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ディーゼルエンジンに燃料添加剤を入れる効果とは?おすすめの添加剤も紹介!

ディーゼルエンジンの燃料にはおもに軽油が使用されており、ガソリンスタンドなどで給油することができます。

ですがガソリンスタンドで給油した燃料以外にもディーゼルエンジン用の燃料添加剤というものが市販されており、車の性能を改善する効果があると言われています。

今回はそんなディーゼルエンジンの燃料添加剤についてご説明します。

燃料添加剤とは?

エンジン

燃料添加剤とは自動車用の燃料に混ぜてその成分を変化させるもので、燃料の質の改善や車の性能を向上させるために使用されます。

ガソリンスタンドで販売されている自動車用の燃料にはおもにガソリンと軽油がありますが、これらは主に原油から蒸留によって分離された成分です。

ですが販売されている燃料は分離された成分そのままではなく、いくつもの添加剤があらかじめ混ぜられており、JISなどに定められた規格に適合できるように成分調整がされています。

燃料に加えられる添加剤には次のような役割が期待されており、今回はディーゼル用の燃料に求められるものをご説明します。

添加剤に求められる性能添加剤の効果
着火性燃料の着火性の向上
動粘度燃料粘度の調整による、噴射性能の変化
低温特性燃料の凍結温度、パラフィン析出温度の調整
潤滑性エンジン部品の潤滑性
硫黄分排出ガス規制に適合するための、硫黄分の排除

ガソリンにはまた別の特性を持つ添加剤が混合されており、軽油とガソリンで使う添加剤の成分は違います。

これらの添加剤は普通の軽油に含まれているものですが、今回ご説明する燃料添加剤はこれ以外で燃料に添加するためのもので、燃料とは別に専用の商品として販売されています。

なおディーゼルエンジンの燃料については以下の記事で詳しく解説しているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

ガソリン(クリーン)ディーゼルの燃料は軽油?灯油やガソリンを給油しても走れる?

ディーゼルエンジンに燃料添加剤を入れる効果

ガソリン

ディーゼルエンジン用に市販されている燃料添加剤はさまざまな種類がありますが、一般的には次のような効果を狙っている商品となります。

燃料添加剤の効果

ディーゼルエンジン用の燃料添加剤は、市販されているボトルなどにさまざまな効果が謳われています。ですがおおまかには次のような効果を狙ったものとなります。

燃料着火性の改善

まず燃料添加剤の多くに求められているのは燃焼効率の改善にあり、軽油の場合は「セタン価」の増加、という点が重要となります。

セタン価とは軽油内の成分のうち自己着火性の高い成分の割合を示したもので、軽油の着火性の高さを表す指標です。

ポイント

ガソリンスタンドで販売されている軽油もセタン価は比較的高いのですが、燃料添加剤の効果によってよりセタン価を高めています。

燃料添加剤の成分にはアルコール系など燃焼性の高い成分が含まれ、これがセタン価上昇に寄与します。

セタン価が高くなると燃料の燃焼効率が上がりますので、ディーゼルエンジンの出力向上やレスポンスの向上に効果があり、体感上は車が速くなったという人も多いです。

実際的なスペックの数字ではほとんど変わらないのですが、セタン価が上がることで良い効果があるのは確かです。

カーボン生成の減少

燃料添加剤のもう一つ重要な効果として、ディーゼルエンジンの排気ガスの有害物質として大きな問題となる、カーボンの生成量を減らす効果があります。

MEMO

カーボンは正式名称をPM(粒状黒鉛)といい、ディーゼルエンジン内で不完全燃焼した燃料の微粒子が炭(カーボン)になったものです。

非常に細かいカーボンの粒子であり大気中に放出されると肺がんの原因となるため、各国の排気ガス規制で強い排出制限がかけられています。

現在のクリーンディーゼルエンジンにはカーボンを処理するための触媒「DPF」が設置されており、99%近いカーボンを排出抑制していますが、それでもエンジン自体が生み出すカーボンが少ないほうがよいのは当然です。

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燃料添加剤の効果で燃焼効率が向上したことで不完全燃焼する燃料が減れば、その分カーボンの生成量が減りますので、これを目的とした燃料添加剤も存在します。

