トヨタ ヴォクシーは中型のトールサイズミニバンで、ファミリーカーとして人気の車種です。
今回はヴォクシーへのチャイルドシート設置についてご紹介します。
ヴォクシーのチャイルドシートの設置可能場所
参考:toyota.jp
トヨタ ヴォクシーは中型車クラスのミニバンで、車高の高いミニバンの中でもベストセラー車の一つです。
ヴォクシーは扱いやすいサイズ感と7名〜8名が乗車可能な車内スペースを持ち、圧倒的な車内の広さでファミリーカーにもってこいの車です。
箱型ミニバンとも呼ばれるヴォクシーは全高の高さから来る車内の室内高の広さが特徴で、ゆとりを感じる車内スペースが楽な車です。
またシートアレンジによってシートを収納すれば広大なラゲッジスペースを確保することも出来、さまざまな用途に活用できる車となっています。
今回はこのヴォクシーにチャイルドシートを搭載した場合の状況についてご紹介しましょう。
スペック | ヴォクシー | |
乗車定員 | 7名〜8名 | |
全長 | 4,695mm | |
全幅 | 1,730mm | |
全高 | 1,895mm〜1,925mm(4WD) | |
室内長 | 2,805mm | |
室内幅 | 1,470mm | |
室内高 | 1,405mm | |
ラゲッジルーム | 高さ | 1,240mm |
幅 | 985mm | |
奥行き | ・315mm(3列シート使用時) ・1,000mm(3列シート収納時) | |
運転席寸法 | 高さ | 約1,000mm |
幅 | 約500mm | |
奥行き | 約1,000mm | |
助手席寸法 | 高さ | 約1,000mm |
幅 | 約500mm | |
奥行き | 約1,000mm | |
2列目寸法 | 高さ | 約1,000mm |
幅 | 約1,200mm | |
奥行き | 約1,000mm | |
3列目寸法 | 高さ | 約1,000mm |
幅 | 約1,100mm | |
奥行き | 約700mm |
ヴォクシーは中型車としての全長および全幅を持ち、大柄なボディながら意外と運転しやすい車です。
車内には3列シートが標準装備されており、セカンドシートの仕様の違いで7人乗りモデルと8人乗りモデルが存在します。
7人乗りモデルではセカンドシートは左右に分割したセパレートシート式ですが、8人乗りモデルでは3席がつながったベンチシート式となります。
またサードシートについてはどちらのモデルでも3人掛けのベンチシートになりますが、サードシートは左右跳ね上げ式のシートアレンジが可能であり、跳ね上げた際には左右どちらかの1名掛けとなります。
ではこの車内にチャイルドシートを搭載した場合の状況をご紹介しましょう。
ヴォクシーのチャイルドシート設置場所
参考:toyota.jp
ヴォクシーへのチャイルドシート設置は車内のシートの上に装着するものとなっており、設置場所についてはある程度決められています。
チャイルドシートは乳幼児や幼児などまだ幼い子供を保護するためのシートになっており、一般的な車のシートの上に装着して使用する製品が一般的です。
チャイルドシートはシートにしっかり固定する必要があり、走行中や万が一の事故の際にも子供さんを保護する構造が必要となっています。
そのチャイルドシートの固定には基本的に3点式シートベルトを活用しており、シートベルトでチャイルドシートをシートに縛り付けることで固定されています。
この固定方法のため基本的にはシートベルトのそなわっているシートであればチャイルドシートを固定できるのですが、ヴォクシーのすべての席には3点式シートベルトが装備されているので運転席を除けばヴォクシーには6席〜7席までチャイルドシートが装着できることになります。
ですが助手席へのチャイルドシート装着に関しては推奨されない点があり、正面衝突などの事故の際にセカンドシートなどよりも影響が強くなってしまうため子供の保護をするチャイルドシートの固定には向かないのです。
そのためヴォクシーの車内で実質的にチャイルドシートが設置できるのはセカンドシートおよびサードシートで、利便性などを除けばサードシートにも3つチャイルドシートは搭載できるでしょう。
またセカンドシートについては7人乗りモデルと8人乗りモデルで座席の数は変わりますが、7人乗りモデルでは左右席の2席にチャイルドシートが搭載できます。
8人乗りモデルではセカンドシートがベンチシートなので3席までチャイルドシートは搭載可能で、ミニバンの積載性の高さを活かして大人数の家族でも対応できる車になっています。
