1分で車を60万円値引きする裏技

BMWは高級車じゃない?大衆車?ドイツでの位置づけまで解説!

「この家の人、BMW乗ってるんだ!お金持ちなんだな~」

おそらく、駐車場にBMWが止められていたら、多くの方がこう感じるかと思います。

日本は国産メーカーのシェアが高いため、輸入車がとても目立ち、国産車よりもワンランク上なイメージがありますよね。

ところが、BMWといっても上級セダンばかりではなく、なかにはハッチバックモデルや小型SUVモデルもあり、実際のところどんな立ち位置なんでしょうか?

そこで、今回検証してみるテーマはこちら。

「BMWは高級車なのか?それとも大衆車なのか?」

次の車にBMWを考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

BMWって高級車ブランドなの?

BMW 5シリーズ

なかには、「安い割に高級感がある」という車も多々ありますよね。中堅クラスの車でも、デザインが優れていれば、ワンランク上に見えるものです。

しかし、こういった車は、高級車とは認知されないでしょう。「高級」というからには、やはり価格の高さは重要。

とはいえ、価格が高ければ高級車、というわけでもありません。これだと極端な話、トラックやキャンピングカーも高級車に含まれてしまいます。

そこで、まずはメーカーが掲げるコンセプトに目を向けてみましょう。

BMWのコンセプトは「総合自動車メーカー」

単刀直入に言いましょう。BMWは「高級車ブランド」ではありません。

ポイントは、高級車「ブランド」ではない、ということ。BMWから販売される車すべてが、高級車というわけではないのです。

なぜなら、BMWは1,000万円超の高級モデルを販売する一方、300万円程度の一般向け大衆モデルも手がけているからです。

むしろ生産台数でいえば、300~600万円の価格帯の方が多いんですよ。このラインのモデルは、以下の4種のボディタイプとなっています。

  • 小~中型のセダン
  • ワゴン
  • クーペ
  • ハッチバック

高級モデルも手掛ける一方、大衆モデルもたくさん販売しているということですね。

つまりBMWのコンセプトは、「大衆向けの色が強い、総合自動車メーカー」ということになります。

日本車とBMWの価格を比較

実際に、BMW人気車種の価格を見てみましょう。

正規ディーラーの価格は、こんな感じです。

1シリーズ ワゴン317~618万円
3シリーズ セダン431~872万円
4シリーズ クーペ593~970万円
5シリーズ セダン635~1,095万円
7シリーズ1,095~2,520万円

※価格のさらなる詳細は以下の記事をご参照ください。

BMW8シリーズのフロントBMWのオーナーになるには年収はどれだけ必要か計算してみた!

スポーツモデルやディーゼルモデルも用意しているので、同じモデルでも価格差が大きいことがBMWの特徴です。上から3車種を、同クラスの日本車を比較してみましょう。

  • ワゴン:スバル レヴォーグ(282~405万円)
  • セダン:トヨタ マークX(265~443万円)
  • クーペ:日産 フェアレディZ(390~640万円)

見てわかる通り、BMWは日本車よりも高価ですね。

ですが、日本車でもオプション内容によっては、けっこういい勝負になりそうです。価格は高いのですが、高級車というほど現実離れした価格ではありません。

なお上記であげたマークXについては、以下の記事でも詳しく解説しています。興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

トヨタ マークXマークXは高級車じゃない?大衆車?世間のイメージを元に解説!

BMWが高価な理由

BMW 3シリーズ セダン

BMWの価格については、さまざまな憶測が飛んでいます。ネットで検索してみると、「ぼったくり」と呼ぶ人もいるくらい。

そういった方々は「関税や輸送の関係から、日本では高く売られている」というようなことを口にしてますが、そんなことはありません。

実は本場ドイツでは、日本よりも価格が高いんです。為替の変動などで、常にそうとは限りませんが、少なくとも「ぼったくり」ということはないでしょう。

なぜ、高価なのでしょうか?

