同じ車なのに、3ナンバーだったり5ナンバーだったりする車種ってありますよね。
トヨタの「ノア」もそんな車種のひとつです。
ここではそれぞれのナンバーで何が違うのか?どちらを選べば良いのか?を、過去モデルから現行モデルまで含めて徹底的に解説していきます。
ノアに3ナンバーと5ナンバーがある理由
ノアは2018年現在、2度のフルモデルチェンジを行っています。
- 初代…2001年〜2007年
- 2代目…2007年〜2014年
- 3代目(現行)…2014年〜
それぞれのモデルのナンバーはどうなっているのでしょうか。
初代は5ナンバーのみ
初代ノアは全てのモデル・グレードで5ナンバーのみとなっています。
中古で買う際に、初代ノアに関してはとくにナンバーの違いを意識する必要はありません。
2代目から3ナンバーのモデル登場
初代のプラットホームを改良して引き続き採用した2代目ノアも、基本的には5ナンバーサイズミニバンです。
しかし2代目から、エアロを装備して3ナンバーとなったモデルの「S」「Si」が登場します。
外装エアロの装着による3ナンバー化なので、室内の広さに違いはありません。
3代目(現行)も3ナンバーのエアロ装着モデルあり
2代目に引き続き、現行モデルの3代目もベースは5ナンバーサイズミニバンであることに変わりはありません。
2代目と同じく「Si」というエアロ装着によって3ナンバーとなるモデルがあります。
3代目からハイブリッドモデルが追加されましたが、ハイブリッドモデルにも同じく「HYBRID Si」という3ナンバーモデルがあります。
3ナンバーと5ナンバーがある理由
2代目以降追加された3ナンバーモデルは、全てエアロを装着したモデルです。
3ナンバーと5ナンバーの違いは、ボディサイズとガソリンエンジンの場合はエンジン排気量が関係してきますが、ノアの場合は前者のボディサイズの中でも横幅の違いによって3ナンバーと5ナンバーで分かれています。
全長や全高も異なりますが、それぞれ5ナンバー枠に収まっているので、ナンバーの違いに関係する横幅(全幅)についてのみ触れていきましょう。
もしノアを買おうと考えているなら、あわせて正しい値引き交渉のやり方も覚えておくといいですよ。
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ノアの3ナンバーと5ナンバーの違いは、先ほど触れたボディサイズだけでなく、グレードが違うことによる装備の違いもあります。
それらについて詳しく解説していきます。
ボディの横幅の違い
5ナンバーのノアは歴代全てのモデルで1,695mmです。
5ナンバー枠の横幅は1,700mm以下となっているので、5ナンバー枠ギリギリまで横幅を確保することで広い室内空間を実現していると言えるでしょう。
一方で3ナンバーモデルの横幅は、それぞれのモデルで以下の通りです。
- 「2代目」
- S / Si …1,720mm
- 「3代目」
- Si / HYBRID Si (2014年1月〜2017年7月) …1,730mm
- Si / HYBRID Si (2017年9月〜)…1,735mm
- G’s (2016年4月〜2017年7月…1,735mm
- GR SPORT (2017年9月〜)…1,735mm
ベースとなるモデルの横幅は変わってないので、装着するエアロの違いによる差です。
ベースモデルとの差は最大でも40mmなので、片側で2cm幅が広いことになります。
わずかな違いなので、5ナンバーだから取り回しが良くて3ナンバーは大きくて運転しづらいなんていうことは、まず無いでしょう。
なお運転のしやすさについては、兄弟車のヴォクシーの記事で解説しているので、詳しく知りたい方はこちらもご参照ください。
ヴォクシーの試乗レビュー!乗り心地の感想・インプレッション!3ナンバーと5ナンバーのグレードが違うことによる装備の違い
ノアの3ナンバーモデルは必然的に上位グレードとなるので、5ナンバーをつけたグレードよりも装備が豪華であるパターンが多くなります。
3代目になると、さらにスポーティグレードのG’sやGR SPORTが加わります。
ノアの場合は、「3ナンバーと5ナンバーの違い=装備の違い」でもあります。
次にこの装備の違いについて見ていきましょう。
2代目ノアの3ナンバーと5ナンバーの違い
2代目ノアの3ナンバーモデルであるS / Siですが登場当初はSiモデルにのみ「バルブマチック」と呼ばれるエンジンの可変バルブ機構と、それに合わせてベースモデルとは異なるCVT+「パドルシフト」が搭載されていました。
今ではエンジンに備わっていて当たり前の可変バルブ機構ですが、当時はまだ一部のグレードにのみの展開でした。
燃費性能とパワーを両立できるシステムということで、標準モデルよりもエンジンの出力は「15馬力」高く、10・15モード燃費は「0.8km/L」良い数値となっています。(現行のノア・ヴォクシーの燃費の詳細は以下の記事をご参照ください。)
ヴォクシーの燃費は悪い?街乗りや高速の実燃費は?改善し向上させる方法まで解説!ちなみに上記の装備は全て、2010年のマイナーチェンジで後期型になると全モデルに搭載されるようになります。
それ以外に3ナンバーとなる「S」に標準装備されるものとして以下のものがあります。
- 渦巻き型ホーン
- 16インチ専用アルミホイール
- スポーティータイプのオプティトロンメーター
- 助手席側パワースライドドア
