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なぜお得?プリウスの中古が安い4つの理由

トヨタ プリウスはトヨタのハイブリッドカーで非常に人気の高い車種で、新車の人気だけでなく中古車市場でも大人気の車種です。

今回はそんなプリウスの中古車価格についてご説明します。

プリウスの中古価格


プリウスは世界初の量産型ハイブリッドカーとして登場して以来国内の販売台数のトップを何度も獲得している人気車種で、その燃費性能の高さは世界トップクラスの性能です。

プリウスの歴史

プリウスは1997年に初代である10系プリウスが登場しましたが、当時はまだハイブリッドカーという車種自体が非常に珍しい時代でありプリウスと他数車種しかハイブリッドカーはありませんでした。

しかしその燃費性能の高さは従来の車を大幅に凌駕するものだったので人気は一気に高まり、日本のみならず世界中にトヨタの技術力の高さを見せました。

ですが販売台数の面としては10プリウスはまだまだ先進的だったこともあり現在程伸びませんでしたが、6年後にフルモデルチェンジされた20プリウスは大ヒットになりました。

20プリウスは2003年に登場した2代目ですが、プリウスの目玉である燃費性能が初代よりもさらに大幅に向上し、その燃費性能の高さから国内トップ3に常に入るような販売台数を誇りました。

また2代目プリウスからは現在のプリウスまでつながるハッチバックタイプのボディに変更され、10プリウスがセダンタイプであったことで微妙だった荷室の使い勝手が大幅に向上したことも人気を手助けしました。

20プリウスも6年ほどでフルモデルチェンジして30プリウスになりましたが、30プリウスは20プリウスのキープコンセプトの車になっており、車の使い勝手はそのままに更に燃費性能が向上しました。

30プリウスはその人気から乗り換え需要なども取り込み、6年間のうちに国内で200万台を超えるほどの人気車種となっています。

そして2015年には現行モデルとなる4代目の50プリウスへとフルモデルチェンジされ、一気にデザインをスポーティでシャープな物へと変更して随分印象の違う車に進化しました。

MEMO

燃費性能はより向上してハイブリッドカーとしてトップの燃費性能を持っており、プラグインハイブリッドカーなどを除けば現在でも一線級の性能です。

また使い勝手の良いハッチバックカーというコンセプトはそのままに空力性能なども高くなっており、それが燃費性能にもつながっています。

50プリウスは他にライバルとなるハイブリッドカーなどが増えたことで販売台数でトップを取りにくくはなっていますが、常に上位に配置しており人気はまだまだ続いています。

プリウスの中古車相場

それではプリウスの中古車相場についてここから見ていきますが、2021年8月現在のプリウス各世代の中古車価格を調べてみました。

プリウスは現在初代の10プリウスから最新型の50プリウスまでが中古車市場で販売されており、それぞれの世代について中古車本体価格の最低価格と最高価格を調べてまとめています。

なお中古車価格は大手中古車検索サイトであるカーセンサーとgoo-netからそれぞれ調べました。

車種新車価格中古車本体価格相場
10プリウス(初代) モデル期間:1997年12月~2003年08月2,150,000円〜2,380,000円カーセンサー150,000円〜350,000円
goo-net180,000円〜350,000円
20プリウス(2代目) モデル期間:2003年09月~2009年04月1,890,000円〜3,250,000円カーセンサー90,000円〜792,000円
goo-net69,000円〜715,000円
30プリウス(3代目) モデル期間:2009年05月~2015年11月2,050,000円〜3,435,428円カーセンサー100,000円〜2,430,000円
goo-net148,000円〜2,780,000円
50プリウス(4代目、現行モデル) モデル期間:2015年12月~2,597,000円〜3,640,000円カーセンサー674,000円〜3,780,000円
goo-net699,000円〜4,000,000円

10プリウスの中古車価格

まず10プリウスに関しては今年で登場から20年以上が経過しており、最終モデルでも18年落ちとなります。

そのため10プリウスは中古車市場にほとんど存在しておらず、2つの中古車サイトで調べても数台があるのみとなっています。

またその価格は新車価格から比べると1割程度まで落ち込んでおり、購入するだけならばかなり安価に手に入ります。

しかし当然ながら年式の古さによる程度の悪さや性能の劣化は避け難いので、それを踏まえた上で車の状態をしっかり確認して購入しましょう。

20プリウスの中古車価格

 