クリーンディーゼルエンジンのDPFは一度カーボンを触媒内に貯め、ある程度溜まったところでカーボンを再燃焼させて処理する触媒です。

その処理を「再生」と呼びますが、再生の回数が増えると燃費が悪化したり、DPFの劣化が早まったりとデメリットが多いので、カーボン生成量が減ることでDPFを守ることができます。

実際に燃料添加剤を使った前と後ではDPFの再生回数が減ったというユーザーの報告もあり、近年のクリーンディーゼルエンジンには効果的なものと言えます。

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堆積したスラッジの洗浄効果

エンジン内で精製されたカーボンは排気ガスとともにエンジンから排出されますが、その一部はエンジンオイルと結合してスラッジという固形物を作ります。

そのスラッジはエンジンのさまざまな場所に堆積するのですが、燃料添加剤にはそのスラッジ生成を減らし、また落ちやすくする効果があります。

スラッジはオイルで粘度の増したカーボンの堆積物で、エンジンのバルブやインテークマニフォールド、シリンダー内などさまざまな場所に堆積します。

その一部はエンジンの吸気や排気の流れなどによって剥がれてシリンダーの中に入り、再度燃焼することで処理できます。

燃料添加剤にはこのスラッジが剥がれやすくなる成分が含まれており、ディーゼルエンジン内にスラッジがたまるのを抑制する効果が期待できます。

スラッジはさまざまな箇所に堆積することで、吸気抵抗の増大、燃焼効率の低下などを引き起こす厄介なものであり、長期間稼働したディーゼルエンジンほど堆積量が増加します。

燃料添加剤の効果で堆積量が減れば、その分だけエンジン性能をキープできる期間が長くなるといえます。

燃料インジェクターの洗浄効果

ディーゼルエンジンの燃料はインジェクターと呼ばれる燃料噴射装置からシリンダー内部に噴射されますが、燃料添加剤にはそのインジェクター内部の汚れを落とす洗浄効果があります。

現在のディーゼルエンジンは燃料を非常に高圧(20気圧程度)で噴射するシステムとなっており、燃料インジェクター本体もそこに燃料を供給する配管やポンプも非常に頑丈なシステムとなっています。

ですが燃料インジェクターや燃料ポンプなどの内部には高圧噴射に伴う汚れが堆積していき、非常に微細な穴から噴射している部分に目詰まりを起こすことがあります。

燃料添加剤にはこのインジェクターの汚れを除去する効果があり、インジェクターやポンプの性能をキープすることを目指しています。

燃料添加剤がなくても故障する可能性は低いですが、わずかな性能低下でも気になるという人にはオススメです。

その他の効果

燃料添加剤にはさまざまな商品があり、その他の効果を謳っている商品も多数あります。

例えばエンジン内部の潤滑性能の増加やエンジンオイル性能の改善、硫黄成分による酸化物の生成の抑制などの効果があるとされています。これらは程度の差や効果の差はありますが、商品によって特性は違います。

これらは前述した効果に比べればそこまで重要性の高いものではありませんので、商品を比較する場合には重要度は低いです。

燃料添加剤の必要性

さて燃料添加剤という商品は何種類も販売されており、その効果や使用感などもいろいろなところで宣伝されています。

確かに燃料添加剤の成分としては前述したような効果がありますが、実質的にその効果は限定的であり、エンジンの性能や出力などを大幅に向上するものではありません。

長い目で見るとエンジンを良い状態に保つことができるかもしれませんが、コストメリットについては一度考えておく必要があります。

燃料添加剤の値段は商品によってバラバラで、安いものから高いものまでさまざまです。消費者の立場からすると値段が高いほど効果も高いように思ってしまいますが、実際の車の性能に落とし込んでみると底まで大きな違いはないでしょう。

燃料添加剤が一本あたり数千円かかることを考えると、効果によるコストメリットがあるかは考えておいたほうが良いでしょう。

ですが車のオーナーの心情的には燃料添加剤の使用による効果には期待感があり、ある種のプラシーボ効果のようなものによる車の性能向上は感じることが出来ます。

とくにエンジンレスポンスの向上はわりと感じることができるので、そういった感覚を重視するために燃料添加剤を使うことは間違っていません。実際の燃料添加剤の効果も重要ですが、楽に楽しく運転できるというのもまた重要です。

