「トヨタのカローラフィールダーって、乗り心地はどんな感じ? 走行性能とか車内の広さは?」
「カローラフィールダーを買おうか迷ってるんだけど、実際に乗ったひとの意見が聞きたい!」
車を購入するかどうか決めるときに、すでにその車に乗っているひとの意見を参考にしたいですよね。
そこで、トヨタ・カローラフィールダーの試乗をしてきました。
実際に乗ってみた感想から、カローラフィールダーの乗り心地や走行性能について、写真つきでわかりやすく解説します。
なお試乗は「メガウェブ」というトヨタの大型ショールームにて行いました。詳細は以下の記事で解説しているので、トヨタ車を試乗したい方や展示を見たい方はこちらも参考にしてみてください。
メガウェブライドワンの試乗レポート!駐車場や料金を調査してきました!カローラフィールダーの外装・エクステリア
まず、外装から見ていきましょう。
外装を見ていちばんに受ける印象は、「長い」。実際の全長は4,410mmなのでそこまで長いわけではないんですが、なぜか長く見えますね。
見た目からは3列シートをイメージさせるものの、実際は2列シートです。そのぶん荷室が広くなっています。
ボディーカラーは9色から選択可能で、写真に写っているのはブラックマイカです。
トヨタの公式サイトの写真で見たときは、正直それほど興味が出ない車だったんですが、こうして実車を見てみると、意外とかっこいい。
個人的にはこのカラーがいちばんカローラフィールダーに似合っていると思います。
給油口は車体の左側についています。
後方のデザインは大人しすぎず厳つすぎず、誰が乗ってもおかしくないですね。この辺りがカローラと名のつく、大衆車の代表格といったところでしょうか。
バックドアについているトヨタのエンブレム。
同じくバックドアについている、カローラフィールダーのロゴマークです。
こちらもバックドアについている、上級グレードを表すW×Bのロゴマーク。
フロントにはトヨタのエンブレムではなく、独特の形をしたエンブレムがついています。
個人的な感想をいえば、あんまりかっこよくないですね。ふつうにトヨタのエンブレムをつけたほうがかっこいいです。
もしカローラフィールダーを買おうと考えているなら、あわせて正しい値引き交渉のやり方も覚えておくといいですよ。
このやり方を知らないと最大60万円以上も損しますよ。詳しく知りたい方は、下記の『たった1分で車を60万円値引きできる裏技』のページをご覧ください。 たった1分で車を60万円値引きできる裏技!安く購入する秘密のテクニックとは?!カローラフィールダーの乗り心地
それでは、カローラフィールダーの車内空間について解説していきます。
運転席は広くて快適
まずは運転席に乗ってみます。
天井が低いので、乗り降りはちょっとだけしにくいですが、気になるほどではありません。
センターコンソール(運転席と助手席を隔てる部分)の位置が低いため、サイドが広く感じます。
ヒジ掛けがついているのも嬉しいポイント。
右腕からドアまでの距離もある程度の余裕があり、きゅうくつさは感じません。
ヘッドレストがしっかりと頭を支えてくれて、すわり心地は悪くないですね。
頭から天井までのスペースもある程度空いていて、上下からの圧迫感も皆無です。
ヒザやつま先に何かが当たるようなこともなく、足元も広々としています。特別快適な形状をしているわけではありませんが、悪いところのない運転席です。
後部座席は大人3人では狭い
つづいて後部座席に乗ってみます。
後部座席もヒンジドア(外側に向かって開くドア)になっています。天井が低いので身長177cmの私だと多少乗り降りしにくいですが、気になるほどではありません。
運転席を私にちょうどいい位置にした状態で後部座席にすわってみても、ヒザが前のシートにぶつからず、前後からの圧迫感はありません。
頭から天井までのスペースにも余裕があり、上下からの圧迫感もなし。まんなかにヒジ掛けがついていることで、後部座席に2人乗る場合でも自分のスペースを確保できます。
カローラフィールダーは5人乗りなので、定員いっぱい乗る場合は後部座席に3人すわることになりますが、3人で乗るには幅的にせまそうですね。快適に乗るなら後部座席は2人まででしょう。
なおカローラフィールダーの内装については以下の記事で詳しく解説しています。詳細まで知りたい方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
【画像/写真】カローラフィールダーの内装/インテリア!運転席周りや後部座席から荷室/トランクまで紹介!車体の大きさ
カローラフィールダーの車体の大きさは、以下のようになっています。
- 全長4,400mm(グレードによっては4,410mm)
- 全幅1,695mm
- 全高1,465mm(グレードによっては1,475mm~1,535mm)
- 乗車定員5人
全長・全幅ともに小さめで、急カーブやS字クランクを走行してもこすりそうな場面は一度もありませんでした。
見た目の「長い」印象に反して、運転はしやすいと思います。
全高はかなり低いほうなので、身長が高いひとは乗り降りする際に頭をぶつけないように注意が必要。乗ってしまえば天井の低さは感じません。
乗車定員は5人ですが、大人5人で乗るには狭いですね。大人4人か、大人2人+子ども3人だったら快適に乗っていられる広さです。
致命的な欠点がない。カローラフィールダーに乗った感想
それでは、カローラフィールダーに試乗した感想を解説していきます。
(※先ほどとボディーカラーが違いますが、同じカローラフィールダーです。)
加速は「大人しいイメージ」を一瞬で壊すぐらい速い
加速は速いです。「カローラ」と名のつく車種はカローラスポーツ以外なんとなく大人しいイメージでしたが、乗ってみたら全然そんなことありませんでした。
