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プリウスの左ハンドルがあるのはなぜ?違いは一体何?

トヨタ プリウスは燃費性能の高いハイブリッドカーとして大任期の車種ですが、そんなプリウスには左ハンドル仕様があるのはご存知でしょうか?

今回はプリウスの左ハンドル車についてご説明していきます。

左ハンドルのプリウスの存在

 

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トヨタ プリウスはトヨタが1997年に初めて市場に投入して以来日本のみならず世界中で人気の車になっています。

プリウスはエンジンと電動モーターを併用するハイブリッドカーというタイプの車種で、プリウスは世界初の量産型ハイブリッドカーです。

プリウスは現行モデルで4代目となりますが、日本ではプリウスは国内自動車販売数で何度もトップを取るほどの人気車種で特に2004年登場の2代目プリウスから一気に販売台数が増えました。

しかしプリウスの海外展開は以外にもかなり早く、北米への展開は初代プリウスのモデル期間半ばである2000年に投入されました。

プリウスは海外でもその圧倒的な燃費性能が高い評価を受け、特に北米でも販売台数が多い車種です。

しかし日本国内の右ハンドルのプリウスと違って海外は左ハンドルの国が圧倒的に多く、初代から現行モデルまで一貫して左ハンドルモデルが海外に輸出されたり、海外の各地で生産されたりしています。

日本国内でプリウスを運転する場合には当然右ハンドルで十分ではあるのですが、非常に少数ながら国内でも左ハンドルのプリウスがあるのです。

まずはそんな左ハンドルのプリウスの情報をTwitterからご紹介しましょう。

こちらの方はプリウスの中古をいろいろ見られているようですが、その中にも左ハンドルのプリウスというものがあります。購入自体は普通の中古車と同じように出来るようですね。

こちらの方は運転している途中で左ハンドルのプリウスに遭遇されたようですが、一見すると普通のプリウスにしか見えないので気づいたらびっくりしますよね。

左ハンドルとはいっても外観ではほとんど見分けがつかないので、知らないうちに街で遭遇していても気づかないかもしれませんね。

こちらの方は左ハンドルのプリウスに乗られたようですが、細かい点が国内仕様と違って興味深かったようです。運転席も左ハンドルだとどこか違和感がありますね。

左ハンドルのプリウスの違い

左ハンドルのプリウスは主に北米仕様の車が逆輸入として日本に入ってくる場合が多いのですが、車の性能面自体は国内仕様のプリウスと大きく違うところはありません。

しかし運転席周りではいろいろと右ハンドル仕様と違うところがあり、運転の際に慣れが必要な部分が多いです。

走行感覚が大きく異なる

まず左ハンドルのプリウスはその運転感覚が右ハンドル車とは大きく違うため、運転感覚に慣れるのには時間がかかります。

左ハンドルの車は普段日本にいると乗る機会は殆ど無いのですが、実際に運転してみるとその運転感覚の違いにびっくりします。

ポイント

運転席が左側にあると車の中心からの距離自体は変わらないものの、道路からの位置関係を見るとセンターラインからの距離が離れる位置関係になります。

右ハンドルのときには無意識的に車をセンターラインに近づけるように運転するのですが、いきなり左ハンドルのプリウスに乗り換えたりするとその運転感覚のままで左ハンドル車を運転してしまいます。

その結果車はよりセンターラインに近づくような位置取りとなってしまい、しっかり把握して運転しないとセンターラインを超えてしまうような危険な運転になってしまいます。

これはプリウスだけでなく左ハンドル車全てに言えるものですが、特に左ハンドル車に乗り始めたときが一番危険です。

また住宅街などの狭い道を運転するときも注意しなければならず、車の右側を家の塀や道路標識などにぶつけないよう気をつけなくてはなりません。

日本の道路は当然ながらすべて右ハンドル車用にできていますので、プリウスでの運転で左ハンドル車は不利なところが多いです。

ウインカーとワイパーが逆

左ハンドル車では運転席周りの操作関係も意外と違うところが多く、ウインカーとワイパーの操作レバーが逆というのは一見するとわからないものです。

国産車ではプリウスを始めとしてすべての右ハンドルの車でウインカーレバーはハンドルの右に位置しており、逆側の左がワイパーの操作レバーです。

しかしプリウスの左ハンドル車ではこれが完全に逆になっており、ハンドルの右にワイパーレバー、左にウインカーレバーが位置しています。

この位置関係は左ハンドル車全般にこの配置であり、プリウスに限らず左ハンドルの輸入車で問題となる点です。

右ハンドルの車でいつも運転しているときにはほぼ無意識にウインカーとワイパーの操作をしており、特にウインカーは交差点などで曲がるときにも右左のウインカー操作に戸惑うことはないでしょう。

