1分で車を60万円値引きする裏技

タンクの辛口レビュー/評価!欠点/短所と魅力/長所をすべて暴露!

「タンクを買おうと思ってるんだけど、ちょっと迷ってるんだよね」

「タンクの長所と短所について、評価がどうなってるかくわしく知りたい!」

車を購入するとき、長所と短所をよく調べてから購入したいですよね。

購入後に致命的な欠点に気づくと、ショックはかなり大きいです。

トヨタ・タンクにはどんな長所があって、どんな短所があるんでしょうか?

実際に試乗してきた経験から、タンクの魅力と欠点について、写真つきで辛口評価・レビューします。

なお試乗は「メガウェブ」というトヨタの大型ショールームにて行いました。詳細は以下の記事で解説しているので、トヨタ車を試乗したい方や展示を見たい方はこちらも参考にしてみてください。

メガウェブの建物メガウェブライドワンの試乗レポート!駐車場や料金を調査してきました!

タンクの魅力・長所

それでは魅力・長所から解説していきます。

若者向けでかわいらしい外装

タンク フロントから

タンクの外装は、かっこいい系かかわいい系かでいうと、完全にかわいい系。こじんまりとしたボディーサイズから若者向け、もしくは若い女性向けの印象を受けますね。

ヘッドライトが鋭くないから厳つさはありません。網状になったフロントグリルもおしゃれです。

写真のボディーカラーはブラックマイカメタリック×マゼンタベリーマイカメタリック。全体的には赤を基調としながら、ルーフ(屋根)部分が黒くなっているのが特徴です。

カタログの表紙にもこのカラーで載っており、タンクのイメージにピッタリのカラーだと思います。

車体が小さくて運転がかんたん

タンクは車体が小さいです。具体的には以下のサイズになっています。

  • 全長3,700mm(グレードによっては3,715mm)
  • 全幅1,670mm
  • 全高1,735mm

実際に乗ってみると、車体の長さと車幅がかなりみじかく感じます。

「上に向かって細長い車」という印象で、小回りが利いて急カーブやクランクでも運転がかんたんでした。

車高がかなり高いですが運転席の位置自体は高くなく、運転するときの視界も上から見下ろす形ではありません。上から見下ろす形だったらより運転しやすいんですけどね。天井が高いことで、乗り降りも非常にしやすい。

外装デザインのイメージ通り、免許を取って間もない若い女性が運転するのに向いている車だと思います。

走行性能がそこそこ優秀

タンクは走行性能がそこそこ優秀です。私が試乗した感想を具体的に解説していきます。

加速は充分、軽くて速い

タンク 運転

(※この写真は、私が試乗しているときに同乗者が後部座席から撮影したものです)。

まず、加速がすごく良い。排気量は1,000ccと少ないですが、ふつうに走行するぶんには申し分ないパワーがあります。

ちなみに試乗したのはターボエンジンが搭載されたモデルです。

ゴルフ ターボエンジンターボエンジンとは?仕組み/構造は?メリット2つとデメリット4つ!

感覚としては軽くて速く、アクセルをべた踏みしなくてもグングン加速していきます。

静粛性も特別優秀ではないけど悪くない

静粛性は特別良くもなく悪くもなくといった印象で、ガソリンエンジン車なのでエンジン音や振動はありますが、うるさくて気になるということはまったくありませんでした。

でこぼこ道を走行した際も揺れはしたものの、運転していて気にならない程度です。

なお試乗した感想は以下の記事でさらに詳しく解説しているので、詳細まで知りたい方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

タンクのフロントトヨタ タンクの試乗レビュー!乗り心地の感想・インプレッション!

