日産エクストレイルは同社を代表する中型SUVで、オフロード走行で人気の車です。
今回はそんなエクストレイルのサイズや寸法についてご説明します。
エクストレイルのサイズ・寸法と広さ・大きさ
エクストレイルはDセグメントサイズの中型SUVで、以前は本格的なオフロード走行性能が圧倒的な人気を誇るモデルでした。
現行モデルは3代目となりますが、クロスオーバーSUVが世界的に幅広く人気な車種となっており、3代目からはクロスオーバーSUVに生まれ変わりスタイリッシュなSUVとなりました。
以前のエクストレイルはフレーム構造でオフロード性能が高かったのですが、その分居住性や振動面などで少しデメリットも多くなっていました。
そこで3代目では普通の乗用車と同じモノコック構造のSUVとなり、不足な点が補われました。
またエンジンにはハイブリッドモデルが追加され、その燃費性能も高くなりました。
そんな最新エクストレイルのサイズや寸法をご紹介します。
エクストレイルの外観
まずはエクストレイルの外観寸法についてご紹介します。
スペック | エクストレイル | |
全長 | 4,690mm | |
全幅 | 1,820mm | |
全高 | 1,740mm | |
ホイールベース | 2,705mm | |
トレッド(前/後) | 1,575/1,575 | |
最低地上高 | 205mm | |
車両重量 | 1,510kg〜1,660kg | |
タイヤサイズ | フロントタイヤ | 225/65R17(20S、20Xi HYBRID レザーエディション、20Xi HYBRID、20S HYBRID) 225/60R18(20Xi レザーエディション、20Xi) |
リアタイヤ | 225/65R17(20S、20Xi HYBRID レザーエディション、20Xi HYBRID、20S HYBRID) 225/60R18(20Xi レザーエディション、20Xi) | |
ウインドウサイズ | フロントウインドウ | 約400mm✕1,400mm |
サイドウインドウ | 約400mm✕2,200mm | |
リアウインドウ | 約400mm✕1,300mm | |
ミラー幅 | 約2,200mm | |
エンブレム・ロゴサイズ | 約100mm✕100mm |
エクストレイルの寸法
エクストレイルの外観寸法について、まずは基本的な全長などをご紹介します。
車の外観寸法で普通車の場合は国内では5ナンバーサイズと3ナンバーサイズという大きなくくりがあり、ユーザーが車を購入する時に比較の対象ともなるものです。
5ナンバーサイズと3ナンバーサイズは以下の基準で決まっており、どれか1つでも基準を超えると5ナンバーから3ナンバーとなります。
スペック | 5ナンバー | 3ナンバー |
エンジン排気量 | 2,000cc以下 | 2,001cc以上 |
全長 | 4,700mm以下 | 4,701mm以上 |
全幅 | 1,700mm以下 | 1,701mm以上 |
全高 | 2,000mm以下 | 2,001mm以上 |
エクストレイルはこの区分でいうと3ナンバーサイズとなりますが、その全長は多分に5ナンバーサイズを意識したものとなっており4,695mmとギリギリのサイズのなっています。全幅は少し大きめではありますが、3ナンバー車の中ではそこまで大きいわけではありません。
5ナンバーと3ナンバーサイズは以前は税金額の差などがありましたが、現在ではそういった区分はなくあくまでナンバーの違いだけです。
ですが国内では5ナンバーサイズは比較的コンパクトというイメージが根強く、エクストレイルの全長もそのイメージを受け継いでいるといえるでしょう。
エクストレイルは駐車場に収まるか?
