「トヨタのタンクを買おうと思ってるんだけど、内装はどんな感じ?」
「タンクの内装を、メーカーサイトに載ってない細かいところまで見たい!」
車を購入するとき、見た目や走行性能も大事ですが、内装がかっこいいかどうかも気になりますよね。
そこで、トヨタ・タンクのすみずみまで写した内装写真を紹介します。
ハンドルやメーターまわりはもちろん、乗車口ドアやシートの質感といった細かいところまで、徹底的にお見せします。
なおこのレビューは「メガウェブ」というトヨタの大型ショールームにて取材を行いました。詳細は以下の記事で解説しているので、トヨタ車を試乗したい方や展示を見たい方はこちらも参考にしてみてください。
メガウェブライドワンの試乗レポート!駐車場や料金を調査してきました!タンクの内装:前部座席(助手席/運転席周り)
それではまず、前部座席からの紹介です。グレードはカスタムG-Tです。
全体の様子
コックピットの全体の様子。カスタムG-Tグレードの内装色は黒を基調として、ダッシュボードやドアトリムの一部が青くなっているのが特徴です。
ほかの車種のように内装色を複数のなかからえらぶことはできず、それぞれのグレードによって内装色が決まっています。
内装色をえらべないのは残念ですが、黒なので無難なカラーですね。
助手席ドア側から見たコックピット全体。運転席側のドアトリムも、一部が青くなっています。
運転席から見えるコックピットの全体です。エアコン吹き出し口からシフトレバーまで、全体的に安っぽいデザインですね。
「軽自動車の内装だ」といわれても疑問を抱かない安っぽさ。かっこよさや高級感とは正反対のデザインです。
販売台数を見るとタンク自体はそこそこ人気のある車なので、この内装をかわいいと感じるユーザーもいるのかもしれませんが、私的にはどう見ても安っぽいとしか感じられません。
助手席から見たダッシュボードです。
ダッシュボードのアップ。グレード名に「カスタム」とつかないグレードを選択すると、青い部分の色がオレンジに変わります。
運転席ドア側から見た、前部座席の様子。
助手席ドア側から見た、前部座席の様子です。
助手席シートのアップ。
さらにアップ。シート表皮はファブリックなので、すわり心地はやわらかめです。
どのグレードをえらんでもシート表皮はファブリックですが、グレード名に「カスタム」とつかないグレードをえらぶと、座面と背もたれに入っている模様が変わります。
前部座席のヘッドレストです。
ハンドル周り(ステアリングスイッチ・ウィンカーレバー・メーター
ハンドルは、本革巻き3本スポークステアリングホイール(シルバー加飾付き)。まわりの○の部分から、真ん中のクラクションの部分に3ヶ所でつながっているのが3本スポークステアリングホイールの特徴です。
私が試乗したグレードは本革巻きではなくウレタンだったんですが、ハンドル自体が細くて感触もざらざら。操作感も軽すぎるぐらい軽くて、ここにも安っぽさを感じました。(試乗した感想の詳細は以下の記事をご参照ください。)
トヨタ タンクの試乗レビュー!乗り心地の感想・インプレッション!もう少し太くて重さがあったほうが私は好きですね。
ハンドル右側の、ステアリングスイッチです。
マルチインフォメーションディスプレイの表示内容を切り替えたり、スポーツモードへの変更をこのスイッチでします。
レーダークルーズコントロール(先行車と適切な車間距離をたもってくれる機能)のON・OFFスイッチです。右側のステアリングスイッチのすぐ下についています。
ハンドル左側の、ステアリングスイッチです。
オーディオの音量変更や、マルチインフォメーションディスプレイの表示内容をこの左側のスイッチで変更します。
ウィンカーレバーです。ウィンカー点滅のほか、フォグライトの点灯・ヘッドライトの点灯・ハイビーム・ロービームの切り替えを行います。
オートモードにすると、対向車のヘッドライトを検知して、ハイビームとロービームを自動で切り替えてくれます。
ワイパーのコントロールスイッチです。ウィンドーウォッシャー液による窓清掃も、このレバーで行います。
タンクのメーターです。
真ん中がスピードメーター、左側がエンジンの回転数を表すタコメーター、右側がガソリンメーターになっています。
アナログ表示でかっこいいですね。個人的にデジタルメーターはあまりかっこいいと思えないので、ここは嬉しいポイント。
その他運転席操作系(エアコン吹き出し口・各種スイッチ・ペダル
運転席窓側の、エアコン吹き出し口です。
エアコン吹き出し口から下に下がると、左上から、
