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フォルクスワーゲン ポロは故障が多い?壊れやすいのか故障率をもとに解説!

フォルクスワーゲン ポロは同社のコンパクトハッチバックカーで、日本の輸入車の中でもかなり人気のある車種です。

今回はそんなポロの故障に関してご説明します。

フォルクスワーゲン ポロの故障率

フォルクスワーゲン ポロ参考:www.volkswagen.co.jp

フォルクスワーゲンは世界でもトップクラスの販売台数を誇る大メーカーで、もっとも有名で主力車種に「ゴルフ」というハッチバック車があります。

そのゴルフよりワンサイズ小型なハッチバックカーが今回ご説明する「ポロ」で、輸入車の販売台数ではトップクラスの売れ行きを見せるモデルです。

ポロは以前からゴルフと共に国内に輸入されてきており、ゴルフよりコンパクトで手に入れやすい輸入車として人気がありました。

以前はゴルフより廉価ではあるものの少しチープな車という評判でしたが、モデルチェンジごとに上質感が増して今ではかなり高いクオリティを持つ車となりました。

デザインがカッコよくなったと共に動力性能や内装のクオリティも高くなり、それと共に販売台数が増加して人気が高まっています。

そんなフォルクスワーゲン ポロの故障に関しては、次のような点を見ていくと判断できます。

フォルクスワーゲンの耐久品質調査結果

自動車の故障率は各自動車メーカーが調査しており、フォルクスワーゲンも自社の車の故障率をデータとしてもっています。

ですがこのデータは各メーカーの機密データとなっており一般には公開されないため、私達は車種ごとの故障率を見ることはできません。

MEMO

そのため故障に関するデータはメーカーとは別の民間調査会社が公表しているデータを参照する必要があり、米国J.D.パワー社が公開している「自動車耐久品質調査」が参考になります。

この調査は毎年全世界の主要市場で調査されているものであり、各国の自動車ユーザーが新車購入から3年〜5年の間に起こった不具合を聞き取り調査してそれをメーカーごとのランキングとしています。

この調査ではポロ単体の故障件数などはわからないのですが、フォルクスワーゲンが国内の主要メーカーと比較して不具合が多いかどうかがわかります。

J.D.パワー社 2018年日本自動車耐久品質調査結果
ランキングメーカー不具合指摘件数
1レクサス51
2トヨタ61
3ダイハツ73
4スバル77
5日産78
6ホンダ79
7三菱82
8スズキ82
9BMW92
10マツダ102
11メルセデス・ベンツ103
12アウディ104
13MINI111
14フォルクスワーゲン127
15ボルボ128
参考 J.D. パワー 2018年 日本自動車耐久品質調査(VDS)J.D. Power

この調査では国内メーカーのすべてと主要な海外メーカーがランクインしているのですが、フォルクスワーゲンは全体の14位となっておりランキングとしてはワースト2位です。

トップはトヨタグループが占めており、1位はレクサス、2位はトヨタで、その不具合件数は50〜60ポイントとなります。

それに対してフォルクスワーゲンの不具合件数は127ポイントと2倍以上で、国内の他のメーカーと比べても非常に多い不具合件数となります。

海外メーカーとしてみても不具合件数が多く、それだけ故障の多いメーカーといえます。どんな故障が多いのかは後ほどご説明しますが、もう一つポロの信頼性に関するデータをご紹介します。

フォルクスワーゲン ポロの信頼性評価

J.D.パワー車は米国市場の車には各車種のさまざまな調査結果を公表しており、その中の一つにポロの信頼性評価があります。

この調査では前述した不具合件数の調査を元にして各車種の評価を5段階で評価しており、星3点が平均点と言う形です。

この評価でフォルクスワーゲン ポロの最新のデータを見ると、その結果は星2点となっていますので信頼性が平均以下となってしまっています。

ポロの評価は10年近くのあいだ毎年調査されていますが、その間も2点と3点の間で推移しており平均以上とはなっていません。

参考 2019 Volkswagen Golf Reliability & RecallsU.S. News & World Report

この結果はあくまで北米市場でのもので国内の結果ではありませんが、それでも北米の日本車が星4点や4.5点を獲得していますので、それと比較するとやはりポロの故障率は多いといえます。

中古のフォルクスワーゲン ポロの故障しやすさ

ポロは以前から日本にかなりの台数が輸入されており、中古車市場にもたくさんのポロが存在します。

そんな中古のポロですが、そもそも輸入車の中古車は故障に関して不安の多い車であり、それに加えてもともとの信頼性があまり高くないことから、故障は国産の中古車に比べると多いでしょう。

国産車では年式10年以上、もしくは走行距離100,000km以上が車の寿命の1つとして考えられていますが、ポロの場合には5年50,000kmを超えるとかなり故障が増加します。

そのためかポロの中古車価格は同程度、同クラスの国産車に比べて下落率が高く値段は安くなっていますが、故障のことを考えて置かなければ後ほど修理費などで維持費が増加する場合があります。

