ジープといえば悪路が続くオフロードを力強く走るクロカン系のSUVのイメージがとても強いです。
現在でもああいった車を見ると一様に”ジープだ”と言われているのが聞かれます。
ジープはもともと軍用の車として開発され、現代では高級SUVとしての地位を確固たるものにしています。
ここではそんなジープのデザインについて徹底的に調べていきます。
ジープのデザインの特徴
無骨で実用性一辺倒のSUVというイメージの強いジープですが、現在はかなりおしゃれなSUVに変化してきています。
とはいえど、ジープというと異常なまでのオフロード性能と無骨なデザインでまさに遊ぶ男の車という雰囲気も持っています。
そんなジープのデザインの特徴は、アメリカで厳しい条件を課せられ開発された軍用車両として誕生した歴史からきていたのです。
無骨なデザインは軍用からの名残
ジープはもともとアメリカ軍がドイツの小型軍用車両から影響を受けて、自国の自動車メーカーに向けて、そのような仕様の車を作るように司令を出したのが始まりです。
その提示された条件は非常に難しくほとんどのメーカーがさじを投げるほどでした。
そんな過酷な条件をクリアするためにムダの少ない非常に効率的なボディを作る必要がありました。
そしてついに開発された車がジープです。さらに生産量などの関係からいくつかのメーカーで再設計され生産されており、当時はまだジープというメーカーはなかったのです。
ちなみにジープという名前の由来は諸説あり、はっきりしていません。
当時のジープはラダーフレームというハシゴ状のシャシーの上にキャビンを載せる構造のため非常に乗り心地は悪いですが、故障や走破性はめっぽう強いのが特徴です。(故障率の詳細は以下の記事をご参照ください。)
ジープは故障が多い?壊れやすいのか故障率をもとに解説!その後その走行性能や走破性などが民間の人間にも広まり、さまざまな作業車として軍用の中古車などが民間に回るようになります。
そして民間に向けてのジープが発売されるようになりました。
ほぼ軍用の車両と同じデザインで出されたため、乗車効率の良い四角いボディをもち、効率の良い丸目のヘッドライトとそのままの縦ラインのグリルが継承されているのです。
今ではジープの特徴的なデザインとなっています。そのときにできたデザインの名残で今のラングラーのような無骨なデザインが残っているのです。
なおジープの歴史については以下の記事でも解説しているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
ジープはどこの国の車?国産車との違いはこの3つだ!軍用SUVからの進化
民間にもジープという車が広まり始めました。時代は進み車にも個性や品格を求められるようになり、ジープにもトラックや乗用と言ったバリエーションをもつ必要がありました。
そこでジープらしい走破性をもちつつも乗用として成り立つSUVの開発を始めたのです。そして発表されたのがワゴニアでした。
乗用タイプのワゴニアはワゴン車らしいスタイルを持ちつつも、ジープらしい四角いボディと縦ラインのグリルと丸目のヘッドライトを継承しています。個性のある乗用SUVとして世に出たのです。
ワゴニアはその他にも2ドアのスポーツタイプや高級SUVも作られるようになりました。
乗り心地の改善のためにボディサイズを小さくしモノコックボディを採用するなど、さらに乗用SUVとしての質を高めていきます。
これがのちに進化し、チェロキーやグランドチェロキーといったジープのフラッグシップSUVとなります。
こうしてジープは乗用タイプとオフロードタイプとしっかり別れました。これらはデザインが大きく違うように見えますが、実は共通デザインがあるのです。
軍用時代から続く7スロットグリル
現在ジープは、ラングラーには昔の名残がありますがチェロキーなどは昔の軍用の車とは似ても似つかない乗用らしいスタイリッシュなデザインとなっています。
それでもジープには昔から続く以下の共通デザインがあります。
- フロントに縦長の7つの穴をもつ7スロットグリル