次にエクストレイルが駐車場に収まるかどうかを見ていきましょう。
国内の駐車場は大きく分けて2つあり、平置きの駐車場と立体駐車場があります。そのうち平置きの駐車場は自宅や街中の駐車場、ショッピングセンターなどで多く見られるもので、そのサイズは場所によってまちまちです。
ですが一般的には幅が2.5m・奥行き5.0mとなっており、そのサイズにエクストレイルの車体はしっかり収まります。
もう一つの立体駐車場は街中の駅前などにあるのですが、こちらは車高に制限があります。昔からある立体駐車場は高さ制限が「1.57m」といったところが多く、セダンやコンパクトカー用のサイズでエクストレイルでは駐車が出来ない場合がほとんどです。
ですが最近はミニバンの増加によって立体駐車場の高さ制限もゆるくなっており、高さ制限が2.0m〜2.5mというところも増えてきました。
そういった立体駐車場であればエクストレイルでも駐車できますので、立体駐車場に停める際には高さ制限をよく確認しましょう。
その他の外観のサイズ感
エクストレイルの他の外観サイズで気になる点はやはりSUVらしく最低地上高でしょう。
エクストレイルは以前のモデルからオフロード走行を強く意識した車で、レジャーやアウトドア、スポーツなどの用途でとても人気がありました。
オフロード走行性能もさることながら中型SUVとしては高めの最低地上高をしており、対応できる場面が多かったのです。
現行車からはより都会的なクロスオーバーSUVとなったもののオフロード走行性能も両立させており、現行エクストレイルでも高いオフロード性能を持っています。
クロスオーバーSUVは一般道路の走行がメインで最低地上高は200mmを切る車が一般的なのですが、その中でもエクストレイルはしっかりしたSUVらしい走りができる車となっています。
またタイヤサイズも大きめの装備となっていますので、様々なシーンでしっかりした走行性能を見せてくれます。
エクストレイルの内装
では次にエクストレイルの内装のサイズについてご紹介します。
スペック | エクストレイル | |
室内長 | 2,005mm | |
室内幅 | 1,535mm | |
室内高 | 1,270mm(サンルーフ付き車は1,220mm) | |
ラゲッジルーム | 高さ | 845mm |
幅 | 1,050mm | |
奥行き | 950mm | |
運転席寸法 | 高さ | 約1,100mm |
幅 | 490mm | |
奥行き | 約1,000mm | |
助手席寸法 | 高さ | 約1,100mm |
幅 | 490mm | |
奥行き | 約1,000mm | |
後席寸法 | 高さ | 約1,100mm |
幅 | 1,315mm | |
奥行き | 約1,000mm |
エクストレイルの車内の広さ
エクストレイルの内装で最も基本となるのが室内寸法です。エクストレイルの室内寸法は3ナンバー車としてはそこまで大きいものではないのですが、全長が5ナンバーサイズに収まっていることから室内長も乗用車として標準的なサイズです。
室内幅も全幅が広めにしてはそこまで広くはなく、こちらも5ナンバー車と同じぐらいのサイズです。
また室内高はあまり高くないのですが、こちらはSUVという車高および最低地上高の高い車の常でそこまで広くはできません。
エクストレイルはミニバンではないので室内の居住性はそこまで重要視されておらず、普通車並の広さが確保されていると言っても良いでしょう。
さらにエクストレイルにはサンルーフが装着できるのですが、サンルーフの分室内高は少し低くなります。
エクストレイルのラゲッジルームの広さ
エクストレイルは車の形状としてはハッチバックタイプの車で、ラゲッジルームもそれなりの広さがあります。
エクストレイルはSUVですがレジャーやアウトドアなど荷物を沢山載せる用途も多く、ラゲッジルームの広さは重要視されます。
こちらもミニバンほどの広さがあるわけではありませんが、荷室幅や荷室長は結構広々としており大きめの荷物も載せられます。
荷室高はSUVなのでそこまで高くはありませんが、それでもセダンなどに比べればしっかりした積載性があります。
なおエクストレイルは世代を重ねるごとに車のサイズが大きくなってきているのですが、その分はほとんどラゲッジルームに割かれており積載量は増えています。
その他の内装のサイズ感
エクストレイルは5人乗りのSUVでフロントに2人、リアに3人乗りの車です。
エクストレイルは車幅に対して室内幅が少し狭めになっているのですが、その影響は特に後席の広さに表れており、1,315mmの座席幅は3人乗車では少し狭めです。
とはいえ普通に乗る分ではそこまで窮屈を感じないのですが、レジャーやアウトドアなどで荷物を一緒に載せようとすると5人乗車ではラゲッジルームのスペースは十分ではありません。
その際にはリアシートが6:4分割式となっていてどちらか片側だけでもシートを折りたためば、ラゲッジルームがそれだけ広くなって積載量を高められます。
その際には乗車人数は3人〜4人となりますが、エクストレイル1台でキャンプ用品などを積んで行く場合はこれぐらいで限界でしょう。