後部座席がリクライニングシートで非常に快適

タンク 後部姿勢

タンクのいちばんの魅力・長所は、後部座席がとにかく広いこと。後部座席はリクライニングシートになっていて、背もたれの角度を自分で調節できます。

天井が高いので上下からの圧迫感もなく、リクライニング機能によって前後からの圧迫感もありません。

運転席を身長177cmの私にちょうどいい位置にした状態でも、ヒザが前にぶつからず、足元も広々としています。

タンク 後部姿勢

この写真を見ると、天井がいかに高いかわかりますね。

ただ、上下前後はこのように広いんですが、幅はあまりありません。タンクの乗車定員は5人なので、後部座席には3人乗ることになります。大人2人であれば快適ですが、3人乗るとなると幅的にきついです。

子育てに使う場合は、子ども3人であればすわれそうなので、子どもがある程度大きくなって友達を乗せることになっても、充分使えるでしょう。

車中泊する場合は、後部座席と前部座席をリクライニングさせることで、大人2人が横になって寝られるフルフラットモードになります。

コンパクトカーやセダンで前部座席だけ倒して寝るよりも、きちんと横になって寝られるぶん寝心地は良さそう。

シートアレンジで荷室が広く使える

タンク 荷室

タンク 荷室

タンクは後部座席を前に倒すことで、荷室が広く使えます。大きな家具を買って持ち帰るときなんかに、非常に便利です。

また、天井が高いので自転車も2台までなら積載可能。シートアレンジするにはレバーを引っ張るだけで、力のない女性でもかんたんにできます。

車を購入するときは見た目や走行性能・乗り心地だけで車種をえらんでしまいがちですが、荷室も重要なポイント。このような利便性の良さもタンクの魅力・長所のひとつです。

なおタンクの内装については以下の記事でさらに詳しく解説しているので、詳細まで知りたい方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

タンク フロントから【画像/写真】タンクの内装/インテリア!運転席周りや後部座席から荷室/トランクまで紹介!

メーターがアナログ

タンク メーター

タンクのメーターは、アナログメーター。

個人的にデジタルメーターはあまりかっこいいと思えないので、アナログ式になっていることは大きな魅力・長所のひとつです。

安全機能として衝突回避支援システム(スマートアシストⅢ)がついている

タンクには安全機能として、衝突回避支援システム(スマートアシストⅢ)がついています。具体的には以下の機能です。

  • 衝突警報機能(対車両・対歩行者)/衝突回避支援ブレーキ機能(対車両・対歩行者)
  • 誤発進抑制制御機能(前方・後方)
  • 車線逸脱警報機能
  • オートハイビーム
  • 先行車発進お知らせ機能

衝突警報機能/衝突回避支援ブレーキ機能とは、前方の車両や歩行者・自転車を検知して、衝突しそうになったときに自動的にブレーキが作動する機能です。ブレーキを自分で踏んだ場合は警告のみになります。

誤発進抑制制御機能とは、近くに障害物がある場合に、エンジン出力を抑制して急発進を防いでくれる機能です。アクセルとブレーキの踏み間違えを防ぎます。

車線逸脱警報機能とは、車線をはみ出してしまいそうなときに警告を鳴らしてくれる機能です。

オートハイビームとは、対向車のライトを検知して、ハイビームとロービームを自動的に切り替えてくれる機能です。ハイビームの切り忘れが防げます。

先行車発進お知らせ機能とは、信号待ちなどで前の車両が発進したことに気づかないとき、ブザー音とディスプレイ表示で知らせてくれる機能です。

とくに衝突回避支援ブレーキには世話になりたくないですが、ついていることで安心して運転できますね。

MEMO

もしタンクを買おうと考えているなら、あわせて正しい値引き交渉のやり方も覚えておくといいですよ。

このやり方を知らないと最大60万円以上も損しますよ。詳しく知りたい方は、下記の『たった1分で車を60万円値引きできる裏技』のページをご覧ください。 裏技を知って後悔する人たった1分で車を60万円値引きできる裏技!安く購入する秘密のテクニックとは?!