- 真ん中が膨らんで貝殻のような形のクラムシェルタイプのエンジンフード
- 大きくタイヤを覆う台形のホイールアーチ
これらはジープのすべてのモデルに共通する意匠デザインとなっています。
ジープはその長い歴史でオフロード用と乗用とで大きく別れましたが、デザインは軍用の車を生産していた頃から大事に残ってきている伝統のデザインがあったのです。
ちなみにラングラーは走破性やデザインがいいだけでなく積載性もあるので、キャンプには最適な車です。詳細は以下の記事で解説しているので、興味のある方はこちらもご参照ください。
ラングラーがキャンプに最適な理由7つ強靭な走破性を持つSUVスタイル
ジープのどのモデルにも言えることですが、どんな悪路でも走り抜けることのできる高い走破性を持つスタイルも特徴的です。
フラッグシップモデルであるグランドチェローは最低地上高が230mm。悪路でもバンパーなど車両の先端が障害物にぶつからないアプローチアングルやデパーチャーアングルもしっかり確保されているのがみてわかります。
全く性格の違うオフロードのラングラーもオンロードのチェロキーも、一目見るだけでジープだとわかるデザインなのは、こういった理由からなのです。
もしジープを買おうと考えているなら、あわせて正しい値引き交渉のやり方も覚えておくといいですよ。
このやり方を知らないと最大60万円以上も損しますよ。詳しく知りたい方は、下記の『たった1分で車を60万円値引きできる裏技』のページをご覧ください。 たった1分で車を60万円値引きできる裏技!安く購入する秘密のテクニックとは?!かっこいいジープの車種
強靭なスタイルを持つラングラーから現代らしいスタイルを持つチェロキーまでジープはSUVのイメージを網羅しています。
ここではそんなジープらしいかっこいい車を紹介していきます。
コンパス
ジープの小型SUVのコンパスです。フラッグシップカーであるグランドチェロキーをそのまま小さくしたようなデザインで同社のレネゲードより上級感がしっかり漂います。
しっかりとジープの伝統デザインである7スロットグリルに台形のフェンダーアーチなどは盛り込みつつも、都会派のスポーティなスタイルをコンパクトなボディに凝縮。
近年のジープらしいかっこいいコンパクトSUVに仕上がっています。
ラングラー
昔のジープをそのまま現代の技術で蘇らせたかのようなクラシカルなスタイルのラングラーです。
ジープの中ではオフロード向けのワイルドモデルとして存在しています。
力強くワイルドなオフロードモデルらしい四角いボディに、しっかりとタイヤを覆う台形のフェンダーと丸目のヘッドライトは、クラシックな印象をさらに強調。ジープのアイコンとしての役目をしっかり果たしています。
その姿はまさにthe・ジープといった車です。
なおラングラーについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
ラングラーは故障が多い?壊れやすいのか故障率をもとに解説!グランドチェロキー
ジープのフラッグシップモデルであるグランドチェロキーです。ワイルドな印象の強いジープですが街なかを走っていてもオシャレでかっこいいプレミアムSUVとなっています。
フロントマスクにはジープの伝統デザインの7スロットグリルとクラムシェルフード、横から見ると台形のフェンダーアーチが力強さを演出しています。
それでも無骨なデザインで収まらず、スタイリッシュなボディ形状と随所にオシャレに装飾されたメッキパーツがプレミアム感を演出しています。
さすがはジープのフラッグシップカーと言えるでしょう。
なおグランドチェロキーについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
グランドチェロキーは故障が多い?壊れやすいのか故障率をもとに解説!ジープのデザインの世間的評判
オシャレな乗用のジープや無骨で男らしいデザインのジープなどデザインがさまざまなジープですが、世間的にはどんな車として見られているのでしょうか?