ヴォクシーのベビーケアモード
ヴォクシーにはチャイルドシートを搭載したときに便利に使えるシートアレンジがあり、ベビーケアモードと呼ばれています。
ベビーケアモードはヴォクシーの車内のシート位置を調整して作るシートアレンジの一つで、子育て世代の家族に合わせたヴォクシー専用のシートアレンジとなっています。
ベビーケアモードは7人乗りモデル専用のシートアレンジとなりますが、セカンドシートの左側座席とその前にある助手席シートを一番前に移動させることで作り出せます。
このモードにすることでセカンドシートの左側席がかなり前に移動しますので、運転席に座った人が後ろを振り向けばこの左側席を直接目視したり、手を伸ばせばある程度のお世話が出来ます。
セカンドシートの左側席にチャイルドシートを設置しておけばベビーケアモードで運転席に座ったまま状況を確認でき、とても安心感のあるシートアレンジになります。
助手席が一番前まで移動するので助手席には座れなくなりますが、セカンドシートが前に動いていることでサードシートへの乗り込みは楽になっています。
なにより子育て世代のお母さんが一人で運転しながら子供さんをケアするのにはぴったりのシートアレンジであり、トヨタらしい行き届いた機能と言えるでしょう。
ヴォクシーのチャイルドシートの可能台数
ヴォクシーへのチャイルドシート設置可能な台数はチャイルドシートの固定規格で決まっており、シートベルト固定式とISOFIX固定式という2つがあります。
今回はそれぞれの固定方式によっての設置可能台数をご紹介します。
シートベルト固定式のチャイルドシート設置可能台数
参考:toyota.jp
シートベルト固定式はチャイルドシートの固定方式として一般的な方式で、汎用性も高い構造です。
シートベルト固定式のチャイルドシートは3点式シートベルトによってシートに縛り付けるように固定する方式で、昔からほとんどのチャイルドシートで使える方式です。
3点式シートベルトが設置されたシートならば基本的に使用できますので、さまざまな車に対応できる点が魅力的なところです。
また同じ車の中でもチャイルドシートを設置するシートの位置をすぐに変更することが可能で、シートアレンジなどにもフレキシブルに対応できる仕様となっています。
ヴォクシーでは車内のシートにすべて3点式シートベルトが設置されていますので、前述のように助手席を除けば7人乗りモデルではチャイルドシートは5つまで設置可能となります。
8人乗りモデルについてはセカンドシートに3つ、サードシートに3つという積み込み方は一応可能ですが、チャイルドシートを設置してしまうとサードシートへのアクセスが難しくなったりしますので、実際問題としてはセカンドシートに1つ〜2つ、サードシートに最大3つぐらいで7人乗りモデルとほぼ同じ使い方となるでしょう。
またサードシートをシートアレンジで跳ね上げたりすればサードシートへのチャイルドシート設置可能個数が1つになりますので、シートアレンジを頻繁に使う場合にもチャイルドシートの設置位置は重要です。
なおシートアレンジを行うときにシートベルト固定式のチャイルドシートであれば設置位置を調整できるため、ヴォクシーではかなり使い勝手がよいものになるでしょう。
ISOFIX式のチャイルドシート設置可能台数
ISOFIX式はチャイルドシート専用の固定規格であり、車側にも専用の固定器具が必要となります。
ISOFIX式のチャイルドシートはシートベルト固定式と比べると専用金具での固定となるためかなり強固であり、チャイルドシートの安全性や安定性の高い方式となっています。
ISOFIX式のチャイルドシートは対応した車種が増えてきていることによってさまざまな製品が発売されており、最近ではISOFIX式を基本としている場合も多いです。
ISOFIX式は専用金具が車のシート側にも設置してなければならないのですべてのシートに設置できるわけではなく、限られたシートのみに設置できます。
ヴォクシーではISOFIX式の固定構造はセカンドシートに設置されており、7人乗りモデルでは左右席に、8人乗りモデルでは3席あるうちの左右席にそれぞれ1組づつ設置されています。
そのためヴォクシーの車内にはISOFIX式のチャイルドシートは2つまで設置可能であり、サードシートには設置できません。
搭載個数としては少ないのですが、それでも安全性の高いチャイルドシートの固定方式を2箇所使いながら他の方はサードシートに座れるという使い分けはヴォクシーならではのものです。
