「トヨタのミライを買おうと思ってるんだけど、内装はどんな感じ?」
「ミライの内装を、メーカーサイトに載ってない細かいところまで見たい!」
車を購入するとき、見た目や走行性能も大事ですが、内装がかっこいいかどうかも気になりますよね。
そこで、トヨタ・ミライのすみずみまで写した内装写真を紹介します。
ハンドルやメーターまわりはもちろん、乗車口ドアやシートの質感といった細かいところまで、徹底的にお見せします。
なおこのレビューは「メガウェブ」というトヨタの大型ショールームにて取材を行いました。詳細は以下の記事で解説しているので、トヨタ車を試乗したい方や展示を見たい方はこちらも参考にしてみてください。
メガウェブライドワンの試乗レポート!駐車場や料金を調査してきました!ミライの内装:前部座席(助手席/運転席周り)
それではさっそく紹介していきます。グレードはMIRAIです。
運転席周り
コックピットの全体の様子です。内装色はウォームホワイト。全体的には白を基調とし、ダッシュボードやメーターフードが黒くなっています。
まずは運転席から見ていきましょう。
ハンドルにはステアリングヒーターがついていて、冬の寒い日でも温かいさわりごこちで運転できます。
ハンドル右側の、ステアリングスイッチです。
マルチインフォメーションディスプレイの表示内容や、レーンディパーチャーアラート(ウィンカーを出さずに車線をはみ出してしまいそうなときに鳴る警告)のON・OFFをこれで切り替えます。
レーダークルーズコントロール(先行車と適切な車間距離をたもってくれる機能)の希望車間距離の設定も、このスイッチで切り替えます。
レーダークルーズコントロールのON・OFFスイッチです。右側のステアリングスイッチの下にあります。
ハンドル左側の、ステアリングスイッチです。
オーディオの音量変更や、ハンズフリーで電話をかけたり受けたりするのに、このスイッチを使います。
ウィンカーレバーです。ウィンカー点滅のほか、クリアランスランプの点灯・ヘッドライトの点灯・ハイビーム・ロービームの切り替えを行います。
オートモードにすると、対向車のライトを検知して、ハイビームとロービームを自動で切り替えてくれます。
ワイパーのコントロールスイッチです。ウィンドーウォッシャー液による窓清掃も、このレバーで行います。
奥に見えるH2Oスイッチは、燃料である水素を電気に変えた際に発生する水を手動で排水する、ミライ特有のスイッチです。
押さなくても走行終了時に自動的に排水はされますが、一度に排水する量を少なくするために、事前に手動で排水することもできるんです。
運転席からやや見にくい位置にあるので、取扱説明書を読んでいないとH2Oスイッチの存在には気づかないかもしれません。実際、私も撮影している段階では気づいていませんでした。
マルチインフォメーションディスプレイです。電源が入るとスピード・駆動用バッテリー残量・エネルギーの使用状況といったさまざまなことが表示されます。
遠くてわかりにくいですが、電源が入るとこのようになります。
ミライは実際に運転してみると、ふつうのハイブリッドカーと大差ない感覚なので、エネルギーの使用状況がこうして表示されているのを見ると、「水素自動車に乗っているんだなぁ」と感じられて良いです。
個人的には、スピード表示がアナログメーターだったらもっと良かったな、と思います。
センターコンソールやスイッチ関連
ディーラーオプションのカーナビです。写っているのはDSZT-YB4Yというモデルで、水素ステーションの情報をリアルタイムで表示するサービスが利用できます。
また、T-Connectを利用すれば、スイッチを押すだけで最新の地図に更新できます。
ナビ画面のサイズは9インチです。
カーナビの下のエアコン吹き出し口です。運転席側と助手席側で、設定温度の違う風を出せます。
エアコン吹き出し口の下の、センターコンソール全体の様子。