フォルクスワーゲン ポロオーナーの評判

ポロの故障に関してはTwitter上でもさまざまな情報が投稿されており、不安を感じている人も結構多いようです。

そんな中からいくつか投稿をご紹介します。

こちらの方はポロのスポーツモデルであるポロGTIに乗っていらっしゃいますが、エンジントラブルで修理が必要となったようです。

どの部分かはわかりませんが、それとは別にDSGというオートマチックトランスミッションも故障しており、半年で2度も大きなトラブルがあるというのは不安なことですね。

こちらの方はポロに興味を持っていらっしゃるようですが、実際に乗っていた人から故障の話を聞くと気になりますね。

ワイパーや窓ガラスのトラブルは輸入車では起こりやすいものですが、ポロでもやはり同じなようです。

こちらの方は前にポロGTIに乗っていらっしゃったそうですが、トランスミッションが2回も故障するという大トラブルを経験されています。

修理費用も高額となっていますが、車のメーカー保証があったことで無償修理になったようです。ポロなどの輸入車を購入する際には、保証内容のしっかりしたものを用意しておかないと怖いです。

フォルクスワーゲン ポロの故障事例

ポロの故障事例は非常に多岐にわたりますが、その中で代表的なものをご紹介します。

DSGのトラブル

ポロ エンジン参考:www.volkswagen.co.jp

まず最新型ポロなど近年のフォルクスワーゲンで問題となっているのが、「DSG(Dual Clutch Gear Box)」と呼ばれるオートマチックトランスミッションのトラブルです。

DSGはいわゆるATの一種ですが、従来のトルクコンバーター式ATと違ってマニュアルトランスミッションを自動変速化した「DCT(Dual Clutch Transmission)」です。

DSGの変速制御は2つのクラッチを切り替えることで行われており、マニュアルトランスミッションでドライバーが行っていた操作をそのまま自動化するシステムとなっています。

欧州で実用化されたDSGはフォルクスワーゲンが率先して量産車に搭載しており、それがポロなどの形で日本にも入ってきています。

ポイント

そんなDGSですが日本市場や中国市場ではリコールを何度も起こしており、その原因は要であるクラッチのすべりや摩耗などによるものです。

日本や中国は欧州と違ってストップアンドゴーの多い道路状況であり、DSGにかかる負荷が想定以上だったことが原因でこのトラブルが多発しています。

その都度フォルクスワーゲンは何度も改良はしているものの、前述のツイートでもあるように故障はまだまだ多いです。

DSGの修理は基本的に本体交換が行われるので修理費用が高く、何もなければ数十万円レベルの修理となることもあります。

しかも一度修理しても再発することもあり、その都度維持費が嵩むのが泣き所です。

パワーウインドウの窓落ちトラブル

ポロ サイド参考:www.volkswagen.co.jp

これもツイートにあったトラブルですが、いわゆる「窓落ち」と呼ばれる故障でその原因はパワーウインドウの部品にあります。

パワーウインドウは窓ガラスを電動で上げ下ろしする装置で、その動作はパワーウインドウレギュレータと呼ばれる部品が担っています。

パワーウインドウレギュレータは電動モーターと樹脂や金属部品などで構成されているのですが、窓落ちはこの部品が故障することで窓が上がらなくなるために起こります。この状態になると常に窓が開いた状態なので、防犯上でも大きな問題です。

パワーウインドウレギュレータの故障の多くは樹脂部品の経年劣化による破損ですが、海外の樹脂部品は日本の環境では劣化が早いようで故障の大きな原因です。

修理にはその破損した箇所だけ交換することは出来ずパワーウインドウレギュレータ全体の交換が必要となり、修理費用は数十万円に登ります。

電装品のトラブル

電装品のトラブルもポロでよく聞かれるものですが、電装品と言ってもその故障箇所は多岐にわたります。

ポロに限らず近年の車は電装品が様々な箇所に使われており、特にエンジン関連は電装品がとても多いです。

注意

とくにエンジンの各種センサー系は故障が多く、故障すると一箇所数万円の修理費用が必要です。またほかにはイグニッションコイルなどの点火系トラブルも多く、こちらはもっと費用が高い修理内容となります。

ほかには車両側の電装品も故障は多く、スイッチ類やセンサー類、灯火類などさまざまな場所が故障します。

修理箇所は車によって違うのでよく当たりハズレがあるといいますが、ノートラブルの車はあまりみられませんね。

修理費用も一箇所であれば数万円程度ですが、多発すると維持費は一気にかさみます。

フォルクスワーゲン ポロは買っても大丈夫か?

フォルクスワーゲン ポロは2018年にフルモデルチェンジしたことでデザインや動力性能が大きく進化し、以前のモデルよりも魅力も人気も高まった車種です。

輸入車の中でも手頃なサイズ感で扱いやすく、女性にも乗りやすい輸入車として販売台数は年々増えています。

しかし故障に関しては以前から信頼性の低さが言われており、最新型でもその状況はあまり変わっていません。

そのためポロを購入する際には故障に関してはしっかり考えて置かなければならず、ディーラーや修理工場との連絡を常に取れるようにしておきましょう。