車には様々な楽しみ方がありカスタマイズもその1つですが、その中でコンプリートカーという車があることをご存知でしょうか?
今回はコンプリートカーとはどういう車7日についてご説明します。
コンプリートカーとは?
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コンプリートカーとはいわゆるカスタマイズカーのひとつで、車の購入時点で既にかなりのカスタマイズが施してあるカスタマイズカーを指します。
コンプリートカーの元祖
コンプリートカーは車のさまざまな部分をカスタマイズした車になりますが、コンプリートカーが登場してきたのは比較的最近になります。
カスタマイズカーは自動車メーカーの純正の車をベースとしてさまざまなパーツを交換した車のことを指し、エクステリアやインテリアデザイン、エンジンやトランスミッション、サスペンションやタイヤなどの足回りなどに手を入れることでノーマル仕様では得られない高いスペックや個性的な外観を得られるものです。
カスタマイズカーはもともとチューニングカー文化が元になっており、日本では1970年ごろにカーレースやスーパーカーブームが起こったことで市販車をベースとして主に車の出力や走行性能を向上させるようなチューニングが流行していました。
またそれとは別にドレスアップカーという文化もあり、こちらは主に車の見た目を派手で目立つようなものにカスタマイズする文化です。
ドレスアップカーでは車のエクステリアやインテリアにさまざまな手が入れられ、バンパーやボンネット、ウイング、シート、内装デザインなどを特徴的なものとすることで個性的で他にはないドレスアップが競って行われていました。
その中でも「ローダウン」というドレスアップは現在でも非常に人気の高いもので、車の最低地上高を通常よりも大幅に低くすることで地面スレスレで走るようなフォルムに仕上げます。
その結果スポーツカーのような安定感と派手なフォルム、体感速度の向上などの効果が得られ、非常に満足感の高い車に仕上げられます。
これらチューニングカーやドレスアップカーの文化を素にして現在のカスタマイズカー文化があり、以前は違法性があったりあまり特殊なために世の中に受け入れられない側面もあったのですが、現在ではそういったネガティブな部分は解消されカスタマイズも一般的になっています。
コンプリートカーの定義
”コンプリート”とは英語で「完成」を意味する言葉ですが、これは完成車という意味ではなくカスタマイズが完了した車という意味で使われています。
現在カスタマイズカーというとエンジンやサスペンションなどのチューニングとデザイン的なドレスアップを両方含んではいますが、車のカスタマイズは基本的にその車のユーザーが自ら行うものです。
カスタマイズパーツはさまざまな選択肢の中から選んで自分好みの1台に仕上げるのがカスタマイズの楽しみの1つで、カスタマイズパーツの組み込み自体は専門の業者に依頼するのが一般的です。
カスタマイズではエンジンやトランスミッションなどの動力系からサスペンションなどの足回り、エクステリアのドレスアップパーツなどをそれぞれ組み込み、少しずつ理想の車にしていくのです。
これに対してコンプリートカーというのは逆のアプローチのカスタマイズカーで、販売されている車にあらかじめカスタマイズパーツが組み込まれています。
またコンプリートカーにはエクステリアのドレスアップパーツも走行性能などのチューニングパーツも組み込まれ、カスタムカーとして完成した形で購入できる車となっています。
コンプリートカーはカスタマイズカーの1つの完成形であり、車を購入する際の選択肢の一つとなっています。
コンプリートカーの販売
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コンプリートカーの販売は主にカスタマイズパーツを手がけるメーカーが行っており、自動車メーカーが販売している車ではありません。
車のカスタマイズパーツの市場は非常に活発な業界であり、新車の販売と共に数多くのカスタマイズパーツが開発、販売されており、カスタマイズパーツを手がけるメーカーは非常に沢山あります。
車のカスタマイズを行う時にはこれらのカスタマイズメーカーのパーツを使うのが一般的で、それぞれのメーカーごとの独自のデザインやチューニングパーツがあります。
そしてコンプリートカーはこれらのカスタマイズパーツメーカー自身が手がけている商品の一つで、主に新車の車をベースにして主にそのメーカーのカスタマイズパーツを組み込んだ車となっています。
ちなみに自動車メーカーの新車販売時にもさまざまな性能向上オプションやドレスアップのオプション装備を選択できるのですが、そういった形はあくまでメーカー純正でありコンプリートカーとは呼びません。