シフトレバーです。ほかの車とくらべて小さく、手のひらでにぎり込むというよりは、指でつまんでちょこちょこっと動かす感覚です。
操作感は正直イマイチで、小さすぎてつかみにくく、PからDに切り替えてもレバーが定位置に戻ってしまうので、違和感があります。
マルチインフォメーションディスプレイを見ればモードは確認できますが、手ごたえとしては、ちゃんとPからDに切り替わったかどうか不安になります。
左からS-VSCオフスイッチ・走行モードスイッチ(エコモード/パワーモード)・エアコンの内気循環モードスイッチ。
S-VSCは車両を安定させるシステムで、ONになっていると、凍結路面などの悪路でタイヤが横滑りしたときに、スピンしてしまう危険性が下がります。
S-VSCオフスイッチを走行中に押す機会はあまりないので問題ありませんが、走行モードスイッチは、運転しながら切り替えるにはやや遠い位置にあります。
一瞬目を逸らして腕を伸ばさなければいけないので、運転中は操作しにくかったです。
なおミライについては試乗記事もございますので、詳しく知りたい方は以下の記事もあわせて参考にしてみてください。
トヨタMIRAI(ミライ)の試乗レビュー!乗り心地の感想・インプレッション!エアコンの操作パネルです。
エアコン・シートヒーター・ステアリングヒーターのON・OFFや、フロントガラス・リアガラスのくもり止めの設定、またDUALスイッチをONにすれば運転席側と助手席側の設定温度を別々にできます。
ECO HEAT/COOLと書いてあるエコ空調モードスイッチを押せば、走行モードをエコモードにしているときにエアコンだけ通常運転にしたり、逆にエアコンだけエコモードにするといったような、燃費向上と快適さのバランスをお好みで調整できます。
運転席と助手席の間の、ドリンクホルダー。
ドリンクホルダーの後ろにヒジ掛けです。このヒジ掛けがちょうどいい高さにあり、運転席にすわっている間はずっとヒジを載せていたくなります。
運転席の窓側のエアコン吹き出し口です。
エアコン吹き出し口の下に、「イグニッションスイッチ(スタートボタン)」・「インストルメントパネル照度スイッチ」・「車両接近通報一時停止スイッチ」・「オートマチックハイビームスイッチ」。
インストルメントパネル照度スイッチとは、メーター照明の明るさを調節するスイッチです。
車両接近通報一時停止スイッチとは、「エンジンが停止した状態で静かに走行している際に、音を発生させて周囲に車がいることを知らせるシステム」を、OFFにするスイッチです。
オートマチックハイビームスイッチとは、対向車のライトを検知してハイビーム・ロービームを自動的に切り替えるスイッチで、先ほどのウィンカーレバーでオートモード(もしくはハイビーム)にした状態でONにすれば機能します。
下に下がると、給油口(水素充填口)のオープンスイッチとトランクのオープンスイッチ、そしてETCカード挿入口があります。
さらに下がると右側がボンネットのロック解除スイッチ、左側にあるのはミライ特有の「DC OUTスイッチ」です。
DC OUTスイッチとは、車の電気を外部給電器をつかって電気製品に供給できるスイッチです。災害が起きたときのような非常時に役立ちます。
アクセルペダル・ブレーキペダル・パーキングブレーキです。
フロアマットにミライのロゴがあります。
前部座席のドア周り
運転席のドアトリムです。
運転席ドアのインナーハンドルです。
運転席ドアにはドアポケットがあります。
運転席ドアトリムのアップ。表面はシボ加工されています。
運転席ドアのパワーウィンドウスイッチ・ミラー調節スイッチ・サイドミラー格納スイッチです。
運転席ドアのスピーカー。
助手席のドアトリムです。
助手席ドアにもドアポケットがついています。
助手席ドアのパワーウィンドウスイッチです。
助手席ドアのスピーカー。
シートの質感とその他の内装
助手席ドア側から見たコックピット全体です。内装色はウォームホワイトですが、ブルーホワイトとブルーブラックも選べます。