タンクの欠点・短所

つづいて、タンクの欠点・短所について解説していきます。

内装が安っぽい

タンクは内装が安っぽいです。具体的にどこが安っぽいか、写真をお見せします。

インパネ周りのデザインが軽自動車のよう

タンク コクピット

まず、インパネ周りのデザインです。エアコン吹き出し口からシフトレバーまで、全体的に安っぽいですね。

「軽自動車の内装だ」といわれても疑問を抱かない安っぽさ。かっこよさや高級感とは正反対のデザインです。

販売台数を見るとタンク自体はそこそこ人気のある車(2018年上半期新車販売台数ランキング13位)なので、この内装をかわいいと感じるユーザーもいるのかもしれませんが、私的にはどう見ても安っぽいとしか感じられません。

タンク 運転

走行中はこんな感じで、2つのエアコン吹き出し口の中央にマルチインフォメーションディスプレイが表示されます。

色合いが地味であまりきれいな感じはせず、画面の大きさも小さく見えますね。もともとほかの車種でもマルチインフォメーションディスプレイの大きさはこれぐらいですが、メーターから独立していることで、より小さくショボく見えてしまっています。

その下のエアコン操作パネルも、オレンジの照明がなんとも軽自動車っぽい。

シフトレバーに重厚感がない

タンク シフトレバー

タンクのシフトレバーは、まっすぐ下に動かすストレート式になっています。

実際に試乗してみると、操作感は軽く、重厚感はまったく感じません。

操作しやすいといえば操作しやすいですが、これもまた安っぽさを助長している部分のひとつ。私的にはこの操作感とデザインは物足りないですね。おなじストレート式でも、C-HRのような重厚感のあるシフトレバーのほうがかっこいいです。

C-HRのフロント【画像/写真】C-HRの内装/インテリア!運転席周りや後部座席から荷室/トランクまで紹介!

ハンドルが細くて軽い

タンク ハンドル

(※写真はカスタムG-Tグレードの本革巻き3本スポークステアリングホイール)。

私が試乗したグレードのハンドルは本革巻きではなくウレタンだったんですが、ハンドル自体が細くて感触もざらざら。

操作感も軽すぎるぐらい軽くて、ここにも安っぽさを感じました。回していて取れてしまうんじゃないかと不安になるほどの細さと軽さです。

ハンドルはもう少し太くて重さがあったほうが私は好きですね。男性に比べて手の小さい女性が運転するには、扱いやすいかもしれませんけどね。

なおタンクの内装については以下の記事でさらに詳しく解説しているので、詳細まで知りたい方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

タンク フロントから【画像/写真】タンクの内装/インテリア!運転席周りや後部座席から荷室/トランクまで紹介!

使いにくい2つの機能

タンクには、使いにくい機能が2つついています。それぞれについて解説します。

ウィンカーレバーが2段階式になっている

タンク ウインカーレバー

タンクに試乗していて悪い意味で特徴的だと思ったのは、ウィンカーレバーです。ふつうの車とは以下のような違いがあります。

  • ふつうの車…レバーを下げたら下がりっぱなしで、ハンドルを切って曲がり終わると自動的に戻ってくる。
  • タンク…レバーを下げてもその場で戻ってくる。二段階式になっていて、軽く操作すると3回点滅したあとに消える。強めに操作するとレバー自体はすぐ戻ってくるけど、ウィンカーは点滅しつづけて、ハンドルを切って曲がり終わると消える。

操作していて違和感がすごいので、この機能は必要ありません。

せめて強めに操作した場合だけでも、レバーが下がりっぱなしになっていて欲しかったです。

アイドリングストップ機能がついている

タンクには、アイドリングストップ機能がついています。

アイドリングストップ機能とは、ブレーキを踏んで停車した際にエンジンが自動的に停止し、ブレーキを離すと再始動する機能です。

運転していて違和感が強く、この機能がついていることは大きなマイナスポイントです。

車種によってはブレーキの踏みかたで作動しないようにできたりしますが、タンクのアイドリングストップ機能は、軽く踏んでもしっかり踏んでもおなじように機能してしまいます。