しかし自動車メーカー傘下のレーシング部門やチューニング会社が手がけたコンプリートカーというのはあり、これらはほとんどメーカー純正のカスタマイズカーといっても良い車です。
それらを含めてコンプリートカーはさまざまなメーカーの様々な車種で展開されており、新車購入時の選択肢の1つとなっています。
なおコンプリートカーは新車をベースとしたカスタマイズカーが基本となりますが、一部は中古車をベースにしたコンプリートカーも販売されています。
コンプリートカーのメリット
コンプリートカーはカスタマイズをしっかり行った車であり、次のようなメリットを持っています。
コンプリートカーならではの統一感のあるデザイン
まずコンプリートカーの最大のメリットといえるのは統一感のあるデザインのカスタマイズカーを手に入れられるという点でしょう。
カスタマイズカーではベースの車種に適合したドレスアップパーツやチューニングパーツを組み込むのですが、その際例えば何種類かのドレスアップパーツを組み込むとデザイン的にあまりマッチしないこともあり、カスタムパーツの選択はある程度完成形をイメージしながら考えなくてはなりません。
しかしカスタマイズパーツをそれぞれ組み込むのではどうしてもデザインが揃わないことも多く、本当にかっこいいカスタマイズカーに仕上げるのはなかなか大変なものです。
それに対してコンプリートカーでは基本的にそれを手がけるカスタムパーツメーカーのドレスアップパーツが組み込まれるので、車の全体的なデザインに統一感があり非常に完成度の高いドレスアップカーに仕上がっています。
コンプリートカーはそれぞれのメーカーがあらかじめデザイン設計も行った車であり、購入するユーザーはその完成車を最初から見れるのでデザインのズレなどを考える必要もありません。
完成者としてのカスタマイズカーがコンプリートカーの最大のメリットであり、その醍醐味はカッコよくスタイリッシュに仕上がっているデザインコンセプトといえるでしょう。
クオリティの高いカスタムカーを購入できる
コンプリートカーではドレスアップパーツ以外もクオリティの高いカスタマイズが行ってあり、セッティングやパーツ同士の調整もしっかり出来ているのがメリットです。
車のカスタマイズを行う時にはドレスアップパーツ以外にもチューニングパーツも組み込みますが、その組み込みには専門的な知識が必要で簡単には行なえません。
組み込みなどは専門業者にお願いすれば一応は可能なのですが、組み込んだあとの車の挙動やカスタマイズによるデメリットの有無、不具合等は基本的にパーツを組み込んだ後に運転してみなければ完全にはわかりません。
そのためカスタマイズによって車に不具合が多発したり扱いづらくなることもよくあり、完成車であるメーカー純正仕様から変更すると予期せぬ問題が出てくるのは仕方ない点でもあります。
しかしコンプリートカーとなるとカスタマイズパーツ自体の選定や組み込み後のセッティング、車とのマッチングなどさまざまな点をあらかじめ設計されており、完成車として販売されていることもありそのクオリティは完成度の高いものです。
コンプリートカーでもメーカー純正仕様にはないローダウン化やハイパワー化など車の性能に関わる変更は数多く行われますが、それでも普段の運転に大きく問題がある点は排除されており、カスタマイズカーといってもバランスのとれた車にもなっています。
またユーザーはあらかじめカスタマイズの結果を把握することができ、場合によっては実際の車を見ることも出来るのもコンプリートカーならではでしょう。
車検対応済みのカスタムカーとなる
コンプリートカーを購入する中で意外なメリットの一つが法規にしっかり対応できている点で、カスタマイズカーの弱点がないのが良い点です。
カスタマイズカーはメーカー純正の車のパーツをさまざまな別のパーツに交換することでカスタマイズをするのですが、その装着されるパーツは自動車メーカー以外のメーカーが設計開発および製造をしたものです。
それらのカスタマイズパーツを装着すること自体は基本的に自己責任となるのですが、一方で装着されたカスタマイズパーツが車検に適応できているかどうかは別問題です。
たとえばカスタマイズの基本であるエアロパーツはローダウン化をすることが多いのですが、そのエアロパーツが形状的に車検適合していないことも少なくありません。
しかしコンプリートカーではその設計段階から車検対応をしっかりした形のカスタマイズカーとなっており、車検上でも構造変更届を取得してあることで正規のカスタマイズカーとなっています。
コンプリートカーは販売上は通常の新車販売と同じ車となっているのでユーザーが購入する時点で法規的な心配をする必要がなく、非常に安心できるカスタマイズカーといえるでしょう。