なおエクストレイルは屋根の上に荷物を載せるルーフレールやアタッチメントが豊富なので、大きな荷物はそちらに載せることもできます。
エクストレイルの運転
では次にエクストレイルの運転時のサイズ感をご説明します。
スペック | エクストレイル |
最小回転半径 | 5.6m |
ハンドルサイズ | 370mm |
エクストレイルの旋回性
まず車の運転性で気になる点は小回りが効くかという点ですが、これは車の最小回転半径が関係してきます。
最小回転半径は車のハンドルを左右どちらかに最大限きってその後低速走行したときに、車が360°一回転するのに必要な半径です。
このスペックが小さいほど車の小回りがきくということで、軽自動車で4.5m〜5.0m、コンパクトカーで5.0m前後、5ナンバーサイズ車で5.5m前後が一般的です。
エクストレイルの最小回転半径は5.6mと5ナンバーサイズ車とそこまで変わらないのですが、エクストレイルの全長に対しては一般的なスペックといえます。
ものすごく小回りが効くほどではないのですが、運転が難しいほどではないでしょう。
エクストレイルの走行感覚
エクストレイルの走行感覚は最新モデルになってかなり上質になっており、SUVらしい車高の高さからくる視界の良さがあります。
エクストレイルは現行モデルからモノコックボディになり、先代までのフレーム構造よりも振動吸収などの面で走行感覚に良い影響を与えています。
また車内の広さが確保できる構造なのでシートの位置などに自由度があり、運転ポジションが良好になっています。
また車のデザイン的に前方の見切りの良い形状となったことで、大柄なボディでも車両感覚がつかみやすく運転が難しい車ではなくなりました。
車高も高いのでもともと前方視界が良好で、サイズ感以上に運転しやすいと感じるでしょう。
エクストレイルの車内の運転感覚
エクストレイルの車内からの運転感覚は前述で述べた通り視界が良好ですが、さらにウインドウの配置で左右や後方の視界も良くなっています。
エクストレイルは以前はスクエアボディでフロントのAピラーが立っていたのですが、げんこうモデルからスタイリッシュに多少寝た形になりました。
そのことでフロントサイドの視界が良好となり、ドライバーが左右を確認しやすくなりました。
またクロスオーバーSUVはデザイン的にリアウインドウが狭めになることがあるのですが、エクストレイルはリアウインドウサイズもしっかり確保されており後方視界も良好です。
エクストレイルのサイズの評判
エクストレイルのサイズ感についてはTwitterでも評判が高く、つぎのような意見があります。
SUVだとエクストレイルが一番だと思う!!
あのサイズ感とパワーと使い勝手はホントにいいよね
ディーゼルの音は昔から変わらないけどうるさく感じてしまう(´・ω・`)— びかつ꧁˙꒳˙꧂ (@cranky_con) December 11, 2016
この方はエクストレイルが一番だとおっしゃっていますが、その理由の一つとしてサイズ感が挙げられています。車としてのパワーもあるのでサイズの大きさでも気にならない走行性能もあります。
なぜエクストレイルにしたかというとキャンプ、雪上キャンプ、登山、汚してもいい、さらに身長180の自分が車中泊できるのはこの車が一番良いではないのかと思ったから
荷台が完全フラットになるのはやっぱ便利なんよね
あと見た目!!!— とらぼろ (@toraboro) December 2, 2019
こちらの方がエクストレイルを選んだのはアウトドアに便利に使えるからで、特に車中泊ができるという点が評価されています。
エクストレイルは室内長やラゲッジルームの長さが眺めに取られているので、車中泊が快適に行えるほどのスペースがしっかり確保されています。
エクストレイルを他の車と比較
では次にエクストレイルと同クラスのライバル車をサイズ感や寸法などで比較してみます。
スペック | エクストレイル | トヨタ ハリアー | ホンダ CR-V | マツダ CX-5 | |
価格 | 2,272,600円〜3,546,400円 | 3,004,100円〜4,659,600円 | 3,290,100円〜4,441,800円 | 2,618,000円〜3,976,501円 | |
全長 | 4,690mm | 4,725mm | 4,605mm | 4,545mm | |
全幅 | 1,820mm | 1,835mm | 1,855mm | 1,840mm | |
全高 | 1,740mm | 1,690mm | 1,680mm | 1,690mm | |
ホイールベース | 2,705mm | 2,660mm | 2,660mm | 2,700mm | |
トレッド(前/後) | 1,575/1,575mm | 1,560/1,560mm | 1,600/1,615mm | 1,595/1,595mm | |
最低地上高 | 205mm | 160mm〜175mm | 190mm〜210mm | 210mm | |
車両重量 | 1,510kg〜1,660kg | 1,660kg〜1,810kg | 1,520kg〜1,700kg | 1,520kg〜1,610kg | |