むしろ、カローラスポーツのノーマルモードより、フィールダーのほうが断然速いですね。ちょっとアクセル踏むとあっという間に40km/h超えます。
スポーツモードも試してみると、さらに速い。信号待ちからのスタートでは、飛び出さんばかりの勢いでした。カローラスポーツのスポーツモードと同じぐらいの加速力です。
なおカローラスポーツについては以下の記事で取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
カローラスポーツの試乗レビュー!乗り心地の感想・インプレッション!ステアリングは無難な重さで高級車のような気持ちよさはない
ステアリングは重くもなく軽くもなく無難な印象。カローラスポーツの試乗で感じたような、滑らかさはないですね。
ジグザグの道でハンドルを切ると、ふつうに難なく走行できますが、気持ちよくはありません。
「良い」というよりは「悪くはない」っていう印象で、それ以上の感動はありませんでした。
まぁ、ステアリングに感動を求めてもハードルが高すぎるので、これはこれでいいんだと思います。超高級車とかでもないですしね。
路面の悪さがしっかり伝わってくる
静粛性はあんまり良くないです。私が試乗したのはガソリンエンジンモデルなので、エンジン音は当然あるんですが、問題はそこではありません。
問題なのは、でこぼこ道を走行したときの振動。10km/h以下で低速走行しても、ちょっと上げて20km/hぐらいで走行しても、車体がガックンガックン揺れます。
静粛性が優秀な車は、悪路を走行しても足元がブルブルふるえる程度で、そこが悪路であることに気づきもしなかったりしますよね。
しかし、カローラフィールダーは路面の悪さがしっかり伝わってきます。やはり高級車ではなく、あくまで大衆車なんだな、と感じました。
アイドリングストップ機能がついていない
アイドリングストップ機能が当然ついているものだと思っていたら、ついていませんでした。
アイドリングストップ機能とは、ブレーキを踏んで停車した際にエンジンが自動的に停止し、ブレーキを離すと再始動する機能です。
運転していて違和感がすごいので、この機能がついていないことは嬉しいポイントですね。
メーターがアナログなのが嬉しい
(※この写真は試乗中に同乗者が後部座席から撮影したものです。)
カローラフィールダーのメーターはアナログです。個人的にデジタルメーターはかっこいいと思えないので、ここも嬉しいポイント。
スピードメーターの下のマルチインフォメーションディスプレイは、色がなんとなくレトロな感じですね。
実燃費は5.0km/l
15分程度の試乗でしたが、実燃費は5.0km/lでした。
今回試乗したカローラフィールダーの燃費は、メーカー発表で16.6km/lなので、実際は30%程度しか走れていないことになります。
決して低燃費とはいえない数値ですね。燃費重視で車を選ぶなら、カローラフィールダーのガソリンエンジンモデルはやめておいたほうがいいでしょう。
エアコンを3番目に強い風量でつけていたので、春や秋でエアコンなしで走行すればもう少しよくなるかもしれません。
一時停止や信号待ちもあり、20km/h~40km/h程度で走行した実燃費です。一般道路に近い条件での数値なので、参考にしてください。
カローラフィールダーの価格は妥当
さて、カローラフィールダーは価格に見合った車なんでしょうか? それぞれのグレードの価格は下の表のようになっています。
モデル | グレード | 価格 |
カローラフィールダー (ハイブリッドモデル) | HYBRID G“W×B” | 2,536,920円 |
HYBRID G | 2,350,080円 | |
HYBRID | 2,229,120円 | |
カローラフィールダー (ガソリンエンジンモデル) | 1.8S”W×B” | 2,341,440円 |
1.5G”W×B” | 2,170,800円 | |
1.8S | 2,220,480円 | |
1.5G | 1,813,320円 | |
1.5X | 1,656,720円 |
ハイブリッドモデルが3グレード、ガソリンエンジンモデルが5グレード用意されていて、私が試乗したのはガソリンエンジンモデルの1.8Sです。
2,220,480円という価格ですが、妥当だと思います。
車内はそこそこ広く、走行性能は優秀、見た目もかっこいい。燃費の悪さや静粛性の問題はありますが、長所をかき消すほどの致命的なレベルではありません。
試乗してみた印象としては、感動するほどの何かはないけど無難な車。大人しいイメージは間違いで、若いひとが乗っても全然おかしくない車でした。
ハイブリッドモデルの燃費は34.4km/lとかなり優秀なので、燃費の悪さが気になって購入を迷っている場合は、ハイブリッドモデルを検討してみてください。
ここまで書いてきましたが、大人しいイメージだけで埋もれてしまうにはもったいない車だな、と感じました。
これはあくまで私が試乗した感想なので、おなじ感想を持つかどうか、購入前に試乗してみてくださいね。
カローラフィールダーについては内装の記事もございますので、詳しく知りたい方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
【画像/写真】カローラフィールダーの内装/インテリア!運転席周りや後部座席から荷室/トランクまで紹介!なおほかのカローラについても記事がございますので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
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