「リーフを買おうと思ってるんだけど、充電時間ってどれくらいかかる?」
「充電方法もひとつじゃないよね? やり方はどうやるの?」
日産の電気自動車・新型リーフ。充電にどれくらいの手間がかかるのか、気になりますよね。
充電方法や時間は、どうなってるんでしょうか?
実際にやってみましたので、充電のやり方やかかる時間、充電スポットの探し方について、わかりやすく解説します。
リーフの充電方法は2つ
リーフの充電方法には、「普通充電」と「急速充電」の2つがあります。
急速充電は、少ない充電時間で大幅に充電することが可能ですが、何回やってもバッテリー残量100%まで充電することはできません。
普通充電は、長時間充電しても数%程度しかバッテリー残量が回復しませんが、時間をかければ100%まで充電することができます。
使い分け方としては、まず急速充電でバッテリーを80%~94%まで充電し、そこから100%にするために普通充電をする、といった感じです。
100%充電にこだわらなければ、急速充電のみで事足ります。
リーフの普通充電のやり方
それでは、リーフの普通充電のやり方について解説していきましょう。
普通充電スポットは全国に22,100箇所ある
まず普通充電のスポットは全国に22,100箇所あります。具体的には、日産のディーラーやコインパーキング・ホテル・区役所など様々。
充電スポットは日産 公式サイト 広がる充電ネットワークでも検索できますが、こちらのEVsmart 電気自動車の充電器スタンド・ステーション検索 口コミサイトが検索しやすくておすすめです。
またカーナビでも最寄りの充電スポットを検索することができます。カーナビでは「現在地周辺」・「目的地周辺」など設定できる条件が幅広いので、どこにいてもどこに行くとしても最寄りの充電スポットが探せます。
自宅に充電器を置くこともできる
自宅に充電器を設置することも可能です。設置費用は戸建てで70,000~80,000円、マンションの場合はマンションの所有者に設置してもらうか、許可を取って自分で設置することになります。
家庭用充電器の電気代は、月々250円~600円程度。ガソリンとくらべると段違いに安いですね。
家庭用の充電器は100V仕様と200V仕様が選択可能ですが、100Vをえらぶと充電時間が2倍かかるうえに、専用のケーブルを別途購入しなければならないので、200Vのほうがおすすめです。
なお維持費については以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
日産 リーフの月、年間の維持費を計算!高いのか安いのか比較して解説!普通充電は時間制限つきで無料
充電スポットによっては有料のところもあり、料金はだいたい1時間90円程度。
私は実際に日産のディーラーで普通充電をやってみましたが、30分のみという条件で、無料で充電させてくれました。
普通充電のやり方はかんたん。充電口を開けて、右側の穴に充電ケーブルを差すだけです。
終わったら充電ケーブルを抜くだけ。このあと解説する急速充電ではパスワードを入力する行程がありましたが、普通充電はケーブルを抜き差しするだけでした。
30分の間に食事にでも行こうと思っていたら、ディーラーとしてはなるべく車の側を離れてほしくないようで、「中でお茶でもどうぞ」といって飲み物を出してくれました。
きっと、充電しっぱなしで長時間もどってこない利用客が多いんでしょうね。
リーフの普通充電の充電時間は30分で4%
リーフを借りた日産ディーラーの営業マンの話によると、「バッテリー残量94%の状態から100%にするのに普通充電で3時間ぐらいかかる」とのことでしたが、30分の充電で93%から97%まで充電できました。
ここから100%までの伸びが悪いのかもしれませんね。写真の時計では45分経過していますが、充電ケーブルをつないでいた時間は30分きっかりです。
充電前と充電後でのこりの走行距離(航続距離)が10km伸びているので、30分の普通充電で10kmぐらい走れることになります。
なお航続距離の詳細は以下の記事で解説しているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
【実験】リーフ40kWhのフル充電の走行距離は236km!実際の航続距離が短いか測定してみた【冬編】このようにスマホを充電し、iPodで音楽を再生しながら走行しましたが…、
3%の電力消費で12km走れました。
もしリーフを買おうと考えているなら、あわせて正しい値引き交渉のやり方も覚えておくといいですよ。