カスタマイズを個人で行う時にはどうしても対応が難しくなる点なので、あらかじめ完了しているのはメリットの1つといえるでしょう。
コンプリートカーは値引きが大きめになる
コンプリートカーでは購入時に主にカスタマイズパーツに値引きが入っていることが多く、意外なコンプリートカーのメリットとなります。
コンプリートカーは自動車メーカーから購入した新車の車をベースとしてカスタマイズパーツを組み込むため、その価格としてはその車の新車価格+カスタマイズパーツ価格+工賃となります。
このうち新車価格は自動車メーカーが決めているものなのでコンプリートカーを手がけるカスタマイズカーメーカーでは値引きなどはないのですが、一方で自社開発のオプションパーツやカスタマイズパーツについてはある程度自由に値引きが可能です。
その上でコンプリートカーではカスタマイズパーツにある程度の値引きを行うことで個別のカスタマイズパーツを購入するよりもコストメリットが生まれており、購入意欲を高めてくれます。
コンプリートカーの値引き額や値引率はそれぞれのメーカーによって変わるのですが、その値引き額は一般的にかなり大きく数十万円〜百万円単位まで登ることもあります。
これだけの値引きは車の新車購入時にもあまりなくて車体の値引きとオプション値引きを合わせてようやくというところです。
そのためそれぞれのカスタマイズパーツを少しずつ集めてカスタムカーを仕上げるよりはコンプリートカーとして購入したほうが費用面のメリットが大きくなります。
コンプリートカーのデメリット
コンプリートカーにはカスタマイズカーとしてのメリットが多いのですが、一方で次のような点はデメリットになります。
新車価格+カスタム費用がかかる
コンプリートカーではその販売形式からノーマルの車を新車購入する場合よりもどうしても費用はかかります。
カスタマイズカーはメーカー純正のノーマル仕様をベースとしてそこにカスタマイズパーツを組み込むため、通常は新車や中古車でベース車両を購入した後にカスタマイズパーツを別途購入して装着することなります。
そのためカスタマイズパーツの組み込み費用はベース車の購入とは分けることができ、費用面で無理のない形で少しずつカスタマイズしていくことができます。
またカスタマイズパーツの価格も変動があるためセールなどで手に入れることが出来れば比較的安価に装着することも出来るでしょう。
しかしコンプリートカーではその購入時に車の新車価格とカスタマイズ費用のすべてを支払いしなければならず、同じ新車を購入するときよりもカスタマイズパーツ分の費用で高くなります。
前述したようにコンプリートカーではカスタマイズパーツの値引きが多く入ることは入るのですが、それでもカスタマイズパーツの総額は車種によっては1,000,000円〜2,000,000円に登ることもあります。
そのため新車購入時の費用負担がかなり増加することとなり、いくら値引きがはいっても支払い的には同じ車の上級グレードを購入するぐらいの費用よなるでしょう。
メーカーの保証が受けられない可能性がある
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コンプリートカーでは部品の故障や破損が起こった際にメーカー保証が受けられなくなることがあり、これについては一般的なカスタマイズカーと似たような対応となるでしょう。
通常の新車を購入する場合には車の主要部分やシステム、走行駆動部品などにはメーカー保証が設定されており、保証期間内であれば主要部分の初期不良や故障に対しては無償修理が適用されます。
これに対してカスタマイズカーには保証が必ずしもされるわけではなく、車のエンジンやトランスミッション、サスペンションなどの足回りなどのパーツをカスタマイズパーツにしている場合にその部分の故障はメーカー保証では出来ないことがあります。
メーカー保証はあくまで自動車メーカーが自社開発したパーツに対してのものなので、そこに変更を加えるカスタマイズが入った部分に関してやカスタマイズが原因の故障には対応しないのも当然です。
保証の考え方はコンプリートカーの場合には多少違っており、コンプリートカーは新車販売と同じ扱いとなるので基本的なメーカー保証は通常の新車と同様に保証がついています。
しかしながらカスタマイズされた部分については自動車メーカーが保証している部分ではないため、たとえばサスペンションがカスタマイズされていて故障した場合にはメーカーのディーラーに持ち込んでも無償修理とはなりません。
その際にはコンプリートカーを販売したカスタマイズメーカーが保証を請け負うこととなるのですが、カスタマイズメーカーの工場はディーラーに比べると圧倒的に少ないため、保証を受けるにしても修理の時間がかかってしまうことも少なくないでしょう。