- 「パワースライドドアメインスイッチ」
- 「イグニッションスイッチ(スタートボタン)」
- 「プリクラッシュセーフティシステムスイッチ」
- 「VSCオフスイッチ」
- 「アイドリングストップ機能のキャンセルスイッチ」
の5つのスイッチがついています。
パワースライドドアメインスイッチとは、後部座席のスライドドアを自動開閉するスイッチです。
イグニッションスイッチを押せば、エンジンがかかります。
プリクラッシュセーフティシステムスイッチとは、「進路上にいる車両を検知し、衝突の危険性が高いときに警報や自動ブレーキが作動するシステム」の設定を切り替えるスイッチです。
VSCとは、車両の挙動を安定させるシステムのことで、ONにしているとカーブを曲がるときや右左折時にスムーズなステアリング操作をアシストしてくれます。
アイドリングストップ機能とは、ブレーキを踏んで停車した際にエンジンが自動的に停止し、ブレーキを離すと再始動する機能です。キャンセルスイッチを押せば、手動でエンジンを停止させるまでのあいだOFFにできます。
5つのスイッチから下に下がると、給油口のオープンスイッチと、ボンネットのロック解除スイッチがあります。
アクセルペダルとブレーキペダル。
インパネ周り(マルチインフォメーションディスプレイ・オーディオ・シフトレバー・エアコン操作パネル)
マルチインフォメーションディスプレイです。両サイドにはエアコン吹き出し口。
時計や外気温、アイドリングストップの経過時間といったさまざまな情報がここに表示されます。
ふつうはメーターといっしょについている車種が多いですが、タンクのマルチインフォメーションディスプレイは独立して設置されていますね。
(※この写真は私が試乗しているときに同乗者が後部座席から撮影したものです)。
やや遠いですが、走行中はこのようになります。これはこれでまた安っぽい感じがしますね。
色合いが地味であまりきれいな感じはせず、大きさも小さく見える。もともとほかの車種でも大きさはこれぐらいですが、メーターから独立していることで、より小さくショボく見えてしまっています。
うーん、どうしても軽自動車っぽさが拭えませんね。
オーディオです。ラジオの放送局を切り替えたり、CDの曲や音量をこれで変更します。
オーディオから下に下がると、シフトレバーです。まっすぐ下に動かすストレート式になっています。実際に試乗してみると、操作感は軽く、重厚感はまったく感じません。
操作しやすいといえば操作しやすいですが、これもまた安っぽさを助長している部分のひとつ。私的にはこの操作感とデザインは物足りないですね。
おなじストレート式でも、C-HRのような重厚感のあるシフトレバーのほうがかっこいいです。(C-HRの詳細は以下の記事をご参照ください。)
【画像/写真】C-HRの内装/インテリア!運転席周りや後部座席から荷室/トランクまで紹介!シフトレバーのとなりはエアコン操作パネル。
エアコン操作パネルでは、設定温度の変更や、フロントガラス・リヤガラスのくもり止めのON・OFFを切り替えたり、内気循環モードと外気導入モードの切り替えも行います。
ボタンの数がそれほど多くないので、機械が苦手なひとでも操作しやすいかもしれません。
シートについている機能(リクライニング・スライド・シートベルト)
運転席シート右側についている、リクライニングレバーです。
タンクは手動式で、レバーを引いて背もたれに体重をかければ、シートがリクライニングします。
運転席のスライドレバー。こちらもタンクは手動式です。
運転席のシートベルト。ヘッドレストの右側についています。
シートベルトを装着するとこんな感じです。
助手席左側についている、リクライニングレバー。レバーを引いて背もたれに体重をかければ、シートがリクライニングします。
助手席のスライドレバー。ここも手動式です。
助手席用のシートベルト。ヘッドレストの左側についています。
シートベルトを装着するとこんな感じです。
もしタンクを買おうと考えているなら、あわせて正しい値引き交渉のやり方も覚えておくといいですよ。
このやり方を知らないと最大60万円以上も損しますよ。詳しく知りたい方は、下記の『たった1分で車を60万円値引きできる裏技』のページをご覧ください。 たった1分で車を60万円値引きできる裏技!安く購入する秘密のテクニックとは?!天井周りの設備(アシストグリップ・室内灯・ルームミラー・サンバイザー)
助手席天井付近のアシストグリップ。運転席にはついていません。
前部座席の室内灯。
