「キャンピングカーを買おうと思ってるんだけど、エアコン・クーラーって必要?」
「最初からついてない車種もあるみたいだけど、夏の車中泊ではエアコン・クーラーがないとつらいの?」
キャンピングカーの車内を見てみると、家庭用と同じエアコンがついているのを見かけますよね。
結論からいって、キャンピングカーにエアコン・クーラーは必要です。
設置する場合、室外機はどうするんでしょうか?
また、電源はどこから取るんでしょうか?
そもそもキャンピングカーのエアコン・クーラーはどんなものがついているのかというところから、画像つきでわかりやすく解説します。
キャンピングカー3車種のエアコン・クーラー画像
まず、キャンピングカーのエアコン・クーラーはどのようになっているのか、画像を紹介します。
(車種:アンソニーLE 朱夏)
カムロードのキャンピングカー内装や値段【キャブコン】AtoZアンソニーLE朱夏キャブコンについているエアコン・クーラーです。居住スペースのまんなかに位置して、ソファーベッドからバンクベッドまでしっかり冷やしてくれます。
機能は冷房のみで、暖房は出ません。また、走行中は使用できず、使えるのは停車時のみです。
(車種:スティングエボリューション 5.0XX)
カムロードのキャンピングカー内装や値段【キャブコン】ナッツクレアスティングエボリューション5.0XXこちらもキャブコンについている家庭用エアコン・クーラーです。先ほどの車種と違って車内の最後部・リヤウィンドウの上に位置して、ダブルベッドをしっかり冷やしてくれます。
スティングエボリューション 5.0XXの家庭用エアコン・クーラーは、走行中は冷風が出てきません。使えるのは停車時のみです。
(車種:ボーダーバンクスエボリューション タイプT)
コースターのキャンピングカー内装や値段【フルコン】ナッツRVボーダーバンクスエボリューション タイプTこちらはフルコンについている家庭用エアコン・クーラーです。画像では見切れてしまっていますが、ツインベッドの上に位置して、就寝スペースをしっかり冷やしてくれます。
ボーダーバンクスエボリューション タイプTの家庭用エアコンは、冷房と暖房の両方使えます。ただし走行中は使えません。
このようにキャンピングカーのエアコン・クーラーは、車種によってついている位置がさまざまで、冷房機能しかないものと暖房機能もついているものの2つに分かれます。
キャンピングカーのエアコン・クーラーの仕組み
では、これらのエアコン・クーラーはどんな仕組みで動いているんでしょうか? 解説していきます。
室外機は収納スペースに設置する
まずはエアコン・クーラーの室外機についてです。キャンピングカーのエアコン・クーラーには家庭用のエアコンと同じように、大きな室外機がついています。
室外機を置く場所はひとによってさまざまですが、たとえば下の画像のようなところに設置します。
(車種:スティングエボリューション 5.0XX)
カムロードのキャンピングカー内装や値段【キャブコン】ナッツクレアスティングエボリューション5.0XXキャブコンやフルコンといった大型のキャンピングカーの外側には、こういうフタつきの収納スペースがあるので、室外機はここに入れておくのが一般的です。
このほか、屋根の上に載せたり、室外機を横向きにして車体の底に取り付けているひとも多いです。
ただ、横向きにすると悪路を走行したときに泥水や小石が入ってしまい、故障の原因になるので、あまりおすすめしません。
実際にそれで故障して車両自体を買い替えるハメになった、という報告もネット上にはあり、収納スペースに入れておいたほうが安全であることがわかります。
エアコン・クーラーは外部電源がないと4~5時間しか使用できない
キャンピングカーの家庭用エアコン・クーラーの電源は、サブバッテリーから取ります。
サブバッテリーは走行すると充電されていきますが、エンジンを停止した状態でエアコン・クーラーを使用していると、短時間でバッテリー切れを起こしてしまうので注意が必要です。
夏の夜の車中泊ではエアコン・クーラーをつけていないと暑くて寝られませんが、サブバッテリーの電力が切れてしまわないように余裕を持つなら、4~5時間の連続使用が限界です。
ただ、キャンプ場やRVパークでは外部電源が使えるサービスがあり、サブバッテリーではなく外部電源を利用してエアコン・クーラーを稼働させるなら、一晩中でもつけていられます。
発電機を搭載してそこから電源を取る方法もありますが、音が非常にうるさいので、あまり実用的ではありません。
アイドリングしながらエアコンをつけっぱなしで寝ているキャンピングカーオーナーも多いようですが、これも発電機ほどの音量ではないもののまわりの迷惑になるので、夜中に実行するのは避けましょう。