「Si」は最上級グレードとなり、上記に加えて以下のような標準装備が追加されます。
- 本革巻き&木目調ステアリング
- 本革巻きシフトノブ
- スマートキーレス・エントリー
- 盗難防止装置
車を購入するうえで気になるところと言えば、助手席側のパワースライドドアやスマートキーレス・エントリーがついているかどうかですが、これらは人気のオプション装備のため、5ナンバーモデルであっても装備されていることがあります。
やはり3ナンバー車と5ナンバー車の1番の違いは、見た目や質感といったところでしょう。
3代目(現行)ノアの3ナンバーと5ナンバーの違い
エクステリアに目を向けるとエアロを纏った3ナンバーの「Si 」「HYBRID Si」ならではの、若々しいスタイリングが特徴です。
- スモークメッキ加飾付き大型フロントバンパー
- スモークメッキフロントグリル
- フロントフェンダー
- 大型サイドマッドガード
- 大型リヤバンパー
- リヤスポイラー
- 16インチアルミホイール(ハイブリッドとガソリンではデザインが違う)
以上が「Si」「HYBRID Si」が他のグレードと違う点です。
それ以外だと、ガソリンモデルの2WDモデルは3ナンバーの「Si」だけがリヤディスクブレーキで、それ以外のグレードのリヤブレーキはドラムタイプとなっています。
ちなみにハイブリッドモデルとガソリンの4WDモデルはグレード問わず全てディスクブレーキです。
また「Si」「HYBRID Si」にはオプションのリヤアンダーミラーは装着できません。
ただこれはバックカメラで代用できますし、もちろんその方がスマートでせっかくの精悍なエクステリアを損なわないので、気にする必要はないでしょう。
ほかにはエアコンに「ナノイー」と「リヤオートエアコン」が標準装備されているのは、5ナンバーの「G」「HYBRID G」のみとなります。
こうして比較すると、3ナンバーの「Si」「HYBRID Si」とその他の5ナンバーのモデルとの違いは、単に見た目による違いというところがそのほとんどを占めます。
なお現行車の基本的な性能については、ほぼ性能が同じ兄弟車のヴォクシーの記事でまとめています。興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
ヴォクシーの口コミ/評判!価格から外装や走行性能まで全てチェック!3ナンバーと5ナンバーどっちにすればいいのか?
ノアの3ナンバーと5ナンバーの違いが分かったところで、結局どちらを選ぶのがベストなのか最後に解説していきます。
2代目は後期モデルであれば3ナンバー・5ナンバーを気にする必要無し
2代目ノアの購入であれば、中古車から選ぶことになります。中古車といえど、年式が新しい方が良いですよね。
3ナンバーの「Si」「S」と5ナンバーの違いのひとつとして、前期モデルであれば「Si」のみエンジンの違いがあるものの、後期モデルであれば全モデルでエンジンは同じです。
内外装共にスポーティな雰囲気が好みなのであれば、前期・後期を気にせず「Si」を選べば、装備も充実しているでしょう。
見た目を気にしないのであれば他のグレードの5ナンバー車両でも良いですが、エンジンが変わった後期モデルを優先したクルマ選びと、自分の求めるオプションが装備されているか確実にチェックするようにしましょう。
3代目は見た目で選ぼう
5ナンバーモデルと3ナンバーモデルの「Si」「HYBRID Si」との間に2代目ほどの装備差がない3代目の場合は、エアロを装着したモデルが好みか、すっきりしたノーマルモデルが好みかで選べば良いでしょう。
エアコン装備の充実度では5ナンバーの「G」というグレードがおすすめですが、それ以外でも不自由をすることはないはずです。
3ナンバーと5ナンバーの違いによるデメリット
エアロを装着した3ナンバーのノアはカッコいいのですが、その見た目の違いによるデメリットももちろんあります。
純正タイヤサイズが1インチアップすることで、15インチと比べるとタイヤの値段が高くなります。
また外装修理の時、保険修理であれば気にする必要はないですが自費での修理の場合、エアロ付きだと余分に修理費用が掛かります。
また3ナンバーは税金が高いのでは?と気になる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし排気量の大きさで変わる自動車税(年に1回納付)も、車両重量で変わる重量税(車検時に納付)も、同じエンジンを積み車両重量の差もエアロの分だけで大きくは変わらないノアの場合は関係のない話です。
まとめ
ここまでノアの3ナンバーと5ナンバーの違いについて深掘りしてきました。
2代目・3代目のおすすめのモデルを紹介しましたが、3ナンバー・5ナンバーの違いをそこまで強く意識しなくても良いのではないでしょうか。
確かに3ナンバーのモデルが上級グレードで装備が充実していることが多いかもしれませんが、エアロの付いたモデルが必ずしも万人受けする訳でもないので、単純に見た目でご自身の希望に合うものを選ぶのがベストです。
また初代モデルは全てが5ナンバーなので、ナンバーの種類を気にする必要はありません。
なおノアについては以下の記事でも解説しているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
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