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20プリウスは新車での販売台数が100万台を超えた世代であり、登場から18年近く経過していてもある程度の台数が中古車市場には存在しています。

価格については年式が古いということもあり最低価格は100,000円以下という車もありますが、最高価格でも新車の半額から3割程度までは下がっており、年式が比較的新しい車ならば12年落ちということでそれなりには活用できるでしょう。

30プリウスの中古車価格


30プリウスは歴代で最も販売台数が多い世代ということで中古車市場には多数の車が存在しており、1代前ということもあって5,000台弱の30プリウスが検索に引っかかります。

30プリウスは初期モデルこそ10年以上経過していますが最終モデルはまだ6年〜7年程度ということで状態の良い中古車は残っています。

年式の古いモデルは中古車価格が100,000円〜200,000円程度と安価ですが、年式が新しく状態の良い中古車は新車価格に匹敵する価値がまだ残っています。

30プリウスであれば型落ちといってもまだまだ状態は良い中古車が多いので、しっかり探せばリーズナブルで程度の良い車も見つかるでしょう。

50プリウスの中古車価格


現行モデルとなる50プリウスについては現行モデルということで新車購入がメインではありますが、すでに登場から5年〜6年経過しているということで中古車の台数も増えてきています。

現行プリウスは新車価格で以前のモデルより1割程度高くなっており、燃費の工場や様々な最新技術が投入されたことで車自体は少し高めです。

中古車価格については初期型についてはもうかなり価格が下落しており、最も安価な中古車で700,000円台まで下がっているので程度を別にすれば手に入れやすい価格にはなっています。

しかし年式の新しい中古車や程度の良い中古車については以前1,000,000円〜2,000,000円ぐらいの中古車が主流であり、装備の良い車やモデリスタなどの純正エアロを装着した車などは新車価格とほぼ変わらない価格で取引されています。

なお50プリウスは新車登場からすでに6年経過ということで、以前のモデルチェンジインターバルから考えればもうフルモデルチェンジされてもおかしくありません。

しかし現時点ではトヨタからそういった情報は出ていないので、50プリウスの中古車価格はまだまだ現状をキープしていくでしょう。

中古のプリウスの安さ

次にプリウスと同価格帯の他の車種と比較しますが、今回はプリウスの中古車価格が他車種と比べて高いのか安いのかを見ていきます。

プリウスの中古車は前述したように世代によってかなり価格差があるのですが、ここでは比較ということで現行モデルである50プリウスを見ていきます。

その50プリウスと同程度の価格帯でモデル期間も近い車種として、同じトヨタのミニバンであるヴォクシーと他メーカーの車種の新車価格と中古車価格を調べました。

車種新車価格中古車本体価格相場
50プリウス(4代目、現行モデル) モデル期間:2015年12月~2,597,000円〜3,640,000円カーセンサー674,000円〜3,780,000円
goo-net699,000円〜4,000,000円
トヨタ ヴォクシー モデル期間:2014年〜2,813,800円〜3,306,600円カーセンサー790,000円〜4,380,000円
goo-net790,000円〜4,450,000円
スバル フォレスター モデル期間:2012年11月~2018年6月2,080,000円〜4,350,000円カーセンサー658,000円〜3,680,000円
goo-net690,000円〜3,680,000円
日産 エクストレイル モデル期間:2013年2月〜現行モデル2,482,700円〜3,775,200円カーセンサー778,000円〜4,090,000円
goo-net778,000円〜3,580,000円

50プリウスとトヨタ ヴォクシーの中古車価格

トヨタ ヴォクシー参考:toyota.jp

ヴォクシーはトヨタの中型トールワゴンタイプのミニバンで、扱いやすいサイズ感と多人数が乗れて荷物もたくさん積み込める利便性の高さが人気です。

ポイント

プリウスはボディタイプとしてはハッチバックタイプのセダンでミニバンより車のサイズは小さくなるのですが、新車価格としてみると最低価格はプリウスが若干安価なものの全体的に見ればヴォクシーとほぼ同価格帯となります。