ダッシュボードのアップ。先ほどのドアトリムと同様に、表面がシボ加工されています。
運転席ドア側から見た前部座席の様子です。内装色にブルーホワイトを選ぶとシートの黒い部分が青に、ブルーブラックを選ぶとシートの白い部分が青になります。
助手席ドア側から見た前部座席の様子です。すわりごこちは可もなく不可もなくといった感じですが、少なくとも安っぽい感じはしませんでした。
前部座席のアップ。
さらにアップ。キズのように見えるのは模様です。表面の素材は合成皮革でつくられています。
無段階式の電動リクライニング機能と、シートヒーターがついています。
ミライはイグニッションスイッチを押して電源が入ると、シートが自動的にちょうどいい位置に調節してくれる機能があり、実際に体験したときは高級感を感じました。
前部座席の室内灯です。
ミライのルームミラー。
助手席側のサンバイザー(日よけ)です。
ミラーのふたを開けると、ライトが点灯します。
運転席側のサンバイザーです。
運転席側も、ミラーのふたを開けるとライトが点灯します。
もしミライを買おうと考えているなら、あわせて正しい値引き交渉のやり方も覚えておくといいですよ。
このやり方を知らないと最大60万円以上も損しますよ。詳しく知りたい方は、下記の『たった1分で車を60万円値引きできる裏技』のページをご覧ください。 たった1分で車を60万円値引きできる裏技!安く購入する秘密のテクニックとは?!ミライの内装:後部座席(2列目)
後部座席に行ってみましょう。後部座席のドアトリムです。
後部座席ドアのインナーハンドルです。後部座席ドアにもドアポケットがついています。
後部座席ドアのパワーウィンドウスイッチ。
後部座席ドアのスピーカーです。
後部ドア側から見た後部座席の全体です。
後部座席のまんなかにはヒジ掛け。これがあることで後部座席が右と左の2つに分かれていて、乗車人数は4人になってしまいますが、そのぶんきちんと1人用のスペースが確保できて快適です。
ヒジ掛けには、シートヒーターの温度設定スイッチがついています。ミライは後部座席にもシートヒーター機能があるんです。
これがあるだけで、真冬の車内でも「暑い」と感じるほど暖かく乗れました。
後部座席のまえのエアコン吹き出し口です。
後部座席の室内灯。
室内灯は「点灯」・「ドアオープン時のみ点灯」の2パターン使えます。
ミライの荷室(トランク/ラゲッジ)
最後は荷室を見てみましょう。ミライのトランクはこのように開きます。
ミライはセダンタイプなので、乗車スペースとトランクルームは分かれています。
ミライのトランクルームには1,500WのAC100Vコンセントがついていて、ここからつなげば電気製品が使用可能です。
なおミライについては以下の記事でも批評しているので、こちらもあわせて参考にしてみてください。
ミライの辛口レビュー/評価!欠点・短所と魅力・長所をすべて暴露!ミライの内装/インテリアの総評
ミライの内装全体を見た総評としては、シートヒーターやエアコン吹き出し口が後部座席にもついていることから、快適性にこだわってつくられている感じがしました。
マルチインフォメーションディスプレイも見やすく、水素エネルギーの流れを見ていると、まさに未来の車に乗っている感じがします。
あえて欠点を挙げるならシフトレバーですが、それ以外はコックピットにもシートにも違和感や安っぽさを感じさせない内装です。
この記事を読んだことで、ミライを購入するかどうかの判断材料のひとつになれることを願っています。
ミライ以外の車種の内装についての記事もございますので、興味のある方はこちらもご参照いただき購入の参考にしてみてください。
【画像/写真】プリウスPHVの内装/インテリア!運転席周りや後部座席から荷室/トランクまで紹介!【画像/写真】アクアの内装/インテリア!運転席周りや後部座席から荷室/トランクまで紹介!