また2つ以上チャイルドシートを搭載したければシートベルト固定式のチャイルドシートと併用すればよく、うまく使い分ければヴォクシーの積載性を最大限活かせるでしょう。
ヴォクシーでのチャイルドシートの使用感
ヴォクシーでのチャイルドシートの使用感はX(twitter)にもさまざまな投稿があり、その中からいくつかご紹介します。
出発します
ヴォクシーて結構狭いのね
チャイルドシート3つは圧巻 pic.twitter.com/Qa6DPVp5cy— sasuke (@sasuke_31) July 13, 2023
こちらの方はヴォクシーにチャイルドシートをなんと3つも搭載しておられ、かなり車内スペースをフル活用されています。
このヴォクシーは8人乗りモデルですが、セカンドシートに1つサードシートに2つのチャイルドシートを設置されており、セカンドシートは片側が移動できるのでそちらからアクセスできるようになっていますね。
今日ミニバンの良さをしみじみ感じた日だった………(笑)
19インチアルミ4本に子供用前かご付き電動チャリがスタンド立てて余裕で入るヴォクシー(笑)
チャイルドシート前持ってけばチャリもう一台いけるわ(笑) pic.twitter.com/eniX4LH2wi— y’s (@yaso30alphard) August 3, 2018
こちらの方はヴォクシーの車内にさまざまな荷物を積み込んでいらっしゃいますが、これほど積み込んでいてもセカンドシートにしっかりチャイルドシートが乗せられていますね。
このヴォクシーは先代モデルのようですが、ヴォクシーの積載性は常にこのぐらい確保されていますのでチャイルドシートだけでなく荷物の多いファミリーカーにはぴったりです。
ヴォクシーのおすすめのチャイルドシート
では最後にヴォクシーに設置可能なチャイルドシートをいくつかご紹介しましょう。
トヨタ純正 NEO G-Child i-size
トヨタにはメーカー純正のチャイルドシートが販売されており、その中の一つがNEO G-Child i-sizeです。
参考:toyota.jp
NEO G-Child i-sizeはISOFIX固定式のチャイルドシートですが、なんとシートベルト固定式にも組み替えることが可能であり1台のチャイルドシートをヴォクシーのシートのどこにも設置できる点が便利です。
NEO G-Child i-sizeにはチャイルドシート本体の固定の他に床面まで足を伸ばせるサポートレッグもそなわっており、より安定した固定が可能です。
またチャイルドシートは車種ごとのマッチングを事前に確かめる必要がありますが、トヨタ純正であるNEO G-Child i-sizeであればあらかじめ搭載性がしっかり確認されているので安心です。
またNEO G-Child i-sizeの特徴として乳幼児のベビーシートとしても一般的なチャイルドシートとしても使用できるフレキシブルさがあり、1台のチャイルドシートを0歳児〜4歳ごろまで活用できます。
ベビーシートでは乳幼児の頭部保護のためにシートを後ろ向きに設置する必要があるのですが、NEO G-Child i-sizeはチャイルドシートの座面だけを前後に付け替えることで対応しています。
ヴォクシーの車内の広さであれば子供さんの乗せおろしも楽ですし、NEO G-Child i-sizeであれば不便さはそこまで感じずに利用できるでしょう。
コンビ ヴィゴーグランデ
チャイルドシートメーカーの老舗であるコンビにはさまざまなチャイルドシートが用意されていますが、その中から今回はヴィゴーグランデをご紹介します。
ヴィゴーグランデはシートベルト固定式のチャイルドシートであり、ヴォクシーの車内であればどこのシートにも設置できます。
ヴィゴーグランデは比較的コンパクトなチャイルドシートなのですが、調整機能やリクライニング機能などによって身体の成長に合わせた調整が出来ます。
また新生児用のベビーシートにするモードもありますので、チャイルドシートの使い勝手としては十分に便利な製品と言えるでしょう。
またヴィゴーグランデは比較的に横幅が収まりの良いサイズとなっており、複数チャイルドシートを搭載するときにも便利な製品です。
特にセカンドシートやサードシートに2つ、3つチャイルドシートを設置するときには横幅が大きいチャイルドシートだとぶつかってしまうことがあるのですが、ヴィゴーグランデであればある程度そのあたりの収まりはよいチャイルドシートになります。
ただしフルに搭載してしまうとシートのアクセスやシートアレンジなどが大変になりますので、ある程度使い方に合わせて調整は必要でしょう。