またモデル期間も現行プリウスとほぼ同等で比較しやすいのですが、中古車価格を比べるとプリウスに比べてヴォクシーは最低価格、最高価格とも高くなっています。

モデル期間がほぼ同じで新車価格も同等なこの2車種ですが、中古車価格に差が出ているのはやはり車の使い勝手の良さでヴォクシーの人気が高いからでしょう。

ヴォクシーにもハイブリッドモデルはあるのですが、燃費性能だけを見るとハイブリッド専用車であるプリウスのほうが圧倒的に上になります。

しかし車の価値は燃費性能だけではありませんので、総合的な中古車の価値としてみるとヴォクシーのほうが評価が高いということでしょう。

50プリウスとスバル フォレスターの中古車価格

スバル フォレスター参考:www.subaru.jp

スバル フォレスターはスバルの中型クロスオーバーSUVで、オフロード性能も高くて使い勝手の良い車です。

フォレスターは現行モデルが2018年に登場している新しい車ですが、今回は50プリウスとの比較ということで前型モデルのフォレスターの中古車で比較します。

こちらはモデル期間は50プリウスより前から販売されており、その新車価格は最低価格はプリウスより安めで、上級グレードは特別仕様車などもあって4,000,000円を超えています。

またこの世代のフォレスターにはハイブリッド仕様がなく、燃費性能だけを見ればプリウスが圧倒的に上です。

しかし中古車価格を見ると、フォレスターのほうが古いモデルにもかかわらず中古車価格の最低価格はほぼ同価格となっており、フォレスターの初期型のほうが長年価値を保ち続けているといえます。

フォレスターはその多目的性や力強いデザインが根強い人気を持っている車であり、乗用車としての用途がメインのプリウスと比べると中古車でも魅力的な1台となります。

また車格的にもフォレスターのほうがワンランク上であり、高価なハイブリッドシステムがないぶん同価格帯でもより高級な装備などを得られるのも魅力でしょう。

50プリウスと日産 エクストレイルの中古車価格比較

日産 エクストレイル参考:www3.nissan.co.jp

日産エクストレイルは中型のクロスオーバーSUVで、ハイブリッドモデルもある車種です。

エクストレイルは現在も現行車種ですが、初期型は2013年登場ということで50プリウスよりも年式の古い中古車があります。

新車価格で見てみるとプリウスとエクストレイルはほぼ同価格帯で推移していますが、同じハイブリッドカーでもシステムや性能の違いによって燃費性能はプリウスのほうが圧倒的に上です。

しかしエクストレイルには広いキャビンと使い勝手の良い大きなラゲッジスペースがあり、ガソリン車モデルであれば7人乗りまで可能な便利さがあります。

中古車価格としてみてみると年式の古い車があるにもかかわらず、エクストレイルのほうが中古車の最低価格でプリウスより上回っています。

最高価格を比較するとほぼほぼ同等なので、エクストレイルのほうが僅かに中古車としての価値を多く残していると言えるでしょう。車としての使い勝手はエクストレイルのほうが多少上であり、利便性はあります。

ここまでご紹介したプリウスと同価格帯の車は、どの車種もプリウスよりワンランク大型の車であり、乗車定員の多さや車の走行性能、荷室の使い勝手などがプリウスより高めの車です。

それでも新車価格がプリウスと同程度なのはプリウスの燃費を向上するハイブリッドシステムのコストが非常に高くなっているためです。

中古車価格としてみると車格が上な車種のほうがプリウスよりも中古車の価値が高めに残っていると言えるのですが、で逆を言えばプリウスは高い燃費性能は変わらず魅力的であり中古車であればより安価に手に入れられるということでもあります。

中古のプリウスが安い理由

プリウスの中古車は同価格帯の車種と比べて下がりがちなことをご説明しましたが、プリウスの中古車が安めになりがちな理由は前述したようにはプリウスと同価格帯にワンランク上の車種があることもあります。

しかしそれ以外にもプリウスの中古車が安いことには次のような理由が考えられます。

ハイブリッドバッテリーの劣化の影響

まずプリウスの中古車で気になる点としてハイブリッドカー特有の駆動バッテリーがあり、年式の古い車ほどその影響によって価値が下がり気味になります。

プリウスには走行に利用できるような強力な電動モーターが搭載されており、その駆動のためには大型で能力の高いバッテリーが必要となります。

プリウスには従来の補機バッテリーとは別にハイブリッドシステム専用の駆動用バッテリーがあるのですが、このバッテリーは非常に長寿命、高耐久のバッテリーで簡単に劣化するようなものではありません。

