビーの月、年間の維持費を計算!高いのか安いのか比較して解説!