タンク アイドリングストップ

この機能はキャンセルスイッチを押せば作動しなくなります。が、エンジンスイッチを切ると自動的にオンになってしまうため、邪魔に感じるようであれば毎回押さなければいけません。

写真に写っている「A OFF」と書いてあるのがキャンセルスイッチ。イグニッションスイッチ(スタートボタン)の下についています。

燃費があんまり良くない

タンクは、燃費があんまり良くないです。メーカー発表で21.8km/lで、15分程度の試乗をしたときの実燃費は5.5km/lでした。

メーカー発表の数値を見るとガソリンエンジン車にしては低燃費ですが、実燃費を見るとガクッと落ちていますね。

ハイブリッドカーも視野に入れれば、もっと燃費の良い車種はたくさんあります。燃費重視で車を購入するなら、タンクはえらばないほうがいいです。

ちなみに試乗中はエアコンを3番目に強い風量でつけていたので、エアコンなしで走行すればもう少し良くなるかもしれません。

価格が車の質を考えると高い

タンクは車の質を考えると、価格が割に合っていない気がします。下の表に各グレードの価格をまとめたので、見てください。

グレード価格
G “Cozy Edition”1,730,160円
カスタムG-T1,965,600円
カスタムG1,836,000円
G-T1,803,600円
G1,684,800円
X”S”/X1,463,400円

タンクはすべてのグレードがガソリンエンジン車で、カスタムG-TとG-Tにはターボエンジンが搭載されています。私が試乗したのはいちばん高いG-Tです。1,965,600円という価格ですが、乗ってみた印象としては高いですね。

やはり内装が安っぽいせいで、どうしても1,000,000円台前半で買えそうな安い車のように感じるんですよね。

ちなみに中古車市場では1,400,000円~1,600,000円程度のものがたくさん出回っています。タンク自体が比較的新しい車種なので、それほど安くなってないですね。

個人的には中古車価格でも購入する価値はないと思います。

総評:軽自動車を少し大きくしただけのような車

タンクの長所・短所を見てきた総評をズバリいえば、「軽自動車を少し大きくしただけのような車」。

外装はかわいらしいものの、内装デザインは軽自動車そのものという感じで、写真だけ見せられて「軽自動車の内装だよ」といわれたら何の疑いも持たないでしょう。

ポイント

ハンドルやシフトレバーを実際に操作してみても、やはりそのイメージは覆りませんでした。ウィンカーレバーが2段階式になっているところなんかは、わざわざ車の価値を下げているようにしか感じられません。

ただ、走行性能は悪くないので、「小回りが利いて運転しやすい車が欲しいけど、軽自動車では加速や車内の広さが物足りない」という場合は購入検討する価値のある車です。

結論として、タンクをおすすめできるひととできないひとは、以下のようなひとです。

タンクがおすすめできるひと
  • 小回りが利いて運転しやすい車が欲しい
  • この記事の内装の写真を見て「安っぽい」ではなく「かわいい」と思える
  • 車内空間の広い車がいい
  • 大人2人で横になって車中泊したい
タンクがおすすめできないひと
  • 内装に高級感を求める
  • 燃費の良さを重視する
  • アイドリングストップ機能が嫌い
  • 2段階式のウィンカーレバーがイヤだ

4つずつ条件を挙げましたが、とくに重要なのは「おすすめできないひとの条件に1つも当てはまっていないこと」です。

1つでも当てはまっていると、購入後に後悔することになってしまうので注意してください。

ここまで書いてきましたが、軽自動車っぽい=悪いというわけではないので、内装の写真を見てかわいいと思ったなら自分の感性を大事にしましょう。

この記事を読んだことで、タンクを購入するかどうかの判断材料のひとつになれることを願っています。

なおタンクについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

タンクのフロントトヨタ タンクの試乗レビュー!乗り心地の感想・インプレッション!タンク フロントから【画像/写真】タンクの内装/インテリア!運転席周りや後部座席から荷室/トランクまで紹介!