しかしバッテリーなので長年使用されたり長い距離を走行すれば次第に劣化は避けられず、能力は低下していきます。

ポイント

ハイブリッドカーのこういった特性は年々周知されてきていることもあり、プリウスで中古車を探す際にはバッテリーの劣化度合いも確認する人が増えてきました。

そのため年式が古いプリウスや走行距離の多いプリウスではそのバッテリーの劣化具合にあわせて中古車価格も下がるので、普通のエンジン車にはない点と言えるでしょう。

また実際プリウスのバッテリーの劣化が進行すると最終的には交換が必要となるのですが、その際の費用が数十万円〜百万円に近い光学の費用がかかるので、プリウスの中古車を選ぶ際にはバッテリーの劣化具合は重要な確認項目です。

ハイブリッドシステムの故障の可能性

もう一つプリウスのようなハイブリッドカー特有の問題点として、ハイブリッドシステム自体の故障の可能性があります。

プリウスにはハイブリッドカー特有のシステムとして前述した駆動用バッテリーの他に、電動モーターやインバーター、DC-DCコンバーターといった電動部品が数多く搭載されています。

これらのハイブリッドシステムは細かい仕様の違いはあれど歴代のプリウスには必ず搭載されているシステムですが、これらの部品も経年劣化によって次第に劣化していきます。

最終的にはハイブリッドシステムの部品が故障して車の走行が不可能となるのですが、中古車として年式の古いプリウスはどうしてもこの可能性が高まります。

ハイブリッドシステムの中ではモーターは比較的頑丈な部品ですが、インバーターなどはハイブリッドシステムの中でも経年劣化で故障する可能性が高い部品です。

現行モデルのプリウスであればまだまだ年式や走行距離の短い中古車が多数あって故障の可能性は少ないのですが、3代目プリウス以前で10年以上経過していたり、走行距離が100,000kmを超えているプリウスなどではハイブリッドシステムの劣化による故障の可能性を考えておかなければなりません。

そういった故障は必ず起こるわけではないのですが、どうしても中古車価格には反映されていきプリウスの中古車価格が下がる理由となります。

ハイブリッドカーの選択肢がかなり増えている

プリウスの中古車価格が下がりがちになっている理由には近年特にハイブリッドカーが高い人気になっていることで、他の車種への選択肢が増えたことも理由でしょう。

プリウスは世界初の量産型ハイブリッドカーとして登場し、現在のハイブリッドカーブームの火付け役です。

しかし火付け役であるだけでなく初代から現行モデルのプリウスまでハイブリッドカーの特徴である燃費性能は常にトップクラスを確保しており、燃費性能面ではプリウスに匹敵する車種というのは数えるぐらいしかありません。

しかしその反面前述したようにプリウスの新車価格は年々高くもなっており、高価なハイブリッドシステムの搭載によって価格はどうしても高くなりがちです。

初代プリウスや2代目プリウスが登場した頃にはハイブリッドカーはまだまだ珍しい存在で、中古車としてもハイブリッドカーの選択肢はほぼプリウスしかなく中古車価格としても高めに推移していました。

しかしプリウスのヒットからほかのメーカーや同じトヨタでもハイブリッドカーは爆発的に広がり、現在ではかなり多くの車種が存在していて中古車市場でのハイブリッドカーの選択肢も非常に広くなっています。

その中においてもプリウスの燃費性能は変わらずトップクラスではあるのですが、全体的に見ればプリウスも一般的になってきているといえるでしょう。

年式の古さ、程度の悪さ

最後は中古車全般に言える点ではありますが、プリウスは車種としては全体で20年以上を数えている車種なので年式の古い中古車や程度の悪い中古車もそれなりにあるということです。

プリウスは2代目で爆発的なヒットとなった車種で、その販売台数は国内で何度もトップをとるほどでした。

その勢いは3代目、4代目でも続いており、国内には非常に多数のプリウスが走っている状況になっています。

ポイント

しかしそれに合わせて当然ながら年式が古いプリウスや程度の悪いプリウスも他の車種に比べれば多くなっていき、それらの中古車価格が低下することでプリウスの中古車が全体的に価値が下がっていきます。

またプリウスはその台数の多さから事故車が中古車市場に流れてくる割合も多くなり、程度の悪い中古車だと大幅に中古車価格が下がっていきます。

もちろん程度の良い中古車も相当数残ってはいるものの、中古車の最低価格としては下がりがちになるのは仕方ないでしょう。

プリウスの中古車は選択肢が非常に多い車種ではあるので、前述で触れたハイブリッドバッテリーやハイブリッドシステムの劣化と合わせて状態の良い中古車を見極めるのが大事です。