しかし左ハンドルのプリウスに乗ると操作が逆になっているので、慣れないうちは交差点で曲がるときにワイパーが動いてしまったり、逆にワイパーを動かそうとするとウインカーが点灯してしまいます。

これも運転感覚と同じで慣れてくれば解消はされますが、特にウインカーの出し忘れには気をつけたほうが良いでしょう。

シフト操作の向きも逆

 

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もう一つ操作関係で向きが逆になっているところにシフトレバーがあり、これも右ハンドルのプリウスとその操作の向きが変わります。

右ハンドルでも左ハンドルでもシフトレバー自体は一応車の中央に位置していますが、右ハンドル車では運転席寄りに右にずれてついているのと同様左ハンドル車では左にずれてついています。

右ハンドルのプリウスの場合、シフトレバーの操作はニュートラルの位置から右に動かしてD(ドライブ)やR(リバース)に入れる形になり、プリウスのシフトレバーは形状が独特なものの基本的な操作はほかの車と同じです。

注意

しかし左ハンドル車ではこれが左右反転した逆向きとなっており、操作に慣れておかなければなりません。

左ハンドル車ではシフト操作を右手で行う点も右ハンドル車とは逆なのですが、左手で行っていた操作を逆にしなければならないので操作感覚も随分違います。

プリウスはオートマ式のシフトなので複雑な操作がないぶんまだいいですが、左ハンドル車のプリウスで発進する際や交代する際には慣れないうちはすばやく操作はできないでしょう。

またそれに伴ってパーキングギアに入れるボタンの配置も変わっているので、そのあたりの操作も把握しておきましょう。

スピードメーターがマイル表記の場合がある

左ハンドルのプリウスは北米を始めとしたさまざまな海外の地域で走っている仕様ですが、逆輸入をされたもとの国によってはスピードメーターの表記がマイル表記となっている場合があります。

日本国内での車のスピードメーターはキロメーター毎時(km/h)で表示されるようになっており、国内の速度標識も全てこの単位で表示されています。

私達も車を運転するときにはすべてその前提で運転しており、車のスピードメーターの表記もキロメーター毎時です。

また世界中を見てもキロメーター毎時のほうが一般的で左ハンドルのプリウスでもこの表示の車もあるのですが、一部の国では速度がマイル表示の国があり、その国のプリウスはスピードメーターがマイル表示になっています。

マイル表記の国の代表格は米国と英国なのですが、英国は日本と同じく右ハンドルの国であるため日本への逆輸入はまずほとんどありません。

しかし米国から逆輸入されるプリウスはプリウスの左ハンドル車のほぼすべてを占めており、それらは通常はスピードメーターがマイル表記となっているので、スピードメーターの数字だけを見ていると速度が出過ぎてしまいます。

MEMO

1マイル/h=1.609km/hでありおおよそキロメーター毎時の1.6倍の速度表示になっているので、スピードメーターの表示が「30」のときには48km/hもスピードが出ているのです。

そのためスピードメーターの数字だけを見て運転していると30km/h制限で走っていると思っていても実際には50km/h近く出ていることがあり、マイル表記のスピードメーターに慣れるには経験が必要です。

なおスピードメーターは部品さえ合えば左ハンドルでもキロメーター毎時の表記のものに交換することは不可能ではありませんが、プリウスの左ハンドル用の部品はほとんど国内にないためそれも海外から取り寄せるなど大変でしょう。

駐車場、ドライブスルーや高速料金所での支払いが大変

 

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左ハンドルでのプリウスで以外に大変なのが車に乗りながら支払いをするときで、ファーストフードのドライブスルーや高速道路の料金所での支払いが主な問題です。