ツイッターからピックアップしてご紹介していきます。
いや、jeepに乗ってるのは神
まじでかっこいいよ惚れそう— すみすみか (@0112suumika) 2018年6月11日
なんとジープに乗ってるだけで惚れられてしまうようです。最近は女性のSUV人気が非常に高まっているので、もしかしたらSUVに乗るだけでもモテるかもしれませんよ。
Jeep試乗させてもらってきた。
めちゃかっこいいやん。
めちゃ運転しやすいやん。
めちゃ欲しくなるやん。— マコト (@coucou3210) 2018年6月10日
ジープはその個性的なデザインが嫌味もなくとてもかっこよいです。しかもSUVなのでアイポイントも高いため運転しやすいというのもあります。
三菱ジープは可愛いしかっこいいのやで pic.twitter.com/GQ3IjMpLCn
— 山さん@低浮上🕊🍒 (@yubari_jeeper) 2016年3月18日
写真の通りすれ違ったら二度見してしまいそうなほどインパクトが強い車です。たしかにかっこいいですよね。
写真をよく見るとわかりますが日本ではミツビシがジープからライセンスを受けて製造していた時期もありました。
ジープの面白いところはベンツやBMWなどと違い、ジープに対しては否定的な意見が少ないということです。(ベンツとBMWの詳細は以下の記事をご参照ください。)
【画像】ベンツのかっこいい車種ベスト10!デザインが最高なものを紹介!【画像】BMWのかっこいい車種ベスト10!デザインが最高なものを紹介!みんな何らかの好意的な意見を持っています。このような車は珍しいため、ある意味無難に乗れる車と言えるでしょう。
ジープのかっこいいカスタム車
そのクラシカルで個性的なスタイルで確固たる人気を持つジープ。ではそのジープをオーナーはどうカスタムして個性を出しているのでしょうか?
インスタグラムからジープのカスタムをピックアップしていきます。
大口径のマッドタイヤを履かせさらにリフトアップほどこしている、まさしくオフロードの王者という風格の漂うラングラーです。
ジープのオフロード性能をそのまま特化させたこのカスタムは、ジープの正統派カスタムと言えるでしょう。
プレミアムSUVであるグランドチェロキーをインチアップとローダウンをほどこし、スタイリッシュなスポーツモデルへと仕上げています。
全身艶のあるブラックで統一されており非常にしまった印象を出しながら、赤色のブレーキキャリパーをチラ見せすることによりおしゃれな雰囲気も演出しています。
SUVであるグランドチェロキーがこういったスポーティなカスタムを施されるのもいいですね。
SUVだというのにフェンダーアーチの中にタイヤが入り込んでしまい、フロントリップスポイラーが地面すれすれになっているスポーツカーのようなグランドチェロキーです。
真っ赤なボディに黒のスポーツストライプ、さらにボンネットに開いたエアダクトが走りの予感を一層際立たせてくれます。
グランドチェロキーはラングラーと違い、オフロードカスタムよりもスポーツカー風にカスタムされることのほうが多いようです。
グランドチェロキーをオフロードカスタムしたものがありました。カンガルーバーにマッドタイヤとオフロードの王道カスタムを施していてもどこか品のあるスタイルになります。
エンジンフードのステッカーのデザインが目を引くのも特徴ですね。
ジープはオフロード向けのカスタムだけでなく車高を下げてスポーティにしてもスタイリッシュに決まる車です。かっこいいものがありましたらぜひ参考にしてみてください
ジープはSUVの元祖
近年流行しているSUV。世界各国のメーカーがこぞってSUVを開発していますが、ボクシーなデザインや張り出し感のあるフェンダーアーチはジープから始まっていたのです。
正にSUVの元祖と言えるジープ。現在では無骨なラングラーのようなデザインも個性的でかっこいいですし、スタイリッシュで乗り心地の良いチェロキーもしっかりジープらしいデザインを残しつつかっこよく仕上がっています。
ジープのデザインは個性的で他車にも大きな影響を与える唯一無二のものでした。
なおジープについては以下の記事でも取り上げています。興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
ジープはどこの国の車?国産車との違いはこの3つだ!ジープは故障が多い?壊れやすいのか故障率をもとに解説!