タイヤサイズ | フロントタイヤ | 225/65R17(20S、20Xi HYBRID レザーエディション、20Xi HYBRID、20S HYBRID) 225/60R18(20Xi レザーエディション、20Xi) | 225/65R17 235/55R18 235/50R19 | 235/60R18 103H | 225/65R17 225/55R19 |
リアタイヤ | 225/65R17(20S、20Xi HYBRID レザーエディション、20Xi HYBRID、20S HYBRID) 225/60R18(20Xi レザーエディション、20Xi) | 225/65R17 235/55R18 235/50R19 | 235/60R18 103H | 225/65R17 225/55R19 | |
室内長 | 2,005mm | 1,965mm | 1.970(7人乗りは2.520) | 1,890mm | |
室内幅 | 1,535mm | 1,480mm | 1.550(7人乗りは1.520) | 1,540mm | |
室内高 | 1,270mm(サンルーフ付き車は1,220mm) | 1,220mm | 1.230(電動パノラミックサンルーフ装備車は1.185) | 1,265mm | |
ラゲッジルーム | 高さ | 845mm | 740mm | 840mm | 795mm |
幅 | 1,050mm | 1,125mm | 1,050mm | 1,050mm | |
奥行き | 950mm | 1,010mm | 960mm | 950mm | |
最小回転半径 | 5.6m | 5.4m〜5.7m | 5.5mm | 5.5m |
エクストレイルとトヨタ ハリアーのサイズ感の比較
トヨタ ハリアーはトヨタを代表するクロスオーバーSUVで、スタイリッシュなデザインが人気の車です。
ハリアーは以前はエクストレイルと完全にライバル車の位置づけでしたが、現在はハリアーはより高級路線となり価格帯は少し離れています。
ですがサイズ感としてはエクストレイルとほぼ同等で、エンジンスペックも似たものがあります。ハリアーはエクストレイルのように5ナンバーサイズに全長を収めようとしていないので少し長めですが、全高に関してはエクストレイルのほうが高くなっています。
また車内の広さは全体的にエクストレイルのほうが広々としており、居住性は高くキャンプやレジャーに向いています。
ラゲッジルームも容積的にはエクストレイルのほうが広くなっており、使い勝手はエクストレイルのほうが良いでしょう。
ですがハリアーは何よりスポーティなデザインが特徴であり、エクストレイルとは違った魅力があります。
エクストレイルとホンダ CR-Vのサイズ感の比較
ホンダ CR-Vはエクストレイルと同じぐらい昔からモデルの続いているクロスオーバーSUVですが、CR-Vもハリアーとともに高級路線となっており価格面では差があります。
しかしサイズ感としてはエクストレイルよりCR-Vのほうが多少コンパクトになっており、全長は100mm程度もCR-Vのほうが小さいです。
一方で全幅はCR-Vのほうがよりワイドであり、より安定感のある感じとなっています。全高はCR-Vのほうが低いものの最低地上高は同じぐらいあり、悪路走破性は同程度でしょう。
同様に室内寸法も全体的にはエクストレイルが広々としており、全幅に対して車内幅に関してもエクストレイルのほうが広くなっています。
ですがラゲッジルームの寸法はほとんど同じであり、積載量に関してはほぼ変わらないと言っても良いでしょう。
CR-Vもデザイン的にはエクストレイルよりもスポーティなデザインとなっており、そこが最大の特徴となっています。
エクストレイルとマツダ CX-5のサイズ感の比較
CX-5は現在ではエクストレイルとほぼ同等の価格帯のクロスオーバーSUVです。
CX-5はサイズ感的にはエクストレイルより多少全体的に小さめになっており、全高はほとんど変わりませんが全長や全幅はエクストレイルのほうが大きいです。
ですがホイールベースはどちらもほぼ変わらず、CX-5は車の全長に対してホイールベースが広く取られているといえるでしょう。
また室内の寸法については、全長が140mmぐらいCX-5が短いのに対して室内長は110mm程度の差となっており、比較的車内が広く取られています。
車内幅や車内高はほぼ変わらないので、ラゲッジルームの広さも長さ以外はほとんど同じなので、長さの点以外はCX-5は結構広々としていると言って良いでしょう。
CX-5は欧州風なデザインが最大のメリットとなっており、国内のSUVとは違ったデザインの特徴があります。
総評
エクストレイルは国内のクロスオーバーSUVの中では特にオフロードを意識したモデルとなっており、丁度いいサイズ感やユーティリティの便利さなどメリットの大きな車です。
トヨタやホンダのライバル車よりもコストパフォーマンスもありお買い得なのですが、一方でフルモデルチェンジから結構期間が経っているので古くなってきた部分もあります。
しかし逆にいえばそれだけ購入しやすい車といえるでしょう。