皆さんはトヨタ ファンカーゴという車を覚えていらっしゃいますか?

1999年に発売された小型ワゴンで一躍大人気となった車ですが、その人気にも関わらずフルモデルチェンジすることなく生産終了してしまった車種です。

今回はファンカーゴが生産終了してしまった理由をご説明します。

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ファンカーゴの後継車

トヨタ ファンカーゴは5ドア5人乗りのトールワゴン車で、今でいうコンパクトミニバンのはしりのような車です。

それまでミニバンといえば大きなフルサイズの車だったのですが、核家族化と燃費など経済性を重視する流れに乗り、コンパクトミニバンは大人気となりました。

ファンカーゴも人気はすさまじく販売台数でも常に上位を獲得していたのですが、発売から6年後の2005年にひっそりと生産終了となりました。

6年といえばフルモデルチェンジの時期ですので、大人気車なら新型が出てもおかしくないのですが、一体何があったのでしょうか。

まずはファンカーゴの人気の理由をご説明すると共に、なぜ生産終了となったのかをご説明しましょう。

ファンカーゴは大人気車

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ファンカーゴは初代ヴィッツをベースとしてボディサイズの延長と車室の高さを確保しています。

コンパクトカーならではの取り回しのよさと、人も荷物もたくさん乗せられる使い勝手のよさが大人気となり、1999-2000年の日本カーオブザイヤーも獲得しました。

コンパクトカーにしては背の高い車ですが、ヴィッツの流れを組むスタイリッシュなフェイスデザインをまとい、決して便利なだけの車ではありませんでした。

またバックドアが普通のバンのように上に開くのではなく横開きになる特徴があり、背の低い人でも開閉がしやすく便利な構造をもっています。

またボディカラーも豊富でポップでカラフルなイメージもあります。

インテリアでは荷室の使い勝手が良く、後席を床下収納すると広大なラゲッジルームが出現します。

ただこの仕様のため後席の座り心地はいまいちだったため、後から床下収納機能をオミットしてシートの乗り心地を改善したモデルも追加されました。

販売台数では初年度に年間販売台数で5位を獲得するなどコンパクトミニバンの中でも飛び抜けた成績を誇り、その後は競合車が後追いで多数出てきたこともあって非常に競争の激しいカテゴリに成長しました。

2002年にマイナーチェンジも行ってテコ入れも行ったのですが、結局フルモデルチェンジは行われず2005年に姿を消し、後程ご説明しるラクティスにバトンタッチしたのです。

フルモデルチェンジの予定はもともとなし

ファンカーゴを開発したトヨタとしては、ファンカーゴはあくまでヴィッツの派生車種という位置付けであり、そもそもファンカーゴ単体ではフルモデルチェンジの予定はなかったようです。

参考:webCG 「ファンカーゴ」はなぜ消えた!

またファンカーゴが登場した時代と6年後では求められる車が大きく変わっており、コンパクトながら豪華さには乏しいファンカーゴより、大きくて豪華なトールサイズミニバンや、もっと燃費のよいハイブリッドカーの人気に火が付いたこともあり、そちらに乗り換え需要をとられていったのです。

とはいえコンパクトミニバンというカテゴリもまだまだ盛況だったのですが、ファンカーゴにはさまざまなライバル車が登場し、同じトヨタの中でもbB、パッソ、シエンタなどサイズもデザインも優秀な車が登場したことでファンカーゴの人気は分散してしまいました。

そして2006年には実質の後継車となるラクティスが販売されたことを受けて、ファンカーゴは生産終了となったわけです。

後継車ラクティスとの違い

ファンカーゴとラクティスはサイズやターゲット層では同じであるものの、車としてのデザイン性や性能、使い勝手などすべての面でラクティスが上回っており、ファンカーゴをモデルチェンジする意味合いがなくなったのです。

ラクティスはファンカーゴよりもデザイン的にはスタイリッシュとなり、ヴィッツとは独立した流線型のフォルムになりました。

またファンカーゴとラクティスのスペックを比較したのが下の表となりますが、ラクティスは初代と2代目がありますので初代で比較しています。

ファンカーゴ ラクティス(初代)
乗車定員 5名
ボディ
タイプ
5ドアトールワゴン
駆動方式 FF/4WD
エンジン ・1NZ-FE型
1.5L 直4 DOHC