MEMO

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ディーゼルエンジンの燃料添加剤の使い方

ディーゼルエンジン車に燃料添加剤を入れる方法は実に簡単で、燃料タンクに指定された割合で入れるだけでOKです。

燃料添加剤を使用する上で重要なのはその濃度で、製品ごとに指定された割合があります。大体は燃料50L以上に対して製品を一本使用するような量で販売されているので、だいたいは燃料を満タンにする前に製品を燃料供給口から入れて、その後に満タン給油をすれば大丈夫です。

注意

注意する点としては燃料添加剤は結構粘度の高い製品も多いので、入れる際にはボトルを給油口に挿したままでおいておくことが大事です。

また燃料添加剤の燃料に対する割合が少ない分は問題ないのですが、多すぎると逆効果になりますので、効果を高くしようとたくさん入れてはいけません。

ディーゼルエンジンの燃料添加剤は自動車用品店やガソリンスタンドなどで購入できますので、ガソリンスタンドでは満タン給油する機会があったら入れると便利です。

ちなみに燃料添加剤にはディーゼルエンジン用以外にもガソリンエンジン用や、ディーゼルエンジンでもエンジンオイルへの添加剤など他の製品もありますので、違うものを燃料に入れないようにしましょう。

なおエンジンオイルの交換については以下の記事で解説しているので、こちらもあわせて参考にしてみてください。

オイル交換(クリーン)ディーゼルのエンジンオイル交換ガイド!頻度や費用など全て解説!

ディーゼルエンジンの燃料添加剤の選び方

ディーゼルエンジンの燃料添加剤は様々な種類があり一見選ぶのが難しそうに見えますが、どの製品もそこまで大きな効果の違いはありませんので、値段とブランドなどで選んでOKです。

今回はその中からいくつかご紹介します。

ワコーズ ディーゼルワン

ワコーズはこのような添加剤系の商品を多数発売しているメーカーで、ディーゼルエンジンの添加剤としてはもっともポピュラーなものでしょう。

ポイント

ディーゼルワンはおもに燃料インジェクターの清浄化をする商品として説明されていますが、燃料の燃焼効率の向上などにも効果があります。

商品としては200ml入りの小型ボトルと、1Lの大型ボトルがありますが、小型ボトルのほうが満タンの燃料に一つ使用する形の使い切り型なので便利です。

一方で大型ボトルは多少値段が安い特徴があり、200mlボトルが2,000円前後なのに対し1Lボトルが5,000円前後と結構割安です。

ですが1Lボトルは車の燃料量に応じて量を調整しなくてはならないので、乗用車系の車種には少し使いづらいですね。

KURE パーフェクトクリーン ディーゼル車専用

KUREも自動車用のアフターケア製品を多数発売しているメーカーで、同社が発売している燃料添加剤が「フュエルシステム パーフェクトクリーン」シリーズです。これにはガソリンエンジン用もありますが、ディーゼルエンジンには上記の専用商品が必要です。

この燃料添加剤も主目的は燃料系の洗浄にあり、商品説明には「燃料ラインからエンジン燃焼室内、排気システムまでトータルに洗浄」と謳ってあり、燃料ラインの洗浄や、カーボン堆積などに対して効果のある製品です。

またエンジン出力などにも良い影響があり、基本的な効果は前述したワコーズと同様です。

ですが違いとしては価格があり、この商品は200ml程度のボトルで1,000円程度と多少割安になっています。

ブレインズ DPF-RA

この商品は少し目的の違う燃料添加剤で、その主目的はDPFでのカーボン処理を行いやすくすることです。

ポイント

エンジンから排出されるカーボンの問題については前述しましたが、この燃料添加剤は生成されるカーボンが比較的低い温度でも再生できるような成分にするための添加剤となっています。

その効果によりDPFの再生回数の減少、および触媒劣化の防止につながるもので、DPFの寿命を伸ばすことができるとなっています。

エンジン出力などに対する効果は謳われていませんが、加速が良くなったなどのレビューもあります。

DPF再生に特化した燃料添加剤は比較的最近登場してきたもので、日本でのクリーンディーゼルエンジン車の普及とともに登場してきたものです。

500mlボトルで4,000円前後と割高ですが、他の燃料添加剤とは違う効果が期待できます。

なおディーゼルエンジンについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

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