スポーツクーペとSUVを融合したスタイリッシュなSUVエクリプスクロス。
RVRとアウトランダーの中間モデルとして登場し、三菱にとって久しぶりの新型車ということもありとても注目を浴びています。
そんなエクリプスクロスですが燃費は良いのでしょうか。
ここではエクリプスクロスの燃費について解説していきます。
エクリプスクロスの燃費・実燃費
まずはエクリプスクロスのカタログ燃費と実燃費の差をチェックしていきましょう。
エクリプスクロスはJC08モード燃費が採用されていますので、実燃費はカタログ値の7割程度が期待できます。1.5Lターボエンジンのエクリプスクロスはカタログ値で15.0km/Lです。
では実燃費はどのような数値になるのでしょうか。
燃費の種類 | 数値 |
カタログ燃費 | 15.0km/L |
街乗り燃費 | 10~12km/L |
高速燃費 | 13~15km/L |
ユーザーの燃費を見ていくとこの様になりました。カタログ燃費達成率は7割とガソリン車の平均レベルトをしっかり達成しています。
ダウンサイジングターボエンジンは街乗り燃費が伸びにくい特性がありますが、それでもしっかりと7割近い数値を達成し高速燃費ではカタログ値を達成しているので、燃費性能は優秀といってよいでしょう。
エクリプスクロスの燃費の口コミ
エクリプスクロスの燃費についてユーザーはどう感じているのでしょうか。ここではツイッター上からエクリプスクロスの燃費に関する口コミをご紹介していきます。
納車されて旭川~北見~能取岬までドライブしました。
天気良かったけど風が強かった(*_*)高規格道路と石北峠越えしてトータル488km走って34リットル給油して燃費は14.3㎞/l(^^)
カタログの値は14㎞/lなので期待以上に走ってくれました\(^^)/#エクリプスクロス pic.twitter.com/BcZ3eyfjRG— はやて (@rapid_kitami54) 2018年4月15日
なんと14.3km/Lとカタログ値に迫る数値を出しています。長距離とはいえ峠を走るような環境でもこれだけの数値が出るのは良いですね。ちなみに4WDはカタログ値が14km/Lなのでカタログ値を超える性能です。
エクリプスクロスでの最高燃費!
南陽まで山登りと下りを繰り返しての往復
信号がほとんどないのが良かったな pic.twitter.com/KerNLwGVOd— あけふ (@AKF110G) 2018年9月16日
なんとこちらの方は15km/Lとカタログ値を達成しています。なかなか出づらいJC08モード燃費を達成する非常に優れた実燃費ですね。
レンタカーは1300ccクラスのコンパクトカーで予約したはずが、案内された車はSUVタイプの三菱エクリプスクロス1500!?
3日間で801.9km走行、燃費は15.4km/L
サービスのつもりで大きい車にしてるのか?燃費の良いコンパクトの方が良かったな。 pic.twitter.com/DVYEGFZW7p— @もり (@mori_2638) 2018年9月3日
こちらもなんと15.4km/Lという数値です。しっかりとカタログ値を達成してくれる高い燃費性能を持っていますね。
なお口コミ・評判は以下の記事でさらに詳しくまとめているので、詳細まで知りたい方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
エクリプスクロスの口コミ/評判!価格から外装や走行性能まで全てチェック!エクリプスクロスの燃費の理由
エクリプスクロスの燃費は乗る人や環境によって大きく変わります。ここではエクリプスクロスの燃費の理由を解説します。
トレンドのパワートレイン
エクリプスクロスは国産車でも最近増えてきているダウンサイジングターボエンジンを採用しています。
ダウンサイジングターボとは?デメリット/欠点2つとメリット3つ!搭載車種も紹介このエンジンの特徴は基本的に排気量が小さいので、負荷の少ない巡航時は燃料消費が抑えられることです。そしてターボなので加速時などの排気量が少なさを補うので、しっかり加速できます。
さらに1.5Lエンジンの燃費性能だけでなく、パワートレインの無駄をなくすためにアイドリングストップが採用されています。信号待ちなどでの無駄なアイドリングを止め、燃料の消費を少しでも減らしています。
街乗りが苦手
さきほどの通りダウンサイジングターボエンジンは加速時にターボを使ってます。ターボは自然吸気よりも空気の量が多く、合わせて燃料消費が多くなる傾向があるのです。
ターボエンジン車は燃費が悪い?燃費向上は走り方次第で可能?!そのため街乗りのようなストップアンドゴーが多いような場面では加速が頻繁に行われるため、効率が悪い走りしかできません。
ダウンサイジングターボエンジンは長距離の巡航には非常に優れていますが、街乗りでは燃料の消費が多少多くなってしまうのです。
大口径のタイヤ
エクリプスクロスはSUVスタイルのため大口径ホイールを履いています。なので普通乗用車に比べて、単純に重量の増加や転がりの抵抗が増えるのでタイヤの抵抗が大きく、余計に負荷がかかる構造です。
エクリプスクロスの特徴であるSUVらしさが燃費の悪化を招いています。
エクリプスクロスの燃費改善・向上方法
エクリプスクロスの燃費の良し悪しの理由を解説してきましたが、今度は燃費良く走るための方法を解説していきます。
無駄のない発進をしよう
エクリプスクロスのエンジンは、ストップアンドゴーの多い環境では燃費が悪くなりやすい傾向があります。なので燃費良く走るために、できるだけ発進時の燃料消費を減らしたいところです。
まず発進時はクリープ現象で徐々に前に出ましょう。エンジンの回転と速度があってきたら、今度はアクセルを3分の1から半分ほど踏み込み目的の速度まで加速します。
このときターボをきかせないようにと思って軽くアクセルを踏んでいると、ポンピングロスなどによりエンジン内で抵抗が発生し、逆に無駄になります。