このあたりが新車に近いとはいえカスタマイズカーであるコンプリートカーの弱点です。
事故による修理が難しくなる
もうひとつ修理に関して問題となるのが事故が起こった際で、事故によって車の主に外装パーツが破損した際にも修理には普通の車より手間や時間がかかります。
通常の車でもし事故を起こした時にバンパーや車の外装が傷つくことはよくあるのですが、その際軽度な破損や傷つきであれば修理で完全に直すことができます。
例えばバンパー等であれば破損していても部品交換による修理が可能であり、ディーラーや民間自動車工場などに持ち込めばそのメーカー純正の交換用部品を手配して修理が可能です。
国産車であればどのメーカーでも交換部品の流通が確立しているので、最短レベルで交換部品を入手して短い期間で元通りになるでしょう。
しかしコンプリートカーになると破損した部分がカスタマイズパーツであることも多く、その際に修理仕様を思ってもディーラーなどでは基本的に対応されません。
カスタマイズパーツの修理や交換はそのコンプリートカーのメーカーでなくてもできるのですが、部品自体がカスタマイズパーツメーカーから入手しなければならないためメーカー純正品の交換のときとは時間のかかり方が違ってきます。
部品交換で修理できるレベルならばコンプリートカーでも修理不可能ということはないでしょうが、メーカー純正車よりはデメリットはあるでしょう。
ローダウン車ではエアロパーツを擦ったり割る可能性が高い
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コンプリートカーでは外装のカスタマイズとしてローダウン化していることが多いのですが、ローダウン化によってエアロパーツの破損が起こる可能性が高くなっています。
コンプリートカーにはさまざまなカスタマイズパーツが組み込まれていますが、多くのコンプリートカーにはエアロパーツも装備されています。
エアロパーツはフロント、サイドのスポイラーやリアスカートなどが定番なのですが、これらのエアロパーツは地面にかなり近い位置までバンパーを延長するようなデザインとなっており、カスタマイズカー独特な低めで安定感のあるフォルムを作り出します。
またコンプリートカーではサスペンションに車高調と呼ばれるパーツもよく組み込まれており、車全体の最低地上高を短くして車全体をさらにローダウンしています。
こういったローダウン化はコンプリートカーのフォルムの特徴を形作っており、コンプリートカーにはかかせないものです。
しかしローダウン化するということはそれだけ障害物にぶつかりやすくなるということで、ノーマルの車でであれば乗り越えられた段差や縁石、スロープを登った際のバンパーなどがローダウン化によって当たる可能性が高くなります。
コンプリートカーレベルのローダウンではちょっとしたことでもエアロパーツが地面に擦ってしまったり路肩の段差に引っかかって割れてしまうことがあり、どんなに車の運転が上手い人でもちょっとした不注意ですぐ傷ついてしまいます。
コンプリートカーはそのデザイン的に非常に満足感の高い車ではあるのですが、運転時の扱いにくさも同時にあるので初めて乗るコンプリートカーなどでは一層注意が必要となります。
コンプリートカーの購入方法
コンプリートカーの購入方法は通常の新車購入時とは違っており、主にカスタマイズカーメーカーを窓口に購入します。
通常の新車購入の場合にはその方法は非常に単純で、購入したい車のメーカーのディーラーで注文するのが一般的です。
最近はオンラインでも可能ではありますが、国産車であればほぼどのメーカーのディーラーも全国津々浦々に展開しており、ディーラーに直接赴いて試乗車を運転してみたりカタログでグレードやオプション、ボディカラーなどをを見て好みの仕様を決めていきます。
その後にディーラーで注文を行い、完成車の受け取りもディーラー経由で行うことになるでしょう。
ですがコンプリートカーの場合にはカスタムを行うカスタマイズメーカーは必ずしも近くに工場があるわけではなく、自動車メーカーに比べればその規模は非常に小さくて全国に数箇所拠点があれば十分大きな会社です。
そのためコンプリートカーを選ぶ段階から注文、調整に至るまで電話やFAX、Eメールによるやり取りが基本となっており、実際の車を確認するというのも難しいものとなります。
また注文後にはカスタマイズメーカーから自動車メーカーへ新車を発注して納入、その後にカスタマイズパーツの組み込みを行うので、通常の新車よりも納期も長くなる傾向にあります。
そして完成したコンプリートカーはカスタマイズメーカーの工場からトラックで運搬され、ユーザーの自宅に車が届くことになります。