このやり方を知らないと最大60万円以上も損しますよ。詳しく知りたい方は、下記の『たった1分で車を60万円値引きできる裏技』のページをご覧ください。 たった1分で車を60万円値引きできる裏技!安く購入する秘密のテクニックとは?!リーフの急速充電のやり方
つづいて、リーフの急速充電のやり方について解説していきましょう。
急速充電スポットは全国に7,600箇所ある
急速充電のスポットは全国に7,600箇所あります。具体的には、
- 日産のディーラー
- 道の駅
- コンビニ
- ショッピングモール
など様々。
カーナビで検索する場合は、下の動画のようになります。
絞り込み要素として、
- 急速充電のみ
- 営業時間外を除く
- 無料のみ
などが設定できて、まったく知らない土地でもトラブルが避けられるよう工夫されていますね。
検索結果のなかには「○○事務所」や「××倶楽部」のような、本当に充電できるのか不安になるような名前も出てきますが、日産のディーラーもたくさん出てくるので、安心です。
急速充電は充電カードもしくはパスワードが必要
急速充電する場合は、下の動画に映っている手順でします。
00:00~
まず車内のスイッチを押し、充電口を開けて、充電ケーブルを左の穴に差し込みます。
1:05~
充電コントローラーの「選択OK」ボタンを押し、会員カード(充電カード)かパスワードのどちらかを選択。今回私は日産のディーラーでパスワードをもらっていたので、そちらをえらびました。
1:40~
パスワード入力後にふたたび「選択OK」ボタンを押せば、操作完了。急速充電開始です。
日産ゼロ・エミッションサポートプログラム2に加入している場合は充電カードを使い、加入していない場合もしくは充電カードを忘れてしまった場合は、ジャパンチャージネットワーク ビジター充電パスワード発行からパスワードを取得しましょう。
充電カードは写真下の白い四角い部分にタッチ。パスワードは上のタッチパネルで直接入力です。
充電料金は無料のスポットと有料のスポットがあり、有料の場合は15円/分かかります。
操作画面が見えないほど傷だらけの充電スポットに注意
私は今回の試乗で、2回急速充電しました。先ほどの動画やこの写真に写っている、1回目に急速充電したスポットではクリアに表示されていましたが、2回目の充電スポットでは操作画面が傷だらけな上に汚れていて、何が表示されてるのかほとんど見えない状態でした。
どちらも日産のディーラーです。整備されているであろう公式のディーラーに設置されている充電器がこの状態ということは、他のスポットでもめずらしくないことなのかもしれません。
1回目に体験してやり方を覚えていたからよかったものの、初めて行った場所で従業員にも聞けない深夜や早朝だったら、充電できないところでした。
リーフの急速充電の充電時間は5%→95%で1時間
急速充電の充電時間は、1回30分に設定されています。私はバッテリー残量がほぼカラに近い5%から充電し始めましたが、30分では60%程度までしか充電されませんでした。
まわりに自分たち以外誰もいない状況だったので、もう1回充電することに。
トータル1時間充電して、ようやく94%まで回復しました。
充電中は車の電源は入るし、エアコンも使えます。しかし、それを知らずに充電したので、真冬の車内でエアコンもシートヒーターもつけずに1時間過ごした私。
なおリーフの車内については以下の記事で取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
【画像/写真】リーフの内装/インテリア!運転席周りや後部座席から荷室/トランクまで紹介!30分の切れ目で1回充電ケーブルを外してから再接続し、充電コントローラーにパスワードを入力して車内に戻る。そのひと手間のために車を1回降りなきゃいけないのが、寒くて辛かったですね。
ちなみに充電の残り時間は充電機にも表示されますが、30分終了したタイミングで充電口から「カチャッ」と音がするので、時間確認のために何回も降りて見に行く必要はありません。
充電前は残りの走行距離が20km。
充電後は257kmになっているので、1時間の急速充電で237km走れることがわかりました。
ここまで書いてきましたが、リーフの充電は1度やってみればかんたんで、ガソリン給油に比べて時間がかかることを除けば、手順としては複雑なことは何もないので安心してください。
この記事を読んだことで、リーフの充電方法に関する疑問が解消されることを願っています。
なおリーフについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
リーフの試乗レビュー!乗り心地の感想・インプレッション!リーフが車中泊に不向きな理由4つ!フルフラット化は不可能!人数は1人~2人まで!