そして必要な加速が終わったらアクセルを緩め、できるだけ一定速度で走行しましょう。
エンジンブレーキを使おう
次に燃費を伸ばすコツとしてエンジンブレーキの有効活用です。減速するときにアクセルを離していると燃料供給がカットされているため、燃費は消費されていません。
ですので燃費を伸ばしたいならここを活用しないわけにはいきません。
車のエンジンはおおよそ1,500回転以上でアクセルが離された状態であればエンジンブレーキがかかるようになっています。
CVTは滑空するようなエンジンブレーキが特徴的なので、もし回転数が低いもしくは減速が弱い場合は、必要に応じてギアを一つ落とすなどしてエンジンブレーキを活用しましょう。周りの車の状況をみて、普段より少し早くアクセルオフをすることで燃費は伸びます。
レーダークルーズコントロールシステムを使おう
エクリプスクロスは不必要な加減速が燃費に影響を与えやすいターボエンジンなので、高速道路やバイパスのような速度一定で走れるような環境では、レーダークルーズコントロールをできるだけ使いましょう。
そうすれば加減速の無駄は減るので燃費は改善されますし、なにより運転の疲労も減りますので非常に効率的です。
もしエクリプスクロスを買おうと考えているなら、あわせて正しい値引き交渉のやり方も覚えておくといいですよ。
このやり方を知らないと最大60万円以上も損しますよ。詳しく知りたい方は、下記の『たった1分で車を60万円値引きできる裏技』のページをご覧ください。 たった1分で車を60万円値引きできる裏技!安く購入する秘密のテクニックとは?!エクリプスクロスの燃費を他の車と比較
エクリプスクロスの燃費性能はなかなか優秀でした。ではエクリプスクロスのライバル車たちの燃費はどうでしょうか。
ここでは比較に上がりやすいトヨタのC-HR、ホンダのヴェゼル、スバルのXVと比較していきます。
トヨタ C-HR
C-HRはコンパクトSUV市場でナンバーワンの座を守り続けるトヨタのコンパクトSUVです。
エクリプスクロスのようなダウンサイジングターボやハイブリッドシステムなど、欧州のクルマづくりを意識した走行性能をしています。
燃費数値はガソリンモデルで16.4km/L、ハイブリッドモデルで30.2km/Lです。では実燃費を見ていきます。
燃費の種類 | ガソリン | ハイブリッド |
カタログ燃費 | 16.4km/L | 30.2km/L |
街乗り燃費 | 11~13km/L | 19~21km/L |
高速燃費 | 14~17km/L | 22~25km/L |
さすがにプリウスと同じパワートレインを積んでいるハイブリッドだけに、燃費の数値はC-HRの勝ちです。排気量もC-HRのほうが小さいのもあり燃費には有利になります。
ただ走行性能はエクリプスクロスのほうが評判は良いので、走りで選ぶならエクリプスクロス、燃費で選ぶならC-HRとなるでしょう。
なおC-HRについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
C-HRの燃費は悪い?街乗りや高速の実燃費は?改善し向上させる方法まで解説!C-HRの口コミ/評判!価格から外装や走行性能まで全てチェック!ホンダ ヴェゼル
ヴェゼルはコンパクトSUVらしいスタイリッシュなボディと、実用性の高い車内空間の両立が魅力的な車です。ガソリンモデルとハイブリッドモデルともにさまざまな技術で燃費性能は磨かれています。
燃費数値はガソリンモデルで21.2km/L、ハイブリッドモデルで27.0km/Lです。では実燃費を見ていきます。
燃費の種類 | ガソリン | ハイブリッド |
カタログ燃費 | 21.2km/L | 27.0km/L |
街乗り燃費 | 12~14km/L | 16~19km/L |
高速燃費 | 14~18km/L | 19~21km/L |
燃費性能はやはりヴェゼルの勝利です。排気量は一緒ですが、ターボの有無が大きく違ってきているようです。
とはいえこちらも走行性能ではエクリプスクロスのほうが上なので、走りで選ぶならエクリプスクロス、実用性で選ぶならヴェゼルと言って良いでしょう。
なおヴェゼルについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
ヴェゼルの燃費は悪い?街乗りや高速の実燃費は?改善し向上させる方法まで解説!ヴェゼルの口コミ/評判!価格から外装や走行性能まで全てチェック!スバル XV
XVはスバルが販売するハイブリッドSUVです。非常に高い走破性と水平対向エンジンプラスモーターという唯一無二の走りでユーザーを楽しませてくれます。
カタログ数値は2.0Lガソリンモデルで16.0km/L、ハイブリッドモデルで20.4km/Lとなっています。
燃費の種類 | ガソリン | ハイブリッド |
カタログ燃費 | 16.0km/L | 20.4km/L |
街乗り燃費 | 9~11km/L | 10~13km/L |
高速燃費 | 11~13km/L | 15~18km/L |
サイズ的にはちょうどエクリプスクロスと対極になる車で、ハイブリッドモデルがあるのでそちらと比較するとさすがにかないませんが、ガソリンモデル同士ではエクリプスクロスのほうが燃費が良いという結果です。4WDのみの設定というXVの割り切った設定も燃費に不利な一つの要因です。
どちらもそれぞれに魅力のある車ですが、燃費勝負ではエクリプスクロスの勝利です。
エクリプスクロスは走りが優秀
エクリプスクロスはダウンサイジングターボエンジンを搭載した最新のスポーツSUVです。燃費性能はそこそこに、走行安定性や加速性能など走りの良さが魅力になります。
ドライブして楽しい実用性のある車がほしいという人には、どちらもこなせるエクリプスクロスはとてもおすすめできる車種です。