これは簡単な話で、お金のかかった作りをしているからです。土地柄、ドイツでは日本よりも年間走行距離が多く、1年で4、5万kmにも上ります。制限速度も、日本よりずっと速いですよね。

ゆえにドイツの方が、「車にとって過酷な環境」といえるのです。長い時間、高速走行をするということは、エンジンに負担をかけ続けるということに他なりません。

こういった事情から、ドイツ車は過酷な環境に適応すべく、かなり頑丈なつくりへと発展してきました。日本車よりもスポーティに感じると思いますが、これはそのため。

「重い高回転エンジン」「振動に強いシャシー」「剛性の高い重厚なボディ」…。ドイツが、高級車を量産するのもうなずけますよね。

高価な理由については以下の記事でさらに掘り下げて解説しています。こちらもあわせてご参照ください。

BMWBMWが高い理由2つ!価格が高額な車種ランキングとともに解説!

BMWの世間でのイメージ

BMWは総合的な自動車メーカーといえど、日本車よりも高いわけですから、高級車ブランドと感じるもの無理はありません。

シャープで洗練されたデザインも、非常にラグジュアリですしね。

ツイッターで「BMW」と検索してみると、やはり多くの方が、ブランドイメージに高級感を感じているようです。

「キャデラック」「ロールスロイス」「フェラーリ」といったメーカーは、数種類の現行モデルを富裕層に売り、販売台数よりも、単価で勝負していく方針。紛れもない高級車ブランドです。

一方、ベンツ、BMWといったメーカーは、多くの現行モデルを幅広い層に販売しています。なかには、2,000万円を超えるような高級車もありますが、一般層向けの車も用意しているんです。(ベンツの詳細は以下の記事をご参照ください。)

ベンツGクラスベンツは高級車じゃない?大衆車?ドイツでの価格は意外すぎた?!

一方、車に関心の深い方はこんな反応をしています。ブランドコンセプトを解釈すると、厳密にはこちらの認識が正確といえるでしょう。

ただし、ブランドイメージというのは価値感から生まれるものですからね。多くの人が高級車ブランドとして認めているのなら、BMWはブランド価値を形成できていることになります。

私自身、BMWの中堅クラスに乗っていたら、少し気取ってしまうでしょう。

MEMO

もしBMWの購入を考えているなら、値引き交渉の正しいやり方を覚えておくといいですよ。

このやり方を知らないと最大60万円以上も損しますよ。詳しく知りたい方は、下記の『たった1分で車を60万円値引きできる裏技』のページをご覧ください。 裏技を知って後悔する人たった1分で車を60万円値引きできる裏技!安く購入する秘密のテクニックとは?!

本場ドイツや、その他海外での位置付け

BMW 2シリーズ グランツアラー

それでは、ドイツや他の国ではどんな位置付けなのでしょうか? 価格なども参考にしながら、分析してみましょう。

ドイツでは、やはり大衆車の認識

実際に、ドイツで暮らした経験を持つ方は、こんな発言をしています。

日本のイメージとは、ずいぶんと違いますね。本場だけあって、やはり広く一般的に使われている車のようです。

もっと詳細を知るべくドイツと日本の2017年における、新車登録台数の国内シェアをまとめてみました。

順位ドイツ日本
1位フォルクスワーゲン(21.8%)トヨタ(30.7%)
2位ベンツ(9.3%)ホンダ(13.3%)
3位アウディ(8.2%)日産(10.2%)
4位BMW(7.2%)スズキ(9.8%)
5位フォード(6.6%)ダイハツ(9.3%)
6位オペル(6.6%)マツダ(3.8%)
7位シュコダ(5.9%)スバル(3.2%)

8位以下は省略させていただきました。BMWはドイツでは4位、実に7.2%の割合を占めています。これは日本でいうところの、「スズキ」「ダイハツ」並みのシェアです。

新車登録なので厳密な数字とはいえませんが、イメージとしては、「ジムニー」や「スイフト」と同じくらい見かけるということですね。そう考えると、親近感が湧いてきませんか?