現在はインターネットの発達によってコンプリートカーの装備や完成デザイン、仕様やカラーなどをネットで事前に確認することができ、コンプリートカーの注文は対面でなくても十分可能でしょう。
なおコンプリートカーは中古車市場でも見かけることがあるのですが、こちらは誰かがコンプリートカーの新車として購入後に下取りなどで中古車となった車で、中古車であればほかの中古車と同じように中古車業者などから購入することができます。
おすすめのコンプリートカー
コンプリートカーはさまざまなカスタマイズカーメーカーから発売されているのですが、今回はその中から何車種かをご紹介します。
M’z SPEED SUZUKI Spacia Custom
最初にご紹介するのは軽自動車であるスズキスペーシアのコンプリートカーで、手がけるカスタマイズメーカーは「M’z SPEED」です。
M’z SPEEDはトヨタやホンダ、日産などの普通車のコンプリートカーを数多く手がけているメーカーですが、その中でスズキの軽自動車をベースにしたコンプリートカーがあります。
軽自動車でもカスタマイズカーは一般的になっていますがコンプリートカーとなると珍しく、スズキのトールワゴン系の軽自動車であるスペーシアカスタムがベースとなっています。
M’z SPEEDのスペーシアカスタムのコンプリートカーにはGRACE LINEという独自のエアロパーツが販売されていますが、そのGRACE LINEエアロを始めとしてカスタマイズカーを装着したコンプリートカーになります。
M’z SPEED SUZUKI Spacia Custom | 価格 | ||
コンプリートカー価格 | GRACE LINE ダウンサスバージョン | 2,182,400円(消費税込み) | |
ベース車両価格 | 2WD GS(ZSGB-J2) | 1,648,900 円(消費税込み) | |
カスタマイズ費用合計 | 533,500円(消費税込み) | ||
主要装着カスタマイズパーツ | GRACE-LINEエアロ(フロント/リア)塗装済 | 136,400円(消費税込み) | |
エアロ取付+デイライト/300cd以下 取付工賃 | 52,800円(消費税込み) | ||
RSR Ti2000 ダウンサス | 47,300円(消費税込み) | ||
取付+トーイン調整費用 | 44,000円(消費税込み) | ||
J-CARAT 16インチ | 149,600円(消費税込み) | ||
16インチタイヤ(165/45-16) | 63,800円(消費税込み) | ||
タイヤホイール組込+バランス工賃 | 11,000円(消費税込み) | ||
取付ナット+工賃 | 11,000円(消費税込み) | ||
マフラーカッター | 8,800円(消費税込み) | ||
マフラーカッター取付工賃 | 8,800円(消費税込み) | ||
値引き額 | 367,400円(消費税込み) | ||
トータル価格 | 1,815,000円(消費税込み) |
M’z SPEEDのスペーシアカスタムコンプリートカーには「ダウンサス仕様」と「車高調仕様」の2種類がありますが、車高調仕様は車高可変式のサスペンションであるのに対し今回ご説明するダウンサス仕様ではローダウン化でセッティングした高さで決められます。
このコンプリートカーにはフロントやリアにエアロパーツが装着されて安定感があって押し出し感の強いフォルムとなっており、軽自動車とは思えないほどの存在感です。
またその他にダウンサスや大径ホイールとタイヤ、ドレスアップパーツであるマフラーカッターなども組み込まれ、軽自動車であってもコンプリートカーの満足感は十分です。
価格についてはベースとなった車両が1,648,900円で軽自動車としては標準的な値段で、そこに533,500円のカスタマイズパーツと取付工賃が追加されます。
ですがそこに値引き額として367,400円の大幅な値引きが入り、結果的に総額は1,815,000円とベース車よりも160,000円程度しか追加費用がかからないのはリーズナブルです。
なおこのコンプリートカーは中古車市場では見当たらなかったので、まだまだ新車購入がメインとなるようです。
TOYOTA ALPHARD KUHLPREMIUM30A-RSⅡエアロキット
次にご紹介するのはトヨタの大型ミニバンであるアルファードのコンプリートカーで、カスタマイズメーカーは「KUHL名古屋」となります。
KUHL名古屋はアルファードのコンプリートカーとしては有名なメーカーの1つであり、ベースであるアルファードの押し出しの強いデザインをさらに際立たせたデザインのエアロパーツを販売しています。