・2NZ-FE型
1.3L 直4 DOHC

・1NZ-FE型
1.5L 直列4気筒DOHC

・2SZ-FE型
1.3L 直列4気筒DOHC

最高出力 ・1NZ-FE型:
FF車
80kW (109PS) /
6,000rpm

4WD車
77kW (105PS) /
6,000rpm

・2NZ-FE型:
64kW (87PS) /
6,000rpm

・1NZ-FE型:
81kW(110PS)/
6,000rpm

・2SZ-FE型:
64kW(87PS)/
6,000rpm

最大トルク ・1NZ-FE型:
FF車
141N·m
(14.4kgf·m) /
4,200rpm

4WD車
138N·m
(14.1kgf·m) /
4,200rpm

・2NZ-FE型:
121N·m
(12.3kgf·m) /
4,400rpm

・1NZ-FE型:
141N·m
(14.4kgf·m)/
4,400rpm

・2SZ-FE型:
116N·m
(11.8kgf·m)/
4,000rpm

変速機 4AT 4AT/CVT
全長 3,860mm~
3,880mm
3,955mm
全幅 1,660mm~
1,665mm
1,695mm
全高 1,680mm~
1,710mm
1,640mm~
1,660mm
燃費 ・1NZ-FE型:
FF車
15.0km/L~
16.0 km/L

4WD車
14.0km/L~
14.6 km/L

・2NZ-FE型:
16.8km/L~
18.0 km/L

・1NZ-FE型:
FF車
18.0 km/L

4WD車
14.8 km/L

・2SZ-FE型:
18.4 km/L

ラクティスのスペックはすべての点においてファンカーゴを上回るものとなっており、まずボディサイズが大型化しているのが目につきます。

全長、全幅ともに大きくなっており車室がファンカーゴより広々としました。

逆に全高は低くなっており、よりスタイリッシュなデザインとなっています。それに伴いバックドアは従来通りの上開きに戻っています。

エンジン性能はほぼ変わりませんが、燃費はラクティスのほうがおおむね2.0km/Lぐらい向上しており、かなり燃費が良くなっているのがわかります。

また変速機にCVTが追加され、より滑らかで静かな変速機が主流となりました。

インテリアではラクティスは後席が床下収納ではなく普通の折り畳み式になったのでラゲッジスペースはファンカーゴのほうがあるのですが、その分後席のクッション性はしっかり確保されており、ファンカーゴのように乗り心地は悪くなりません。

このあたりはファンカーゴでの不評をしっかり対策しているのがわかりますね。

すべての点でラクティスはファンカーゴを上回るスペックを身に付け、またファンカーゴの不満点を改善している車に仕上がっていますので、車名は違えど実質的な後継車として進化した車になっています。

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ラクティスの後継車

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ファンカーゴからラクティスに切り替わったのは2006年ですが、その後この車は一定の人気を獲得してトヨタの中堅車種へと成長しました。

そして2010年には初のフルモデルチェンジを迎え、デザインも一新、燃費もさらに向上して新世代の技術が盛り込まれたのです。

しかしそんな2代目ラクティスも2016年には生産終了となりファンカーゴと同じ道をたどるのですが、いったいラクティスは何が悪かったのでしょうか。

次はラクティスが生産終了となった経緯についてご説明します。

ラクティスは似たような車が多い

ラクティスは前述したとおりコンパクトミニバンというコンセプトをファンカーゴから受け継いだのですが、実はラクティスが登場した時期には同じようなコンパクトカーが何車種もトヨタにラインナップされており、なかなか複雑な車種構成となっていました。

ざっとラクティスの兄弟車達をあげてみると次のような車種があり、コンセプトは多少違えどコンパクトミニバンという位置付けは同じ車達です。

車種名 特徴
bB スクエアボディで
ラクティスより若者向け
シエンタ 7人乗りコンパクトミニバンで
ラクティスより多少大型化
パッソ ラクティスより一回り小さい
コンパクトカー
ポルテ 大型スライドドアが特徴の
コンパクトミニバン
スペイド スライドドアを持つポルテの
姉妹車
ist 大きめのタイヤが特徴の
SUV風コンパクトカー

これらの車種とラクティスはどれもヴィッツの流れを組むコンパクトカーで、プラットフォームやエンジンを共用しつつ、デザインと車のコンセプトを少しずつ変えてラインナップしています。

トヨタは資金力のある会社なのでこういった姉妹車、兄弟車がある時期に一気に増える傾向にあるのですが、コンパクトカーブームの流れに乗ってどんどんラクティス (もしくはファンカーゴ)と似たような車が増えたのです。

同じような車種が増えすぎた後にはそれを整理する動きがあるのが一般的なのですが、ラクティスの生産中止はそれに巻き込まれた形となったのです。

車種整理のタイミングでラクティスは生産中止

ラクティスの生産中止は2016年でしたが、この年に生産中止となるのはラクティスだけではなく、前述した中ではbB、ist、も同タイミングで生産中止となりました。

これらの車種に共通しているのはトールサイズのコンパクトミニバンということで、それ以外の背の低いコンパクトミニバン達はそのままモデルが継続していますので、ラクティスのカテゴリが整理されたのです。