なおドイツ車と日本車の違いは以下の記事で取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

ドイツの国旗比較してみた!ドイツ車と日本車の決定的な違い5つ!

販売価格からみる、BMWの位置付け

各国のBMW公式サイトから、販売価格を割り出してみました。ドイツはユーロ、アメリカはドル表記なので、それぞれ「132.7ユーロ/円」「107.3ドル/円」で換算しています。

車種ドイツアメリカ日本
1シリーズ ワゴン333万×317万
2シリーズ クーペ402万374万515万
3シリーズ セダン443万374万431万
4シリーズ クーペ545万480万593万
5シリーズ セダン642万655万635万
6シリーズ クーペ826万874万1,100万
7シリーズ1,171万897万1,093万

※すべて円表記

クーペモデルは、日本仕様のオプションに設定されているので、日本の方が高く設定されています。ほかのモデルに関しては前述の通り、ドイツの方が高いですね。

ドイツでは大衆車

価格はドイツのほうが安いとはいえ、日本とそう変わりません。ですが、大衆感覚で使われるのは、国民性によるところが大きいのでしょう。

ドイツの物価は日本とほぼ同じですが、平均月収が40万円弱と、日本(30万円強)よりも給与が高いです。

ポイント

ですが、ドイツ人は、衣・食・住にあまりお金をかけません。その分、必需品の車にお金をかけます。需要と供給のバランスというやつですね。

価格帯は高いですが、その分収入が多いので、日本よりも安い感覚でBMWを購入しているのです。それこそ、トヨタ車やホンダ車に乗る感覚なのでしょう。

実際ドイツでは、タクシーとしてBMWが一般的に利用されているようですよ。ちなみに日本で高級車と言われるアウディも、ドイツではほとんど大衆車として扱われています。(詳細は以下の記事をご参照ください。)

アウディA8のラグジュアリー性アウディは高級車じゃない?大衆車?ドイツでの位置づけまで解説!

アメリカでも高級車というイメージはない

一方アメリカでは、驚くべき安さで販売されています。この価格を見たら、「海外では、なぜこんなに安いんだ!日本はぼったくられている!」と不満に思うのも理解できます。

しかしこの価格差もアメリカと日本の環境の違いから生まれます。

日本では、1家庭につき1~2台の車を所有するのが平均的ですが、アメリカでは1家庭ではなく、「1人何台」のレベルで車を所有しています。

ドイツ以上に車が必需品であるアメリカは、消耗品のごとく車を使用する文化が根付いているのです。

また、ドイツ人とは違い、アメリカ人は衣・食・住へ豪快に投資します。そのため、ドイツ人や日本人ほど、車にブランド価値を求めません。

日本人はオプションを付けたがりますが、アメリカ人はオプションを気にしないようです。

こういった経緯から、海外メーカーがアメリカ市場に販売するときは、安価に設定する傾向にあるのです。

ですから、アメリカ人から見れば、BMWは高級車というほどではないのでしょう。

BMWは高級車ブランドではなく総合自動車メーカー

BMWのイメージが少し変わりましたか?

ブランド価値を見出すのは土地の人間ですからね。日本人の多くが高級車として見ているのなら、その認識も間違いではないと思います。

とはいえ、今回のテーマに対し、あらゆる視点から結論付けるとこうなります。

「BMWは高級車ブランドではなく、総合自動車メーカーである」

ですが、BMWの車は、高級車に匹敵する「質感」と「機能性」を備えています。スポーティ&ラグジュアリを求めているのなら、BMWという選択、私はアリだと思いますよ。

これからBMWを買おうと思っている方は、以下の記事もぜひあわせてご覧ください。購入の参考になりますよ。

BMW8シリーズのタイヤBMWで安いモデルは?いくらから買えるか安い順に紹介!BMWの黒BMWの魅力とは?4つの良さをわかりやすく解説!