もしキャンピングカーを買おうと考えているなら、あわせて正しい値引き交渉のやり方も覚えておくといいですよ。
このやり方を知らないと最大60万円以上も損しますよ。詳しく知りたい方は、下記の『たった1分で車を60万円値引きできる裏技』のページをご覧ください。 たった1分で車を60万円値引きできる裏技!安く購入する秘密のテクニックとは?!キャンピングカーのエアコン・クーラーはぜったいに必要(私の意見)
ここからは私の意見です。キャンピングカーのエアコン・クーラーはぜったいに必要です。
夏の車内は、家のなかとは比べ物にならないほど暑くなります。キャンプというと夏のイメージがありますが、エアコンなしで悠々と寝られるような環境ではありません。
下手にやせ我慢すると熱中症になり、エアコンのあるところに移動したくても運転することもできず、最悪の場合誰にも気づかれずに死んでしまう危険性もあります。
夏の車中泊ではエアコン・クーラーは最低限必要なアイテムと考えて、なるべく外部電源の利用できるところに泊まるようにしてください。
なお車中泊のやり方やその注意点は以下の記事で詳しくまとめています。興味のある方はこちらもご参照ください。
キャンピングカーで車中泊はどうやる?宿泊場所についても解説!キャンピングカーのエアコン・クーラーは必要(キャンピングカーオーナーの意見)
では、キャンピングカーのエアコン・クーラーの一般的な評判はどうなんでしょうか? ツイッターを見ると、以下のようなツイートがあります。
そうそう。暑い中お家に放置して亡くなっちゃったインコちゃんのツイートをTLでたまたま見かけましたが。
我が家がインコを車旅に連れて行けるのは、キャンピングカーに網戸や換気扇、扇風機、エアコンがついているからです。
真似て設備の整ってない車の中にインコちゃんを放置したりしないでね??— サンチャン (@sanchang_viaje) 2017年8月15日
このツイート主さんは、エアコン・クーラーをつかって車内を適温に保ち、ペットのセキセイインコを連れてキャンピングカーの旅を楽しんでいるようです。
人間だけの旅でもエアコン・クーラーなしの車内は危険ですが、このようにペットを連れて車中泊する場合はとくに温度調節を緻密に行う必要があります。
ペットがいない場合でも、子供がいれば同じことです。小さな子供が車内放置されて暑さで死んでしまった事件はたくさんあるので、やはりキャンピングカーにエアコン・クーラーは必須アイテムです。
キャンピングカーの部屋はプレハブと大差ないのでエアコンは24時間必須でガソリンが減りまくって「これはバカンス専用やな」って結論に我が家ではなってます。中古ワンボックスを改造した方が居心地よかったりする。 / “早稲田大学卒23歳…” https://t.co/C8dGSYnU5o
— かまやん (@kamayan1980) 2016年6月3日
このツイートでも、エアコンは24時間必須という意見が出ています。
キャンピングカーの車内は家と比べると断熱性が悪く、エアコン・クーラーをつけていても家ほどは居心地が良くないんです。
このように、ツイッターを調査していく上でエアコン・クーラーが「必要ない」といっている意見はなく、子供がいる場合はもちろん、いなくても車中泊にエアコン・クーラーは必要です。
キャンピングカーのエアコン・クーラーは車種によっては後付けできる
エアコン・クーラーが装備されていないキャンピングカーを買い、後から必要性に気づくこともありますよね。
車種によっては、エアコン・クーラーはオプションで後付けできます。
たとえばアンソニーLE 朱夏というキャブコンを例に挙げると、216,000円で先ほど紹介した1枚目の画像のエアコン・クーラーがつけられます。
カムロードのキャンピングカー内装や値段【キャブコン】AtoZアンソニーLE朱夏このように、オプションで用意されている車種の場合は、つけたいと思ったらキャンピングカーを購入したメーカーに問い合わせればOKです。
新車購入時に取り付けると194,400円のオプションなので、後付けすると21,600円ほど高くなってしまいます。
これから新車でキャンピングカーを購入する場合は、エアコン・クーラーが標準装備されている車種を選ぶか、オプションで最初からつけておきましょう。
なおキャンピングカーの装備・設備については、以下の記事でも取り上げています。もっと詳しく知りたい方はこちらもあわせてご参照ください。
キャンピングカーは風呂・シャワー付き?水の補給の仕組みまで解説!キャンピングカーのキッチン・シンクはなしでいい?必要性を考察!