国内の自動車関係の施設というのはほぼ例外なく右ハンドル車用に設計されており、車に乗りながらでもやり取りが可能なドライブスルーや料金所の支払い口はすべて運転席がある車の右側に位置しています。

また車を駐車する際のゲートをくぐるときや支払いのときにも駐車券を取ったりお金を払う操作は車の右側に位置しています。

ポイント

となると運転席が逆になった左ハンドルのプリウスではその操作位置とは逆の位置に運転席がきてしまうので、非常に操作がしづらいものとなってしまいます。

この状態で車に乗りながら操作しようとすると、左側の運転席から右側の助手席に体を乗り出すようにしたり、手が届かないときには一度外に出たり助手席に移ったりしなければならず非常に大変です。

駐車場に関しては近年輸入車への対応として左側にも操作端末があるところもありますが、ほとんどの駐車場は右側にありますので多くの駐車場では不便でしょう。

なお高速道路の料金所に関しては近年ETCの普及で料金所は通過するだけになってきているので、左ハンドルのプリウスに乗るのであればまずETCは必須と言える装備でしょう。

ここまでご紹介してきたように左ハンドルのプリウスは国内の右ハンドルのプリウスに比べて不便な点が多く、ほかの輸入車同様日本国内の道路では運転しづらい車でしょう。

左ハンドルのプリウスはなぜ存在している?

左ハンドルのプリウスは前述したように車の使い勝手としては不便な部分が多いのですが、それでも左ハンドルのプリウスに乗っている人がいるのはひとえに他の人が乗っていない珍しさからでしょう。

日本ではプリウスという車種は2代目〜4代目まで国内で何度も販売台数トップを獲得している車種で、日本の道路には非常に数多くのプリウスが走っています。

トヨタが市場シェアの半数以上を持っている日本においては、その中でもプリウスの割合が多いということでもあり、プリウスを道路で見かけない日はないほどでしょう。

しかし裏を返せばプリウスに乗っていても珍しさや特異さという点では他の車ほど目立つことはなく、エアロパーツなどで特徴的にしなければ他の車と差がつけにくいのです。

そこでプリウスを左ハンドルにするというのはプリウスの台数が非常に多い日本でも珍しい仕様となっており、そんなプリウスに乗るということでとても独自性の高い点が左ハンドルのプリウスの価値といえるでしょう。

もちろん車の使い勝手としては日本では右ハンドル車のほうが圧倒的に便利なので、左ハンドルのプリウスは珍しさという点が最大の魅力でしょう。

その結果はTwitterにも表れており、道路で左ハンドルのプリウスに出会った人は総じてびっくりされていますね。

左ハンドルのプリウスを入手する方法

左ハンドルのプリウスを国内で入手しようとすると外国からの逆輸入車を手に入れることになりますが、その購入にはトヨタのディーラーは使うことができません。

プリウスは日本国内はもとより左ハンドルの海外でも新車販売されている現行車種ですが、日本国内のディーラーで購入できるのは右ハンドルモデルだけです。

左ハンドルのプリウスをトヨタのディーラーで注文しようとしてもまず受けてくれるディーラーはなく、新車購入として考えると右ハンドル車しか選択肢はありません。

そこで左ハンドルのプリウスを購入するためには民間の自動車販売会社経由となり、主に輸入車を扱っている会社でたまで販売されています。

その際は民間の会社が独自に海外から輸入して販売している形となっているので価格は国内のプリウスよりは割高となり、おおよそ4,000,000円前後が新車価格になるでしょう。

またそのほかの入手手段としては中古車として購入する方法で、台数としてはこちらのほうが見つけやすいでしょう。

しかし台数は国内のプリウスと比べると圧倒的に少なく、探すと10,000代近くあるプリウスの中古車の中でわずか十数台ほどであり選択肢は多くはありません。

値段としても普通の中古車より高めの相場であり、前型の3代目プリウスではおおよそ1,500,000円〜2,000,000円ぐらいで販売されています。

また現行モデルの4代目プリウスについてはほぼ新車価格と変わらないか高めの値段であり、2,500,000円〜3,500,000円が相場となっています。

この価格は新車のプリウスの上級グレードでも手に入れられるような価格帯にあり、左ハンドルのプリウスに使い勝手などを求めるのであれば素直に右ハンドルのプリウスにしておいたほうがよいでしょう。