このメーカーではアルファードには何種類かのエアロパーツの種類があり、それぞれにコンプリートカーが設定してあるので選択肢が豊富でデザインの違いで選ぶことができます。
今回はその中から「KUHLPREMIUM 30A-RSⅡ」というエアロパーツをメインに装着したコンプリートカーをご紹介します。
アルファード後期 新車 ALPHARD KUHLPREMIUM30A-RSⅡエアロキット 薄型フラップエアロ・フルカスタムコンプリートカー | 価格 | ||
コンプリートカー価格 | コンプリート価格 パールホワイト | 4,830,000円(消費税込み) | |
ベース車両価格 | S7人乗り 2.5L ガソリン 2WD | 3,908,000円(消費税込み) | |
カスタマイズ費用合計 塗装取付工賃込 | 1,628,660円(消費税込み) | ||
主要装着カスタマイズパーツ | KUHLPREMIUM 30A-RSⅡ 薄型フラップエアロコンプリートキット 4点セット(2トーン塗装費用含む)(レーシングボンネット・フロントディフューザー・サイドディフューザー一体型・リアフローティングディフューザー) | 参考価格なし | |
BLITZ ZZ-R車高調+アライメント調整 | |||
VERZ-WHEELS KCV01・02・03・04 20インチAW 全4色から選択可能 | |||
FALKEN AZENIS FK510 20インチタイヤ | |||
TOYOTA エントリーナビ&CD/DVD付き | |||
KUHLレッドステッチフロアマット | |||
トヨタメーカーオプション 両側パワースライドドア | |||
値引き額 | 739,660円(消費税込み) | ||
トータル価格 | 4,830,000円(消費税込み) |
このコンプリートカーにはエアロパーツとしてフロント、サイド、リアのそれぞれにローダウン化しているディフューザーが装着されますが、それに加えてボンネットも特徴的なデザインのレーシングボンネットに変更されています。
さらに車高調キットや20インチホイール+タイヤも装着され、大幅にローダウン化したアルファードは非常にスポーティなフォルムとなっています。
またベースとなったアルファートのトヨタの純正ナビやオプション装備も装着され、車の使い勝手もしっかり確保されています。
アルファードは大型高級ミニバンということでベース価格が4,000,000円弱と結構高額で、そこにカスタマイズ費用として1,628,660円もの追加費用がかかっています。
しかし値引き額として739,660円もの高額値引きが入っているので、トータル費用では5,000,000円いかない価格でアルファードのコンプリートカーが購入できます。
なおこのコンプリートカーの中古モデルも一応はありましたが、年式が非常に新しい車なので中古車価格も4,700,000円〜5,000,000円程度とほぼ変わりません。
GR SUPRA KUHLRACING 90R-RS
もう1車種「KUHL名古屋」の手がけるコンプリートカーをご紹介しますが、トヨタの最新のスポーツカーであるスープラのコンプリートカーです。
トヨタ スープラは久しぶりにトヨタが開発したピュアスポーツ2シーターのスポーツカーで、BMWとの共同開発という異色の経緯を持っています。
スープラはクローズドボディの3ドアクーペで純粋に車の走りを楽しめる車で、さらに豪華な内装などで高級車としての側面も持っています。
そんなスープラをベースとしてエアロパーツやカスタマイズパーツを組み込んだのがこのコンプリートカーになります。
GR SUPRA KUHLRACING 90R-RS | 価格 | ||
コンプリートカー価格 | GR SUPRA 新車 KUHLRACING 90R-RS 標準ボディ用エアロキット フルカスタムコンプリート | 6,190,000円(消費税込み) | |
ベース車両価格 | SZグレード | 4,995,000円(消費税込み) | |
カスタマイズ費用合計 | 1,670,680円(消費税込み) | ||
主要装着カスタマイズパーツ | KUHLRACING 90R-RSエアロコンプリートキット 4点セット(1トーン塗装費用含む)(フロントディフューザー・サイドステップディフューザー・リアフローティングディフューザー・マフラーカバーガーニッシュ) | 参考価格なし | |
KUHLRACING スラッシュ4テールマフラー | |||
BLITZ ZZ-R車高調+アライメント調整 もしくは HKS 車高調 | |||
VERZ-WHEELS KCV01・02・03・04・05 20インチAW 全4色から選択可能 | |||
FALKEN AZENIS FK510 20インチタイヤ | |||