室内灯は「運転席側のみ点灯」・「助手席側のみ点灯」・「両方点灯」・「ドアオープン時のみ点灯」・「消灯」の5パターン使えます。
タンクのルームミラーです。
助手席のサンバイザー(日よけ)です。
ふたを開けると、ミラーがついています。
運転席のサンバイザーです。
運転席側も、ふたを開けるとミラーがついています。
運転席ドア
運転席のドアトリムです。
ドアトリムのアップ。青い部分のさわり心地はやわらかめです。
運転席ドアの、インナーハンドル。
運転席ドアの、ミラー調節スイッチとパワーウィンドウスイッチです。
スイッチの手前にポケットがついています。
スイッチの下、ドアトリム下部のポケットです。
運転席ドアのスピーカー。
助手席ドア
助手席のドアトリムです。
助手席ドアの、インナーハンドル。
助手席ドアの、パワーウィンドウスイッチです。
スイッチの手前にポケットがついています。
スイッチの下、ドアトリム下部のポケットです。
助手席ドアのスピーカー。
タンクの内装:後部座席(2列目)
つづいて、後部座席に行ってみましょう。
後部座席ドア
後部座席のドアトリムです。
後部座席ドアの、インナーハンドル。
後部座席ドアの、パワーウィンドウスイッチです。
後部座席ドアには格納式のサンシェードがついています。サンシェードは日よけとして役に立つほか、虫よけ用の網戸としても機能します。
高級車についているのはよく見かけますが、この価格帯の車でサンシェードがついているのは珍しいですね。
乗降用のアシストグリップ。
全体の様子
後部ドア側から見た、後部座席の全体です。天井の高さ・足場ともにかなり広い後部座席ですね。
この後部座席の広さが、タンクのいちばんのウリといっても良いかもしれません。
助手席の後ろにはドリンクホルダーが2本分ついています。
後部座席から見た前部座席の様子。後部座席のスペースが広いので、前部座席までの距離は、ほかのコンパクトカーやセダンと比べると遠いです。
後部座席天井の室内灯です。「点灯」・「ドアオープン時のみ点灯」・「消灯」の3パターン使えます。
もしタンクを買おうと考えているなら、あわせて正しい値引き交渉のやり方も覚えておくといいですよ。
このやり方を知らないと最大60万円以上も損しますよ。詳しく知りたい方は、下記の『たった1分で車を60万円値引きできる裏技』のページをご覧ください。 たった1分で車を60万円値引きできる裏技!安く購入する秘密のテクニックとは?!シートについている機能(シートベルト・リクライニング)
後部座席右側と、真ん中のシートベルトです。壁についているのが右側の席用、天井についているのが真ん中の席用です。
後部座席左側のシートベルト。ヘッドレストの左側についています。
真ん中の席のシートベルトを装着した状態。
右側も装着。
全席装着するとこんな感じです。
右側の席と真ん中の席にすわるひとは相当きゅうくつそうですね。左側の席がもっとも広く使えるので、身体の大きいひとは左側にすわりましょう。
後部座席のスライドレバー。写真に写っている左側の大きいレバーがスライドレバーです。
後部座席のリクライニングレバー。ヘッドレストの横についている黒いレバーを引くと、背もたれがリクライニングします。
引いてみるとこんな感じ。
タンクの荷室(トランク/ラゲッジ)
最後は荷室を見てみましょう。
タンクのバックドアはこのように開きます。
この状態では奥行きはそれほどありませんが、リクライニングレバーを引いてみると…
このように背もたれが前に倒れて、後部座席部分も荷室として使えます。
荷室内は右・左の両サイドにライトつきです。
タンクの内装/インテリアの総評
タンクの内装をズバリいえば、「軽自動車に乗っているかのような安っぽい内装」。
インパネ周りのデザインは軽自動車にしか見えず、かっこよさやおしゃれ感は皆無です。
パワーボム(著者)
シフトレバーとハンドルの操作感も、軽すぎて高級感は感じられません。少なくとも男性が乗るには物足りない印象でした。ただ、車内空間の広さはばつぐんで、後部座席にリクライニング機能もついているので、後部座席に乗るひとは快適でしょう。
この記事を読んだことで、タンクを購入するかどうかの判断材料のひとつになれることを願っています。
なおタンクについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
トヨタ タンクの試乗レビュー!乗り心地の感想・インプレッション!タンクの辛口レビュー/評価!欠点/短所と魅力/長所をすべて暴露!