中古車を購入するときの費用に「手付金」という項目がありますが、いまいち内容がわからないですよね。
「手付」という単語だけ聞くと、車の代金とは別の費用がかかっちゃうの?と不安になりますよね。
ということで本記事では、なかなかわからない手付金の疑問についてお答えします。
中古車購入時の「手付金」の疑問を解決
Q1.手付金ってなんだろう?
A. 手付金、という費用の内容は実はちゃんときまってはおらず、中古車店ごとに違います。
ですがおおむね以下のような項目を手付金と呼んでいます。
- 中古車選定時の申込証拠金:中古車を選んでいるときに、条件のよい車を事前に押さえておくための証拠金。この時点では契約はまだ成立していない
- 中古車購入契約の成立証明金:契約完了したことを証明する前払い金
- 契約解約時の違約金:もし購入者都合で契約解除された場合の違約金
- 債務不履行の場合の違約金:ローン等での代金支払いが為されなかった場合の違約金
またこれ以外の項目を含んでいることもありますので、契約の前に手付金の内容をきちんと店側に確認しておいた方が良いです。
Q2.手付金の一般的な金額って?
A. 先ほども書いた通り手付金の内容は店によって違いますので、金額も店によってまちまちです。
しかし一般的には、中古車購入代金の1割~2割ぐらいが相場となっています。500,000円の中古車を購入した場合には50,000円が手付金の最低相場です。
しかし店によっては「手付金はいくらでもよい」「10,000円でも入れてくれればOK」などというところもあり、個人経営の店ではこういった傾向が強いです。
ちなみに私が昔に中古車を購入した時には、700,000円の車に対し手付金は10,000円でOKでした。
Q3.手付金はいつ支払うの?
A. 前述の手付金の内容のうち、1の申込証拠金の場合は、契約完了前(例えば車の下見時)に支払うことが多いです。気に入った車を他の人に売らないでね、という意味の手付金です。
他の2~4の場合は購入契約時に支払うこととなります。
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Q4.手付金を支払うときの注意点は?
A. 手付金を支払ったときには、かならず領収書をもらいましょう。たとえ契約前の証拠金であってもお店にお金を支払ったことには変わりないので、領収書は必要です。
万が一手付金を払ったのに知らぬ存ぜぬを通された時の証拠にもなりますので、かならず領収書はもらいましょう。
Q5.手付金は購入費用とは別なの?
A. 手付金は一般的には購入費用の前払い分ですので、手付金は購入金額の内金としているところが多いです。手付金に購入金額の1割を支払ったのなら、残金は9割ぶんです。
また支払いにローンを組むのであれば、ローンの頭金代わりに手付金を受け取っているところもあります。(4の内容に近いです)
Q6.手付金が返金される条件は?
A. 手付金の内容や状況によって変わりますが、1の申込証拠金の場合には車の購入を取りやめた事を伝えれば、手付金ば全額返金が通常です。
しかし例えば契約前であっても手付金を払ったから整備を進めるという話で進めていた場合は、店側に業務が発生しますので、その後にキャンセルすると手付金の返金は拒否される可能性があります。
2~4の内容で購入契約を結んだあとでは手付金は戻ってこないことがあります。しかし、費用が発生していない、店側の好意、などによって全額返金されるケースもあります。
いずれにしてもきちんとルールの決まったことではありませんので、返金条件も事前に店側に確認してから手付金を支払うとよいでしょう。
Q7.車の購入をキャンセルしたい場合、手付金は返金される?
A. 基本的に購入契約を結んだあとのキャンセルでは、手付金は返金されないものと考えましょう。店側は安易なキャンセル防止のために手付金を取っていますので、手付金=違約金という考え方です。
また違約金ではなくても、購入契約後にかかった手数料分を差し引いて返金されることもあります。契約から納車の間には、点検、名義変更、車検などがありますので、キャンセルが遅ければ遅いほど、これらの業務が進んでしまっているかもしれません。
手付金についてのまとめ
手付金は意味が非常にあいまいな費用です。中古車店の裁量で金額やその内容が決められていますので、支払いや返金のルールはきちんと決められておらず、ケースによって変わってきてしまいます。
また手付金についてのトラブルも多く、悪質な業者では「手付金を払ったなら契約成立だから、キャンセル料を支払え」などと言ってくることもあります。
そのようなトラブルに巻き込まれないため、きちんと手付金の内容や返金条件については事前に確認を取り、また証拠として領収書を受け取ることが大事です。
せっかくの楽しい車選びですので、余計なトラブルを招かないよう気を付けましょう。