値引き額 | 475,680円(消費税込み) | ||
トータル価格 | 6,190,000円(消費税込み) |
スープラはベース車両からスポーツカーとしてかなりの高級車ですが、そこに1,670,680円のカスタマイズを施すことでよりスポーティさが際立つデザインとなっています。
コンプリートカーということでエアロパーツは車の全体に装着されており、よりローダウン化できるフロント、サイド、リアディフューザーとマフラーカバーが装着されシャープで非常にカッコいいスポーツカーとなっていまう。
また車高調や大径ホイールなどもスポーツカーにはデザインだけでなく走行性能を大きく変化させるパーツとなっており、より引き締まったドライビングとなっているでしょう。
このコンプリートカーには値引き額が500,000円弱は入っており、それによりコンプリートカーの総額は6,190,000円と高めですが、スープラという車のポテンシャルを引き出したコンプリートカーは非常に素晴らしい1台です。
なおこのコンプリートカーでは中古車が発見できなかったので、ベース車が非常に新しいこともあり新車購入がメインでしょう。
SUZUKI JIMNY TOUGH STYLE モンスタースポーツコンプリートカー
次にご紹介するのは「モンスタースポーツ」が手がけるスズキジムニーのコンプリートカーで、タフでワイルドなスタイルのコンプリートカーとなります。
スズキ ジムニーはスズキの軽自動車SUVとなりますが、ジムニーはその生い立ちがかなり特殊な車でもあります。
ジムニーは以前から本格的なオフロード性能を持つ軽自動車として開発されており、軽自動車のコンパクトな車体ながらかなりの悪路走破性と耐久性を持ち合わせています。
そのコンセプトから最新型となるジムニーは製造が追いつかないほどの大人気となっており、そんなジムニーをベースとしたコンプリートカーも多数登場しています。
今回ご紹介するモンスタースポーツはカスタムカーを手がけるメーカーですが、長年スズキ自動車と提携関係にあるなど非常に繋がりの深いメーカーで、ジムニーのカスタマイズも定評があります。
ジムニー[JB64W] TOUGH STYLE モンスタースポーツコンプリートカー | 価格 | ||
コンプリートカー価格 | ピュアホワイトパール塗装車は22,000円高(税込)。 ※ブラック2トーンルーフ仕様車は44,000円高(税込)。 ※ブラックトップ2トーン仕様車は66,000円高(税込)(受注生産)。 | 2,424,400円(消費税込み) | |
ベース車両価格 | XC 5MT ※4ATの場合99,000円高 | 参考:1,776,500円(消費税込み) | |
カスタマイズ費用合計 | 参考:647,900円(消費税込み) | ||
主要装着カスタマイズパーツ | クロスカントリーマフラー | 参考価格なし | |
TYPE Sp センターパイプ | |||
ハイプレッシャーラジエターキャップ | |||
サスペンションセット(20mmUP 減衰⼒固定タイプ) | |||
ブレーキパッド type-S1 フロント | |||
ブレーキシュー type-e リヤ | |||
スポーツフットレスト [レッド] ※MT用 | |||
フロアマット ※MT⽤ | |||
ウィンドウエアロバイザー | |||
TOUGHフロントグリル ※塗装込 | |||
TOUGHウレタンバンパー フロント ※塗装込 | |||
TOUGHスキッドバンパー ※塗装込 | |||
TOUGHウレタンバンパー リヤ ※塗装込 | |||
牽引フック フロント 左 | |||
牽引フック リヤ 左 | |||
POLARG LED (ナンバー+ルーム) | |||
MONSTER エンブレム L ピン無 ×2ヶ (Frフェンダー⽤) | |||
MONSTER エンブレム S ピン無 ×2ヶ (Rrゲート⽤) | |||
タイヤカバー [ソフト MSサークル] | |||
ヘプタゴンホイールナットType-2 [レッド] 20本組 | |||
M/T タイヤ 各種 ※オプション | |||
値引き額 | − | ||
トータル価格 | 2,204,000円(消費税込み) |
モンスタースポーツのジムニーはジムニーの特徴をさらに伸ばしたようなカスタマイズをしたコンプリートカーとなっており、まずはキズがつきにくいドレスアップパーツが装着されます。
またこれまでご紹介したコンプリートカーと違う点としてサスペンションやブレーキが悪路走破のための装備となっている点で、大きなオフロード向けのタイヤとともにノーマルのジムニー以上の走行性能を持っています。