これには時代の流れがトールサイズミニバンに流れていっているためで、価格は少し上であるもののラクティスにはない圧倒的な使い勝手の良さから販売が延びています。

シエンタのようなコンパクトミニバンとは一応住み分けができるのですが、ラクティスとその他の整理車種は非常に中途半端な立ち位置となったというわけです。

そして車種の整理と統合により、ラクティスの実質後継車種はトールサイズのコンパクトカーである「タンク/ルーミー」に引き継がれたのです。

ラクティス後継はタンク/ルーミー

トヨタ ルーミー

タンクとルーミーはフロントマスクのデザインのみが違う兄弟車で、実はダイハツ工業のコンパクトカーである「トール」のOEMモデルです。

トヨタは傘下にダイハツ工業をもっており、一部のコンパクトカーはダイハツのOEM化が進んでいます。

タンク/ルーミーはラクティスとはデザインコンセプトが全く違う車で、どちらかというとbBの後継車といったほうが近いです。

デザインはボンネットのあるスクエアボディの車体で、ダイハツ タントなどのトールサイズ軽を大きくしたようなデザインです。

ファンカーゴとラクティスはまだ共通点も見えるデザインの差だったのですが、タンク/ルーミーとは大きく違い、後継というよりは客層の違いからラクティスをラインナップから外したというのが正しそうです。

ラクティスとタンク/ルーミーのスペックを比較してみても全く違う車種ということがわかります。

ラクティス(2代目) タンク/ルーミー
乗車定員 5人
ボディ
タイプ
5ドア トールワゴン
駆動方式 FF/4WD
エンジン ・1NR-FKE型
1.3L 直列4気筒DOHC

・1NZ-FE型
1.5L 直列4気筒DOHC

・1KR-FE型
1.0L 直列3気筒

・1KR-VET型
1.0L 直列3気筒ターボ

最高出力 ・1NR-FKE型:
73kW(99PS)/
6,000rpm

・1NZ-FE型:
FF車
80kW(109PS)/
6,000rpm

4WD
76kW(103PS)/
6,000rpm

・1KR-FE型:
51kW(69PS)/
6,000rpm

・1KR-VET型:
72kW(98PS)/
6,000

最大トルク ・1NR-FKE型:
121N·m
(12.3kgf·m)/
4,400rpm

・1NZ-FE型:
FF車
136N·m
(13.9kgf·m) /
4,800rpm

4WD
132N·m
(13.5kgf·m)/
4,400rpm

・1KR-FE型:
92N·m
(9.4kgf·m)/
4,400rpm

・1KR-VET型:
140N·m
(14.3kgf·m)/
2,400rpm~
4,000rpn

変速機 4AT/CVT CVT
全長 3,955mm 3,700mm~
3,725mm
全幅 1,695mm 1,670mm
全高 1,640mm~
1,660mm
1,735mm
燃費 ・1NR-FKE型:
20.0km/L

・1NZ-FE型:
FF車
19.0km/L

4WD
16.6km/L

・1KR-FE型:
FF車
24.6km/L

4WD
22.0km/L

・1KR-VET型:
21.8km/L

比較してみるとまず車のサイズがずいぶん変わっており、ラクティスよりも全長が250mm近く短く、また全高は1.7m越えと、コンパクトカーとしてはかなり背の高いフォルムになります。

スタイリッシュなラクティスと違ってタンク/ルーミーはかなり武骨なデザインとなっており、ラクティスの後継車というのはあまり当てはまりません。

またタンク/ルーミーにはエンジンにはダイハツの3気筒エンジンが搭載されていますが、燃費の良さと引き換えに出力、トルクともラクティスを下回っています。

車の大きさに対して少々非力なため、ラクティスも決して速いわけではありませんが、タンク/ルーミーはかなり出足の遅い車でしょう。

ラクティスが時代に会わなくなってきたのは確かで生産終了はしかたないのですが、実質的な後継車がかけ離れた車になってしまっているのは選択肢が減ってしまって残念です。

ラクティスのスタイリッシュなデザインはいまだに素敵です。

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この記事を書いた人

佐藤茂道
佐藤茂道
某自動車メーカーのエンジン部門で開発経験あり。子供の頃から車雑誌を切り抜きし、高校ではオートバイ・車にどハマりする。就職する際に、某自動車メーカーを選び、仕事でもプライベートでも車漬けに。今は日産スカイラインR33が愛車。