さらに牽引フックなども標準装備されており、オフロードを走行するときに頼もしい装備や内装装備も用意され、ジムニーの魅力が一層際立ったコンプリートカーとなっています。
価格については値引き額などの表記はなく、コンプリートカーの価格として2,204,000円となっています。
ベースのジムニーが1,770,000円程度であることを考えるとカスタマイズパーツで650,000円程度は装着されており、軽自動車にしては割高な価格帯と言えます。
なお中古車に関してこの最新型ジムニーをベースとしたモンスタースポーツの中古車はありませんでしたが、前型モデルのジムニーベースのコンプリートモデルであれば1,500,000円〜2,000,000円程度で購入できます。
MAZDA3 ガレージベリーフルエアロコンプリート
次はマツダのコンパクトハッチバックカーであるMAZDA3 FASTBACKをベースとしたコンプリートカーをご紹介しますが、手がけるのは「FORTE」です。
MAZDA3 FASTBACKは非常にスタイリッシュなハッチバックカーとなっており、低いフォルムとシャープなフロントマスク、特徴的な曲線基調のボディは国産車ではなかなか見られないものです。
そんなスポーティなハッチバックカーであるMAZDA3 FASTBACKをさらにカスタマイズしたのがこのフルエアロのコンプリートカーで、シンプルなスタイリッシュさを持つMAZDA3 FASTBACKのデザインを活かすようなエアロパーツが装着されています。
MAZDA3ガレージベリーフルエアロコンプリート | 価格 | ||
コンプリートカー価格 | 3,160,000円(消費税込み) | ||
ベース車両価格 | MAZDA3 15S 2WD | 2,020,000円(消費税込み) | |
カスタマイズ費用合計 | 1,140,000円(消費税込み) | ||
主要装着カスタマイズパーツ | フロントスポイラー | 参考価格なし | |
フロントスプリッター | |||
リアルーフスポイラー | |||
リアデフューザー | |||
取り付け | |||
塗装一式 | |||
ブリッツ車高調 | |||
取り付けアライメント | |||
WORK×CVX19インチ | |||
値引き額 | 460,000円(消費税込み) | ||
トータル価格 | 2,700,000円(消費税込み) |
このコンプリートカーでは主にエアロパーツの装着と車高調によるローダウン化がメインで、もともとMAZDA3 FASTBACKは車高が低い車なのですがさらにローダウン化でカッコよく仕上がっています。
走行性能面についてはサスペンションの変更ぐらいですが、19インチタイヤの装着により力強いフォルムに仕上がっています。
なおエアロパーツ自体は別のカスタマイズパーツメーカーのものを装着となりますが、取り付け及び車高調などのセッティングや塗装を含めて新車として完成度の高いカスタマイズカーになっています。
価格的にはベース車両が2,020,000円に対してカスタマイズパーツが1,000,000円以上とかなり高額な割合になりますが、4割程度は値引きが効いているのでトータルで2,700,000円で仕上がっています。
なおこのコンプリートカーについては中古車は見つかりませんでした。
コンプリートカーの値引き交渉
コンプリートカーはその正確から新車を購入する費用にプラスしてカスタマイズ用がプラスされるのでかなり高額になることが多いのですが、そこから値引きできないかどうかは気になるところでしょう。
ディーラーなどで車を新車で購入する時にはよく値引きが出来るかどうかを交渉するのですが、その際の値引きは主に車本体の価格とオプション価格のどちらか、もしくは両方から値引きが出来る場合があります。
車本体に関しては年式が古くなってきた車ほど値引きが多くなる傾向にはありますが、人気車種となるとその限りではありません。
またオプションに関する値引きが値引き額としては大きくなることがよくあり、オプション値引きは交渉しがいのあるものでしょう。
しかしコンプリートカーとなると状況は少し違っており、基本的に新車購入時のような値引きはあまり期待できません。
コンプリートカーは新車のベース車両はカスタマイズカーメーカーが購入してその後にパーツを装着するのであり、その購入時には値引きなどは基本的にないからです。
その代わりコンプリートカーではカスタマイズパーツの値引きが大きく設定してある車があり、これらを活用すればともすれば新車価格から多少プラスしたぐらいの費用でコンプリートカーを手に入れることができるのです。
実際にはコンプリートカーのメーカーとの値引き交渉自体は出来ると思いますが、カスタマイズパーツの値引きが既に入っていたらあまり期待はできません。